破損したExcel(エクセル)ファイル修復方法と破損に備えた対策

目次
Excelファイルを保存する際に「ファイルを保存できませんでした」「動作を停止しました」と表示されたり、ファイルを開く際に「ファイルが破損しているため開くことができません」などと表示されたりしたことはありませんか?
このようなエラーメッセージが出ても、落ち着いて対処すればファイルを修復できるケースがあります。今回は、破損したExcelデータファイルの修復方法をご紹介します。
1.保存していたExcelファイルが開けない場合の対処法
保存していたファイルが開けない場合、まずは「ファイルの修復」を行ってみましょう。
1-1.ファイルの修復を行う手順
- デスクトップの「スタートボタン」から「Excel」を開く
- 「開く」を選択
- 参照から修復したいファイルをクリックし、「開く」の右側にある矢印をクリックして「開いて修復する」もしくは「以前のバージョンの復元」を選択
無事に破損前のファイルが開けば完了です。修復したファイルには、忘れずに別のファイル名をつけて保存しましょう。
修復できない場合は、ファイルを選択した上で「データの抽出」をクリックしてください。Excelの値と数式を抽出できます。
2.ネットワーク経由で入手したExcelファイルの開き方

最近は、PCではなくクラウド上に保存されたデータをダウンロードしたり、メールに添付されたデータを受け取ったりするケースが増えています。
しかし、クラウド上に保存されたExcelファイルを開こうとすると、「ファイルが破損しているため開くことができません」というメッセージが表示されることがあります。
このような場合にはどう対処すれば良いのでしょうか。
2-1.ファイルが開けない原因
ネットワーク経由で受け取ったファイルをMicrosoft Office2010以降のExcelで開こうとすると、セキュリティ機能が働き「保護されたビュー」(データの編集ができない読み取り専用のファイル)でファイルが表示されます。
しかし、開こうとしているファイルのアドイン(後から追加できるさまざまな機能のこと)が有効になっていると、ファイルが開けなくなってしまうことがあるのです。
2-2.対処方法
Excelそのものの設定を変更してファイルを開けるようにすることもできますが、その方法では有害なファイルまで開けるようになってしまいます。
そこで、開こうとしているExcelファイルの発信元が安全であることが分かっており、かつファイル内容を編集したい場合は、Excelではなく開きたいファイルの設定を個別で変更し、ブロックを解除する方法をおすすめします。
2-3.ファイルのブロックを解除する方法
- ダウンロードしたExcelファイルを選択し、右クリック
- ウインドウが開いたら「プロパティ」をクリック
- 「全般」タブ内「セキュリティ」の「許可する」もしくは「ブロックの解除」をクリック
- 「適用」をクリック
いざという時のためのバックアップは日ごろから定期的に実施する必要があります。ドクター・ホームネットではバックアップのご相談も承っております。詳しくはこちら。
3.自動バックアップを設定しておこう

ファイルが破損した場合でもアクセスできるよう、自動的にバックアップを行う設定にしておくと便利です。
3-1.自動的にバックアップを行う方法
- Excelを開き、メニューバーの「ファイル」をクリック後、「オプション」を選択
- 「保存」の項目を選び、「ブックの保存」の「次の間隔で自動回復用データを保存する」のチェックボックスをオンにして、保存間隔を指定
- ファイルの自動回復を有効にするため、「自動回復の例外」の項目で「このブックの自動回復を行わない」のチェックボックスがオフになっていることを確認
初期設定ではファイルの自動回復を行う設定になっています。
初期設定では自動回復用データの保存は10分間隔になっていますが、保存間隔を短くすることも可能です。ただし、極端に保存間隔を短くするとデータサイズが大きくなってしまうため注意しましょう。
破損データの扱いは慎重に
上記を試しても開けない場合は、破損データに余計な手は加えないようにして、専門の業者にデータ復旧を依頼しましょう。
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