電源が入らない、火力ランプが点滅して消える…IH調理器具の不調の原因

火を使わずに調理ができるメリットから、家庭でも普及が進んでいるIH調理器具。システムキッチンに据え置くビルトインタイプから、電磁調理器やホットプレートのように持ち運びできる卓上タイプまで、さまざまなタイプが出回っています。

しかし、使用状況によってはエラーが発生するなどのトラブルが起きることも。故障しているのかどうかを自分でチェックできるようにしておくと、より快適にIH調理器具を使うことができるかもしれません。

今回は、IH調理器具の使用時に発生する、さまざまなトラブルの原因について詳しくご紹介します。

電源が入らないとき

IH調理器具を使用しようとして電源が入らなければ、まず故障を疑うかもしれません。

しかし、IH調理器具本体の異常ではなくそれ以外の原因であることも考えられます。

以下に、IH調理器具の電源が入らない場合の原因の検証方法について挙げていきます。

1.停電

当然ですが、停電が起こっていれば、電源は入りません。停電が復旧するまで、使用を待ちましょう。

2.ブレーカーが落ちている

電源が入らない

ご自宅のブレーカーが落ちていないかをチェックしましょう。キッチン専用に個別でブレーカーが設置されている場合もあります。分電盤の「切」になっている箇所がないかを確かめましょう。

3.チャイルドロックがかかっている

危険を防ぐためにチャイルドロック機能が付いているIH調理器具も多くあります。チャイルドロックが動作していれば、電源スイッチをONにしても電源が入りません。取扱説明書やメーカーのWebサイトなどをチェックして、今すぐチャイルドロックをかける必要がなければ、ロックを解除しましょう。

1~3の原因に当てはまらない場合、故障の可能性があります。メーカーや販売店・修理店に修理の相談をしましょう。

火力ランプが点滅して消えるとき

IH調理器具に鍋を乗せて電源を入れても、ランプが数秒ほど点滅するだけで、それ以上は動かないことがあります。

その場合は、以下に紹介する状況に当てはまっていないかチェックしましょう。

1.鍋が検知されていない

鍋の置き方がずれているなどの理由で、鍋が正常に機器に検知されないとエラーが発生することがあります。鍋を正しい位置に置き直すなどして、再度加熱を開始しましょう。

2.IH機器に対応していない鍋を乗せている

市販の鍋にはIH調理器具に対応しているものと、非対応のものがあります。もし、IH機器非対応の鍋などを乗せていれば、正常に鍋が検知されずエラーが発生します。IH機器に対応する鍋に取り換えて、再度加熱を始めてください。

IH機器対応の鍋をお持ちでなければ、新たに購入しましょう。その場合は「IH対応」の記載や推奨マークがある鍋を選ぶか、IH調理器具のメーカーが推奨する鍋を選ぶとよいでしょう。

3.IH機器対応の鍋を正しく乗せたのにエラーが出る

IH機器対応の鍋

この場合、「鍋が変形しているため正常に鍋が検知されない」ことかもしれません。鍋の底面に反りがあるものなど鍋が変形していると、IH機器では使えなくなってしまいます。鍋の反りや変形がないかを確認し、該当するようであれば、反りや変形のないものに交換しましょう。

加熱中にエラーが出て、加熱が停止する

このケースで最も多い例は、「加熱中に鍋をずらす、外すなどの動作を行った」場合です。

加熱中の鍋を正常な位置から動かしてしまうと、機器はエラーを出して加熱を止めてしまいます。その場合はいったんスイッチを切ってから鍋を正しく置き直し、もう一度加熱を始めてください。

使用を終え、電源を止めても機器内部から音が聞こえる

電源を落としてからも機器から音がすることがありますが、異常ではありませんので心配無用です。

IH調理器具を稼働させると内部が加熱されるため、冷却ファンで内部を冷ます機能が自動で働くものもあります。

加熱中に、鍋がカタカタと音を立てる

IH機器に対応している鍋でも、底板が薄く不安定だったり、厚みのあるホーロー製など、IH調理器具のプレートに置いたときに、きちんと密着しない形状のものであったりすれば、機器が動作する細かい振動で音が出ることがあります。

異常ではないため、引き続き加熱を続けても問題ありません。

このような場合は故障の疑いを

IH調理器具に故障の疑い

ここまでは主に「機器の異常にはあたらないトラブル」の原因をご紹介してきました。

ここからは「機器の故障などが疑われるトラブル」について、ご紹介します。以下の状況に当てはまる場合は故障の可能性がありますから、修理などを検討しましょう。

1.噴きこぼれを起こしてしまってから電源が入らなくなった

2.IH対応鍋を正しく置いて加熱しても電源が入らない、またはエラーが出る

3.重いもの、硬いものを落としてIH調理器具のプレートが破損した

4.加熱を始めて加熱具合の調整ダイヤルを回しても正常に動作しない

5.正常に加熱されているのに鍋の中身が温められない・温まらない

6.表示されたエラーの種類が「内部異常」「異常過熱」を示すものである場合

IH調理器具は何年ぐらい使える?修理費用の目安は?

テレビであれば7~10年、冷蔵庫なら10~15年といったように、家電製品には使用可能期間の目安があります。しかし、IH調理器具は比較的新しい年代に登場したこともあり、使用可能期間の目安が一般にはあまり知られていません。では、IH調理器具はどれくらいの期間使うことができるのでしょうか?

基本的には、IH調理器具は日常的な使用を想定した場合で10年ほど耐用できると考えられています。

多くの家電製品は、メーカーや販売店によって、製品ごとの寿命を見越した延長保証制度を設けています。この保証期間は最長で10年と定められているケースが多く、10年程度は使用できるのではないかと考えられるのです。

また、有償修理をメーカーで行った場合の修理費用の目安は、ガラストップ部分の割れを交換する場合で1万円から3万円ほど、噴きこぼれなどで内部に異常が起こった場合で1万円から4万円ほどとされています。

キッチン据え置き式のIH調理器具なら買い替えるより安く済む場合が大半ですが、小型の卓上タイプIH調理器具の場合は、機器そのものを買い替えた方が安く済むことが多くなると考えられます。

卓上IH調理器具は、延長コードの使用には要注意

延長コードはなるべく使わない

IH調理器具は電力消費が大きい家電製品です。

延長コードで使用できると明記されている機種も多くなりますが、その場合も単独で使用することが望ましいでしょう

取扱説明書などに明記されていますが、無理にタコ足配線などで使用を続けると、コンセント部分が異常に過熱することで、事故の原因になる可能性もあります。

おわりに

今回は、IH調理器具のさまざまなトラブルの原因と対処法についてご紹介しました。

一般家庭への普及とともにIH調理器の価格もリーズナブルになり、現在では比較的手軽に購入できる製品も多くなっています。

しかし、他の調理家電と異なり、正常に動作させるためにはデリケートな配慮も必要になります。今一度、取扱説明書などを見直して正しい使用方法を知っておくとよいでしょう。

条件によっては異常でない場合もエラーが発生しやすいため、対処法をあらかじめ頭に入れておけばあわてずに済みます。

テクニカル九州では、洗濯機や冷蔵庫のような大型家電から、IH調理器具などの小型家電まで、さまざまな家電の修理を承っております。北海道から九州まで出張いたしますので、お困りの場合は一度ご連絡ください。

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