Windowsやソフトウェアの「サポート期間」「サポート終了」について

2017年5月の時点で、Windowsの最新OSであるWindows 10のシェアは、ようやくWindows 7のシェアに迫るところまで来ました。その一方で、サポート終了となってから数年経っているWindows XPを使用し続けているユーザーも、まだ1割近くいるとされています。特に大企業などでは、コストがかかることや、閲覧できなくなるファイルが出てくるなどの理由から、OSをアップデートしていないところもあるようです。

しかし、サポートを終了したOSを使い続けていると、ウイルス感染など思わぬPCトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。

そこで今回は、Windowsのサポート期間や、OSをアップデートすることの重要性についてご紹介します。

Windowsやソフトウェアの「サポート期間」とは?

そもそも「サポート期間」とは何でしょうか?厳密に考えたことがないかもしれませんが、サポート期間とは、「利用者が保守サービスを受けられる期間」という意味です。

具体的には、OSの不具合やウイルスに対する脆弱性などが見つかった場合に、無償で更新プログラムが発行され、ユーザーはそれをダウンロードして適用し、コンピューターを安全に使用することができます。また、サポート期間が続いている限り、メーカーはOSの動作や不具合についての問い合わせに応じてくれます。これはOSに限らず、さまざまなソフトウェアやアプリ、製品に組み込まれているプログラムについても同様です。

Windowsのサポート期間

Windowsのサポート期間

一般的なソフトウェアのサポート期間は上記の通りですが、マイクロソフト製品であるWindowsのOSサポート期間については、もう少し詳細に定義されています。

結論からいうと、WindowsのOSは原則として、最低10年間のサポートが受けられる仕組みになっています。この10年間は、5年間のメインストリームサポートに加えて、5年間(または次々期製品の発売後2年間のどちらか長いほう)の延長サポートから成り立っています。

メインストリームサポートと延長サポート

Windows OSは、発売後5年間にわたってメインストリームサポート期間が続きます。

メインストリームサポートとは、セキュリティ対策の更新プログラムの配布はもちろんのこと、仕様変更や新機能など、脆弱性以外のユーザーによるリクエストも受け付ける期間です。

メインストリームサポート期間が終了すると、その後5年間は延長サポート期間となります。

延長サポート期間に配布される更新プログラムは、脆弱性に対するセキュリティ対策のプログラムが中心となり、仕様変更や新機能などのリクエストは受け付けられなくなります。

延長サポート期間はOSを移行するための準備期間といっても良いでしょう。

大きな企業では、部署全体のOSをバージョンアップする作業はかなりの負担です。古いOSで使用しているソフトウェアが新しいOSでは使えなくなる可能性もあります。PCそのものの買い換えが必要な場合も考えられるでしょう。

そのため、5年間という移行のための延長サポート期間が設けられているのです。

Macやその他のデバイスのサポート期間

Windowsには上記のように明確なサポート期間が示されていますが、Macや、その他スマホなどに搭載されているOSのサポート期間はどのようになっているのでしょうか。

Macのサポート期間

例えばApple社の場合、実はOSのサポート期間について公表していません。ただし、特に重要なセキュリティに関する修正が必要になった際には、最新版から2つ前のバージョンまでは対応しているようです。そのことから、Windowsが10年あまりのサポート期間を有するのに対して、Macは2年程度ではないかといわれています。

AndroidやiOSのサポート期間

AndroidやiOSについても明確なサポート期間は公表されていませんが、Macと同様、あまり古いOSについてはサポートが終了していると考えたほうが良さそうです。MacOSやiOSは無償で最新のOSにアップデートできることが多く、OS自体もWindowsに比べて非常に安価、という理由から、2年程度でサポートが切れてしまうのかもしれません。

MacやスマホのOSも、更新はこまめに

少し前までは、「Macやスマホはウイルスに感染することはほとんどない」といわれていました。しかし現在では、Macやスマホ上でもランサムウェアなどのマルウェアによる被害が報告されています。セキュリティ対策のためにも、アップデートには常に注意を払い、更新プログラムなどがリリースされたらすぐに適用することを心がけましょう。

また、OSだけではなく、OS上で動作するWebブラウザやAdobe製品、Javaなどの主要なソフトウェアについても同様です。インストールされているバージョンとサポート期間、アップデート情報を常に確認するクセをつけておきましょう。

サポート期間が終了したら

Windowsやソフトウェアのサポート期間が終了したら

もしサポート期間が完全に終了した後にOSを使い続けていた場合、どういった問題が考えられるのでしょうか?しっかり確認しておきましょう。

コンピューターがウイルスに感染する可能性

古いOSはコンピューターウイルスにとって格好の標的になります。ウイルスは日々、OSやソフトウェアの脆弱性を狙って攻撃してくるため、セキュリティの更新が適用されていないOSを使用し続けることには多くのリスクが伴うでしょう。さらに、ネットワークに接続して使用することはより危険です。そのPCだけではなく、ネットワーク上でつながっている多くのPCを危険にさらすことになってしまいます。

新しいソフトウェアやハードウェアが動作対象外になる可能性

OSのサポート期間が終了してからリリースされたソフトウェアを購入すると、ソフトウェアが保証する動作環境から古いOSが対象外となっていることがあります。たとえインストールや操作ができたとしても、不具合などについて一切のサポートが受けられません。

ソフトウェアだけでなく、ハードウェアのドライバーについても古いOSは動作環境から外され、サポート対象外になります。これまで使用してきた既存のハードウェアであっても、ドライバーのアップデートを行うと古いOSでは動作しなくなる可能性があります。

それでも、サポート対象外のOSが使い続けられる理由

Windows OSは、延長サポート期間が終了する前にアップグレードしておくのが基本。しかし個人ユーザーの中には、自分が使い慣れたOSに愛着があり、わざわざ新しいOSを購入することに何のメリットも感じない、という方もいるようです。

一方、企業にはOSの移行にかける高いコストが要求されます。古いOS上でしか動作しない業務用のソフトウェアを使用している場合などは、アップグレードが困難になることも考えられるでしょう。

サポート期間が切れたOSを使い続けると、コンピューターウイルスの踏み台となり、サイバー攻撃の中継点となって迷惑メールの発信元として利用されることもあります。今後もコンピューターを使い続けていく限り、OSのアップデートは避けて通れない通過点。早めにアップグレードすることを心がけましょう。

おわりに

現在多くのシェアを占めているWindows 7はすでに延長サポート期間に入っており、2020年には延長サポート期間も終了してしまいます。

OSのサポート期間が終了するということは、さまざまなウイルスの脅威にさらされるだけでなく、OS上で動作する周辺ソフトウェアのサポートも次々に終了していくことを意味しています。

Windows OSの最新版であるWindows 10では、アップグレード前の準備として操作ガイドの事前ダウンロードや、PCやソフトウェア、周辺機器メーカーとの互換性チェックのサービスを専用のWebサイトで行っています。

サポート終了時にあわてないためにも、そしてコンピューターウイルスの攻撃から大切なIT資産を守るためにも、このようなサービスを利用してアップグレードの準備をしておきましょう。

その他、パソコンのトラブルにお困りの際は、ドクター・ホームネットまでお気軽にご相談ください。

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