「Please Power down and connect the…」 表示の原因と対処法
PCを起動した際にOSが立ち上がらず、黒い画面に「Please Power down and connect the PCIe power cable(s) 」といった英語の警告が表示され、故障を疑い不安に感じている状況ではないでしょうか。
この記事を読めば、表示されているメッセージの意味を正しく理解し、物理的な接続確認や電源容量の見直しを行うことで、PCを正常にデスクトップ画面まで起動できるようになります。
本記事は、「Please Power down and connect the PCIe power cable(s)」エラー発生時において、ケーブル誤挿入による基板ショートや電源容量不足による突然死・パーツ全壊、OS不良を防ぎ、安全に対処できるよう専門知見に基づき公開しています。運営元のPCホスピタル by デジホでは、PCIe補助電源配線・電源ユニット動作検証からデータ保持修復まで出張で直接サポートしています。
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「Please Power down and connect…」が表示される根本的な原因は電力不足

このエラーメッセージが表示される最も一般的な原因は、グラフィックボードへの電力供給が不足していることです。
グラフィックボードは、マザーボードのスロットから供給される電力だけでは性能を発揮できず、多くの場合、電源ユニットから直接補助電源ケーブルを接続して追加の電力を得る必要があります。
この接続が正しく行われていない、または電力供給そのものに問題がある場合に、システムが警告を発して起動を停止させます。
まずはメッセージの意味を正しく理解し、物理的な接続から確認していくことが解決への第一歩です。
エラーメッセージの日本語訳:PCの電源を切り、グラボ用電源ケーブルを接続してください
「Please Power down and connect the PCIe power cable(s) for this graphics card.」というメッセージは、「PCの電源を切り、このグラフィックボード用のPCIe電源ケーブルを接続してください」と訳せます。
これは、グラフィックボードが必要とする電力が補助電源ケーブルから供給されていないことを示す警告です。
システムがパーツの破損を防ぐために、意図的に起動を中断している状態です。
自作PCの組み立て後やパーツ交換直後に表示されやすい警告画面
この警告は、特に自作PCを初めて組み立てた際や、グラフィックボードを新しいものに交換した直後に頻繁に発生します。
主な理由として、補助電源ケーブルの接続忘れや、コネクタが奥までしっかりと挿さっていない「半挿し」状態が挙げられます。
また、古いPCから新しい高性能なグラボに交換した場合、既存の電源ユニットの容量が不足してこのエラーが表示されるケースもあります。

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エラー解消までの全5ステップ|グラボを正しく認識させPCを正常起動する手順
ここからは、実際にエラーを解消し、PCを正常に起動させるための具体的な手順を5つのステップに分けて解説します。
まずは安全に作業するための準備から始め、ケーブルの接続確認、電源容量の見直し、そして最終的な故障の切り分けまで、順を追って確認作業を進めていきましょう。
各ステップを丁寧に行うことで、原因を特定しやすくなります。
ステップ1:安全な作業のためにPCの電源を完全に落として放電する
PCケースを開けて内部のパーツに触れる前には、PCの電源を完全に遮断し、内部に残った電気を放電させます。
この放電作業は、内部に溜まった電荷を抜き、回路を正常な状態に戻すことを目的としています。
この作業は、すべてのトラブルシューティングの基本であり、安全を確保する上で最も重要な手順です。
正しく電源を落とすことで、次のステップであるケーブル接続の確認を安全に進められます。
確認事項:PCの電源オフと壁のコンセントから電源ケーブルを抜く

PCをシャットダウンし、電源が完全に切れたことを確認します。
その後、PCの背面にある主電源スイッチをオフにし、壁のコンセントから電源ケーブルを抜いてください。
これにより、PCへの電力供給が物理的に完全に遮断され、作業中の予期せぬ通電を防ぎます。
補足情報:電源ボタンを数回押しPC内部の電気を完全に逃がす
電源ケーブルを抜いた後、PCケースの電源ボタンを5〜10秒ほど長押しするか、数回カチカチと押します。
この操作により、マザーボードやコンデンサなどに溜まっていた待機電力が消費され、内部の電気が完全に放電されます。
これにより、パーツを抜き挿しする際の静電気による破損リスクを最小限に抑えられます。
| パソコンの完全シャットダウンと放電を行う |
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ステップ2:グラフィックボードの補助電源ケーブルの接続状態を確認する
PC内部の放電が完了したら、次にグラフィックボードの補助電源ケーブルが正しく接続されているかを目視で確認します。
このエラーの最も多い原因は、単純な接続ミスや接触不良です。
ケーブルがしっかりと根元まで挿し込まれているか、また正しい種類のケーブルが使われているかを重点的にチェックします。
ケーブルの接続状態を正しくすることで、多くの場合エラーは解消されます。
確認事項:PCIe電源ケーブルが「カチッ」と音がするまで根元に挿さっているか

グラフィックボードの側面または上部にある補助電源コネクタを確認します。
電源ユニットから伸びる「PCIe」または「VGA」と印字されたケーブルを、コネクタの爪が引っかかるまで「カチッ」と音がするのを確認しながら、まっすぐ奥までしっかりと挿し込んでください。
少しでも浮いていると接触不良の原因となります。
よくある失敗:CPU用ケーブルとの誤接続や「6+2ピン」の浮き
特に注意が必要なのが、形状が非常によく似ている「CPU用8ピン電源ケーブル」との挿し間違いです。これらは配線が異なるため無理に挿すと故障の原因になります。必ずコネクタに「PCIe」または「VGA」と書かれたケーブルを使用してください。
また、PCIeケーブルに多い「6+2ピン」タイプの場合、2ピン部分が奥まで挿し込まれずに浮いてしまい、エラーになるケースも多発しています。先端がキレイに揃ってロックがかかっているか確認してください。
確認事項:グラボ側と電源ユニット側の両方の接続をチェックする
ケーブルの接続は、グラフィックボード側だけでなく、電源ユニット側も確認が必要です。
特に、ケーブルの着脱が可能なプラグイン式の電源ユニットを使用している場合、電源ユニット側のコネクタが緩んでいる可能性があります。
両方の接続箇所がしっかりと挿さっていることを確認してください。
ステップ3:電源ケーブルの種類や延長ケーブルが不適切でないか見直す
補助電源ケーブルの接続に問題がない場合は、使用しているケーブル自体がグラフィックボードの要求仕様に適合しているかを確認します。
ピン数の不一致や、品質の低い変換・延長ケーブルの使用が原因で、必要な電力を安定して供給できていない可能性があります。
適切なケーブルを使用することで、電力供給が安定し、エラーが解消されることがあります。
確認事項:グラボが要求するピン数(6ピン/8ピン)に合ったケーブルを使用する
グラフィックボードには、6ピン、8ピン、あるいはそれらを複数組み合わせた補助電源コネクタが搭載されています。
グラボの仕様を確認し、要求されているピン数と完全に一致するPCIe電源ケーブルを使用してください。
例えば、8ピンが必要なコネクタに6ピンケーブルを挿しても電力は不足します。
よくある失敗:変換ケーブルや延長ケーブルが原因で発生する電力不足
電源ユニットに適切なピン数のケーブルがない場合、変換ケーブルや延長ケーブルを使用することがあります。
しかし、これらのアクセサリーは品質が低い場合や内部で断線している場合があり、電力供給が不安定になる原因となりがちです。
トラブルシューティングの際は、これらを一時的に取り外してみることを推奨します。
補足情報:可能であれば電源ユニット付属の純正ケーブルで接続を試す
変換ケーブルや延長ケーブルを外し、電源ユニットに付属していた純正のPCIe電源ケーブルで直接接続してください。
特にケーブル着脱式(モジュラー式)の電源の場合、同じメーカー製であってもモデルが異なると電源側のピン配列が違い、パーツが破損・焼損する危険があります。必ずその電源ユニットの専用型番ケーブルを使用してください。
ステップ4:PC全体の消費電力に対して電源ユニットの容量が足りているか計算する
ケーブルの接続や種類に問題がない場合、PC全体の消費電力に対して電源ユニット(PSU)の供給能力が不足している可能性を疑います。
特に高性能なグラフィックボードは大量の電力を消費するため、PC全体のパーツ構成に見合った容量の電源ユニットが必要です。
電源容量が十分かを確認することで、パーツの性能を最大限に引き出し、システムの安定性を確保します。
確認事項:グラボのメーカー公式サイトで推奨される電源容量をチェックする
使用しているグラフィックボードの製品ページやメーカー公式サイトを確認し、「推奨電源容量」または「Recommended PSU Wattage」の項目をチェックします。
そこに記載されているワット数(例:750W以上)が、現在使用している電源ユニットの容量を満たしているかを確認してください。
補足情報:PCパーツ構成から必要な電源容量を計算できるサイトを活用する
より正確な必要電力を知るためには、電源容量計算サイトを利用すると便利です。
ASUSやCoolerMasterなどが提供する計算ツールに、CPUやメモリ、ストレージなど自分のPCパーツ構成をすべて入力することで、システム全体で必要となる電源容量の目安を算出できます。
PCホスピタル by デジホでは以下のように関連トラブルを依頼いただき、解決してきた実績もあります。
解決実績 富士通ノートPCがエラー表示で起動しないトラブル(システム復元)の解決事例
画面が黒くなり英語のエラーが表示される……
原因はアップデートに伴う「システム障害」かも?
Windowsアップデート処理中にスリープから復帰できなくなったり電源を切ると、システムファイルが破損してエラー画面を繰り返すことがあります。プロの検査でパーツ故障がないことを確認した上、直近の復元ポイントを活用して初期化をせずに安全に元の状態へと復旧いたします。
- 症状:起動時に黒い画面で英語のエラーコードが表示され再起動を繰り返す
- 原因:Windows Update時の処理中断に伴う重度なシステム起動障害
- 結果:パーツ不具合検査およびシステム復元処理によりデータを維持して完全復旧
「とても丁寧で的確、スムーズな作業で好感がもてました」
※同類の「パソコンが起動しない・エラーが出るトラブル」を解決した際にお寄せいただいた感想です。
※エラー画面が出て起動しないトラブルも諦めずご相談ください。プロが原因を丁寧に見極め、迅速に解決いたします。
ステップ5:グラボや電源ユニット自体の初期不良や故障を切り分ける

これまでのステップをすべて試してもエラーが解決しない場合、グラフィックボードまたは電源ユニット自体の物理的な故障や初期不良の可能性があります。
原因を特定するために、他のパーツと交換して動作を検証する「切り分け」作業を行います。
この最終ステップにより、どのパーツに問題があるのかを特定し、修理や交換といった次のアクションに進むことができます。
確認事項:可能であれば他のPCでグラボが正常に動作するか試す
もし他に利用できるPCがあれば、問題のグラフィックボードを取り付けて起動するかを試します。
他のPCで正常に動作すれば、グラボ自体に問題はなく、元のPCのマザーボードや電源ユニットに原因がある可能性が高まります。
逆に、他のPCでも同じエラーが出る場合は、グラボの故障が濃厚です。
確認事項:他のグラボを現在のPCに接続して起動テストを行う
正常に動作することが分かっている別のグラフィックボードを、問題が発生しているPCに取り付けて起動を試みます。
これでエラーが表示されずに正常起動した場合、元のグラフィックボードが故障していると判断できます。
もし別のグラボでもエラーが出るなら、電源ユニットやマザーボードの不具合を疑います。
補足情報:メモリ1枚など最小構成で起動し原因を特定する
原因の切り分けをさらに進める方法として、最小構成での起動テストがあります。
以下手順です。
| 最小構成での起動テストを行う |
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PCホスピタル by デジホでは以下のように関連トラブルを依頼いただき、解決してきた実績もあります。
解決実績 NECノートPCの電源を入れてもBIOS画面で起動しないトラブルの解決事例
電源を入れるとBIOS画面が開く・時計がズレる……
原因は内部電池「CMOSバッテリー」の寿命かも?
起動時に設定画面(BIOS)が表示されたり時計が狂ってしまうトラブルは、基盤上の補助電池(CMOSバッテリー)切れが原因で設定がリセットされている可能性があります。プロの分解作業で電池を新調し、狂ってしまったOSのシステム修復を施すことで、データを残したまま元通りに復旧可能です。
- 症状:電源を入れると毎回BIOS画面になり、Windowsが起動せず時刻設定が狂う
- 原因:内蔵CMOSバッテリー切れによるBIOS設定リセットおよびシステム起動障害
- 結果:CMOSバッテリーの交換とOSシステム修復作業によりデータを保持して完全復旧
「とても親切に対応してくれた。色々と教えて頂いてありがたいです。」
※同類の「パソコンが起動しない・BIOS画面になるトラブル」を解決した際にお寄せいただいた感想です。
※BIOS画面が表示され起動しない不具合も無理な操作は避けご相談ください。プロが原因を丁寧に見極め、迅速に解決いたします。
「Please Power down and connect」エラーに関するよくある質問
このセクションでは、「Please Power down and connect」エラーに関して、ユーザーから頻繁に寄せられる質問とその回答をまとめています。
トラブルシューティングの過程で生じる疑問や、エラーの根本的な原因についての理解を深めるのに役立ちます。
「Please Power down and connect」が表示されたら最初に何をすべきですか?
まずPCの電源を安全にシャットダウンし、電源ケーブルをコンセントから抜いてください。
その後、PCケースを開け、グラフィックボードに補助電源ケーブル(PCIeケーブル)が根元までしっかりと接続されているかを確認します。
これが最も一般的で、すぐに解決できる原因です。
補助電源ケーブルをしっかり接続しても「Please Power down and connect」のエラーが消えないのはなぜですか?
ケーブルの物理的な接続以外に、複数の原因が考えられます。
電源ユニットの容量がPC全体の消費電力に対して不足している、使用している変換・延長ケーブルに不具合がある、またはグラフィックボードや電源ユニット自体が故障している可能性が挙げられます。
電源ケーブルを挿し忘れると、なぜ「Please Power down and connect」という警告が表示されるのですか?
グラフィックボードは、マザーボードのスロットから供給される電力だけでは性能を発揮できません。
補助電源ケーブルからの追加電力がなければ、システムはグラボが電力不足であると判断し、パーツの破損を防ぐ安全装置として起動を停止し、この警告メッセージを表示します。
「Please Power down and connect…」トラブルのサポートはPCホスピタル by デジホにお任せください
「Please Power down and connect…」というエラーメッセージは、グラフィックボードへの電力供給不足が原因で表示されます。
解決のためには、まずPCの電源を完全に切り、補助電源ケーブルがグラボと電源ユニットの両方に正しく、かつ奥までしっかりと接続されているかを確認することが最も重要です。
それでも解決しない場合は、ケーブルの種類、電源ユニットの容量不足、さらにはパーツ自体の故障といった可能性を視野に入れ、本記事で紹介した手順に沿って一つずつ原因を切り分けていく必要があります。
PCホスピタル by デジホは「Please Power down and connect…」トラブルのサポートに対応しています。お困りの際はぜひご依頼ください。

| 修理対応 | 出張/持込/宅配 |
|---|---|
| 対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国13店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
| 実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績とお客さまの声を当サイト掲載中 |
| 料金 | 基本料金 8,800円 + 起動トラブル修理 24,200円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
渡邉 太陽(日本PCサービス株式会社 デジホ事業部担当課長)
2015年に日本PCサービス株式会社入社。PCホスピタル 東京三田店の店長を経て、現在はデジホ事業部担当課長として従事。
保有資格 パソコン整備士検定 取得



