高速タッチタイピング(ブラインドタッチ)を習得!タイピング練習講座【Part5】

高速タッチタイピング(ブラインドタッチ)を習得!タイピング練習講座【Part5】

前回は、タイプウェルを利用した練習方法と、ランキングへの参加方法をご紹介しました。

今回は、タイピング練習講座の最終回として、高速タッチタイピング(ブラインドタッチ)の習得後に行うことをご紹介します。

訪問でもパソコンのレッスンが可能です

衰えないように定期的にトレーニングする

せっかく高速タッチタイピング(ブラインドタッチ)を習得しても、長期間キーボードを触らない状態だと衰えてしまいます。毎日する必要はありませんが、週1回程度、イータイピングの腕試しやタイプウェルを利用するなどして、習得したタイピング技術を維持しましょう。

タイピングの検定・認定試験を受験する

タイピングの検定・認定試験は履歴書に書くことができるので、タイピング技術を証明するために受験するのも良いでしょう。
例えば、ビジネスキーボード認定試験は、企業・学校によっては昇進や昇格の条件、資格手当の対象、推薦入試の基準や単位認定の対象としても利用されています。

主なタイピングの検定・認定試験

日本語ワープロ検定試験 日本情報処理検定協会が実施する、日本語の入力および文書処理能力の検定試験です。
履歴書には「日本語ワープロ検定試験 ○級合格」と記載します。
パソコンスピード認定試験 日本情報処理検定協会が実施する、正確かつ迅速な入力技能の検定試験です。
履歴書には「パソコンスピード認定試験 ○級合格」と記載します。
ビジネスキーボード認定試験 日本商工会議所が実施する、ビジネス実務で要求されるタッチタイピング(ブラインドタッチ)の技能を認定する試験です。
履歴書には「ビジネスキーボード認定試験(日本語 ランク○)」というように記載します。
パソコン速記検定試験 一般財団法人 全日本情報学習振興協会が実施する、ビジネス会話や説明文をヘッドホンから聞いて、ダイレクトに入力する能力の検定試験です。
履歴書には「パソコン速記検定試験 ○級合格」というように記載します。
タイピング技能検定 イータイピング株式会社が実施する、ローマ字入力の検定試験です。
履歴書には「タイピング技能検定イータイピング・マスター○級取得」と記載します。
毎日パソコン入力コンクール 毎日新聞社、一般社団法人 日本パソコン能力検定委員会が主催する、タッチタイピング(ブラインドタッチ)の速さ・正確性を競う全国規模のコンクールです。
履歴書には「文部科学省後援大会 毎日パソコン入力コンクール 第○部 ○(和文B 高校生など) ○級」と記載します。

タイピング技能検定の合格認定証

イータイピングのタイピング技能検定を受験すると、このような封筒が送られてきます。

タイピング技能検定の合格認定証の封筒

封筒には合格認定証と試験結果票が同封されています。
※画像は1級に合格した場合のもので、不合格の場合は試験結果票だけ送られてきます。

タイピング技能検定の合格認定証

タイピング技能検定の試験結果票

試験結果票には「単語テスト」「短文テスト」「長文テスト」のそれぞれの判定ポイントや入力時間、ミス入力数などが詳しく記載されています。

イータイピングのタイピング技能検定はWeb上で受験できますが、合格したかどうかは試験結果票が送られてくるまでわかりません。一旦模擬試験を受験して、合格圏内の級を受験することをおすすめします。
また、試験結果票には合格ポイントと判定ポイントが記載されているので、上の級に挑むかどうかの判断材料にすることができます。

タイピング技能検定の試験結果票

今回の判定ポイントは「単語テスト」が370.7069、「短文テスト」が463.4267、「長文テスト」が486.7226なので、上の級である特級の合格圏内であることがわかります。
試験内容 / タイピング技能検定イータイピング・マスター

イータイピングのタイピング技能検定は8級~特級まであるので、自身のタッチタイピング(ブラインドタッチ)の技術に合わせて受験してみてください。

QWERTY配列以外での高速タッチタイピングを習得する

キーボードはQWERTY配列だけではありません。
他の配列でのタッチタイピング(ブラインドタッチ)も習得すれば、様々な場面で効率的に作業することができます。

JIS配列
(かな入力)
ホームポジションの段が、左からの順番になっているキー配列です。1文字入力するのに使用するキー数が少ないので、QWERTY配列を使用するローマ字入力と同じ速度で入力できれば、JIS配列を使用するかな・・入力の方が、日本語を速く入力することができます。
※キーボードによっては印字されていません。
英語配列
(US配列)
英字入力のためのキー配列です。
JIS配列と比べて@などの記号の位置やEnter(Return)の大きさが違うため、慣れているかどうかでミス入力の回数に違いが出るでしょう。
Dvorak配列 QWERTY配列と比べて、英文を効率よく入力できるように設計されたキー配列です。あまり普及していませんが、英文だけを入力する機会が多い場合は、習得すれば文章作成の作業効率を上げることができるでしょう。
※Dvorak配列のキーボードを使用するか、パソコンの設定を変更する必要があります。
テンキー
(電卓型)
キーボードの右側にある数字の集まりです。
Excelなどで数字を頻繁に入力する場合は、テンキーの高速タッチタイピング(ブラインドタッチ)を習得すれば、作業がより捗るでしょう。

高速フリック入力を習得する

フリック入力とは、主にスマートフォンのタッチスクリーンで採用されている、指をスライドさせて行う日本語入力方式です。日常的にスマートフォンで文字を入力している方は、練習するまでもなく、すでに習得されているかもしれません。

パソコンでも、Windows 8.1からタッチキーボードでフリック入力を使用できるようになっています。
タッチタイピング(ブラインドタッチ)ではありませんが、スマートフォンまたはタッチパネル搭載のパソコンを使用している場合は、習得しておいて損はありません。

他の人にタッチタイピングを指導する

平成28年に総務省が行った通信利用動向調査によると、世帯の情報通信機器の保有状況は「スマートフォン」が71.8%、「パソコン」が73.0%でした。スマートフォンとパソコンの差は毎年縮まっており、保有状況が逆転することが予測されます。
出典:総務省「平成28年通信利用動向調査」

スマートフォンはあるがパソコンはないという世帯が増えると、パソコンに触れる機会がなかったためにタッチタイピング(ブラインドタッチ)ができない子供が、就職してから書類作成などで苦労する、ということになるかもしれません。
そうさせないために、タッチタイピング(ブラインドタッチ)を習得している親が、子供にタッチタイピング(ブラインドタッチ)を指導することが重要になります。
子供の親でなくても、他の人に指導することで、自分のタイピング技術をより役立てることができるでしょう。

これまでの内容についてのFAQ

QWERTY配列とは何ですか?
キーボードのホームポジションの上の段が、左からQWERTYの順番になっているキー配列のことです。一般的なキーボードは、全てQWERTY配列になっています。
ローマ字入力からかな・・入力へはどう切り替えるのですか?
Windowsの場合は半角/全角またはひらがなを押して日本語を入力できる状態にした後、
alt+ひらがなかな・・入力に切り替えることができます。
ローマ字入力に戻す場合は、もう一度alt+ひらがなを押します。
タイピングの検定・認定試験がいくつかありますが、どれが一番良いですか?
どれが良いかは一概には言えません。
試験内容がそれぞれ違い、さらに公的資格と民間資格の違いもあるので、内容を確認して自分にあった試験を受験しましょう。
※当記事で紹介していない検定・認定試験もあります。
フリック入力はどう練習すれば良いですか?
スマートフォンでフリック入力を練習するためのアプリが、App StoreとGoogle Playで配信されているので、配信されているアプリを利用して練習するのが良いでしょう。
データ通信量制限がかかっている場合は、無線LANで接続すれば快適に利用できるようになります。
QWERTY配列とDvorak配列はそれぞれ何と読むのですか?
QWERTY配列は「クアーティはいれつ」「クウォーティーはいれつ」「クウェルティはいれつ」「クワーティはいれつ」など、複数の読み方があります。
Dvorak配列は「ドヴォラックはいれつ」と読みます。

これまでの内容のまとめ

  • 衰えないように定期的にタイピングする
  • QWERTY配列以外での高速タッチタイピング(ブラインドタッチ)も習得してみる
  • タイピングの検定・認定試験を受験してみる
  • 他の人にタッチタイピング(ブラインドタッチ)を指導する

タイピングが上手くできなくてお困りですか?

今回はタイピング練習講座の最終回として、高速タッチタイピング(ブラインドタッチ)の習得後に行うことをご紹介しました。

スマートフォンの登場とともに、フリック入力方式が普及しましたが、今後も新しい入力方式が普及したときに高速タッチタイピング(ブラインドタッチ)を習得するための基礎ができていれば、新しい入力方式にも、さほど苦労せずに対応できることでしょう。

タイピング練習講座はこれで終了ですが、困った時や行き詰った時に、当記事を思い出して練習の励みにしていただけると幸いです。

PCホスピタルでは、パソコンのタイピングや使用方法などのレッスンを承っております。ご希望の際はご相談ください。

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PCホスピタルを運営している日本PCサービス株式会社は名証ネクストに上場しています
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実績 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中
料金 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加
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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

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