音が出ない、ノイズが気になる!アンプなど、オーディオシステムのトラブル

「気持ちよく音楽を楽しみたい!」「映画を臨場感たっぷりで鑑賞したい!」そんなときに、スピーカーから音が出なかったりノイズが混じってしまったりしていたら、せっかくの気分が台無しですよね。

そこで今回は、アンプやスピーカーなどのオーディオ機器で起こるトラブルへの対処法についてお伝えします。

基本のオーディオシステム

基本のオーディオシステム

まず、音響のシステムは、基本的にプレーヤー・アンプ・スピーカー・ケーブル(配線)の4つで構成されています。種類によってはこれらが一体になっているものもありますが、こだわりを持ってそれぞれの機材を選んだり、改造したりするなどのアレンジをする方もいらっしゃいます。

音が出ない、ノイズが気になるなどのオーディオトラブルについてご説明する前に、まずは各部分がどのような役割を果たしているかを知っておきましょう。

プレーヤー

音源を再生するための機器です。CDを再生するCDプレーヤーや、レコード(LP)を再生するためのアナログ・プレーヤー、デジタル音源をアナログに変換して再生するDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)などがあります。

アンプ

プレーヤーで取り込まれた音源の電気信号を増幅・加工させてスピーカーへ渡す役割を持つ機器です。アンプはスピーカーから音を鳴らす前段階で音を作る必要かつ重要なもので、どれだけ良い音、自分好みの音にできるかはアンプによる部分が大きいといえるでしょう。

また、アンプにはコントロールアンプ(プリアンプ)とパワーアンプ(メインアンプ)の2種類があります。その2つの機能を併せ持つプリメインアンプが使われることも多く、プリメインアンプの中にもコントロール部とパワー部が完全に一体になっているインテグレーテッドタイプと、内部で分離しているセパレートタイプがあります。

スピーカー

スピーカーは、アンプを通って流れてきた電気信号を物理的な振動に変換して、人が聴くことのできる音として出力する装置です。最終的に電気信号を音楽に変換するという意味で、スピーカーはオーディオシステムの中で最も重要だといわれています。

ちなみに、多くのスピーカーが箱のような形になっているのは、信号が音になるときに低音の音質が悪くなるのを防ぐためです。

ケーブル類(配線)

プレーヤー、アンプ、スピーカーをそれぞれ連結させるためにはケーブルが必要です。ケーブルにも、1,000円程度の手頃なものから何十万とするハイエンドなものまでさまざまな種類のものがあります。各機器に直接電気信号を送る部分のため、音にこだわる方にとってはシステムの中でもかなり重要な機器です。

ノイズの原因は?

ノイズの原因

ノイズは良い音を聴きたいときの大敵です。それでは、ノイズの代表的な原因はいったい何なのでしょうか?

こもった熱

熱によるノイズは熱雑音とも呼ばれ、インピーダンス(交流抵抗)が高くなることで発生する雑音です。スピーカーやアンプ内部の風通しが悪く、熱がこもっている場合にノイズを発生することがあります。また、風通しが良くても長時間にわたってスピーカーやアンプを使用している場合も、同様に熱がこもりやすく、ノイズが発生しやすくなります。

電子機器などの影響

スピーカーやアンプの環境や長時間の使用だけではなく、周囲の電子機器による影響もノイズの原因の1つです。

そもそも電子回路を用いる機械には、電磁波が必ず発生しています。テレビや電子レンジなどの電磁波が発生しやすい機器がスピーカーの周辺にあると、その電磁波が影響してノイズが発生することがあるのです。

また、近くに高圧電線や携帯電話がある場合は、そこからノイズが発生していることがあります。その他にも、接続端子やケーブル類の劣化や汚れもノイズの主要な原因です。

オーディオトラブルの原因を探すには

基本的なオーディオシステムは、オーディオ・アンプ・配線・スピーカーの4部分から構成されています。ノイズが出る、音が出ないなどのオーディオトラブルの原因は複数箇所にあると考えられます。

オーディオトラブルの原因の発見するには、以下のようなポイントをチェックしてください。

周辺に電子機器がないか確認する

ノイズが出ている場合は、携帯電話や使用中のテレビなど、電磁波が発生しやすい電子機器の影響が考えられます。電磁波が発生しやすい電子機器がオーディオシステムの周辺にないか確認しましょう。それらしきものが見当たった場合、一度電子機器の電源を落とす、アンプから離すなどの対策をしてみてください。これでノイズがなくなるのであれば、システム自体に問題はないということになります。

なお、周辺機器の影響で音が出なくなる可能性は考えられないため、音が出ないときはチェックする必要はないでしょう。

配線を確認する

オーディオトラブルの原因

まず、音が出ないときに考えられる原因は配線の異常・間違いです。そもそもつなぐべき部分を間違えている、何かの拍子で電源コードが外れている、などの初歩的なミスがないかを確認してください。特に電源コードは、一見しただけでは分からなくても実は外れていることがあるため、注意しましょう。

また、ノイズが出る場合は各機材をつないでいるケーブル類、電源タップなど電気信号が流れている部分のトラブルが考えられます。どこかのコードを触ったり回したりするとガリが出る、音が途切れたりするなどの現象があれば、断線や接触不良の疑いがあるため、ケーブルの中身を確認してください。

根元の接触部分が取れているだけであればハンダづけで直りますが、自分ではできない場合や原因がよく分からないときは専門業者に修理に出すか、新しいケーブル類を購入しましょう。

スピーカー・アンプを確認する

スピーカー・アンプ

ノイズが出ていて、周辺機器にも配線にも問題がない場合は、スピーカーに原因があると考えてください。

スピーカーとアンプの接続を離してみて、アンプから直接ヘッドホンかイヤホンにつなげて音を聴いてノイズがなければ、原因はスピーカーにあると考えられます。一体型でも、イヤホンジャックがある場合はこの方法を試してください。

また、左右のスピーカーから全く音が聞こえなくなったり、左右どちらかが聞こえなくなったりする場合はスピーカー内部に問題があると考えられます。

複数のスピーカーを持つタイプは、各スピーカーによって出力される周波数帯が異なります。そのため、このうち1つが壊れたりすると、音が鳴っていても一部の周波数(高音や低音など)の聴こえ方が不自然になります。

いずれにせよ、スピーカーに問題がある場合も、内部を見て断線している箇所が分かるようであれば、自分で修理することもできます。

ただし、スピーカー内部はケーブルよりもさらに複雑な構造になっているため、自分での修理が不安に感じるときは専門業者に依頼した方が良いでしょう。

一方で、アンプのボリュームをゼロにしてもまだノイズが聴こえるようであれば、アンプ側に原因があります。周辺に電磁波が多く出る機器がないことを確認済みであれば、真っ先に考えられる原因は、アンプ内部にこもった熱による熱雑音です。

アンプ内部では、使用されているパーツすべてから熱雑音が出ています。特に出力が大きいアンプでは、扱いが雑になったりパーツの劣化が進んだりすると熱雑音が発生しやすくなるため気をつけてください。

電源周りを確認する

たこ足配線をしていると、他の機器の配線からノイズを拾ってしまうことがあります。ノイズが出る場合は、電源タップなどではなく壁の差し込み口から直接電源を取るように変更してみましょう。これだけでもノイズがなくなる場合があります。

また、オーディオ機器用に作られたコンセントや電源タップを使うことも有効な方法の1つです。

ヤマハ スピーカーパッケージ (2台1組) ピアノブラック NS-BP200(BP)

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豊かな低音再生を実現する深型スタイルのスピーカーキャビネット。

おわりに

音が出ない、ノイズが出るなどのオーディオトラブルが起こった場合、まずは原因がどこにあるのかを探りましょう。

周辺機器からのノイズを拾っている、配線ミスをしているなどの初歩的な間違いがないかを確認した上で、スピーカーやアンプに原因がないかをチェックしてください。

簡単な接触不良の場合で、自分でDIYの知識や経験があればハンダづけで直すことも可能ですが、無理に自分で修理しようとすることはおすすめできません。少しでも不安があれば、まずは専門業者に相談してみましょう。

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