用紙詰まりや異音など、よくあるプリンターエラーの原因と解決方法

職場や家庭でプリンターを使用していると、エラーが出て正常に印刷できなくなることがときどきあります。取扱説明書などを見ても対応が分からず、困ってしまった経験もあるのではないでしょうか。
多くの場合、プリンターは購入した際と同じ状態で使用し、特別な場合を除いて設定なども変更しないため、突然エラーが出てしまうと戸惑ってしまう方が多いようです。しかし、プリンターのエラーは意外と単純な理由で起こっている場合もあります。故障と考えてサポートセンターに電話する前に、プリンターのエラーに対する基本的なチェックポイントを確認してみましょう。
今回は、用紙詰まりや異音など、プリンターでエラーが出た際に考えられる原因と解決方法をご紹介します。
まずは物理的な接続を確認しよう
プリンターでエラーが出て印刷ができなくなってしまった場合、意外とよくあるのが「実は電源コードが抜けていた」などの理由です。さまざまな設定を確認してみても原因が分からない場合、ごく単純な理由でエラーが出てしまっているケースもあるのです。
プリンターが故障してしまったかもしれないと思ったら、まずは電源コードがきちんと接続されているか、有線接続の場合はパソコンと接続するUSBケーブルなどがしっかりつながっているかを確認するようにしてください。プリンターの後ろの接続部分が緩んでいる場合は、一度ケーブルを抜いて再度接続してみると良いでしょう。物理的な接続に問題が見られない際は、その他のチェックポイントを確認していきましょう。
プリンターから異音がする場合
パソコンの画面にエラーメッセージが表示されていなくても、操作しようとするとプリンターから異音がして印刷がうまくいかない場合があります。このような場合は、プリンターの各部品が正確に取り付けられていない可能性があります。用紙を給紙したり排紙したりするガイドがしっかりと取り付けられているか、プリンターのカバーはきちんと閉まっているかなどをチェックしてみてください。斜めに取り付けられていたり、しっかりと閉まっていなかったりすると、異音が出る原因になります。
また、プリンターの内部もよく確認しましょう。カバーをあけて、中のインクがきちんとセットされているか、異物などが内部に紛れ込んでいないかを確認します。インクがしっかりとセットされていないとプリンターは正常に動作することができず、やはり異音を出してしまい、そのまま無理やり使い続けると故障の原因になってしまうこともあります。
プリンターが安定した場所に設置されているかどうかも確認してみてください。設置面が斜めになっていたり、不安定な場所に置かれていたりすると、正しく動作しない可能性があります。水平で安定した場所に置くようにしてください。
用紙が正常に給紙できない
用紙に関連するトラブルも、プリンターにはつきものです。印刷しようとすると用紙が詰まってしまう、まったく給紙されない、複数の用紙が同時に給紙されてしまうなど、用紙のトラブルにはさまざまな種類があります。これらのトラブルが起こった際には、トラブルに応じて次のようなポイントをチェックしてみましょう。
給紙に関するトラブルが起きた際には、まず用紙のセット状態を確認しましょう。斜めにセットされていたり、必要以上に多くの枚数がセットされていたりすると、エラーの原因になります。
用紙を正しい向きにセットし直し、決められている積載枚数以内になっているかどうかを確認してください。用紙同士がくっついてしまっている場合も給紙がうまく行われません。一度セットされている用紙を取り出し、用紙をよくさばいてからセットし直してみてください。
用紙がカールしていたり、折れ曲がっていたりする場合も給紙トラブルの原因になります。カールしている用紙は逆側にそらせてまっすぐになるようにしてください。折れ曲がった用紙や破れている用紙は、故障の原因になるので使用するのをやめましょう。
用紙詰まりが多く発生するようであれば、プリンター内部の給紙ローラーが汚れている可能性もあります。給紙ローラーとは、用紙をプリンター内部に送り込むためのもので、これは定期的に清掃する必要があります。給紙ローラーの清掃は、布などで拭く場合もありますし、プリンターのクリーニング機能を使って行う場合もあります。クリーニング用のシートをセットして清掃しなければならない場合もあるため、クリーニングを行った際に表示される画面の指示に従って進める必要があります。プリンターのメーカーや機種によってクリーニングの方法は異なるため、取扱説明書などを参照して清掃を行ってください。間違った方法で清掃を行うとプリンターが故障する原因になってしまいます。十分に注意しましょう。
「廃インクタンク」のエラーメッセージが出る
パソコンの画面に「廃インクタンクがいっぱいになりました」などというエラーメッセージが出る場合は、自分で対応することはできません。廃インクタンクとは、印刷を行った際に発生する余分なインクを吸収させておく部品で、いっぱいになってしまうとメーカーに連絡して交換する必要があります。このエラーに自分で対処しようとすると別の部分を故障させてしまうリスクも考えられるため、何か特別な事情でもない限りはメーカーに修理依頼を出すべきでしょう。通常、メーカーの連絡先は取扱説明書に記載されています。
プリンターの物理的な故障はメーカーにしか部品がないため修理はできません。しかしパソコンとの接続や設定方法の見直しなどは、PCホスピタルのようなサポート企業が力になってくれます。詳しくはこちら。
正しいプリンターが選択されているか確認する
複数台のプリンターを使っている場合や、以前使用していたプリンタードライバーがパソコンにインストールされたままだったりする場合、目的のプリンターと別のプリンターを選択してしまっていることが原因で印刷できないケースもあります。Wordなどのアプリケーションから印刷する場合、印刷実行画面でプリンターを選択する項目があるため、目的のプリンター名が表示されているかどうかを確認してみましょう。目的のプリンターとは異なる名前が表示されている場合は、項目のリストの中から正しいプリンター名を選択し直してください。
Windowsであれば日常的に使用するプリンターをパソコンで指定することもできます。
- スタートボタンをクリックし、「デバイスとプリンター」などの画面を表示させます。
- インストールされているプリンターがすべて表示されます。
- 最もよく使うプリンターのアイコンを右クリックして、「通常使用するプリンターに設定」などをクリックして設定を変更します。
- 次からは、印刷を実行する際に設定したプリンターが自動的に選択されるようになります。
プリンターエラーでパソコンから印刷できない時はPCホスピタルにお任せください
プリンターは身近な機器ですが、トラブルの対処方法を知らない方も多いのではないでしょうか。基本的にはプリンターの取扱説明書を見れば解決できるはずですが、ページ数も多いため、あわてている際はどこを参照すれば良いか分からずに焦ってしまうこともあるでしょう。
メーカーによって解決方法が多少異なりますが、基本的な理解があればどのメーカーのプリンターにも対応しやすくなります。プリンターのエラーはいくつかの種類に分類できるため、今回ご紹介したチェック項目を参考に、基本的な解決方法を身に付けておきましょう。
PCホスピタルでは、プリンターに接続する設定や問題解決も含め、パソコンに関するさまざまなトラブルのサポートが可能です。パソコンからプリンターで印刷できなくてお困りの際はぜひご依頼ください。


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濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得