Windows 11「名前のスペルを確認しても」エラーの解決策|NAS・共有フォルダに繋がらない
Windows 11のPCから、NASや社内・家庭内の共有フォルダにアクセスしようとした際に、「\(サーバー名)にアクセスできません」「名前のスペルを確認しても問題がない場合は、ネットワークの接続に問題がある可能性があります。」というエラーメッセージが表示されることがあります。
このエラーは、入力したパスが正しいにもかかわらず発生するのが特徴で、原因の多くはWindows側のネットワーク設定やセキュリティポリシーの変更にあります。
この記事では、このエラーが発生する原因と具体的な解決手順を解説します。
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「名前のスペルを確認しても問題がない場合は」エラーが表示される状況とは?

「名前のスペルを確認しても問題がない場合は」というエラーは、主に同じネットワークに接続されているはずのNAS(NetworkAttachedStorage)や他のPCの共有フォルダへアクセスしようとした際に表示されます。
エクスプローラーのネットワーク欄に接続したいデバイスのアイコンが見えているにもかかわらず、それを開こうとするとエラーが発生するケースが典型的です。
エラーメッセージに表示される「診断」ボタンをクリックしても、問題が自動的に解決することはほとんどありません。
NAS・共有フォルダに接続できないときに考えられる5つの原因
NASや共有フォルダに接続できず、「名前のスペルを確認しても問題がない場合」のエラーメッセージが表示される場合、主に5つの原因が考えられます。
これらの原因はWindowsのアップデートやセキュリティ設定の変更に起因することが多く、単独ではなく複数の要因が組み合わさって問題を引き起こしている可能性もあります。
以下に、それぞれの具体的な原因を解説します。
- 原因1:古い接続方式(SMB 1.0)がアップデートで無効化されている
- 原因2:セキュリティポリシーでゲストとしてのアクセスがブロックされている
- 原因3:Windowsの資格情報に古いデータが残っている
- 原因4:ネットワークの探索や共有設定が正しく機能していない
- 原因5:セキュリティソフトがネットワークアクセスを遮断している
原因1:古い接続方式(SMB 1.0)がアップデートで無効化されている
近年のWindowsアップデートでは、セキュリティ上の脆弱性を持つ古いファイル共有プロトコル「SMB 1.0」が標準で無効化されるようになりました。
接続しようとしているNASやサーバーが古い機種で、SMB 1.0にしか対応していない場合、Windows側でこの機能が無効になっていると通信が成立せず、「名前のスペルを確認しても問題がない場合」のエラーが表示されます。
これは、特に長年使用しているネットワーク機器で発生しやすい原因です。
原因2:セキュリティポリシーでゲストとしてのアクセスがブロックされている
Windowsではセキュリティを強化するため、パスワードが設定されていないアカウントでのネットワークアクセスがデフォルトで無効化されています。
パスワードなしで手軽にアクセスできるよう設定された共有フォルダの場合、このセキュリティポリシーによって接続が拒否されることがあります。
この結果、認証段階で失敗し、名前のスペルを確認しても問題がない場合というエラーにつながります。
原因3:Windowsの資格情報に古いデータが残っている

Windowsには、一度接続したネットワーク上の場所(NASやサーバー)のユーザー名とパスワードを保存する「資格情報マネージャー」という機能があります。
接続先のパスワードを変更したにもかかわらず、資格情報マネージャーに古い情報が残っていると、PCは自動的にその古い情報を使って認証を試みます。
認証が失敗することで、「名前のスペルを確認しても問題がない場合」のエラーが表示される原因となります。
原因4:ネットワークの探索や共有設定が正しく機能していない
PCが同じネットワーク内の他のデバイスを見つけたり、ファイル共有を許可したりするための「ネットワーク探索」や「ファイルとプリンターの共有」といった設定がオフになっていると、共有フォルダにアクセスできません。
特に、Wi-Fiの接続先を「パブリックネットワーク」として設定している場合、セキュリティ上の理由からこれらの共有機能は初期設定で無効化されているため、「名前のスペルを確認しても問題がない場合」のエラーが発生しやすくなります。
原因5:セキュリティソフトがネットワークアクセスを遮断している
導入しているウイルス対策ソフトやファイアウォールソフトが、ローカルネットワーク内の正常な通信を誤って脅威と判断し、アクセスをブロックしてしまうことがあります。
ソフトウェアのアップデートや設定変更がきっかけで、これまで問題なく接続できていた共有フォルダに突然アクセスできなくなり、「名前のスペルを確認しても問題がない場合」というエラーが表示されるケースも少なくありません。

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「名前のスペルを確認しても」エラーが出た時の具体的な解決手順

「名前のスペルを確認しても」というエラーは、これまで解説した原因に沿って設定を見直すことで解決できる場合があります。
Windowsのアップデートなどが原因で発生することが多いため、以下の対処法を一つずつ試し、接続が回復するかを確認してください。
作業によってはPCの再起動が必要になることもあります。
- 対処法1:SMB 1.0クライアントの機能を有効化する
- 対処法2:「安全でないゲストログオン」を有効に設定変更する
- 対処法3:資格情報マネージャーで不要な登録情報を削除する
- 対処法4:ネットワーク探索とファイル共有の設定を見直す
- 対処法5:一時的にセキュリティソフトを無効にして接続を試す
対処法1:SMB 1.0クライアントの機能を有効化する

接続先のNASなどが古い場合に有効な方法です。
まず、コントロールパネルを開き「プログラム」を選択します。
次に「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックし、表示された一覧の中から「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」を探してください。
この項目のチェックボックスを展開し、「SMB 1.0/CIFSクライアント」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
設定の適用後、PCの再起動を求められるので、再起動してから「名前のスペルを確認しても」のエラーが解消されたか確認します。
対処法2:「安全でないゲストログオン」を有効に設定変更する
パスワードなしの共有フォルダにアクセスする場合に試す方法です。
Windowsの検索バーに「gpedit.msc」と入力してローカルグループポリシーエディターを起動します。
※Windows 11 Homeエディションでは標準でこの機能が搭載されていないため、起動できない場合は「対処法3」や「IPアドレスでの直接アクセス」を優先して試してください。
「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「ネットワーク」>「Lanman ワークステーション」の順に選択し、「安全でないゲストログオンを有効にする」をダブルクリックします。
「有効」を選択して「OK」を押すと設定が変更され、「名前のスペルを確認しても」のエラーが解消される可能性があります。
対処法3:資格情報マネージャーで不要な登録情報を削除する
過去の接続情報が原因と思われる場合に有効です。
コントロールパネルから「資格情報マネージャー」を開き、「Windows資格情報」を選択します。
一覧の中に表示される情報から、問題となっているNASやサーバーのアドレスに関連するものを探し、「削除」をクリックして登録を解除してください。改善しない場合は、コンピューター名ではなく「IPアドレス(例:\192.168.1.10)」を指定して「Windows資格情報の追加」からユーザー名とパスワードを新規登録し直すと、接続が安定しやすくなります。
その後、再度共有フォルダへのアクセスを試みると、改めてユーザー名とパスワードの入力が求められ、正しく入力することで「名前のスペルを確認しても」のエラーを回避できます。
対処法4:ネットワーク探索とファイル共有の設定を見直す

ネットワーク設定が原因の場合に有効な対処法です。
「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」を開き、「ネットワークの詳細設定」内の「共有の詳細設定」に進みます。
現在利用しているネットワークプロファイル(通常は「プライベート」)の項目で、「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」の両方が「オン」になっているか確認してください。
もしオフになっていたら、オンに切り替えることで「名前のスペルを確認しても」のエラーが解消されることがあります。
対処法5:一時的にセキュリティソフトを無効にして接続を試す
原因を切り分けるため、一時的にセキュリティソフトのファイアウォール機能を無効にしてみます。
この状態で共有フォルダへのアクセスを試み、もし正常に接続できれば、セキュリティソフトが通信を阻害していたことが原因だと特定できます。
その場合は、セキュリティソフトの設定を見直し、ローカルネットワークの通信を許可するよう変更が必要です。
確認が終わったら、安全のため必ず無効にした機能を元に戻してください。
この手順で「名前のスペルを確認しても」のエラーが消えるか試します。
上記の方法で解決しない場合に試せるその他の対処法
これまで紹介した5つの主要な解決策を試しても、「名前のスペルを確認しても」のエラーが解消されない場合、さらに別の視点からアプローチする方法があります。
ネットワークの名前解決の問題や、ネットワークの種別設定が影響している可能性も考えられます。
- IPアドレスを直接入力してアクセスしてみる
- ネットワークプロファイルを「プライベート」に変更する
IPアドレスを直接入力してアクセスしてみる

エクスプローラーのアドレスバーに、通常入力する「\(コンピューター名)」の代わりに、「\(IPアドレス)」の形式で直接入力してアクセスを試みます。
例えば「\192.168.1.10」のように入力します。
これで接続に成功した場合、コンピューター名をIPアドレスに変換する「名前解決」のプロセスに問題がある可能性が高いです。
この方法で「名前のスペルを確認しても」のエラーが出ないか確認してください。
ネットワークプロファイルを「プライベート」に変更する
Windowsは接続するネットワークを「プライベート」と「パブリック」に分類します。
カフェなどの公共のWi-Fiに接続する際は「パブリック」が安全ですが、家庭や職場の安全なネットワークでは「プライベート」に設定しないと、ファイル共有などの機能が制限されます。
「設定」から「ネットワークとインターネット」へ進み、接続中のネットワーク(イーサネットまたはWi-Fi)のプロパティで、ネットワークプロファイルの種類を「プライベート」に変更することで、エラーが解決することがあります。
「名前のスペルを確認しても」エラーに関するよくある質問
対象の文章を提示してください。
Q. Windows Update後にこのエラーが出るようになったのはなぜですか?
Windows Updateによって、セキュリティ強化を目的とした仕様変更が行われたためです。
具体的には、脆弱性が指摘されている古い通信プロトコル「SMB 1.0」が自動的に無効化されたり、パスワードなしでのアクセス(ゲストログオン)に関するポリシーが厳格化されたりしたことが原因と考えられます。
Q. SMB 1.0を有効にすることにセキュリティ上の問題はありませんか?
はい、セキュリティ上のリスクがあります。
SMB 1.0には過去にランサムウェア「WannaCry」の攻撃に悪用された深刻な脆弱性が存在します。
そのため、有効化は一時的な回避策と考え、可能な限り接続先のNASやサーバーのファームウェアをアップデートし、新しいSMB 2.0や3.0に対応させることが強く推奨されます。
Q. 設定を変更してもエラーが解消されません。他に何を確認すればよいですか?
PC側の設定だけでなく、接続先であるNASやサーバー側の設定を確認してください。
例えば、NASのファームウェアが最新の状態か、共有設定が正しく有効になっているか、特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可するような制限がかかっていないか、といった点を確認することが有効です。
プロに「名前のスペルを確認しても」エラーのサポートを依頼するのも対処法

「名前のスペルを確認しても問題がない場合は、ネットワークに問題がある可能性があります。」というエラーは、入力したパスやサーバー名が正しいにもかかわらず表示されるため、原因の特定が難しい問題です。
多くの場合、Windowsのセキュリティアップデートに伴う仕様変更が影響しており、SMB 1.0の無効化やゲストアクセスの制限、資格情報、ネットワーク共有設定の見直しで解決できます。
本記事で紹介した原因と対処法を順に確認し、一つずつ設定を見直すことで、問題の解決につながるはずです。
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PCホスピタルは「名前のスペルを確認しても」エラーのサポートに対応しています
「名前のスペルを確認しても」エラーの原因と対処法について解説しましたがいかがだったでしょうか。
共有設定やセキュリティポリシーの変更は専門知識を要するものが多く、操作を誤るとネットワーク全体のセキュリティを低下させる恐れがあります。「設定を変えても繋がらない」「業務に支障が出ている」とお困りの際は、無理をせずプロにお任せください。PCホスピタルなら、安全かつ迅速に接続環境を復旧いたします。まずはお電話で現在の状況をお聞かせください。

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渡邉 太陽(日本PCサービス株式会社 東日本 兼 西日本担当課長)
2015年に日本PCサービス株式会社入社。PCホスピタル 東京三田店店長、東日本担当課長を経て、現在は東日本と西日本担当課長を兼任。
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