「このアプリはお使いのPCでは実行できません」表示の原因と対処法
Windows 11でアプリを「起動できない」「インストールできない」といったトラブルに直面していませんか?特に「エラーコードなしのエラー」として表示される「このアプリはお使いのPCでは実行できません」というメッセージは、ユーザーを困惑させます。
この問題は、アプリとPCの互換性がない場合や、システム上の不具合が原因で発生します。突然の表示に戸惑うかもしれませんが、原因を特定し、一つずつ対処法を試すことで解決できる可能性が高いです。
本記事では、このエラーが発生する主な原因と、初心者でも試せる具体的な対処法を詳しく解説します。
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「このアプリはお使いのPCでは実行できません」が突然表示される状況とは

このエラーは、新しいアプリをインストールしようとした時や、今まで問題なく使えていたアプリを起動しようとした時に突然表示されることがあります。
- インターネットからダウンロードしたソフトウェア
- 古いゲームや特定の業務ソフト
- システム更新後やセキュリティソフトの設定変更後
多くの場合、具体的な原因が示されないため、どう対処すれば良いか分からず困ってしまう状況に陥りがちです。
「このアプリはお使いのPCでは実行できません」の考えられる6つの原因
「このアプリはお使いのPCでは実行できません」が表示される時に考えられる原因は以下の通りです。
- PCのビット数(32ビット/64ビット)がアプリと合っていない
- インストールしたいアプリがWindows 11に未対応
- アプリの起動に管理者権限が不足している
- Windowsのセキュリティ機能がブロックしている
- ダウンロードしたインストールファイルが破損している
- Windowsのシステムファイルに異常が発生している
PCのビット数(32ビット/64ビット)がアプリと合っていない
現在主流のWindows PCは64ビット版OSですが、古いアプリには32ビット版でしか動作しないものがあります。
※Windows 11には32ビット版OS(x86版)が存在しません。大半の32ビットアプリは動作しますが、ごく一部の非常に古い「16ビットアプリ」などは、Windows 11では実行できず、このエラーが表示されます。
インストールしたいアプリがWindows 11に未対応
古いアプリや個人開発ツールなどは、最新のWindows 11に対応していない場合があります。OS側が互換性の問題から実行をブロックすることがあります。
アプリの起動に管理者権限が不足している
システム設定を変更するようなアプリは「管理者権限」を必要とします。権限が不足していると、実行ファイル(exe)の起動時にエラーが発生します。
Windowsのセキュリティ機能がブロックしている

「Windows Defender SmartScreen」が、提供元不明のアプリを保護目的で止めている可能性があります。アプリ自体に問題がなくても、安全性が未確認だと判断されると発生します。
ダウンロードしたインストールファイルが破損している
通信の不安定などでファイルが正常に保存されなかった場合、中身を正しく読み込めずエラーになります。ファイルサイズが公式サイトの表記と極端に違う場合は破損を疑いましょう。
Windowsのシステムファイルに異常が発生している
不適切なシャットダウンやウイルス感染で、Windowsの根幹となるファイルが破損すると、アプリの起動に悪影響を及ぼします。

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「このアプリはお使いのPCでは実行できません」の具体的な対処法

「このアプリはお使いのPCでは実行できません」表示の時の対処法は以下の通りです。
- まずは基本のPC再起動を試す
- アプリを「管理者として実行」で起動する
- 「互換モード」で過去のOS環境を再現する
- アプリを公式サイトから再ダウンロードする
- Windows SmartScreenの設定を一時的に変更する
- ウイルス対策ソフトの設定を見直す
- DISMとSFCコマンドでシステムを修復する
- Microsoft Storeから公式アプリを入手する
- PCのビット数に合ったアプリを選ぶ
まずは基本のPC再起動を試す
パソコンのトラブル解決において、最もシンプルかつ強力なのが「再起動」です。
長時間PCを使い続けると、メモリ上に一時的なエラーデータが蓄積され、システムが正常な判断を下せなくなることがあります。再起動することで、バックグラウンドで動いている不要なプログラムや競合しているプロセスがすべてリセットされ、正常にアプリが実行できるようになるケースが非常に多いです。まずは「シャットダウン」ではなく「再起動」を選択し、システムをフレッシュな状態に戻してみましょう。
アプリを「管理者として実行」で起動する
Windowsのセキュリティ設計上、一部のアプリはシステムの書き換え権限がないと動作を拒否されます。
通常、アプリをダブルクリックして起動しますが、これを「右クリック」→「管理者として実行」に変えてみてください。「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というユーザーアカウント制御(UAC)の警告画面が出たら、「はい」をクリックします。これで解決する場合、そのアプリには高い実行権限が必要だったことがわかります。
「互換モード」で過去のOS環境を再現する
| 互換モードを設定する手順 |
|---|
※古いアプリや業務ソフトが正常に起動しない場合、互換モードを設定することで改善することがあります。 |
アプリを公式サイトから再ダウンロードする

エラーが出る原因が「ファイルの欠落」である可能性は非常に高いです。 ダウンロードが完了したように見えても、内部データの一部が壊れていると実行できません。一度ダウンロード済みのインストーラーを完全に削除(ゴミ箱も空にする)してから、再度公式サイトへアクセスし、ファイルをダウンロードし直してください。このとき、Microsoft Edgeなどのブラウザの「キャッシュ(一時ファイル)」をクリアしてから行うと、古い破損データが読み込まれるのを防げるため、より確実にクリーンなファイルを入手できます。
Windows SmartScreenの設定を一時的に変更する
| SmartScreen(アプリとファイルの確認)を一時的にオフにする手順 |
|---|
※Windows 11 のバージョンにより表記が異なる場合があります。作業後は必ず設定を元に戻してください。 |
ウイルス対策ソフトの設定を見直す

市販のウイルス対策ソフト(ノートン、マカフィー、ウイルスバスター等)は非常に強力なため、安全なアプリでも「怪しい挙動」とみなしてブロックしてしまうことがあります。
一時的にセキュリティソフトの保護機能を10分間ほど停止(無効化)した状態で、アプリの起動を試してみてください。もしこれでアプリが動くなら、原因はセキュリティソフトの過剰反応です。この場合は、アプリを「除外リスト(スキャン対象外)」に登録することで、セキュリティを維持したままアプリを使用できるようになります。
DISMとSFCコマンドでシステムを修復する
プロの修理現場でも行われる、最も効果的な修復手順です。
| DISM と SFC を使ってシステムを修復する手順 |
|---|
※SFCの前にDISMを実行することで、修復の成功率が格段に上がります。 |
Microsoft Storeから公式アプリを入手する
インターネット上の配布サイトからダウンロードしたアプリでエラーが消えない場合、同じアプリが「Microsoft Store」で公開されていないか確認しましょう。
Microsoft Storeで提供されているアプリは、Microsoft社の厳格な審査をクリアしており、Windows 11/10との互換性が保証されています。また、インストール・アンインストールの仕組みも標準化されているため、システムを汚さず、今回のような実行エラーを回避できる確率が非常に高いです。ストア版があるなら、そちらを優先的に利用することをおすすめします。
PCのビット数に合ったアプリを選ぶ
アプリをダウンロードする際、「x86」や「x64」という選択肢を見たことはありませんか?
「x86」は32ビット版、「x64」は64ビット版を指します。自分のPCがどちらかを知るには、「設定」→「システム」→「バージョン情報」にある「システムの種類」を確認してください。最近のPCのほとんどは64ビットですが、もし64ビット版OSに、32ビット版OSでしか動かない特殊なアプリを入れようとしている、あるいはその逆の場合、実行できないことがあります。自分のPC環境に合致した正しいバージョンのインストーラーを選ぶことが、エラー解決の最短ルートです。
「このアプリはお使いのPCでは実行できません」に関するよくある質問
「このアプリはお使いのPCでは実行できません」問題に関するよくある質問とその答えについてまとめましたので、参考にしてください。
Q. 自分のPCが32ビットか64ビットか知るには?
A. 「設定」→「システム」→「バージョン情報」の「システムの種類」で確認できます。
Q. 「このアプリはお使いのPCでは実行できません」というエラーはPCの故障ですか?
A.必ずしも物理的な故障ではありません。多くは設定やソフトの問題ですが、システム破損が何度も起きるなら、ストレージ(SSD/HDD)の不調も考えられます。
Q. SmartScreenを無効にしたままでもいい?
A.推奨しません。ウイルスや詐欺サイトから守る機能なので、必要な時だけオフにし、作業後はすぐ戻しましょう。
「このアプリはお使いのPCでは実行できません」エラー時の対処法まとめ
最後に、「このアプリはお使いのPCでは実行できません」エラー時の対処法をまとめました。
- まずは基本のPC再起動を試す
- アプリを「管理者として実行」で起動する
- 「互換モード」で過去のOS環境を再現する
- アプリを公式サイトから再ダウンロードする
- Windows SmartScreenの設定を一時的に変更する
- ウイルス対策ソフトの設定を見直す
- DISMとSFCコマンドでシステムを修復する
- Microsoft Storeから公式アプリを入手する
- PCのビット数に合ったアプリを選ぶ
「このアプリはお使いのPCでは実行できません」表示時のサポートをプロに依頼するのも対処法

ここまで紹介した対処法を試しても「このアプリはお使いのPCでは実行できません」というエラーが消えない場合、無理に作業を続けるのは避けるべきです。OSの深部にあるシステムファイルの破損や、複雑なレジストリの不整合など、専門知識がなければ特定できない原因が潜んでいる可能性があるからです。
誤った操作は、かえって状況を悪化させ、最悪の場合PCが起動しなくなるなどの深刻なトラブルにつながる恐れもあります。操作に不安を感じる、あるいは一刻も早く確実に解決したい場合は、専門のサポートに依頼することをおすすめします。
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田村 勇樹(PCホスピタル 大阪吹田店 兼 神戸店 店長)
2017年に日本PCサービス株式会社入社。PCホスピタル 京都駅前店の店長を経て、現在は本社併設のPCホスピタル 大阪吹田店と神戸店の店長を兼任。
保有資格 パソコン整備士検定 取得





