タブレットとノートパソコン、選ぶならどっち?違いと選び方

タブレットとノートパソコン、選ぶならどっち?違いと選び方

電子端末の小型化や軽量化はどんどん進んでおり、持ち歩けるサイズのノートパソコンや、タブレットと呼ばれる製品が多くの方々に愛用されています。特に、タッチパネル式でノートパソコンよりも小型、かつ軽量のタブレットは、使用している人を見かける機会も多いものです。

タブレットに関する疑問としては、「タブレットはスマートフォンの画面が大きくなったものなのか」「タブレットとノートパソコンの違いはあるのか」などが挙げられます。実際、タブレットやノートパソコン、スマートフォンがそれぞれどのように違うのか理解している方は少ないのではないでしょうか。また、持ち運び用にパソコンを購入したいが、ノートパソコンとタブレット、どちらを選ぶべきか悩んだり、端末を使いこなせるか不安になったりしますよね。

そこで、今回はタブレットとノートパソコンの違いや選び方についてご紹介します。

タブレットとノートパソコンについて

資料の作成や編集

タブレットは、指でタッチして使用するためスマートフォンと同じものと思われがちですが、性能的にタブレットはパソコンに近い存在です。一方、ノートパソコンはキーボードやマウスを操作して扱うため、資料の作成や編集などの入力作業を行うときに適しています。

以下は、タブレットとノートパソコンの違いを「機能」「OS」「記録メディア」「メリットとデメリット」でまとめました。

機能

タブレットやノートパソコンには、スマートフォンのような音声通話機能はついていません。タブレットでも、一部の機種で音声通話が可能な機種もありますが、基本的には音声通話を目的とした端末ではないのです。

ノートパソコンはキーボードと一緒になっているため、資料や書類の作成がしやすく長時間の作業も可能ですが、キーボードを取り外すことはできません。一方、タブレットは画面上にキーボードを呼び出して入力したり、外付け可能なキーボード(Bluetoothキーボード)を使ったり、自分の好きなときに好きなスタイルで入力方法を選べます。また、薄くて軽いタブレットはノートパソコンよりもさらに持ち運びが簡単です。

OS

タブレットとノートパソコンの大きな違いは、OSでしょう。一般的なノートパソコンには、WindowsやMacなど、デスクトップパソコンと同じOSが搭載され、タブレットにはAndroidやiOSなど、スマートフォンと同様のOSが入っています。また、一部の機種にはタブレット向けのWindowsOSを搭載しているタイプも存在しているため、OSを基準としてタブレットかノートパソコンかを選ぶこともできるでしょう。

記録メディア

また、タブレットとノートパソコンには記録メディアの違いもあります。ノートパソコンは、デスクトップパソコンと同じようにハードディスクドライブ(HDD)が入っています。ノートパソコンがデスクトップパソコンと同様の記録メディアを持つことで、薄型のノートパソコンでも多くのデータを保管できるのです。

一方、タブレットはHDDを搭載していません。タブレットのほとんどはソリッドステートドライブ(SSD)と呼ばれる記録メディアを使用しています。価格はHDDよりも高いのですが、容量は小さめです。しかしSSDは、起動するための待機時間が短いため「タブレットの立ち上がりが早い」「起動中の音が静か」というメリットがあります。

メリットとデメリット

ノートパソコンとタブレットには、それぞれメリットとデメリットがあります。ノートパソコンはキーボードとマウスを使用するため操作や入力がしやすく、高性能のモデルも選ぶことが可能です。しかし、重量によっては持ち運びにあまり適さないといえます。

一方、タブレットは薄くて軽いため携帯用には便利です。ただ、性能面ではノートパソコンに劣りタブレットの画面が小さいため、見にくいこともあるでしょう。

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タブレットとノートパソコンの選び方

タブレットとノートパソコンの選び方

タブレットとノートパソコン、どちらを選択すれば良いのでしょうか。タブレットもノートパソコンも決して安価なものではありません。だからこそ、タブレットとノートパソコンのメリットとデメリットを考慮し、使用目的に合わせて選ぶことが大切です。

まずは、外出先や自宅でどのようにデバイスを利用したいか考えましょう。仕事上の作業内容においてもデバイスの選択は変わります。具体的には「メールチェックやインターネットの閲覧」か「資料作成や画像編集」です。メール受信を含めたインターネットの利用が中心なら、軽量で比較的扱いやすいタブレットの方が適しているでしょう。

一方、資料作成や画像編集が作業の大半を占める場合は、タブレットでは入力に手間取ってしまう可能性があるため、ノートパソコンを選択しておいた方が無難です。画面が大きめのノートパソコンであれば、画面に表示できる情報量も多く作業の効率も上がるでしょう。

以上のことから、インターネットの閲覧がメインの方はタブレット、書類や資料の入力作業がメインの方はノートパソコンを選択するのがおすすめです。

その他にも、チェックポイントとしては以下のようなシチュエーションも考えられます。タブレットかパソコンかを選ぶ際の参考にしてください。

立ったまま操作できるか

端末の大きさにもよりますが、タブレットの場合は、片手でデバイスを持ちもう一方の手で操作する、という使用方法が可能です。ノートパソコンだと、デバイスを置く場所を探す必要があります。小さめのノートパソコンであれば片手で抱えることもできますが、扱いにくいかもしれません。

起動時間が短いか

タブレットは、ノートパソコンと比較すると起動と終了がスムーズに行えます。一定時間ずっと作業をするのではなく、ちょっと調べものをしたいときに起動と終了が素早いと便利です。

メールを見ながらメモを取りたい

右側にメールソフトを表示させて左側にメモ帳を開くなど「マルチウインドウ」を用いて作業したい場合はノートパソコンが良いでしょう。一般的に、搭載しているOSの特長によりタブレットではマルチウインドウができません。

作業効率を上げたい

仕事の資料作成やブログを書く上で、コピー&ペーストをはじめとしたショートカットキーを利用して作業効率を上げたい、と考えることもあるでしょう。このような場合はノートパソコンが便利です。キーボードがついているためショートカットキーの操作をスムーズに行えます。また、マルチウインドウも役に立ちます。

PCホスピタルはタブレット・ノートパソコンの初期設定サポートが可能です

タブレットとノートパソコンは、共に携帯できる電子端末です。旅行先や移動中など、持ち運びしたい場合に大変重宝されます。

そんなタブレットとノートパソコンのどちらを選ぶかについて、基準となるポイントは多数あります。インターネットの閲覧やSNSの利用が中心ならタブレット、画像の編集やマルチウインドウでの作業を行うならノートパソコンがおすすめです。タブレットは軽量でスマートフォンのように操作ができ、ノートパソコンは高性能なモデルが多く販売されています。自分の使用目的に合わせてタブレットかノートパソコン、どちらの端末を選択すべきか検討してください。

PCホスピタルはタブレットとノートパソコンの初期設定サポートを行っています。設定でお困りの際はぜひご依頼ください。

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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

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