エラーコード「0xc0000001」の起動トラブルとは?原因と解決方法を解説

パソコンを起動した際などに「0xc0000001」エラーが発生することがあります。青い画面とともに表示されることが多く、驚いてしまう人は多いでしょう。今回はこちらのエラーが表示される主な原因と、原因を踏まえた解決方法について解説します。
「0xc0000001」エラーの起動トラブルについて

エラーコード「0xc0000001」は、Windowsの起動時に発生する致命的なシステムエラーです。何かしらの理由でWindowsの起動に必要なデータを正しく読み込めず、正常に起動できなかった場合に表示されます。いわゆる「ブルースクリーン(BSOD)」と呼ばれる画面が表示されるのが特徴です。
この「0xc0000001」エラーは、突発的な原因で発生することが多くあります。ただ、エラーの原因としてパソコン本体やシステムに問題が起きている可能性が高く、注意が必要です。原因を見誤ると対応を誤り、データ損失など、深刻な事態につながることがあります。
「0xc0000001」エラーが発生する原因の例7選

まずは、Windowsエラー「0xc0000001」が発生する主な原因を解説します。
- システムファイルの損傷
- Boot(ブート)時のトラブル
- メモリの破損
- ハードウェアの故障
- ソフトウェアの干渉
- ストレージの不良セクタ
- Windows Updateのトラブル
システムファイルの損傷
Windowsのシステムファイルが破損している場合、「0xc0000001」エラーが表示されます。OSの起動に不可欠なシステムファイルが損傷しているため、Windowsの起動が途中で停止してしまうからです。
なお、原因となるシステムファイルの損傷理由は多岐に渡ります。たとえば、ウイルス感染や強制終了、予期しないシャットダウンなどで、気づかないうちに損傷していることが多いと考えましょう。また、セキュリティソフトによる誤検知や、アップデートの失敗が引き金になることも考えられます。
Boot(ブート)時のトラブル
パソコンを起動する「ブート」でトラブルが発生し、これが原因という可能性があります。「BCD(ブート構成データ)」と呼ばれる情報が破損していると、Windowsが正しく起動できず、0xc0000001エラーが表示されがちです。
ブートに関するトラブルは、パソコン利用者が設定を変更した際に起こりやすくなっています。たとえば、デュアルブート設定の失敗や、OSのバージョン操作を誤った場合などです。また、突然の電源遮断や停電などの電源トラブルも原因として考えられます。
言い換えると、これら専門的な操作やトラブルに心当たりがない場合は、エラーが発生する原因にほぼなり得ません。他の原因も併せて調査・確認することが重要です。
メモリの破損
パソコンに搭載されているRAM(メインメモリ)の一部が破損している可能性があります。結果、Windowsの起動に必要なデータの読み書きが進められず、起動エラーを引き起こします。
特に、ブルースクリーンが繰り返し表示される状態では、メモリの物理的な破損が疑われます。メモリが破損しているかどうかは目視で確認が難しいため、専用のツールなどを用いて原因を深掘りしなければなりません。
ハードウェアの故障
メモリに限らず、ハードウェア全般の故障が「0xc0000001」エラーの原因となることもあります。たとえば、マザーボードやグラフィックボード、電源ユニットなどの問題です。それぞれ故障していると、Windowsを正常に起動できず、0xc0000001エラーが表示されることがあります。
ただ、ハードウェアの不具合を特定することは容易ではありません。突然電源が落ちた、パソコンに強い衝撃を与えた、過剰な発熱が続いたなど、思い当たる節がある場合にのみ優先的に調査すべきです。
ソフトウェアの干渉
「0xc0000001」エラーは、セキュリティソフトやシステムユーティリティなど、OSの起動プロセスに関与するソフトウェアが干渉して発生するケースもあります。複数のソフトウェアが競合することによって、相互に干渉してしまい正常に動作しない状況です。
特に、ドライバーやレジストリに関係するアプリケーションは、相互に悪影響を与えるケースが見受けられます。該当するものをインストール・更新した直後にエラーが出た場合は、ソフトウェアが原因であると疑ってみましょう。
ストレージの不良セクタ
HDDやSSDに「不良セクタ」と呼ばれる問題が発生していると、システムファイルへアクセスできません。結果、Windowsの起動時にエラーが発生し、「0xc0000001」など致命的なエラーが表示されます。
ストレージは、通常のデータの読み書きやパソコンの電源操作など日常的な使用の中で、徐々に劣化します。特に、HDDの場合は衝撃に弱く、不良セクタが自然発生しがちです。SSDであっても、書き込み寿命の限界や電源トラブルによってデータの一部が破損する可能性があります。
Windows Updateのトラブル
Windowsアップデート中にトラブルが発生した場合も、「0xc0000001」エラーの原因となりがちです。たとえば、更新プログラムのインストール中に電源が切れてしまうなどです。アップデートが中断されると、その後の起動時にエラーが発生します。
そのため、アップデート後に起動できなくなった場合は、更新失敗が原因であると仮定しましょう。どの工程でトラブルが生じたかによって、解決方法が少し異なってきます。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
---|---|
対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国17店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + 起動トラブル修理 22,000円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
「0xc0000001」エラーの解決方法
「0xc0000001」エラーが発生した場合は、以下の方法で状況の改善を目指しましょう。
- セーフモードでの起動
- スタートアップ修復の実行
- システムファイルチェッカー(SFC)の実行
- メモリ診断の実行
セーフモードでの起動
まずはパソコンの状態を評価するために、セーフモードでの起動を試みましょう。「0xc0000001」エラーが発生している場合でも、セーフモードであれば起動できる可能性があります。
起動手順は以下の通りです。
セーフモーの起動手順 |
---|
|
不要なソフトの削除や、誤った設定の見直しを進めることで、問題を解決できる可能性があります。
スタートアップ修復の実行
セーフモードに続いて、スタートアップ修復の実行も検討すべきです。これは、Windowsの起動に必要なファイルや構成の異常を自動的に検出・修復してくれる機能を指します。エラー発生後に「スタートアップ修復が推奨されます」といった表示が出る場合は、案内に従って実行してください。
スタートアップ修復の実行手順 |
---|
|
システムファイルチェッカー(SFC)の実行
システムファイルの破損が原因と考えられる場合は、「システムファイルチェッカー(SFC)」を使って修復を試みましょう。
システムファイルチェッカー(SFC)の実行手順 |
---|
|
このコマンドにより、システムファイルの整合性がチェックされます。また、破損が確認された場合にはバックアップから自動的に修復が可能です。軽度な破損であれば、この方法で起動トラブルが解決されるでしょう。
メモリ診断の実行
物理メモリ(RAM)の故障が疑われる場合は、「Windowsメモリ診断」を実行しましょう。
メモリ診断の実行手順 |
---|
|
診断ツールがメモリの状態をチェックし、問題があれば結果を表示します。軽微な問題であれば自動修復されるため、まずは実行する価値があるものです。
プロに「0xc0000001」エラーのサポートを依頼するのも対処法

「0xc0000001」エラーが表示される原因は多岐にわたるため、専門知識がなければ解決が難しい場合があります。また、複数の原因が噛み合っていることもあり、今回解説したような方法だけでは原因を特定しきれないことも考えられます。その状態で無理に対応しようとすると、誤ってデータを削除してしまうなど大きなトラブルに繋がりかねません。
リスクを回避するためには、無理に自分で対応しようとしないことが重要です。パソコン修理の専門家へ相談して、状況を正確に見極めてもらうようにしましょう。専門家であれば原因を速やかに特定してくれるだけではなく、作業にあたってデータをバックアップするなど対応を依頼できます。
たとえば、PCホスピタルでは、パソコントラブルに対応する際にデータ保護を重視しています。0xc0000001エラーなど致命的なトラブルが発生した際でも、最初にデータを保護しそこから起動に向けて作業してもらうことが可能です
「0xc0000001」エラーはPCホスピタルにお任せください
「0xc0000001」エラーは、Windowsパソコンが致命的なシステムエラーによって起動できない状態であることを示しています。ソフトウェア的な問題はもちろん、ハードウェアの故障が原因ともなりうるエラーです。どちらの可能性も考慮しながら、状況を正しく把握する必要があります。
しかし、状況を正確に判断するためには、ある程度の専門知識が求められます。知識がないまま誤って対応すると、データの破損や、トラブルの悪化に繋がりかねません。
そのため、「0xc0000001」エラーが発生した場合には、専門家に相談することを強くおすすめします。PCホスピタルへ依頼すれば、データの保護を最優先に、パソコンが起動するように対応してもらうことが可能です。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
---|---|
対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国17店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + 起動トラブル修理 22,000円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
渡邉 太陽(PCホスピタル 東京三田店 店長)
2015年に日本PCサービス株式会社入社後、累計6500台以上のパソコントラブルを解決。現在はPCホスピタル 東京三田店の店長として店舗マネジメント及び店舗スタッフ約20名の人材育成に携わり、2024年度の社内表彰式では年間最優秀店長として表彰される。
保有資格 パソコン整備士検定 取得