ストレージ(HDD)の容量不足に悩まされるノートパソコンへの対策

ノートPCの容量不足解消

最近のノートパソコンは薄くて軽く、持ち運びも便利になりました。しかし、大抵のノートパソコンは内蔵HDDの容量が小さく、長く使っているとストレージの容量不足に悩まされがちです。それほど大きなサイズのファイルや動画などを保存しているわけでもないのにどんどん使用容量が増えていき、動きが遅くなったり不具合が起きたりすることもあるでしょう。

今回は、ノートパソコンの容量不足の解消方法をWindows 10はもちろん、Windows 7やWindows 8、Mac OS Xの場合も想定して紹介してきたいと思います。

1.ストレージ(HDD)が容量不足になる原因は?

そもそもなぜ、ノートパソコンはデスクトップパソコンに比べて容量不足に陥りやすいのでしょうか?大きな理由の1つは、その筐体の薄さゆえに大型のHDDを搭載できないことです。

現在のデストップパソコンは、通常は3.5インチと呼ばれるHDDを搭載していて、タイプによっては2TB~3TB(テラバイト)の容量を持つものもあります。

一方、ノートパソコンに組み込まれているHDDは小さめの2.5インチが普通です。当然ながら3.5インチよりも容量は小さめで、500GB(ギガバイト)~1TB程度のものが一般的。また、最近ではHDDの代わりにSSDを搭載しているノートパソコンもありますが、SSDの場合はさらに容量は小さくなり、120Gバイト程度のものも珍しくありません。

ネット上で購入した映画やスマートフォンで撮影した動画など、動画を良く保存している人も多いかと思いますが、動画ファイルは数百MB(メガバイト)~数GBほどあるものも多いため、それらを大量にノートパソコンに保存しているとあっという間に容量不足になってしまいます。

ノートパソコンは確かに軽量で取り扱いやすいのですが、それゆえ内部に搭載できる部品は小さなものになってしまうため、デスクトップパソコンと同じようにファイルなどを保存して使用するには無理があるといわざるを得ません。ストレージ不足はノートパソコンの宿命といっても良いでしょう。

2.容量の多いHDDやSSDへ換装

HDDの換装

容量が少ないのであれば、容量の多いHDDやSSDに換装してしまいましょう。

多くのノートパソコンでは換装が可能ですが、機種によっては換装を行うと正しく動作しなくなるものもあるため、換装を行う前に確認してください。

最近ではノートパソコン用でもデスクトップ型パソコン並の容量があるHDDやSSDも販売されていますが、特にSSDはノートパソコン向きのストレージと言えます。ノートパソコン向きである理由として下記の特徴があります。

  • 消費電力や発熱が少なく、衝撃にも強い。
  • 読み書きの速度がHDDと比べて速い。
  • 音が静か。
  • HDDよりも小さくて軽い。

一方、HDDよりも容量あたりの価格が高い、HDDと比べると容量が少ないものが多い、壊れるとHDDと違ってデータ救出が困難と言ったデメリットもあります。

しかし、それらのデメリットを考慮してもSSDの需要は高まっており、HDDからSSDへ換装される方が増えています。

3.ディスクのクリーンアップで空き容量を増やす

さて、絶対的な容量の小ささは仕方がないとしても、なるべくノートパソコンが容量不足にならないようにする方法はないのでしょうか?

まず考えられる方法は、保存されている不要なファイルを整理することです。これまでにたまった一時ファイルや、OSアップデート時に使用された不要ファイルなどがノートパソコン内に残っていると、それだけで容量を圧迫します。

デスクトップ上のごみ箱のアイコンにごみが入っている場合、過去に削除したデータがごみ箱に残っていますので、右クリックでごみ箱を空にしてください。ごみ箱のアイコンが空の状態になっていれば削除は完了です。

お使いのパソコンにDドライブがあって未使用の場合は、活用されることをおすすめします。画像や動画、WordやExcelなどのデータをDドライブに移動させるだけでCドライブの空き容量を増やすことができます。

もちろん、手動ですべてのデータを整理するのは時間的にも技術的にも難しいため、Windowsの機能のディスククリーンアップを使用しましょう。

3-1.Windows 7のクリーンアップ手順

  1. 画面左下のWindowsキーをクリックして「コンピューター」をクリック。
  2. Windowsがインストールされているシステムドライブ(通常はCドライブ)、を右クリックして「プロパティ」を選択)。
  3. 全般タブをクリックし、「ディスクのクリーンアップ」をクリック。
  4. 作成できる空き容量の計算が終わるとディスクのクリーンアップが表示されるので、削除したいファイルにチェックを入れ、逆に削除したくないファイルにチェックがついている場合は外してください。
  5. 問題がなければOKを押し、「これらのファイルを完全に削除しますか?」と表示されるので削除を選べばクリーンアップが実行されます。

上記の手順で、以前のWindowsのインストール時に使った不要ファイルや一時ファイルなどが削除され、空き容量を増やすことができます。

ただし、Windowsのインストール時のファイルを削除する場合は、実行後に元の状態には復元できなくなるため、クリーンアップを実行する前に警告のダイアログが表示されますが、問題ない場合はクリーンアップを継続してください。

3-2.Windows 8 / 8.1のクリーンアップ手順

  1. デスクトップでエクスプローラーを起動し、上部メニューにある「管理」をクリック。
  2. Windowsがインストールされているシステムドライブ(通常はCドライブ)をクリックし、「管理」のサブメニューである「クリーンアップ」をクリック。
  3. クリックすると作成できる空き容量の計算が始まり、「ディスククリーンアップ」のウインドウが表示されます。不要なファイルにチェックを入れ、必要なファイルにチェックが入っていれば外してからOKを押してください。
  4. 「これらのファイルを完全に削除しますか?」と表示されるので、「ファイルの削除」をクリックすればクリーンアップが実行されます。

3-3.Windows 10のクリーンアップ手順

  1. Windows10のエクスプローラーでCドライブを右クリックし、「プロパティ」をクリック。
  2. ダイアログが表示されたら、「全般」タブをクリックし、下の方にある「システムファイルのクリーンアップ」をクリック。
  3. 削除したいファイルをチェックボックスで選択すると、増加するディスクの領域が計算されて表示されるため、確認してから「OK」をクリック。

3-4.Mac OS Xのクリーンアップ手順

  1. Macの内部を最適化するため、ソフトウェアのアップデートを行います。ソフトウェアのアップデートを行うと、アプリケーションが合理化され効率が高まります。Appleアイコンの一覧から「App Store」のアイコンをクリックし、「アップデート」タブをクリック。ソフトウェアアップデートが表示されていたら、すべてインストール。
  2. 使用していないアプリを削除するため「アプリケーション」フォルダを開き、サイズが大きい順に並べます。サイズが大きくて使っていないものがあれば削除。
  3. Webブラウザのキャッシュと履歴を削除するため、画面上部にある「Safari」をクリックして「Safariをリセット」を選択してください。削除したいデータにチェックをいれ、残したいデータにチェックがあれば外してリセットを実行。
  4. そのほか不要なファイルを削除するため、Dockのゴミ箱アイコンを「Command」キーを押しながらクリックして「ゴミ箱を空にする」を選択して削除し、「Finder」を開いてユーザー名から「ダウンロード」フォルダを開いて不要なファイルを削除してください。また、デスクトップ上に不要なファイルがあれば削除。

4.不要なプログラムを削除してHDD内部を整理

市販のパソコンには購入された時点で様々なプログラム(アプリケーション)が入っています。その多くは購入から新しいパソコンへ買い替えるまでの間に一度も使わないものが大半だと思われます。また、購入後に新たにインストールされたプログラムも、ほとんど使っていないものも多いのではないでしょうか?そのような不要なプログラムを削除するだけでも、ストレージの容量不足を解消する上で有効です。

また、インターネット上には悪意のあるプログラムを配信しているサイトも存在し、そういったサイトにアクセスしたりデータをダウンロードすることで迷惑ソフトと呼ばれる悪質なソフトがパソコンに入り込んでしまうこともあります。

迷惑ソフトにはさまざまな種類がありますが、主にユーザーの不安を煽って有償のソフトを購入させたり個人情報を入手しようとしている物が中心です。電話番号やメールアドレスが表示されても、絶対に連絡しないでください。

その多くはコンピュータウイルスとは異なり、パソコンに直接的な損害を与えるものではありませんが、不要な広告が表示されたり複数の迷惑ソフトが混在しているとパソコンの動作が遅くなるなど、操作面で影響を与えます。

下記の迷惑ソフトは一例ですが、主だったものなので混入が確認できたら後述の方法で削除してしまいましょう。中には後述の方法では削除できないものもありますので、削除方法が分からない場合はプロに依頼するのが良いと思います。

【迷惑ソフトの一例】

Malware CrusherDriver UpdaterWinZip Driver UpdaterPc Speed CatWin TonicAutoFixer Pro 2018Identity Protector

WinZip Driver Updaterは、圧縮・解凍ソフトで有名なWinZipを開発したWinZip Computing社のソフトですが、便利なソフトを開発している会社が迷惑ソフトを開発している場合もあるため注意してください。

4-1.OSごとの不要なプログラムの削除方法

不要なプログラムを削除する手順を説明します。中には使っている覚えがないプログラムでも非常に重要な働きをしているものもありますので、確実に不要だと分かるもののみを削除してください。

【Windows 7の場合】

  1. 画面左下のWindowsキーをクリックしてコントロールパネルを表示。
  2. プログラムのアンインストールをクリック。
  3. 削除したいプログラムを選択し、コントロールパネルの画面上部もしくは右クリックで表示させた「アンインストール」をクリックして削除。

【Windows 8もしくはWIndows 8.1の場合】

  1. 画面左下のWindowsキーをクリックを押しながらXキーを押し、コントロールパネルをクリック。
  2. プログラムのアンインストールをクリック。
  3. 不要なプログラムを選択し、コントロールパネルの画面上部もしくは右クリックで表示させた「アンインストール」をクリックして削除。

【Windows 10の場合】

  1. 画面左下のの検索バーにコントロールパネルと入力してコントロールパネルを表示。
  2. プログラムのアンインストールをクリック。
  3. 該当のプログラムを選択し、コントロールパネルの画面上部か右クリックで表示させた一覧にある「アンインストール」をクリックして削除。

5.SDカードでHDDの容量不足を解消

SDカードで容量不足解消

クリーンアップを実行すれば、場合によっては20GB程度の容量を確保できることもあります。しかし、搭載されているHDD全体の容量が増えるわけではないため、大量のプログラムをインストールすると、すぐに容量がいっぱいになってしまいます。そんなときに便利なツールが、SDカードです。

一言でSDカードと言っても複数の種類があり、パソコンなどに使われるSDカードの他、スマートフォンなどに使われるMicroSDカードもあります。以前は数GB~数十GBほどの容量のものが中心でしたが、近年はHDD並の数百GB~数TBもの容量があるものも登場しています。しかし、一般的なSDカードは数百円から数千円程度で買えるものが多いのに対し、1TBや2TBなど大容量のSDカードは現時点では数万円以上するものが多いです。ただし、SDカードは低価格化が進んでいるため、テラ単位のSDカードも将来的には手頃な価格で購入できるようになるでしょう。

SDカードをノートパソコンに接続し、カード自体をHDDの代わりとして使用する方法を取れば、新しいプログラムをインストールする場合でもパソコン本体のHDD容量を節約できます。

通常は、SDカードへのプログラムのインストールはできませんが、仮想ディスク(VHD)を使うことで実現できます。仮想ディスクはWinodws7以降のOSであれば利用することができる機能です。Windowsの標準機能だけで操作を完結できるので、初心者でも問題なく利用できるでしょう。

5-1.仮想ディスク(VHD)の使い方

  1. まず、「コンピュータの管理」画面の左側にあるメニューから、「ディスクの管理」を選択。
  2. その状態で上部の「操作」メニューにある「VHDの作成」をクリック。
  3. 「仮想ハードディスクの作成と接続」画面が表示されるため、「参照」をクリックしてSDカードの接続されている場所を選択。
  4. 場所の選択が終わったら、「仮想ハードディスクのサイズ」で作成したい仮想ディスクのサイズを入力(SDカードと同じ容量は指定できないため、少なめのサイズにしてください)。
  5. その後、仮想ハードディスクのフォーマットと種類を選択して、「OK」をクリック。

上記の手順で、SDカード内に新しいストレージ領域を作成できます。作成しただけでは使用できないため、「ディスクの管理」からフォーマットなどを行ってください。

SDカードにプログラムのインストールをできるようにするには、他にもコマンドプロンプトからコマンドを指定する方法がありますが、Windowsの標準機能を利用する方が簡単なため、この方法をおすすめします。

6.外付けHDDにバックアップして容量を確保

ノートパソコンは薄くて軽く、持ち運びにも便利というメリットがある反面、持ち運びの際に壊れることが少なくありません。パソコンが壊れるとデータも消失してしまう可能性があるため、普段からバックアップはこまめに取ることをおすすめします。また、普段あまり使わないようなデータは外付けHDDに置いておけば、ノートパソコンのデータ整理にも役立ちます。

外付けHDDは、以前は持ち運びには不向きな大きさのものが多かったですが、最近ではポータブルHDDと呼ばれる持ち運びにも便利なサイズのものが増えているため、移動先でもノートパソコンのデータをまるごと外付けHDDにバックアップしておくことができます。

また、最近ではWi-Fiに対応した外付けHDDもあり、ノートパソコンだけではなくスマートフォンにも無線で接続できるようになっています。カバンやポケットなどに外付けHDDを入れて大容量でノートパソコンやスマートフォンを操作できるので、ケーブルの存在を気にする必要がありません。

ただし、HDD自体が消耗品で数年ほどで壊れてしまうリスクがあるため、耐久年数の目安とされる4年ほど経ったら新しいHDDにデータを移しておくことをおすすめします。

もしかしてHDD(ハードディスク)の故障?HDDの故障の症状と原因

7.オンラインストレージサービスを利用する

オンラインストレージサービス

不要ファイルの整理やSDカードにプログラムをインストールしても、保存したいデータが大量にある場合はどうしたら良いでしょうか。

前述のように外付けHDDにバックアップするほか、保存したいデータの容量があまりに大きいのであればオンラインのストレージサービスを利用すると便利です。

オンラインストレージとは、パソコン本体ではなくインターネット上の場所にファイルを保存することを指します。インターネットに接続できる環境であれば、いつでもデータにアクセスすることができ、また、そのデータを他人と共有することができることが大きなメリットです。インターネット上に保存するため、万一自分のノートパソコンが故障したとしてもデータが消える心配もありません。

オンラインストレージにはさまざまな種類があり、中には無料で使用できるものもあります。使用できる容量や利用上の制限事項を比較して、自分に合ったストレージサービスを選ぶことができることも魅力です。

代表的なオンラインストレージサービスは、マイクロソフトのOneDrive、ドロップボックスのDropBox、グーグルのGoogleDriveなどでしょう。AmazonやYahoo!も同じようなサービスを展開しています。それぞれのサービスで、無料で利用できる容量の上限やファイルサイズの上限、有料プランなどが異なりますが、どれも使いやすいサービスといえます。

ノートパソコンだけではなく、別に使用しているスマホなどからもアクセスできるため、ファイルの同期が可能になることもうれしいポイントです。

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フルHD動画をスムーズに記録、MLC NANDフラッシュを採用しているので、耐久性にも優れています。

8.おわりに

ノートパソコンは手軽に起動できて利用場所も選ばないすぐれものですが、使用を続けるうちにどうしても空き容量が少なくなってきてしまいます。

HDDやSSDは、時代が進むにつれて大容量で低価格のものが次々と誕生しています。しかし、扱われるプログラムやファイルのサイズも同様に大きくなっているので、結果として容量不足は常につきまとう問題となっています。

ノートパソコンの容量不足を解消するためには、まず不要ファイルの削除を試しましょう。ファイルの整理を行って、それでもまだ容量が足りない場合は、SDカードや外付けHDDへのデータの移行やオンラインストレージサービスの利用を検討してみてください

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