PCのスペックとは?意味とWindows 10のスペック確認方法を解説

PCのスペックとは?意味とWindows 10のスペック確認方法を解説

PCを修理に出すときに、PCの修理業者やPCショップの店員に「PCのスペックを教えてください」などと聞かれることがあります。PCに詳しくない方は、そもそもスペックが何か分からずに困ってしまうこともあることでしょう。

そこで今回は、PCのスペックの意味や、確認方法についてご紹介します。

1.PCのスペックとは?

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「スペック(Spec)」とは、英語の「Specification」を省略した呼び方です。日本語では「仕様」という意味になり、コンピューターをはじめとする各種機器の仕様を表すことが一般的です。また、「形状、機能、性能、価格、操作方法など、メーカーが商品開発の際に取り決めた詳細な設計」という意味もあります。

スペックは高ければ高いほど高性能な製品ということになり、性能が高い場合、「高スペック」「ハイスペック」などといわれます。

2.PCのスペックについて

PCのスペックは、そのPCを構成しているパーツも関係しています。以下では、スペックに影響があるパーツや、PCを購入するとき・PCを修理に出すときに聞かれることの多い用語についてご紹介します。

2-1.OS

「OS」とは「Operating System」のことで、PCを動かすためのソフトウェアです。OSは、Microsoft(マイクロソフト)社のWindows(ウインドウズ)、Apple社のPCに搭載されているMac OS、UNIX(ユニックス)系OSのLinux(リナックス)などさまざまですが、一般的なPCにはWindowsかMac OSが搭載されています。Apple製品のPCでなければ、Windowsが搭載されていると思って間違いないでしょう。

Windowsには、Windows 7やWindows 10といったさまざまなバージョンが存在しているため、修理依頼時に業者にOSを伝える必要がある場合は、どのバージョンのWindowsなのかも正確に伝えるようにしましょう。

2-2.プロセッサ(CPU)

「プロセッサ」とは、CPU(Central Processing Unit)とも呼ばれるPCの最も根幹となるパーツの1つで、PCに用いられているパーツの制御やデータの計算・加工などを行う中央処理装置のことです。PCにとっての脳のような役割を果たすパーツだと考えてください。

このプロセッサが高性能であればあるほど、PCはたくさんの複雑な処理を安定して素早く行うことができるようになります。

PCのカタログを見ているときに、例えば「Intel(インテル) Core i7-4790S プロセッサ(3.20GHz、8MB)」といった表記を見かけたことがあると思いますが、これはプロセッサの性能を表す記載です。

プロセッサの性能は、クロック周波数、コア数、スレッド数、TDP、キャッシュなどによって表されています。

クロック周波数とは例に挙げたプロセッサの「3.20GHz」に当たる部分で、この数字が大きい程、処理が速いことになります。

コア数はプロセッサの頭脳に当たる部分で、こちらも多いことで高性能となります。コアが2つあるデュアルコアや、4つあるクアッドコアなどがあります。

スレッド数は、CPUが処理できる作業の数を指します。TDPは熱設計電力のことで、プロセッサが発する最大の発熱量を表しています。キャッシュは例に挙げたプロセッサの「8MB」の部分で、プロセッサ内部にある記憶装置です。この数値が大きいと、それだけ記憶容量が大きくなるため情報の処理を高速で行えます。

なお、「Intel Core i7-4790S」とは、Intel社の「Core i7-4790S」というプロセッサが使われている、という意味です。

2-3.メモリ

メモリとは、PC内部でプロセッサがアプリケーションを実行するために必要なプログラムやデータを記憶しておくための装置です。メモリの容量が大きければ大きい程、たくさんのアプリケーションを同時に起動して作業を行えたり、動画編集や3Dデータの編集などPCに重い負担が掛かる作業を軽快にこなしたりすることができます。メモリの容量は低いものだと512MBですが、高性能のものになると16GBや32GBのものもあります。

2-4.HDD(ハードディスク)

HDDとは「Hard Disk Drive」の略称で、PCのデータを保存しておくための記憶装置です。メモリも記憶装置ですが、この2つの違いはよく机と棚に例えられます。メモリは作業をする机の広さのことで、HDDはその机で作業する際に必要な、書類や参考書を置いておく棚です。

つまり、エクセルやワードで作った表や文書など、PC上で作成した全てのデータを保存しておくための装置がHDDです。HDDは容量が多いほどたくさんのデータを保存でき、最近では1TB以上もある大容量のHDDも発売されています。

また、HDDと同じようなものにSSDというものがあります。SSDは「Solid State Drive」の略称で、HDDと同じくPCのデータを保存しておく装置です。HDDに比べ高速でデータを読み書きできるようになっています。最近では、HDDの代わりにこのSSDが使われていることも増えてきています。

2-5.ビデオカード

ビデオカードとは、グラフィックカードやグラフィックボードなどとも呼ばれるパーツで、ディスプレイに絵や文字を表示させるためのものです。このビデオカードが高性能であることで、きれいに映像を表示できたり、3DグラフィックやCGをなめらかに表示できたりします。

ビデオカードには、オンボード型やCPU内蔵型というものもあります。こちらは、マザーボードやCPUにビデオカードの機能があらかじめ入っており、ビデオカードを別途つけなくても絵や文字をディスプレイに表示できるというものです。性能面では、別途付け足すビデオカードに劣る場合が多いですが、画質にこだわらない方や、3DやCGを扱うことがない方ならこのタイプで事足ります。

3.PCのスペックが高い時のメリットと低い時のデメリット

スペックが高い時と低い時でメリットとデメリットがあるのでそれぞれご説明をいたします。

PCのスペックが高い時のメリット
PCのスペックが高ければ、パソコンの起動の速さ、ソフト立ち上げの速度、複数ソフトの同時使用や動画サイトを閲覧しながら別のブラウザでWebサイトを閲覧といった普通なら動作が重くなるような操作をしても動作が遅くならず、快適に使用することが可能になります。

基本的にPCを使用するうえでスペックが高くて困るということはありません。

PCのスペックが低い時のデメリット
スペックが低い時の上記とは逆で起動が遅く、ソフトの立ち上げも遅く、ソフトも複数同時に使用は難しくなり、作業効率も下がりやすくなります。

4.PCの基本スペック確認方法(Windows 10の場合)

PCのスペックがどんなものか分かったら、今度は確認の仕方を見てみましょう。

今回は、例としてWindows 10のスペック確認方法をご紹介します。

1.スタートボタンをクリックする

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2.[設定]を選択する

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3.[システム]を選択する

4.[詳細情報]を選択する

5.PCの基本的なスペック情報が載っているウィンドウが表示され、OS・プロセッサ・メモリーなどの情報が確認できます。

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5.PCの詳細なスペック確認方法(Windows 10の場合)

より詳細なスペックを確認したい場合は、以下の方法で確認できます。

今回は、例としてWindows 10のスペック確認方法をご紹介します。

1.スタートボタンをクリックする

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2.[Windows 管理ツール]をクリックする

3.[システム情報]をクリックする

4.詳細なPCのスペックが表示される

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例えばビデオカードについて調べたいときは、左側の[コンポーネント]を展開(+ボタンをクリック)し、[ディスプレイ]をクリックすれば確認できます。

HDDの容量について調べたいときは、さらに[記憶域]を展開した上で、[ドライブ]をクリックすれば、HDDに関する情報を確認することができます。

パソコンのスペックが低くてお困りですか?

PCに関する専門用語は難しいため、自分のPCのスペックを把握するだけでもなかなか大変です。しかし、PCのスペックについて基本的なことを理解しておくと、PCを修理に出す際に困らずに済みます。また、自分の使い方に最も適したPCを選んで購入することもできるでしょう。

それぞれのスペックの詳細は分からなくても良いため、自分のPCのスペックだけは覚えておきましょう。スペックをメモしておくことも有効です。

PCホスピタルでは、パソコンのスペックを上げるためのパーツ交換やご要望に合うパソコンの販売も行っておりますので、パソコンのスペックでお困りの場合、PCホスピタルにご相談ください。

PCホスピタルのパソコン設定サポート概要
修理対応 出張/持込/宅配
対応エリア 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県
実績 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの設定サポートを当サイト掲載中
料金 パソコン設定サポート 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円

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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

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