室温湿度が高くてパソコンが熱い!夏はPCの熱対策&湿気対策をしよう

室温湿度が高くてパソコンが熱い!夏はPCの熱対策&湿気対策をしよう

毎年6~9月の日本は、高温多湿の季節になります。暑さや湿気は人間にとって厳しいものですが、実はパソコンも暑さや湿気に弱いことをご存じでしょうか。

そのような状況の際に対策をしないままパソコンの使用を続けると故障してしまう可能性があります。そこでこの記事ではパソコンの熱対策や湿気対策などの暑さ対策についてご説明をいたします。

パソコンと熱や湿気の関係について

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パソコンは精密機械のため、熱や湿気に強くありません。

そのため、パソコン自身が発生する熱に高温や湿気が加わると、パソコン内部の温度がとても高くなります。その状態で使用し続けると熱暴走が起こることもあり、故障につながる危険性があります。

パソコンを長時間使用することや負荷が高いアプリを複数同時に使用した時に発熱したり、雨が続いた時の梅雨や室内で洗濯物を干した際には湿度が上がり、そのような熱や湿度のトラブルでパソコンの内部パーツがショートしてパソコンが使用できなくなってしまうことも考えられます。

そのため、高温多湿になる季節に適切な暑さ対策を行うことは重要になります。

パソコンの熱対策について

パソコンは非常に精密な機械のため、本体の熱で基盤の回路や部品に影響を及ぼすことも少なくありません。また、CPU・グラフィックボード・電源・HDD/SSDなどの発熱しやすい部品は、発熱で故障しても修理を行えず、買い換えなければならない場合があります。そのため、パソコンの熱対策は万全にしておきましょう。パソコンの熱対策は下記の通りです。

  • 室温を調整する
  • 通気口をふさがないように気を付ける
  • 通気口や冷却ファンをこまめに掃除する
  • 直射日光を避ける
  • 節電機能を使用する

詳細をご説明いたします。

室温を調整する

夏場のパソコンの熱対策として、まず1番に挙げられるのが部屋の室温を下げることです。製品によって異なりますが、一般的に室内の適正温度は5~35℃程度とされています。

また、最近の夏は外の気温が30℃を超えることが少なくありません。そのため室温が35℃を超えてしまうことも多々あるでしょう。クーラーや扇風機を活用して部屋の気温を下げたり、涼しい場所に移動したりしてパソコンを使用しましょう。しかしパソコンは冷やしすぎても故障するおそれがあるため、あまり温度を下げすぎないようにする注意も必要です。

通気口をふさがないように気を付ける

パソコンの設置場所や、使用する場所も大事なポイントです。どんなパソコンにも、CPUの熱を逃がすための通気口や冷却ファンなどがついています。この熱を逃がす部分をふさいでしまうと熱が放出されず、パソコン内部の温度がどんどん上昇してしまいます。

デスクトップパソコンの場合は、通気口や冷却ファンなどはケースの背面についていることが一般的です。パソコンによっては複数ついているものもあります。デスクトップパソコンを最初に設置する際は、壁から10cm以上離して設置するようにしましょう。

ノートパソコンの場合、通気口は側面や背面についていることが一般的です。そのため、膝や寝具の上などの場所で使用すると、背面の通気口をふさいでしまうことがあります。

また、デスクトップパソコンと同様に、壁際での使用は排熱の効率が落ちるため控えるようにしましょう。ノートパソコンは机の上のような平なところで使用し、熱がこもらないようにすることが大切です。

通気口や冷却ファンをこまめに掃除する

通気口や冷却ファンは、こまめに掃除をしてホコリをためないようにすることが大切です。

ホコリがたまってふさがれた状態になってしまうと、排熱機能が低下し、パソコン内部に熱がこもり続けることになってしまいます。

ノートパソコンの場合は、通気口や冷却ファンが目につく場所にあるためホコリに気づきやすいのですが、デスクトップパソコンの場合は、設置した場所によっては通気口部分がすぐに確認できません。ホコリがたまることが多くなってしまうでしょう。

排熱機能が低下してしまうと、パソコンのCPUやハードディスクの故障につながります。ホコリがたまっていないか、定期的に確認するようにしましょう。

直射日光を避ける

直射日光が当たるような場所でパソコンを使用することは避けましょう。1年中直射日光が当たる場所にパソコンを設置したり、保管しておいたりすることも避けるのが最適。特に夏場は直射日光が当たるところにパソコンを置いておくのは非常に危険です。

一般的に、ハードディスクの温度は約50℃を超えると壊れやすくなり、約60℃を超えるといつ壊れてもおかしくない状態になるといわれています。

室温が高い状態でパソコンに直射日光が当たっていると、ハードディスクの温度はすぐに50℃を超えてしまうため注意が必要です。

節電機能を使用する

少しでもパソコンの温度が上がってしまうことを避けたいという方は、パソコンの電源周りの設定を省電力設定にするという方法もあります。消費電力が落ちれば、それに応じて発熱量も抑えることが可能です。一定時間が経ったらパソコンをスリープ状態にするようにしたり、画面の輝度を抑えたりなど、電力の使用を最小限にとどめる設定にしておけば、パソコンの発する熱も少なくできるでしょう。

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パソコンの湿気対策について

パソコンは熱と同じくらい湿度にも弱い機械です。熱対策に気を配る方は多いかもしれませんが、湿度にまで気を配ってパソコンを使用している方は少ないのではないでしょうか。湿度の高い場所でパソコンを使用し続けると結露によってパソコンに水滴がつき、ショートや部品の腐食が起きることがあります。そのような状況を防ぐためのパソコンの湿気対策は下記の通りです。

  • 部屋の湿度を下げる
  • 洗濯物は部屋干しをしない
  • 風通しを良くする
  • 観葉植物や水槽は遠ざける

対策をしっかり行ってパソコンを湿気から守りましょう。

部屋の湿度を下げる

パソコンにとって適切な湿度は、一般的に約20~80%の間とされています。東京の夏の平均湿度は70%ですが、80%を超える日も少なくありません。特に夜は湿度が高くなるため、その時間帯にパソコンを使用することが多い場合は対策が必要です。

湿度対策としては、当然部屋の湿度を下げることが1番です。除湿機やエアコンの除湿機能を使って湿度を調節したり、湿度が比較的低くなる正午から夕方頃の時間帯に、窓を開けて空気の入れ替えを行ったりして部屋の湿度を20~80%の間に保つようにしましょう。

洗濯物は部屋干しをしない

雨の多い梅雨の時期は、洗濯物を部屋干しすることが増えると思います。しかし室内に洗濯物を干すと湿度が上昇してしまうため、パソコンのある部屋に洗濯物を干すのは避けた方が良いでしょう。どうしてもパソコンのある部屋に干さなければならないときは、除湿機やエアコン、扇風機を使って湿度を調整するようにしましょう。

風通しを良くする

湿度対策として、風通しの良い部屋作りをするという方法があります。

本棚やソファーといった大きな家具を壁に密着する形で配置していると、わずかな隙間に湿気がたまってしまうことがあります。家具と壁の間を少し開けておくと湿気がたまるのを防ぐことができ、部屋の湿度上昇を抑える効果もあります。

また、閉め切った部屋では空気の流れが悪くなり、湿気がたまりやすくなります。パソコンを使用する際は部屋を閉め切ったままにせず、ドアや窓を開けておきましょう。

観葉植物や水槽は遠ざける

観葉植物や水槽がある場合は、パソコンから遠ざけておくことをおすすめします。観葉植物や水槽は湿度を上げてしまう可能性があります。パソコンのある部屋には設置しないようにするか、風通しの良い窓の近くに移動するなど、パソコンに影響が出ないようにしましょう。

パソコンの暑さ対策をプロに依頼するのも一つの対策

ご紹介した対策でパソコンの暑さ対策が上手くいかない場合、熱や湿気でパソコンが故障し、その故障を直そうとしてパソコンを開いてパーツの交換などを行った結果、内部パーツに触れることで別の不具合が発生して修復不可能な状態まで陥ってしまうこともあります。

パソコンの暑さ対策がうまくできないと思われた場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコンサポート業者のPCホスピタルに依頼いただくことをおすすめいたします。

PCホスピタルはパソコンの暑さ対策サポートが可能です

日本の夏は高温多湿で、人間にとっても過ごしにくい日が多いものですが、同じようにパソコンにとっても悪影響が出やすい時期でもあります。また、高温多湿はパソコンに悪影響を与えますが、逆に温度も湿度も低すぎるという状態も、パソコンにとっては良くありません。そのため、冷房や除湿機を使用する際は、温度と湿度を極端に下げすぎないよう注意してください。

適切な気温と湿度を保つことを常に心掛け、パソコンが故障しないように十分気を付けましょう。定期的な内部クリーニングで埃を除去することも湿度による故障の予防にもなります。

PCホスピタルはパソコンの暑さ対策サポートが可能です。ご希望の際はぜひご依頼ください。

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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

保有資格 パソコン整備士検定 取得

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