Androidのシステムアップデートでスマホに不具合?対策・予防策は?

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最近では子供から大人まで幅広い世代にスマートフォン(スマホ)が普及し、スマホを持っていることが当たり前の時代になってきました。スマホには大きく分けてGoogleのAndroidを搭載した端末とApple社のiPhoneの2種類がありますが、どちらの端末でも使用する際に避けて通れないのがOS(オペレーティングシステム/スマホを動かすために必要な基本システム)のアップデートです。
スマホはいわば小さなパソコンであり、パソコンと同様にOSがなければ動きません。OSをアップデートすることにより、端末の不具合が改善されたり、新しい機能が追加されたりします。
しかし、アップデートが原因で不具合が起きてしまうことも。そこで今回は、Androidのシステムアップデートで見られる不具合とその予防策についてご紹介します。
1.システムアップデートとは

システムアップデートとは、スマホに搭載されているOS(iPhoneであればiOS、その他のスマホであればAndroid OSなど)のバージョンアップを行うことです。
小さな不具合を修正するためのアップデートから大規模なアップデートまであり、アップデートすることでOSに新しい機能を追加したり、不具合を修正したりできます。
パソコンでWindows XPからWindows 7へOSをアップグレードしたり、Windowsの更新プログラムをインストールしたりするのと同じようなものです。
Androidの場合、アップデートがあると端末メーカーから更新ファイルが提供されます。ユーザーはその更新ファイルをダウンロードし、自分の端末にインストールすることで、アップデートが完了します。アップデートは無償ですが、通信料は自己負担のため注意しましょう。
なお、Androidのバージョン確認は以下の操作で行うことができます。
【Androidのバージョンを確認する方法】
- ホーム画面で「メニューアイコン」をタップ
- 「設定」をタップ
- 最下部にスクロールし、「端末情報」をタップ
- 「Androidバージョン」を確認という項目に記載された数字が端末のバージョン
2.システムアップデートによる不具合が起きる原因
システムアップデートを行うことにより、OSを最新の状態に保つことができます。システムアップデート後も、基本的にはインストールされているアプリは利用可能です。
各メーカーが開発した端末に搭載されているAndroidでは、開発元のGoogleから最新版OSが端末メーカーに提供され、その後メーカーがカスタマイズしたアップデートを配布します。
端末メーカーが、すべてのアプリが問題なく動作するかを調査してからシステムアップデートをリリースすることは不可能です。したがって、システムアップデート後に一部の端末で予期せぬ不具合が起きてしまうことがあります。
OSのアップデート配布開始直後はスマホアプリが未対応のケースもあり、システムアップデートをした結果、アプリが起動しなくなった、動作が不安定になったなどの現象が見られる場合もあります。
2-1.システムアップデートによる不具合を防ぐには
システムアップデート時の不具合を防ぐためにはどのような対策をとれば良いのでしょうか。不具合が起きる可能性をゼロにすることはできませんが、不具合のリスクを減らす方法はあります。
2-2.【対策1】リリース直後のアップデートを避ける
端末メーカーは満を持してアップデートを配布しますが、不具合のためにアップデートの配布が中止される事態も起きています。トラブルを防ぐために一番手軽にできる対策は、リリース直後のアップデートを避けることです。
通常、最新のアップデートがあるかどうかは自動でユーザーに通知されますが、アップデートは自動ではなく、手動で行います。ユーザーがアップデートの操作をしない限り、OSが勝手にアップデートされるということはありません。
アップデートをいつまで経ってもインストールしないことはセキュリティ上問題ですが、すぐにアップデートしてスマホが動かなくなっても困ります。アップデートの通知が来た後、しばらくはアップデートを控えて不具合の報告がないかどうかをインターネットで調べてみても良いでしょう。
2-3.【対策2】アップデートに対するアプリの対応状況を公式サイトで確認する
新しいOSアップデートの提供に合わせ、スマホアプリを提供するメーカーから、アプリが最新バージョンに対応しているか、今後対応の予定があるかどうか発表されます。
アップデート実施前に今自分が使っているアプリが動作するか、アプリ提供メーカーの公式サイトで確認しましょう。確認を疎かにしてしまうと、愛用していたアプリが使用できなくなる事態が起きかねません。
2-4.【対策3】不具合の報告や解決策がないか探す
新しいアップデートがリリースされたら、不具合が報告されていないか確認してみると良いでしょう。Androidを提供するGoogleや端末提供メーカーのサイト、個人のブログ、スマホを始めとしたIT関連の記事を取り扱っているニュースサイトなどに目を通して、アップデート関連の情報がないか探してください。最新バージョンを使用した感想や使用時に発生した不具合、その際の対処法が見つかるかもしれません。
自分の使用端末に関する情報は確実にキャッチして、アップデートしても問題がないことを判断することが大切です。
3.Androidのダウングレードについて

最新バージョンにアップデートした結果不具合が起きてしまい、元のバージョンに戻したいと思うこともあるでしょう。
しかし、Androidをダウングレードするための方法はありますが、公式にはサポートされていません。また、非公式な方法でダウングレードした場合、メーカー保証を受けられなくなります。
最悪の場合、端末が使用できなくなる可能性もあるため、よほどの事情がない限りダウングレードは控えた方が賢明です。
4.万が一のためにバックアップを
システムアップデートを行う際は、事前にデータのバックアップを取っておきましょう。アップデート後にスマホに保存している大切なデータが消えたり、保存場所が分からなくなったりした場合も、バックアップがあれば安心です。パソコンなどにスマホのデータを保存しておきましょう。microSDカードにデータを保存する方法もあります。
スマートフォンのアップデートを確認して常に最新の状態に保っておきましょう
出始めの頃は動作が不安定だったAndroidも、最近のバージョンでは動作が安定するようになっているため、Androidのシステムアップデートは、リリース直後に行う必要はないかもしれません。
アップデートを行う際は事前にきちんと情報を集め、問題がないことを確認した上でアップデートすることが大切です。
ただし、セキュリティの脆弱性を改善するための「セキュリティアップデート」など、早めにアップデートした方が良いケースもあります。緊急性を要するアップデートなのか、そうでないのか、アップデートの内容についても把握しておくことをおすすめします。
使い勝手の良いバージョンだからといっていつまでも旧バージョンのままにしておくと、セキュリティ面で問題が起きる可能性があります。そのため、OSは最新の状態に保つことが基本。
リリースされたアップデートについて情報収集し、問題がないと判明したらなるべく早めにシステムアップデートを行いましょう。
スマホのシステムアップデートを行う際は、万が一に備えてバックアップを取りましょう。USBケーブルでパソコンとスマホを接続することで、バックアップを取ることができます。
ドクター・ホームネットでは、スマホに関連するサポートも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。