プリンターのインクが出ないときの原因と対処法

目次
久しぶりに家のプリンターで印刷をしたとき、なぜか黒が出ないなど、特定の色がきれいに印刷できなかった経験はありませんか?
プリンターのトラブルは周辺機器の中でも特に多く、一例ですが下記の要因でプリンターが正常に印刷できなくなることがございます。
- プリンターの故障
- インク切れや用紙切れ
- 長期間印刷していなかったことによる目詰まり
- ドライバーが正常にインストールされていない
- 純正でないインクを使用していたことによる目詰まり
- パソコンとプリンターが正常に接続されていない
そんなときに慌てなくても良いように、今回はプリンターの特定の色が出ないときの原因と対処法についてご紹介します。
1.インクカートリッジの仕組み
家庭用プリンターの多くはインクジェットと呼ばれるタイプのプリンターで、インクカートリッジを装着して印刷します。カートリッジは多くの場合、6カ月以内と使用期限が設けられています。
しかし、例えば年賀状の印刷以外は、たまに写真やインターネットの記事・クーポンを印刷する程度という場合、1つのカートリッジを6カ月以内で使い切るのは難しいかもしれません。
しばらく使用されずに放置されると、カートリッジ内のインクが固まったり、インクを用紙に吹き付けるための「ヘッド」やインクを出す「ノズル」部分に空気やインク、ホコリなどの不純物が詰まったりして、きれいに印刷できなくなる場合があります。
2.プリンター・インクカートリッジをチェックしよう

2-1.インクタンクが浮いていないかチェック
プリンターのカートリッジが少しでも浮いていると、インクがヘッドにうまく補充されません。そのため、字がかすれたり色が出なかったりします。カートリッジは「カチッ」と音がするまでしっかり押し込んでセットしましょう。
2-2.保護テープをはがし忘れていないかチェック
新しいカートリッジをセットしたばかりの場合は、インクの保護シールが付いたままになっている可能性があります。一度カートリッジを外し、保護テープのはがし忘れがないかを確認しましょう。
2-3.インクの使用期限をチェック
メーカーによって使用期限は異なりますが、購入・開封から時間が経っていると最適な印刷ができないことがあります。新しいカートリッジと交換してみましょう。
2-4.メーカー推奨の純正製品かどうかをチェック
セットされているカートリッジが詰め替えインクや補充キットなどの純正カートリッジではない場合、目詰まりやインク漏れなど、故障の原因になる可能性があります。
純正インクは高いなどの理由で、互換インクを使用されている方は多いかと思われます。しかし、互換インクを使い続けると目詰まりを起こす可能性が高まるため、純正インクの使用をおすすめいたします。
また、目詰まり以外の面でもインクの減りが早い、発色が悪いなどのトラブルが発生する可能性が考えられます。
純正インクをセットし直して、印刷をし直してみましょう。
2-5.プリンター内部にホコリが溜まっていないかチェック
プリンターの内部に溜まったホコリが原因でヘッドが汚れてしまったり、ノズルが詰まっていたりする可能性があります。
黒色だけなど、特定の色だけインクが出ない時もこのヘッドの汚れやノズルの詰まりが原因のことが多くあります。
ヘッドを直接触ることは各メーカーが推奨していないため、内部を掃除するときは、カートリッジ周りに溜まったホコリを取り除くくらいにしておきましょう。
3.ヘッドクリーニングをしてみよう
ヘッドクリーニングとは、インクを出すヘッドのノズル部分を掃除することです。
掃除といっても、実際はノズル内のインクを強制的に噴射させて、詰まりを直すという方法です。
ヘッドクリーニングはインクを大量に消費するため、やりすぎるとインクが空になってしまいます。むやみには行わず、本当に困ったときや必要なときにだけ、2~3回行うようにしましょう。
具体的な方法は、使用しているOSやプリンターによって異なるため、一概には説明できません。しかし特に難しい操作は必要ないため、プリンターの取り扱い説明書などを確認してやってみましょう。
ヘッドクリーニングをしたあとは、テスト印刷をしてきれいに印刷できるようになったかどうかを確認してみましょう。2~3回繰り返しても特定の色がうまく出ない場合は、プリンターの電源を落としてしばらく放置してから、もう一度ヘッドクリーニングを試してみてください。

また、どうしても直らないときは、洗浄液が入った掃除用カートリッジを活用すると良いでしょう。
プリンタートラブルの多くは設定の見直しで直せることもたくさんあります。プリンターの設定見直しや、買い替え相談はこちら。
4.黒色だけインクが出ない場合は
プリンターは消耗品であるため、いつかは寿命が来てしまいます。目安ですが、3~5年ほど使用したプリンターは買い替えも視野に入れる必要がございます。
前述でも触れましたが、プリンターは長い間放置していると印刷できなくなる場合がございますので、特に印刷したいものがなくても定期的に印刷すると目詰まりなどの予防になるため、プリンターを長く使い続ける上で定期的な印刷の実施をおすすめいたします。
プリンターのメーカーはCANON(キャノン)やEPSON(エプソン)、brother(ブラザー)が有名ですが、HP(ヒューレット・パッカード)などパソコンで有名なメーカーからもプリンターが発売されています。買い替えをされる場合は、金額やメーカー、機能などご自身に合ったプリンターを探してみてください。
クリーニングは定期的に行いましょう
プリンターの目詰まりやインクのかすれ防止には、定期的なクリーニングが必要です。
ご紹介したクリーニング方法を試してもきれいにならない場合は、修理を依頼しましょう。強引にヘッドを拭いたり分解してしまったりするとメーカーの保証対象外になるため、注意してください。
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