会社のパソコンとは?選ぶポイントやおすすめブランド・機種26選

会社のパソコンは、業務効率を左右するため、慎重に選ばなければなりません。導入するパソコンを間違ってしまうと、会社全体で作業効率が低下するリスクがあります。また、必要以上にスペックの高いパソコンを導入すると会社の経費を圧迫してしまうことも考えられます。今回は会社のパソコンの選び方からおすすめのパソコンまで紹介します。
個人のパソコンと会社のパソコンとの違い

個人のパソコンと会社のパソコンの違いは、導入されているソフトウェアとサポートの有無です。まず、個人向けのパソコンであれば最初からいくつものソフトウェアがインストールされています。例えば、画像や動画編集、セキュリティ対策などが1ヶ月無料で利用できるなどです。しかし、会社のパソコンにはこのようなお試しソフトウェアが導入されていません。また、エンタメ系のソフトウェアなど、ビジネスで利用しないものは省かれていることが特徴です。
加えて、販売ベンダーのサポートにも違いがあります。個人向けのパソコンもサポートが提供されますが、問い合わせフォームやメールでのサポートが中心です。対して、会社のパソコンは緊急時に電話で問い合わせできるなど、内容が強化されています。その代わり、サポート料金などが必要ですが、個人向けのパソコンとの違いと考えてよいでしょう。
会社のパソコンを選ぶポイント

会社のパソコンを選ぶ際のポイントについて解説します。
OS:基本的にはWindows
最初にパソコンのオペレーティングシステムを決定します。「OS」と呼ばれるもので、パソコンを動作させる基盤となる役割を持つものです。一般的にはWindowsやMac、Linuxが利用され、会社のパソコンではWindowsをおすすめします。汎用的に利用することが想定されていて、ビジネスで利用するソフトウェアが数多く対応しているためです。また、万人が利用しやすいように、ユーザーインターフェースが設計されているなどの利点もあります。
CPU:Core i5 第9世代以降がおすすめ
CPUはパソコンの処理能力を決定する部分で、一般的にはパソコンの頭脳と表現されます。いくつかのスペックが提供されていて、会社のパソコンはミドルスペックと呼ばれるIntel Core i5 第9世代以降のモデルがおすすめです。2018年末に発売されたCPUのため、2018年末以降に発売されたパソコンに搭載されています。安価なCPUも存在しますが、スペックを落とすと処理能力が低下してしまいます。生産性に悪影響を与えかねないため、少し処理能力が高いものを選択しましょう。
メモリ:最低8GB
メモリの容量は4GB、8GB、16GBが主に発売されていますが、会社のパソコンは8GB以上を選択しましょう。4GBでも会社のパソコンは動作しますが、最低限のスペックであり、動作が遅くなる可能性があります。生産性を高めるために、余裕を持たせることが重要です。
ストレージ:容量よりもSSDかどうか
ストレージは会社のパソコンに保存できる容量を左右する部分です。多くのデータを保存するならば、ストレージ容量が大きいものを選択します。
また、近年はストレージがHDDとSSDの2種類存在します。容量もポイントですが、HDDとSSDのどちらを選択するかも重要です。一般的にSSDの方が読み込みが高速であり、会社のパソコンには適しています。
搭載されているソフトウェア:最低限のものを選ぶ
パソコンに最初からどのようなソフトウェアが搭載されているかに注目します。さまざまな製品がインストールされていることもあれば、最低限の製品に限られていることもあるでしょう。製品数が多いと管理が煩雑になったり、動作が重くなったりする原因となる可能性があるため、最低限のソフトウェアだけがインストールされているものをおすすめします。
端末の価格帯:無駄な出費がないように
端末の本体価格も重要なポイントで、利用者の業務内容を踏まえて、できるだけ無駄な出費は抑えましょう。また、ほぼ同じスペックでも国内メーカーと海外メーカーで価格帯に違いがあります。どちらが良いかは会社としての考え方に左右されるため一概には断言できません。例えば、国内メーカーはサポートが手厚いなどの特徴があるため、それらも踏まえて購入する価格帯を吟味することが重要です。
会社のパソコンスペックと価格の目安

会社のパソコンはスペックによって価格帯が変化します。具体的にどの程度のスペックがいくらになるのか3つに分けて紹介します。
エントリー:簡単な事務作業など
エントリーモデルは、簡単な文書作成やメールでのやり取りなど、最低限の事務作業で利用するパソコンです。以下のようなスペックのパソコンが該当します。
項目 | スペック |
---|---|
CPU | Celeron 第12世代 / Core i3 第8世代~ / Core i5 第8世代~ |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB前後 |
このようなパソコンであれば、価格帯は5万円から7万円程度です。事務用途として、低価格で販売されているパソコンがいくつも見受けられます。ただ、スペックアップできない仕組みになっていることが多く、利用者が変化する場合には注意が必要です。
ミドル:ビジネス全般
ミドルモデルは、会社での業務全般に利用しやすいパソコンです。市販されているソフトウェアはもちろん、自社向けに開発したシステムもスムーズに利用できます。また、複数のソフトウェアを同時に起動することが可能で、生産性を確保することが可能です。 例えば以下のようなスペックが該当します。
項目 | スペック |
---|---|
CPU | Core i5 第9世代~ / Core i7 第9世代~ / Ryzen 5 3000~ |
メモリ | 8GB ~ 16GB |
ストレージ | 256GB ~ 512GB |
ミドルスペックのパソコンは、製品によって価格が少々異なり、7万円から15万円程度です。一部の製品は20万円程度と高額であるため注意しましょう。インストールされているソフトウェアやメーカー独自の機能などに左右されます。
ハイエンド:エンジニアやクリエイティブ
ハイエンドモデルは、負荷のかかりやすい作業に適したパソコンです。例えば、エンジニアのように大量の開発が必要な人や、クリエイティブ職のように画像作成・動画編集・CADなどを担当する人に適しています。最低限、以下のようなスペックのパソコンが該当します。
項目 | スペック |
---|---|
CPU | Core i7 第10世代~ / Core i9 第9世代~ / Ryzen 7 4000~ |
メモリ | 16GB ~ 32GB |
ストレージ | 512GB ~ |
ハイエンドパソコンの価格は多種多様で、16万円から30万円程度、場合によってはそれよりも高額です。高額なものほどスペックは高くなりやすいですが、必要以上にスペックの高いものは導入しないことをおすすめします。
会社のパソコンでおすすめのブランドと機種26選

会社のパソコンで、具体的におすすめしたいブランドと機種を紹介します。
NEC
NECは、さまざまな企業向けに、会社のパソコンを発売しています。パソコンのスペックと画面の大きさに組み合わせがいくつもあり、要望に合わせて適切なものを選びやすいことが特徴です。また、スペックが高いだけではなく、台数が多くとも短期間で納品できるモデルが独自に用意されています。なお、独自のこだわりとして「ロングバッテリーモード」と呼ばれるバッテリー駆動時間を長くする機能が魅力で、以下3つがおすすめ機種です。
- UltraLite タイプVN
- タイプVD
- タイプVF
Dell
Dellは、持ち運びやすいサイズのパソコンを中心に、複数のラインナップを展開しています。会社のパソコンとしては、シリーズが多く、スペック違いや機能の違いなどが多いことが特徴です。例えば、常にパソコンを持ち歩くことを想定して、強度を特に高めたシリーズなどが発売されています。 なお、購入台数によって価格が変動しやすく、検討している台数を伝えて見積もりしてもらうと費用面は確実です。以下3つがおすすめ機種です。
- Latitude 13 7000シリーズ
- Latitude 14 7000シリーズ
- Latitude 13 Rugged
富士通
富士通は、ノートパソコンやタブレット、シンクライアントといくつものパソコンを提供していて、会社のパソコンとして考えられるものはすべて網羅されています。必要なものが明確になっていない場合は、まずラインナップから確認してみても良いでしょう。会社のパソコンは複数台の購入を前提としていることが多いですが、富士通ならば1台から購入できることは魅力です。下記がおすすめ機種です。
- U9313X/N
- U9313/RX
- A5513/Ry
東芝(ダイナブック)
ダイナブックは、個人向けも会社向けも多くのノートパソコンを発売しています。近年は新しいシリーズが登場し、会社のパソコンとして採用しやすくなりました。以前はハイエンドモデルが多く見られましたが、現在はエントリーモデルやミドルモデルも増えています。バッテリーの駆動時間を伸ばすことに力を入れていて、「セルフ交換バッテリー」により利用者が交換できるようにしていることも特徴です。下記3つがおすすめ機種です。
- dynabook X83/LY
- dynabook GA83/XY
- dynabook MJ64/LY
VAIO
VAIOは、古くから会社のパソコンを展開するブランドで、多くの選択肢が用意されています。画面のサイズやスペック、デザインなどから選べる仕組みです。会社のパソコンは入れ替わりが激しい世界ですが、それぞれのシリーズを長く提供していることは特徴といえるでしょう。導入すると、同じシリーズを長く利用できます。おすすめ機種は下記の通りです。
- VJPK23シリーズ
- VJPJ23シリーズ
- VAIO Vision+™ 14P
hp
hpは、会社のパソコンをいくつも販売していて、それらの開発にAIを活用していることが特徴です。性能や快適性を高めるために、AIのアイデアを採用していることが示されています。生産性を高めたり、実用性を意識したりしているパソコンと考えましょう。また、ハイエンドモデルだけではなく、導入しやすい安価なものも含まれています。下記、おすすめ機種です。
- HP EliteBook 1040 G11
- HP EliteBook 840 G11
- HP 245 G10
Lenovo
Lenovoは、低価格で高品質な会社のパソコンを提供しているメーカーです。日本では人気の高いシリーズが多く、実際に会社のパソコンとして採用される機会が増えています。自社で多くの部品を開発していることから、スペックによっては多くの台数でも短期間で納品してもらうことが可能です。以下がおすすめ機種です。
- ThinkBook 14 Gen 6 AMD
- ThinkBook 14 Gen 6
- ThinkBook 16 Gen 6 AMD
Panasonic
Panasonicは、レッツノートを中心に会社のパソコンを発売しています。スペックは一般的なものが中心ですが、小型で高性能なものを扱っていることが特徴です。軽量かつ強度の高いパソコンでもあるため、持ち運びが多い会社に適したラインナップが多く含まれています。下記おすすめ機種です。
- FVシリーズ
- SRシリーズ
- QRシリーズ
ASUS
ASUSは、会社のパソコンとして個人向けとは異なった独自のシリーズを発売しています。会社で利用することを想定して、スペックのラインナップを増やしたり価格帯を抑えたりしていることが特徴です。また、持ち運びが増えることを想定して、個人向けよりも軽量かつ強度アップが意識されています。下記がおすすめ機種です。
- ASUS ExpertBook B5
- ASUS ExpertBook B1
会社用パソコンの導入はPCホスピタルにお任せください
会社のパソコンと個人のパソコンの違い、そして具体的にパソコンを選ぶ際のポイントについて解説しました。個人で利用するパソコンと会社で利用するパソコンには違いがあり、選ぶポイントにも違いがあります。求めるパソコンを明らかにして、最適なものを見つけられるように準備しましょう。
また、具体的に会社のパソコンを購入する際は、悩んでしまうことも多々あるはずです。大量のパソコンをどのように準備すれば良いか困ってしまうこともあるでしょう。PCホスピタルであれば、会社のパソコンの購入から導入時の設定作業、そして利用時のサポートなどを提供できます。会社のパソコンでお悩みならば、ぜひともご相談ください。
項目 | 内容 |
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