PCがUSBメモリを認識しない原因と復旧方法【Windows 10/Windows 7】

目次
データの持ち運びに便利なUSBメモリですが、持ち運んだ先で「フォーマットしますか?」というメッセージが表示されたりして認識されない、などのトラブルに見舞われることがあります。そんなことがあっては大変困りますよね。USBメモリが認識されなくなってしまったら、認識されない原因を探り、復旧を試みましょう。
今回は、Windows 10またはWindows 7がUSBメモリを認識しないときの対処方法についてご紹介します。
1.【認識されない症状その1】USBメモリのランプが点灯しない

原因を特定するために、Windows 10またはWindows 7に差しているUSBメモリにあるランプが点灯しているか確認してみましょう。
USBメモリはPCのバスパワーで動いています。バスパワーとはUSBポートから電力の供給を受ける仕組みです。複数のデバイスをUSBポートに接続している場合、複数のUSBポートが電力を分け合うため、電力が足りずにWindows 10またはWindows 7がUSBメモリを認識しないことがあります。
USBハブを使用すると、USBハブ自身も電力を使います。ですのでさらに供給電力は少なくなります。
USBメモリが最も電力を使うのはデータを書き込む時になります。その際、データを書き込む時に電力供給がうまくいかないとUSBメモリにデータが保存できず、データが壊れてしまう(認識するが開けない)場合もあります。
USBメモリのランプが点灯しない場合は、まずWindows 10またはWindows 7に接続されているUSB機器をいったんすべて取り外し、USBメモリだけを接続してランプが点灯するかどうかを確認してみましょう。
それでもランプが点灯しない場合、USBポートが劣化、または破損している可能性が考えられます。USBポートを複数備えているPCをお持ちの方は、別のUSBポートに接続して認識するかどうかを確認してください。
どの方法でもランプがつかない場合は、USBメモリ本体が物理的に故障している可能性があります。このような場合は専門業者に相談してください。
2.【認識されない症状その2】マイコンピュータに表示されない

USBメモリのランプはついているのにマイコンピュータにUSBメモリが表示されないのは、PCがUSBメモリをデバイスとして認識していない状態です。
通常、USB接続のデバイスは接続するだけでWindows 10またはWindows 7がドライバを自動的に認識してインストールします。しかし、正しくドライバ(USBメモリを使用するためのソフトウェア)がインストールされず、USBメモリが認識されないこともあります。
ドライバのインストールに失敗した場合は、一度ドライバの削除を行ってから、再度USBメモリを接続してドライバを再インストールを試してみましょう。
2-1.【Windows 10】ドライバの削除と再インストールの手順
- 「Windowsのロゴを右クリック」→「デバイスマネージャー」の順に操作して「デバイスマネージャー」を起動します。
- 「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」を開く
- 「!」「?」が表示されている該当のドライバ(インストールに失敗したドライバ)を右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択
- 削除できたらもう一度USBメモリを接続し、ドライバが正常にインストールされ、Windows 10に認識されるかどうかを確認
2-2.【Windows 7】ドライバの削除と再インストールの手順
- 「スタートボタン」→「コントロールパネル」→「デバイスマネージャー」の順に操作して「デバイスマネージャー」を起動します。
- 「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」を開く
- 「!」「?」が表示されている該当のドライバ(インストールに失敗したドライバ)を右クリックし、「削除」を選択
- 削除できたらもう一度USBメモリを接続し、ドライバが正常にインストールされ、Windows 7に認識されるかどうかを確認
3.【認識されない症状その3】マイコンピュータに表示されるがアクセス不可
接続したUSBメモリがWindows 10またはWindows 7のマイコンピュータに表示されるにも関わらず、マイコンピュータからUSBメモリのデータを表示させようとすると「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」とメッセージが表示されることがあります。
これは、USBメモリの中のパーティション(USBメモリ内を異なる用途で使用するための区画)が認識されていない、またはファイルシステム(Windows 10やWindows 7といったOSがデータを管理するための仕組み)が認識されていないために起こる現象です。
ファイルシステムにはFAT、NTFS、exFATなどの種類があり、この種類がUSBメモリのデータを読み込むために使用しているPCのOSと合っていないと、USBメモリが認識されません。
「ディスクのフォーマット」ボタンをクリックするとUSBメモリの保存データは消去されますが、使用できるようになる場合もあります。
USBメモリの保存データが不要であれば、各USBメモリのメーカーが用意しているフォーマット用のソフトを使ってフォーマットしてください。問題が解消されることがあります。
ただし、USBメモリの保存データを残したい場合はUSBメモリのデータを復元する必要があります。その場合は専門業者に相談してみましょう。
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4.これまでの内容のまとめ
- USBメモリのランプが点灯しない場合は、他のUSB接続機器を外してから接続する。
- USBメモリがマイコンピュータに表示されない場合は、ドライバを再インストールする。
- 「フォーマットしますか?」と表示され、保存しているデータが不要の場合は、USBメモリをフォーマットする。
- USBメモリに保存しているデータが必要な場合は、専門業者に相談する。
USBメモリが認識されない不具合が解決しないときは
いかがでしたでしょうか。今回はWindows 10とWindows 7でのUSBメモリのトラブルについて説明しましたが、Windows VistaやWindows XP、mac OSなどでも対処方法は大きくは異ならないので一度お試しください。
また、小さなUSBメモリは便利なアイテムですが、ハードディスクと同じ記憶媒体であり、精密機器であることに変わりはありません。取り扱いには十分注意し、うまく使いこなしましょう。
ドクター・ホームネットはUSBメモリなどパソコンに関するあらゆるトラブルを解決するプロです。USBメモリが認識されない、パソコンの調子が思わしくない、操作方法が分からないときはぜひご相談ください。