パソコンの音が出ない原因と対処法【Windows 10/11】
音楽を聴いたり、ゲームをしたりするときに音が聞こえなくなってしまうと、迫力あるサウンドを楽しむことができません。音が出ていたのに急に聞こえなくなるなど、音に関するトラブルはたくさんありますが、実は落ち着いて対処すれば解決できる問題ばかりです。
今回は、パソコンの音が出ない場合の解決方法をご紹介します。
Windowsパソコンの音が出ないよくある原因7つ
Windowsパソコンの音が出ないよくある原因として次の7つが挙げられます。
- パソコンの音量が小さい(ミュート)
- 出力でデバイスの音量が小さい(ミュート)
- サイト・ソフトの音量が小さい(ミュート)
- 出力デバイスが正しく接続されていない
- 出力デバイスが正しく選択されていない
- デバイスドライバーが破損している
- Bluetooth接続が行われている
まずはこの中に原因がないか探してみましょう。1つ1つの原因について詳しく解説します。
パソコンの音量が小さい(ミュート)
パソコンの音量が小さかったり、あるいはミュートになっている可能性もあります。パソコンの音量をタスクバーから調整する方法を紹介します。まずは、これで音が出るようにならないか確かめてみましょう。
Windows 10でタスクバーから音量調整する手順
- デスクトップ画面右下のスピーカーのアイコンをクリック
- つまみを左右に動かして、音量を調整します。また、つまみの左にあるスピーカーのアイコンをクリックすると、オンとオフを切り替えることができます
Windows 11でタスクバーから音量調整する手順 |
---|
|
出力デバイスの音量が小さい(ミュート)
パソコンにイヤホンやヘッドホンなどの出力デバイスを接続している場合、そのデバイスの音量が小さい、あるいはミュートになっている可能性もあります。
イヤホンなどを接続している場合は、ひとまず接続を解除して音が聞こえるようにならないか試してみましょう。
イヤホンによっては電源ボタンがあり、電源をオンにしないと聞こえない場合もあります。また、無線イヤホンの場合は、イヤホンが充電されていることも確認しましょう。
サイト・ソフトの音量が小さい(ミュート)
パソコンの音が出ない場合、サイト・ソフトの音量が小さい可能性もあります。たとえばZoomやSkypeなどのソフトを使っている場合、そのソフトの音量を確認してみましょう。
他には、YouTubeなどの動画配信サイトにも音量を調整する機能が備わっています。画面上や画面の右下などに表示される音量ボタンをチェックしてみましょう。
音量を調整しても聞こえない場合は、サイトやソフトの不具合の可能性もあります。
出力デバイスが正しく接続されていない
イヤホンやヘッドホンなどの出力デバイスが正しく接続されていない可能性もあります。特に、ケーブルを音声端子ではなく、マイク端子に接続していないか確認しましょう。また、しっかり奥まで刺さっているか、ケーブルが断線していないかも確認すべきです。
接触不良の可能性もあるので、一度抜いて再び挿し込んでみることをおすすめします。
出力デバイスが正しく選択されていない
イヤホンなどの出力デバイスが正しく選択されていない、という可能性もあります。たとえば、イヤホンで聞きたいのに、パソコンのスピーカーが出力デバイスとして選択されている、という場合があります。この場合、出力デバイスを切り替える必要があります。
Windows 10でデバイスを切り替える手順 |
---|
|
Windows 11でデバイスを切り替える手順
- タスクバーの右下にあるボリュームアイコンをクリック
- 音量スライダーの横のデバイスアイコンをクリック
- 設定したいデバイスを選択します
デバイスドライバーが破損している
パソコンから音が出ない場合、デバイスドライバーが破損している可能性もあります。ドライバーとは、周辺機器をパソコンで使えるようにするためのソフトです。イヤホンもそうですし、パソコンに内蔵されているスピーカーも、デバイスドライバーがないと使えません。
デバイスドライバーが破損していたり古かったりすると、音が出ない場合があります。音が出ない場合、ドライバーを一度再インストールすることをおすすめします。
Windows 10でデバイスドライバーの再インストールを行う手順
- デスクトップ画面左下の「Windowsキー」を右クリックし、一覧から「デバイスマネージャー」をクリック
- 「デバイスマネージャー」が表示されるので、確認したいデバイスの左側にある「>」を選択
- 表示されたドライバーから、再インストールを行いたいドライバーを右クリックして「削除」をクリック
- 「デバイスのアンインストールの確認」が表示されたら、そのままOKをクリック
- 削除が終わったら、開いているウインドウをすべて閉じてパソコンを再起動させます。再起動後、自動でドライバーのインストールが開始されます
- 1と2の手順を改めて行い、ドライバーが再インストールされている事を確認し、問題がなければ完了です
Windows 11でデバイスドライバーを再インストールする手順 |
---|
|
Bluetooth接続が行われている
Bluetoothイヤホンなどの接続が行われており、他のスピーカーやイヤホンなどから出力されなくなっている可能性もあります。この場合、Bluetoothを一度解除する必要があります。
Windowsパソコンの右下には通知領域があります。ここに、Bluetoothのアイコンが表示されている場合、Bluetooth接続が行われています。アイコンをクリックし、Bluetoothデバイスを解除しましょう。解除後に、スピーカーから音が出るか確認します。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
---|---|
対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
それでもWindowsパソコンの音が出ない場合の対処法5つ
上記の7つを確認しても音が出ない場合、次の5つも行ってみましょう。
- パソコンを再起動する
- ソフトを再インストールする
- トラブルシューティングツールを実行する
- パソコンを放電させる
- 再セットアップ(初期化)を行う
これら5つは音が出ない場合に限らず、原因が分からないパソコントラブルを解決する際に有効な手段です。1つ1つの対処法について詳しく解説していきます。
パソコンを再起動する
パソコンを再起動させることで、パソコンのメモリがリセットされ不具合が解消する可能性があります。メモリに何らかのファイルのゴミなどが残っていて、それが音声の出力を妨げている可能性もゼロではありません。
Windows 10で再起動する手順 |
---|
|
Windows 11で再起動する手順 |
---|
|
なお、シャットダウンと再起動は異なります。Windows10・11のシャットダウンは、厳密には完全なシャットダウンではなく、後で早く起動するためにメモリなどの状態などを保存しています。そのため、シャットダウンでは不具合を解消できない可能性があります。
ソフトを再インストールする
Zoomなどのソフトの音量を調整しても音が出ない場合、ソフトを再インストールすることで改善する場合があります。また、ソフトが古いバージョンのままになっている場合、新しいバージョンにすることで、不具合が解決することもあります。
一度ソフトを削除して、一番新しいバージョンをインストールしてみましょう。
トラブルシューティングツールを実行する
Windowsにはトラブルシューティングという機能が備わっています。これは、パソコンがトラブルを検出し自分で修復を行うという機能です。
トラブルシューティングによって、音声トラブルも解決する可能性があります。
Windows 10でトラブルシューティングを行う手順 |
---|
|
Windows 11でトラブルシューティングを行う手順 |
---|
|
パソコンを放電させる
パソコンを放電させることでも、不具合が解消する場合があります。放電とは、パソコンに溜まった電気を抜くことです。パソコンを長時間使っていると電気が溜まってしまい、正常に動作しなくなる場合があるので、放電を試してみることをおすすめします。
Windowsパソコンを放電させる手順 |
---|
|
簡易的な放電は上記のやり方で行えますが、本格的な放電を行うにはパソコンの分解作業が必要です。パソコンの分解を自分で行うのはおすすめしません。本格的な放電を行いたい場合は、PCホスピタルにご相談ください。
再セットアップ(初期化)を行う
どうしても音が出ない場合、最終手段としてパソコンの再セットアップ(初期化)を行う手もあります。再セットアップ(初期化)とは、パソコンのデータを削除し、購入時の状態に戻すことです。
購入時の状態に戻せば、ソフトウェア関連の問題に関しては大抵解決します。しかし、パソコンに保存した画像やインストールしたアプリは完全に削除されてしまいます。
そのため、できれば初期化するよりも先に、PCホスピタルに相談することをおすすめします。PCホスピタルでは、パソコンのデータを消さずに修理することが可能です。
Windowsパソコンでスピーカーの音が出ない、イヤホンは出る時の対処法
Windowsパソコンのスピーカーから音が出ないのにイヤホン(ヘッドフォン)からは音が出る場合があります。その場合の対処法は下記の通りです。
- 既定のデバイスをスピーカーに設定する
- 音量ミキサーで設定を変更
- 設定画面からスピーカー設定を変更
それぞれの対処法をご紹介いたします。
既定のデバイスをスピーカーに設定する
パソコンは初期の状態であればスピーカーが既定のデバイスに設定されていますが、外部出力機器を接続して音を再生すると、既定のデバイスの設定が自動的に変更されてしまい、パソコンの音が正常に再生されないことがあります。
考えられる理由はさまざまですが、まずはサウンド設定で既定のデバイスがスピーカーになっているかどうかを確認してみましょう。手順は下記の通りです。
Windows 10で「規定のデバイス」をスピーカーに設定する手順
- 画面右下にあるスピーカーのアイコンを右クリックし、「サウンド」をクリック
- 「再生」タブをクリックし、スピーカーが既定のデバイスに選択されているか確認
- スピーカーが既定のデバイスでない時は、スピーカーを右クリックして「既定のデバイスとして設定」をクリック
Windows 11で規定のデバイスをスピーカーに設定する手順 |
---|
|
音量ミキサーで設定を変更
規定のデバイスの設定を変更しても改善されない場合は音量ミキサーの設定を変更してみてください。手順は下記の通りです。
Windows 10で音量ミキサーの設定を変更する手順 |
---|
|
Windows 11で音量ミキサーの設定を変更する手順
- タスクバーの音量アイコンの上で右クリックして「音量ミキサー」をクリック
- 「音声ミキサー」表示後、「ボリューム」のつまみを左右に動かしてください
設定画面からスピーカー設定を変更
設定画面からスピーカー設定を変更して改善する可能性もあるため、手順をご紹介いたします。
Windows 10で設定画面からスピーカー設定を変更する手順 |
---|
|
Windows 11で設定画面からスピーカー設定を変更する手順 |
---|
|
プロにパソコンの音が出ないトラブルのサポートを依頼するのも対処法
記載の対処法を試してもパソコンから音が出ない場合、内部パーツの故障やシステムエラーなど複数の原因が組み合わさっている可能性もあります。
パソコンを分解して内部パーツを交換すればパソコンから音が出るようになるかもしれませんが、失敗すれば更に状態が悪化してしまうことも考えられます。また、ノートパソコンや一体型パソコンは分解の難易度が高く、知識が無ければ修復できない状態に陥る可能性があります。
自力の改善が難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。
パソコンの音が出ないトラブルの修理実績
PCホスピタルでは数多くのパソコンを修理した実績があります。パソコンの音が出ないトラブルの修理実績の一部を最後に紹介します。
- 実績1.スピーカーから音が出ないノートパソコンの修理
- 実績2.他社で解決しなかったデスクトップパソコンの音声トラブル
- 実績3.ヘッドホンが使えないパソコンの修理
実績1.スピーカーから音が出ないノートパソコンの修理
1つ目はノートパソコンのスピーカーから音が出ないというトラブルです。
再起動を行っても改善しない状況でした。Windows以外のOS環境で動作を検証したところ、問題なく音は聞こえたので、スピーカーの故障ではないと推測しました。おそらく、Windowsシステムに何か問題が発生していると考えました。
スピーカーのデバイスドライバーを確認したところ、アイコンに黄色い三角マークが付いていました。プロパティを開くとエラーメッセージが表示されていました。
メッセージに従ってドライバーの更新を行ったところ、無事に音が出るようになりました。
「スピーカーから音がでないノートパソコンの修理」の詳細はこちら >>
実績2.他社で解決しなかったデスクトップパソコンの音声トラブル
2つ目はセパレートのデスクトップパソコンの音声トラブルです。こちらは他社では解決しなかったとのことでした。
診断したところ、本体のボリュームにも音量ミキサーにも異常はありません。更に、デバイスマネージャーやイヤホンでの音声出力も確認しましたが、異常が見つかりませんでした。
しかし、液晶モニターの設定画面を調べるとミュートになっていました。こちらの設定を変更することで正常に音が出るようになりました。
「他社で解決しなかったデスクトップパソコンの音声トラブル」の詳細はこちら >>
実績3.ヘッドホンが使えないパソコンの修理
3つ目はヘッドホンが使えないDELLのInspiron3793の修理対応です。スピーカーからは普通に聞こえるものの、ヘッドホンからは聞こえない状態でした。
ヘッドホンを差してみると、パソコンがヘッドホンを認識していないことが分かりました。検証の結果、パソコンの部品ではなくシステムに異常があると推測しました。
デバイスドライバーを再インストールしても改善しませんでしたが、ドライバーの設定に少し変更を加えると、ヘッドホンが使えるようになりました。
ドライバーの更新は自分でできても、設定の変更までは中々できないかと思います。ドライバーを更新しても解決しない場合は、PCホスピタルにご相談ください。
「ヘッドホンが使えないパソコンの修理」の詳細はこちら >>
PCホスピタルはパソコンの音が出ないトラブルのサポートが可能です
パソコンの音が出なかったり、聞き取りにくかったりするようなトラブルは、ちょっとした方法で解決できることがほとんどです。
ただ、パソコンの状態によってはシステムやハードなど様々な影響で音が出ない可能性もあるため、修理技術に長けた方で無ければ原因を調べることと対処を行うことが難しい場合もあります。
PCホスピタルでは音が出ないパソコンの修理を承っています。お困りの際はぜひご依頼ください。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
---|---|
対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
山田 真彦(PCホスピタル 大阪吹田店 店長代理)
2014年に日本PCサービス株式会社に新卒で入社後、累計5800件以上のパソコントラブルを解決。内蔵パーツトラブルのサポートに定評を持つ。名古屋支部勤務、PCホスピタル 広島店と名古屋店の店長を経て、現在はPCホスピタル 大阪吹田店の店長代理として従事。
保有資格 パソコン整備士検定 取得