グラボを交換したら画面が映らない?原因と対処法を解説!
グラボを交換したら画面が映らなくなってしまった、という方もいるのではないでしょうか。グラボの外付けは正しく行う必要があり、間違えると映らなくなる場合もあります。
本記事ではグラボ交換後画面が映らない原因と対処法について解説します。また、画面が映らない原因が分からない場合やパソコンが故障していると思われる場合の相談先についてもまとめました。
本記事を読むことで、画面が映らない問題を解決できます。グラボの交換を行っている方は、ぜひ参考にしてください。
グラボ交換後画面が映らない原因と対処法
グラボはグラフィックボードの略で、画像処理に特化しているパーツを指します。グラボにはGPUが搭載されており、ディスプレイに表示される画像をより鮮明に映せます。
パソコンのCPUにはすでにGPUが内蔵されているので、グラボを取り付けなくても、パソコンでメールを見たりサイトを開いたりする分には特に問題ありません。しかし、画像処理を多く行う必要があるゲームをする場合は、グラボが必要な可能性があります。
ただし、グラボは自分でパソコンを分解してマザーボードに取り付ける必要があります。この作業は初心者には難しく、画面が映らないなどのトラブルが起きる場合があります。
グラボ交換後画面が映らなくなる原因としては次の5つが考えられます。
- ドライバーの不具合
- 接続のミス
- 電力不足
- BIOS設定の問題
- グラボの故障
各原因と対処法をそれぞれ解説していきます。
ドライバーの不具合
1つ目がドライバーに不具合が起きているパターンです。
ドライバーとは部品や周辺機器をパソコンで使えるようにするためのソフトウェアです。グラボを外付けする場合にも、専用のドライバーが必要です。
ドライバーがインストールされていなかったり、不具合が起きていたりすると、画面が映らなくなってしまいます。また、ドライバーのバージョンが古くて、パソコンとの相性が悪くなってしまい、正しく動作しなくなる場合もあります。
対策:ドライバーを再インストールする
ドライバーがインストールされているにも関わらず画面が映らない場合、何らかの不具合が起きているのかもしれません。そんな場合は、ドライバーを再インストールしましょう。再インストールすることで、バージョンも最新になります。
ドライバーを再インストールする手順は次のとおりです。
ドライバーの再インストールを行う手順 |
---|
|
パソコンを再起動すればドライバーが自動的にインストールされます。
再インストールしても駄目な場合は、ドライバーの公式サイトをチェックします。サポートされているOSがリストアップされているので、自分のOSがあるか確認しましょう。
接続のミス
グラボが映らない場合、接続方法に誤りがあるのかもしれません。グラボを使うには、これら3つを正しく接続する必要があります。
- パソコン
- ディスプレイ
- グラボ
まず、マザーボードのPCI Expressにグラボを挿し込みます。カチッという音がするまで、しっかり奥まで挿し込む必要があります。挿し込んだら、グラボをネジで固定します。
その後、画面出力ケーブルをグラボの端子に繋ぎ変える必要があります。グラボを挿し込んだだけでは、グラボは機能しません。初心者の場合、グラボの端子に繋ぎ変えるのを忘れてしまいがちなので注意しましょう。
対策:接続状況を確認する
画面が映らない場合、正しく接続方法を把握し、接続状況に問題がないか再度確認しましょう。
「グラボがPCI Expressにしっかり挿し込まれているか」「グラボを挿し込む位置や向きは合っているか」「画面出力ケーブルをグラボの端子に繋ぎ変えたか」などを確認します。
接続方法が分からない場合は無理して自分で行わず、パソコン修理業者に依頼するのがおすすめです。大手修理業者であるPCホスピタルでも、グラボの交換を行っています。
電力不足
画面が映らない場合、電力不足の可能性もあります。グラボは多くの電力を消費するので、マザーボードから供給される電力では足りなくなってしまうことが多いです。
そのため、グラボには「補助電源」が付いている場合があります。補助電源が付いているなら、補助電源も合わせて接続すると電力不足が改善される可能性があります。
対策:電源ユニットを交換する
補助電源を接続しても、やはり電力不足になるときがあります。その場合は、電源ユニットを交換することも検討しましょう。電源ユニットとは、パソコンの電力供給装置のことです。電源ユニットはグラボの性能に合わせて、容量が大きいものを選ぶ必要があります。
電源ユニットを交換するにはまず、電源ユニットに挿し込まれたケーブルを全て抜かないといけません。次にパソコンからユニットを外します。そして、新しい電源ユニットを挿し込んで、パソコンに固定する必要があります。
電源ユニットはネジで固定されているので、ドライバーが必要です。
BIOS設定の問題
BIOSの設定が原因で画面が映らない場合もあります。
BIOSはマザーボードに搭載されていて、パソコンが立ち上がってから最初に動き、OSの読み込みやハードウェアの制御を行うプログラムです。グラボなどの部品や周辺機器の制御も行っています。
BIOSは部品や周辺機器を、あらかじめ設定した順番で接続しています。グラボの接続優先順位が低い場合、画面が映らなくなってしまう場合があります。
対策:BIOSにアクセスする
BIOSの接続優先順位を変更するには、BIOSにアクセスしないといけません。BIOSへのアクセス方法は機種によって異なりますが、多いのはパソコンを立ち上げた直後に、F2を押す方法です。F2を押してしばらくすると、BIOS設定画面が表示されます。
BIOS設定画面に「Boot」の文字があるならクリックしましょう。ブートメニューではパソコンの起動設定に関する変更を行うことが可能です。
グラボの故障
グラボ自体が故障していて画面が映らない、という可能性もあります。グラボの寿命は使用頻度によって大きく変わります。使用頻度が多かったり、パソコン内部にホコリがすごいなど使用環境が悪かったりすると、寿命が短くなってしまいます。
以前使っていたグラボがあるなら、そちらで試してみましょう。他のグラボでは問題なく画面が映るという場合、グラボ自体の故障が考えられます。
対策:グラボの交換か修理を行う
グラボが劣化してしまった場合は、買い替えを行いましょう。ただ、購入したばかりのグラボが使えないという場合、無料で交換してもらえる可能性もあります。
まずは、グラボの保証書が手元にあるかどうかを確認しましょう。保証書があり、かつ保証期間内なら無料で交換してもらえる場合があります。ただし、保証対象になるならメーカー責任の場合のみで、自分でグラボを壊した場合は対象にはなりません。
保証対象になるなら、保証書に加えて、本体の箱やケーブルなどの付属品と一緒にグラボを購入した店舗に持っていきましょう。
画面が映らない原因が分からない場合の相談先
上記の4つの対処法を試しても画面が映らない場合、パソコン自体が故障しているのかもしれません。また、モニターの故障やソフトウェアの問題の可能性もあります。
画面が映らない原因を特定するのは難しいです。分からない場合は、プロに相談することをおすすめします。
画面が映らない場合の相談先としては次の2つが挙げられます。
- メーカー
- PCホスピタル
各相談先の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
メーカー
メーカーの多くは自社製品のパソコンの修理を受け付けています。修理を依頼する手順は、公式サイトに書かれていることが多いです。公式サイトから申し込みを行い、パソコンを修理センターに配送して修理してもらうパターンが一般的です。
メーカー修理のメリットは、保証対象になる場合、無料もしくは割引価格で修理してもらえる点です。保証期間は1年前後なことが多いです。ただし、保証書が手元にある必要があります。また、保証期間内でも必ず対象になるわけではありません。「パソコンを落とした」などのユーザー責任による故障の場合、保証対象にならないことがほとんどです。
メーカー修理のデメリットは、修理スピードが遅いことです。早くても1〜2週間はかかってしまいます。宅配修理の場合がほとんどで、配送する時間がかかる分、どうしてもパソコンが返ってくるのが遅くなってしまいます。
PCホスピタル
PCホスピタルは大手パソコン修理業者です。一般的なノートPC・デスクトップPCはもちろんのこと、ゲーミングPCや自作・BTO製パソコンの診断・修理にも対応しています。
PCホスピタルが提供する修理サービスにはメーカー修理にはないメリットがあります。
まず、修理スピードが早いです。宅配修理だけでなく、持込修理も可能です。グラボ自体が壊れている場合はパーツの手配日数が必要ですが、設定の見直しで解決できる症状の場合は予約して店舗に持ち込めば、その日のうちに修理できる場合も多いです。
また、修理料金もメーカーに比べると安くなっています。保証対象外の場合、メーカー修理だとどうしても高くなってしまいますので、PCホスピタルの利用も検討してください。
加えて、PCホスピタルはデータを保護して修理を行えるのも特徴です。メーカー修理の場合、パソコンが初期化されることもあるので、事前にバックアップが必須です。バックアップが取れる状況なら良いのですが、「画面が映らない」という場合はバックアップを取るのが難しくなってしまいます。バックアップがない場合もPCホスピタルがおすすめです。
グラボの交換をプロに依頼するのもおすすめ
グラボの交換を自分で行うのが難しい場合、プロに依頼するのがおすすめです。PCホスピタルではグラボの交換も行っていますので、お気軽にご相談ください。
グラボの交換は1つでもやり方を間違えると、画面が映らなくなってしまいます。ネジを回すなど細かい作業も多く、初心者には難しいかもしれません。
PCホスピタルでは持込・宅配だけでなく、出張修理にも対応しています。出張修理ではスタッフが自宅まで来て、グラボの交換や修理作業を行います。持ち込む手間が省けるのと、パソコンだけでなく周辺機器やネットワーク状況まで見てもらえるのがメリットです。
また、PCホスピタルではグラボ交換に加え、HDD/SDDの交換やマザーボードの修理・交換なども行うことができます。
PCホスピタルはカメラのグラボ交換トラブルのサポートが可能です
本記事では、グラボ交換後画面が映らない原因と対処法について解説しました。画面が映らない場合、どこを確認すれば良いのかお分かりいただけたかと思います。
画面が映らない場合、グラボやパソコン自体の故障の可能性もありますし、単純な接続ミスや接触不良の可能性もあります。できる範囲で良いので可能性を1つずつ潰していき、原因を明らかにしましょう。
原因が分からない場合は、パソコンのプロに相談することをおすすめします。PCホスピタルではパソコンの診断および修理を行っています。出張修理を選択できるのが特徴で、パソコンを店舗に持ち込まなくても、スタッフが自宅まで来て交換や修理作業を行います。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
---|---|
対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得