パソコンを強制シャットダウンさせるやり方は?確認事項やデメリットも解説!

パソコンがフリーズしてしまったが、強制シャットダウンのやり方が分からない、という方も多いのではないでしょうか。強制シャットダウン自体はそこまで難しくありませんが、やる前にいくつか確認しておくべきことがあります。
本記事ではパソコンを強制シャットダウンさせるやり方について解説します。また、強制シャットダウン前に確認すべき事項や、強制シャットダウンのデメリットについてもまとめました。
本記事を読むことで強制シャットダウンを行う際に気をつけるべきことが分かります。パソコンがフリーズしてしまい困っている方はぜひお読みください。
パソコンの強制シャットダウンとは?

シャットダウンとは、システムを終了させて電源オフの状態にすることです。強制シャットダウンとは、文字通り強制的なシャットダウンを指します。
パソコンは電源を切る際に裏でさまざまな処理を行っています。強制シャットダウンはそれらの処理を飛ばして、いきなり電源を切る行為です。
なお、Windows 10や11の通常のシャットダウンは、厳密にはシャットダウンではなく、高速スタートアップというものです。高速スタートアップでは、メモリに格納されたシステム情報を保存した後に電源オフにします。電源を入れた後は保存したデータを再び読み込むことで、パソコンを素早く立ち上げることが可能です。
強制シャットダウンの場合、システム情報の保存も行いません。そのため、パソコンを立ち上げる際に普段より時間がかかることも覚えておきましょう。
パソコンの強制シャットダウンのデメリット
強制シャットダウンは準備なしに電源オフにする行為です。準備なしにいきなり電源オフにすると、パソコンがダメージを受ける可能性があります。
もしシステムファイルに何らかの情報を書き込んでいる最中に、シャットダウンすると、書き込みが中途半端な状態になってしまいます。そのため、パソコンが正常に稼働しなくなる場合があるのです。場合によっては、完全に故障してしまうこともあります。
シャットダウンを繰り返すほど、不具合が生じる確率が上がってしまいます。そのため、シャットダウンを行うのは1回だけに留めることが重要です。
パソコンを強制シャットダウンさせる前に確認すべきこと

パソコンがフリーズした場合、強制シャットダウンせざるを得ない場合もあります。しかしその前にいくつか確認すべきことがあります。
パソコンを強制シャットダウンさせる前に確認すべきことは次の4つです。
- アクセスランプが点滅しているか
- データは保存しているか
- パソコンにメディアが挿入されていないか
- アプリの強制終了で解決しないか
1つ1つの確認事項について詳しく解説していきます。
アクセスランプが点滅しているか
パソコンをシャットダウンさせる前に、アクセスランプが点滅しているか確認しましょう。アクセスランプは、HSSやSSDなどのストレージにデータを読み書きしているときに点滅します。
この状態はまだパソコンが動いているので、しばらく待ってみましょう。パソコンの書き込み処理が終わったら、フリーズが改善するかもしれません。
また、この状態でシャットダウンすると不具合が発生するリスクが高くなります。
データは保存しているか
強制シャットダウンの前に、データを保存しているかも確認しましょう。強制シャットダウンさせると、未保存のデータはすべて削除されてしまいます。
たとえば、現在Excelで資料を作成している場合、「保存」ボタンを押してから作成したデータに関しては、削除されます。
「保存」ボタンを押してない場合、まだデータはストレージではなくメモリにある状態です。強制シャットダウンすると、メモリはリセットされてしまいます。
保存していないならスマホで資料の写真を撮っておくと、後で資料を作り直す際に楽です。
パソコンにメディアが挿入されていないか
パソコンにメディアが挿入されたままではないかも確認した方が良いです。USBメモリやCDが挿入されたまま強制シャットダウンすると、メディアにまで不具合が及ぶ可能性があります。
アプリの強制終了で解決しないか
パソコンの強制シャットダウンではなく、アプリの強制終了で解決しないかも確認した方が良いです。パソコンがフリーズしているのではなく、一部のアプリがフリーズしているなら、そのアプリを強制終了することで解決する場合が多いです。
アプリの強制終了方法は次のとおりです。
アプリを強制終了する手順 |
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アプリの強制終了で解決するなら、パソコン全体にダメージを与えることがありません。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
パソコンを強制シャットダウンさせる方法

パソコンを強制シャットダウンさせる方法について解説します。強制シャットダウンの方法には次の2つがあります。
- ショートカットキーを使う
- 電源ボタンを押す
- 数分待つ
1つ1つの方法について詳しく解説します。
ショートカットキーを使う
1つ目はショートカットキーを使う方法です。パソコンのマウスやタッチパッドは動かないものの、キーボードは動く、という場合はこちらの方法を使いましょう。ショートカットキーを使うやり方の方が、パソコンへのダメージは少ないです。
ショートカットキーで強制シャットダウンする手順は次のとおりです。
ショートカットキーで強制シャットダウンする手順 |
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電源ボタンを押す
2つ目は電源ボタンを押す方法です。パソコンの電源ボタンを10秒程度長押しすることで、強制シャットダウンさせることができます。
簡単なやり方ですが、パソコンへのダメージは大きいです。何度もこの方法でシャットダウンさせると、完全に故障してしまう可能性もあります。
そのため、どうしてもフリーズが解決しない場合のみこの方法を使いましょう。
数分待つ
パソコンに何らかのトラブルが発生して強制シャットダウンが必要な場合、パソコンの処理が追い付いてないことが原因であれば数分待ってみることで状況が改善される可能性もあります。
パソコンの強制シャットダウンを繰り返さないためのポイント
続いて、パソコンの強制シャットダウンを繰り返さないためのポイントを紹介します。強制シャットダウンを繰り返すとパソコンが故障するリスクが高くなります。
強制シャットダウンを繰り返さないためのポイントは次の4つです。
- アプリのメモリ・CPU使用率を確認する
- スタートアップアプリを確認する
- パソコンの使用環境を確認する
- ドライバーやOSを最新状態にする
1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。
アプリのメモリ・CPU使用率を確認する

パソコンが重かったり頻繁にフリーズしたりする場合は、アプリのメモリ・CPU使用率を確認しましょう。メモリ・CPUの使用率が高いアプリがある場合、フリーズしやすくなります。
メモリ・CPU使用率を調べる際はタスクマネージャーを使います。タスクマネージャーの開き方は次のとおりです。
タスクマネージャーを開く手順 |
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タスクマネージャーではメモリ・CPU使用率が高いアプリ順に並べ替えることも可能です。更にこの画面から、アプリを強制終了させられます。
スタートアップアプリを確認する

スタートアップアプリとはパソコンの起動と同時に稼働するアプリのことです。たとえばセキュリティソフトやクラウドアプリなどは、スタートアップとして登録することが多いです。登録しておけば、毎回起動させる手間が省けます。
しかし、スタートアップアプリが多いと、同時に複数のアプリが動くことになり、メモリ・CPUを圧迫してしまいます。
スタートアップアプリは知らないうちに増えてしまうこともあるので、定期的に確認し、使っていないアプリを停止させることが大切です。
スタートアップアプリをオフにする手順は次のとおりです。
スタートアップアプリをオフにする手順 |
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パソコンの使用環境を確認する
パソコンが何度もフリーズする場合、使用環境も確認した方が良いです。ホコリが多い場所でパソコンを使うと、パソコンがフリーズしたり強制終了したりする場合があります。
パソコンにホコリが付くと、ファンが内部の熱を上手く逃がせなくなります。パソコンに熱がこもると、熱暴走を起こしてしまいパソコンが固まってしまうことがあります。
パソコンに付着したホコリや机の上のホコリはしっかり掃除しましょう。
ドライバーやOSを最新状態にする

パソコンのドライバーやOSを最新状態にしておくことも大切です。ドライバーとはキーボードやマウスなどの周辺機器とパソコンを繋ぐためのソフトウェアです。OSはWindowsやMacなど、パソコンを動かすのに欠かせないソフトウェアを指します。
ドライバーやOSが古いバージョンのままだと、不具合が生じる場合があります。パソコンのフリーズの直接の原因になることは考えにくいですが、動作が遅くなったり、アプリの挙動がおかしくなったりすることは考えられます。
パソコンが何度もフリーズする場合の対処法
パソコンが何度もフリーズする場合、対処方法としては次の3つがあります。
- メーカーに修理を依頼する
- PCホスピタルに依頼する
- パソコンを買い替える
1つ1つの対処方法について詳しく解説していきます。
メーカーに修理を依頼する
パソコンの調子が悪い場合、メーカーに修理を依頼することもできます。ほとんどのパソコンメーカーでは自社製品の修理を受け付けています。基本的には宅配修理になり、パソコンの修理センターに送ることになります。
メーカーの場合、購入して1年未満かつ、メーカー責任での故障の場合無料/割引価格で修理してもらえることが多いです。ただし、自分の責任で故障してしまった場合は、通常の修理料金がかかります。
宅配修理となるので、パソコンを配送する手間がかかります。また、パソコンが戻ってくるまでは、1〜2週間以上かかることが多いです。
PCホスピタルに依頼する
PCホスピタルに故障したパソコンをご依頼いただく手もあります。宅配修理だけでなく、持込修理にも対応しています。予約して店舗にパソコンを持ち込むことで、その場で修理することも可能です。
パソコンがフリーズする原因は、メモリの使いすぎやウイルスソフトの誤作動など、ちょっとしたことかもしれません。その場合、PCホスピタルはその日のうちに修理できる可能性があります。
加えて、保証が効くならメーカーに依頼した方が良いですが、それ以外の場合はPCホスピタルにご依頼いただく方がメリットが多いと言えます。
更に、データを保護したうえで修理が可能なため、電源が付かないパソコンもできるだけデータを消さずに作業するのでバックアップを取れる状況ではない場合にもおすすめです。
パソコンを買い替える
パソコンのフリーズの原因によっては、買い替えた方が良い場合があります。たとえば、メモリやCPUなどの部品に不具合が発生している場合、修理費用が高額になってしまいます。
パソコンの寿命は4〜5年程度と言われています。パソコンを長く使っているなら、修理だけでなく買い替えも検討することをおすすめします。
PCホスピタルは強制シャットダウンが必要なトラブルのサポートが可能です
本記事では強制シャットダウンのやり方について解説します。強制シャットダウンを行う前の確認事項やデメリットがお分かりいただけたかと思います。
強制シャットダウンを何度も繰り返すのは、パソコンの寿命を縮める行為ですので、避けた方が良いです。強制シャットダウンを行う前に、アクセスランプは点滅していないか、アプリの強制終了で解決しないか、を確認しましょう。
また、強制シャットダウンを繰り返さないために、メモリ・CPUの負荷状況を気にすることが大切です。本記事でも紹介したタスクマネージャーは、アプリごとのメモリ・CPU使用率を確認できる優れたアプリなので、パソコンが重いと感じる場合やよくフリーズしてしまう場合は、使ってみることをおすすめします。
パソコンが何度もフリーズする場合、PCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
渡邉 太陽(PCホスピタル 東京三田店 店長)
2015年に日本PCサービス株式会社入社後、累計6500台以上のパソコントラブルを解決。現在はPCホスピタル 東京三田店の店長として店舗マネジメント及び店舗スタッフ約20名の人材育成に携わり、2024年の社内表彰式では年間最優秀店長として表彰される。
保有資格 パソコン整備士検定 取得