パソコンの画面がつかないのに電源は入る原因と対処法

パソコンの電源を入れても画面・ディスプレイがつかないのに電源は入る、こんな経験はありませんか?
電源を入れても何も表示されない、起動途中から画面が消えてしまう、画面がいつもより暗いなど、画面に起こる症状はさまざまです。
そのため、この記事ではノートパソコンやデスクトップパソコンで画面・ディスプレイがつかないのに電源入る時の原因と対処法などをご紹介いたします。
パソコンの画面がつかないのに電源が入る原因10選
パソコンの画面がつかないのに電源が入る原因として次の10つが考えられます。
- 電源ケーブルの接続に問題がある
- 一時的な不調が起きている
- 省電力モードになっている
- スリープ状態になっている
- ディスプレイの接続に問題がある
- ディスプレイが故障している
- 帯電している
- 端子が故障している
- ビデオカード(GPU)が故障している
- 他の接続機器に問題がある
画面がつかない場合、ケーブルの問題やパソコンの不調、ディスプレイの故障や接続に問題があるケースが多いです。何が原因なのか、1つずつ探っていく必要があります。
パソコンの画面がつかないのに電源は入る時にまず確認すること
画面がつかない・ディスプレイが映らないときに確認すべき事項は次の3つです。
- 省電力モードもしくはスリープ状態になってないか確認する
- 電源ケーブルの接続状態を確認する
- 外部の影響も考慮する
これら3つを確認するだけで、症状が改善する場合があります。もし確認しても直らない場合、パソコンのプロに相談することをおすすめします。
PCホスピタルのパソコン画面トラブルサポートについて詳細を確認する
省電力モードもしくはスリープ状態になってないか確認する
パソコンを一定時間操作しないことで省電力モードやスリープ状態になっていると、画面・ディスプレイがつかない状態になります。
省電力モードやスリープ状態であれば、マウスをクリック、マウスを動かす、キーボードのキーを押すなどを行うことで起動状態に戻ります。
スリープ状態で電源ランプが点滅している時は電源ボタンを押してみてください。
電源ケーブルの接続状態を確認する
パソコンの電源ケーブルが破損していたり、気づかない間に足を引っかけて抜けている場合があります。
電源ケーブルの状態や問題なく接続ができているかもご確認ください。
外部の影響も考慮する
電子レンジなどの電磁波がケーブルや本体に影響する場合もあり、大きな電流を使う機器を同じコンセントにつないだ結果、電源の供給が不安定になることでディスプレイが上手く映らない可能性もあります。
このように原因がパソコンとはまた別の箇所にある場合もあるので、画面が乱れる、上手く映らないといっても、どこに問題があるかを上手く分けて考え、故障の原因となる部分を探していきましょう。
【ノートパソコン】画面がつかないのに電源は入る場合の対処法
ノートパソコンの画面がつかないのに電源が入る場合の対処法は次の3つです。
- パソコンを放電させる
- 外部ディスプレイを接続する
- セーフモードで起動する
ノートパソコンの多くはディスプレイと一体型となっています。ディスプレイが故障している場合、ノートパソコン自体の修理、あるいは交換が必要です。ただ、ちょっとした設定の問題が原因で画面がつかない場合もあるので、正しく原因を追求して、そもそも交換が必要なのか、もしくは設定の問題なのかを見極めましょう。
ひとつひとつの対処法について詳しくみていきます。
パソコンを放電させる
画面がつかないのに電源は入るという場合、パソコンを放電させましょう。パソコンに電気が溜まっており、一時的な不調が発生して、画面が映らなくなるということは多いです。
パソコンを放電させる手順は次のとおりです。
パソコンを放電させる手順 |
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一時的な不調が原因の場合、溜まった電気を放電することで、回復する可能性があります。
外部ディスプレイを接続する
画面がつかないのに電源は入るという場合、外部ディスプレイを接続してみるのがおすすめです。外部ディスプレイなら問題なく映るという場合は、ディスプレイが故障している可能性があります。
ディスプレイが故障している場合、修理を依頼することをおすすめします。もしくは本体のディスプレイを使わずに、外部ディスプレイをメインとして使うという手もあります。
ただ、ディスプレイが故障している場合、他のパーツも損傷している可能性があり、パソコンがいずれ使えなくなる恐れもあるので、一度PCホスピタルに相談するのがおすすめです。
セーフモードで起動する
セーフモードとは、最低限必要なファイルのみでパソコンを起動させるモードです。セーフモードは、パソコンの問題箇所を特定するのに役立ちます。セーフモードで起動できるということは、最低限必要なファイル以外が原因であると明らかになるからです。
外部ディスプレイに接続して画面を映したら、Windows11の場合は次の手順でセーフモードで起動します。外部ディスプレイに接続しても画面が映らない場合は操作が困難なので、PCホスピタルにご相談ください。
Windows 11でセーフモードを起動する手順 |
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これでセーフモードで起動できます。四隅に「セーフモード」と表示された画面が表示されたら成功です。
【デスクトップ】画面がつかないのに電源は入る場合の対処法
デスクトップの画面がつかないのに電源が入る場合の対処法は次の6つです。
- ディスプレイ・ケーブルを他のものに替えてみる
- パソコンを放電させる
- ビデオカード(GPU)が故障していないか確認する
- HDD/SSDのアクセスランプを確認する
- パソコンやディスプレイの設定を見直す
- パソコンを強制終了・再起動させる
デスクトップはディスプレイが分離されており、外からケーブルで繋がれています。そのため、ケーブルの断線などの問題が起きる可能性が高くなります。また、システム面の問題や、ビデオカード(GPU)の問題など、考えられる原因はひとつではありません。
ひとつひとつの対処法について詳しくみていきましょう。
ディスプレイ・ケーブルを他のものに替えてみる
デスクトップの画面がつかない場合は、ディスプレイやケーブルを他のものに替えてみましょう。他のものに替えて問題なく画面がつくなら、ディスプレイやケーブルに問題があると分かります。
ディスプレイに問題があると判明した場合、ディスプレイを交換する、あるいはPCホスピタルに修理をご相談ください。
パソコンを放電させる
ノートパソコンの方でも解説しましたが、パソコンに電気が溜まっていると一時的な不具合が発生し、画面がつかないなどのトラブルに繋がる恐れがあります。そこで、パソコンを放電させることを試してみましょう。
デスクトップパソコンを放電させる手順は次のとおりです。
デスクトップパソコンを放電させる手順 |
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ビデオカード(GPU)が故障していないか確認する
パソコンの電源は入っているのに画面・ディスプレイが映らないのであれば、ビデオカード(GPU)の故障の可能性があります。ケーブルの配線や接触を確認してみましょう。
また、ファンが回転しているかどうかも確認しましょう。片方だけ回っていない、両方回ってない場合は故障してる可能性があります。
他にもゲームや動画視聴などでビデオカード(GPU)に負荷がかかるとシャットダウンする場合もあります。大きく負荷がかかった結果、ブルースクリーンで再起動のような形になります。
性能が低い場合も同様の症状はなりますが、症状が頻発したり、以前までは大丈夫だったことでも落ちたり重くなる場合も故障の可能性があります。
パソコンやディスプレイの設定を見直す
ディスプレイ側で接続中のケーブルで映し出す設定が正確にされているか確認してください。
シグナルが信号なし(NO SIGNAL)や節電モードと表示されるときは設定が間違っている場合があります。
最新の機種であれば、自動的に表示されるお勧め設定に切り替えられてることが多いですが、設定が変更されてることも考えられます。
DELL、NEC、LGなどメーカーによって設定も様々なのでディスプレイ本体にある設定ボタンを押下して、設定内容を確認してみましょう。
また、パソコン側のディスプレイ設定でもテキストのサイズ、ディスプレイの解像度、画面の向きが正常に設定されてるか確認しましょう。

ディスプレイがどうのように認識されているかは「設定」もしくは「コントロールパネル」で確認することができます。
また、デスクトップで右クリックを押下後、「ディスプレイ設定」を選択することでも確認できます。
パソコンの設定画面からディスプレイ設定画面で1以外に2が表示されていれば、パソコンでは外部ディスプレイを認識している状態です。ディスプレイ設定画面で2を選択し、適用することで、外部ディスプレイに映像が出力され、問題が解決することも多くあります。
メインディスプレイでディスプレイ設定画面を表示して、映像の出力先を確認しましょう。ここで外部ディスプレイにあたる2が表示されていない場合は、外部ディスプレイが故障している可能性が高いです。
HDD/SSDのアクセスランプを確認する
ディスプレイが真っ黒な状態で停止し、HDD/SSDのアクセスランプ(パソコン本体に描かれているドラム缶のようなマーク)が点灯している場合はHDD/SSDが故障している可能性があります。
パソコンにあまり詳しくないという場合は、無理に自分で直そうとせずに修理業者に修理を依頼しましょう。
ディスプレイが黒いままでHDD/SSDのアクセスランプが消灯している場合は、HDD/SSDに問題はありません。
パソコンを強制終了・再起動させる
画面・ディスプレイの表示不具合は、パソコンを再起動することで直る場合があります。
キーボードにシャットダウンのボタンがあれば、キーを押下することで再起動ができます。
シャットダウンのボタンが無いのであれば、電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンすることも可能です。
デスクトップパソコンとノートパソコンどちらでも、電源ボタンを長押しすることで強制的に電源をオフにすることができます。
ただ、強制終了はOSや起動中のソフトウェアの終了処理を待たずに強制的に終了をさせるため、データが破損する恐れがありますのでご注意ください。
外部ディスプレイの画面が映らない場合の対処法
外部ディスプレイを使っているものの画面が映らないという場合の対処法は次の7つです。
- ディスプレイの電源が入ってるか確認する
- ケーブルの種類が正しいか確認する
- 端子が故障していないか確認する
- 正しい接続になっているか確認する
- 別のディスプレイを接続してみる
- ドライバーを再インストールする
- BIOSを初期化する
パソコンとディスプレイの接続環境や設定に問題がある、もしくはディスプレイやケーブルが故障・断線している、といった可能性が考えられます。
ひとつひとつの対処法について詳しくみていきましょう。
ディスプレイの電源が入ってるか確認する
まずは基本的なところですが、ディスプレイの電源が入ってるか確認をしましょう。何かのきっかけで電源がオフになっていることも考えられます。
ディスプレイの電源ボタンを押して、電源が入るか確認しましょう。初心者に多いトラブル原因です。
ケーブルの種類が正しいか確認する
ケーブルの種類が原因の場合
外部ディスプレイとパソコンをつなぐ端子は複数種あります。VGAやHDMIといった端子が主流ですが、HDMIにもさらに複数の種類があります。まずはケーブルの端子が間違っていないか、接続先が間違っていないか、パソコンの取扱説明書などを確認しましょう。
外部ディスプレイによっては他のディスプレイに映像を出力する出力端子が付いている場合もあります。使っている外部ディスプレイに映像を出力するには、パソコンの映像出力端子から、外部ディスプレイの映像入力端子にケーブルをつなぐ必要があります。
購入直後、または掃除をするのにケーブルを外した後などは、正しい接続になっているのか取扱説明書などを確認してみましょう。パソコン側とディスプレイ側で端子の形状が同じ場合は特に注意して接続を確認しましょう。
据え置きのゲーム機などと一緒に使用するため、別のパソコンと併用するためなどの理由でDVI切り替え器やHDMI切替器を使ってる方もいるかと思います。
ノイズで画面が乱れる場合は別の入力に切り替えて、再度パソコンの入力に戻せば映像が正常に表示される可能性もあります。
このような切替器でノイズが入ってしまい、画面が乱れてしまう原因となることもあるので、直接ケーブルをつないで正常に動作するか確認してみてください。
端子が故障していないか確認する
すべての外部機器や設定が正しい状況で画面がつかない・ディスプレイが映らない場合は、パソコンの出力端子、もしくはディスプレイ側の入力端子のトラブルという可能性があります。複数のケーブルに対応した端子がパソコンと外部ディスプレイ双方に付いていれば、別の種類のケーブルで接続を確認すると端子の故障か突き止められます。
たとえばHDMIケーブルで接続していたら映らなくなったという場合は、VGAケーブルに変えてみてください。それで映るようになれば、HDMIケーブルの故障かパソコン、ディスプレイどちらかの端子の故障だとわかります。該当のHDMIケーブルを他のパソコンで試してみて映像が映るなら、端子の故障だということになります。
映像端子が故障している場合はメーカーか修理業者に修理を依頼するか、別の種類の接続方法で問題なければそのまましばらくは使えます。しかしパソコン自体が劣化してきているということでもあるので、買い替えか修理依頼を検討し早めに対処して改善をしていきましょう。
正しい接続になっているか確認する

一体型を除くデスクトップパソコンは、パソコン本体とディスプレイがケーブルで接続されています。
ケーブルや電源コードがゆるんでいたり断線したりしている場合は、何も映らない、または突然消えるといった症状が出るため、配線をつなぎ直す、もしくはケーブルであれば別のHDMI、VGA、DVIなどのものにつなぎ代えてみましょう。
パソコンとディスプレイを HDCP 非対応の HDMI 端子で接続している、もしくはVGA 端子等のアナログ出力による接続の場合はブラウザによっては通常通り再生ができず、正常に見ることができない場合もあります。
また、グラフィックボードを増設しているとマザーボードなどのハードウェアとの接触不良により、パソコンが正常に映らないこともあります。パソコンのケース内を確認し、グラフィックボードを設置し直して起動をしてみてください。
他にもテレビにHDMIケーブルを接続して表示確認をすることで、パソコンとディスプレイどちらに問題があるか確認することもできます。
別のディスプレイを接続してみる

HDD/SSDの故障ではないことが分かり、かつディスプレイが2台ある場合は、別のディスプレイを接続してみましょう。この方法で映った場合は、ディスプレイの故障が疑われます。
ディスプレイに不良がある場合、液晶パネルの交換が必要となります。最近は液晶パネル単体で購入できますが、経験が無い状態で修理を行うと修理に失敗してしまい余計にお金がかかってしまう場合が多いです。分解しての修理が必要な場合は無理せずPCホスピタルにお任せください。
ドライバーを再インストールする
パソコンを起動して一旦は正しく表示されるが、途中から画面が映らなくなる(真っ暗になる)という場合は、ソフトウェア関連のトラブルが疑われます。
ソフトウェア関連のトラブルの場合、ドライバーの再インストールで解決する可能性があります。ドライバーとは、パソコンとディスプレイなどの周辺機器を繋ぐためのソフトです。
Windows 11でドライバーを再インストールする手順は次のとおりです。
Windows 11でドライバーを再インストールする手順 |
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BIOSを初期化する
BIOSとは、OSが起動する前にハードウェアの制御を行うプログラムを指します。ディスプレイなどの周辺機器の制御もBIOSが行っているので、BIOSを初期化することで、ディスプレイのトラブルが解決する可能性があります。
BIOSを初期化する手順は次のとおりです。
BIOSを初期化する手順 |
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BIOSの初期化手順は少し複雑で、初心者には難しいかもしれません。難しいと感じる方は無理をせず、PCホスピタルにご相談ください。
【メーカー別】画面がつかないのに電源は入る場合の対処法
続いて、メーカー別のパソコンの画面がつかない場合の対処法を解説します。以下の3つのメーカーについて解説します。
- 富士通
- HP
- Dell
富士通
「Fujitsu Display Manager」というアプリがないかを探しましょう。
富士通のパソコンには「Fujitsu Display Manager」というアプリが最初から入っている場合があります。こちらは、画面表示設定を簡単に切り替えられるアプリです。しかし、このアプリはWindows10以降で非対応となっています。
Windows 10以降なのに「Fujitsu Display Manager」が入ったままになっていると、画面がつかないなどのトラブルに繋がる可能性がありますので、アンインストールしましょう。
富士通のパソコンの対処法については以下の記事にまとめてあります。
「富士通のパソコンが起動しない時の対処法8選」の詳細はこちら >>
参考:個人向け Windows 10動作確認情報 – FMVサポート : 富士通パソコン
HP
HPのパソコンの動作が不安定な場合、電源リセットを行うことで解決する可能性があります。HPのパソコンで電源リセットを行う手順は次のとおりです。
パソコンの電源を落とす(電源ボタン長押し)
周辺機器やACアダプタなどを取り外す
バッテリーが外せる場合は外す
電源ボタンを15秒程度長押しする
バッテリーやACアダプタを接続し、パソコンを起動できるか試す
長押しする際にHPのロゴが表示されても、そのまま15秒程度押し続けてください。
一時的な不具合によって、パソコンの画面がつかない場合、電源リセットによって解決する可能性があります。
HPのパソコンの対処法については以下の記事にまとめてあります。
「hpのパソコンが起動しない・電源がつかない原因と対処法」の詳細はこちら >>
※参考:電源リセットを実施したい | 日本HP LIVEサポートナビ
Dell
電源が入っているのに画面がつかない場合、Dell製パソコンだとビープ音が鳴ることがあります。ビープ音はパソコン側が故障内容を知らせるためのものであり、故障内容によって音が変わります。
画面が真っ暗でも電源が入っているなら、ビープ音が鳴っているか確認しましょう。Dellの公式サイトにはビープ音ごとの障害内容と、推奨する措置が書かれています。
Dellのパソコンの対処法については以下の記事にまとめてあります。
「DELLのパソコンが起動しない原因と対処法」の詳細はこちら >>
※参考:
デル製ノートパソコンのビープ音について
Dell製デスクトップのビープコードについて
パソコンの画面がつかないのに電源は入る時の注意点
画面がつかない・ディスプレイが映らないときに、やってはいけない動作や注意点は次の3つです。
- パソコンを叩かない
- 電源を入れたり切ったりしすぎない
- 画面・ディスプレイ箇所を強く触れない
これらを行うと、不具合が悪化したりパソコンが壊れたりする可能性があります。
パソコンを叩かない
パソコン本体を叩いて直るということはまずありません。
パソコンを叩くことで、外部、内部にダメージを与えてしまい、さらなる故障の原因になることがあります。
昔のテレビなどでは本体を叩くと映像が映るようなシーンもみられ、パソコンも同様に叩けば直るようなイメージを持っている人もいます。
しかしパソコンの部品はとても細かく、作りも複雑なので叩くと破損させてしまう可能性が高くなるばかりです。
特に、振動でHDD/SSDに傷ができるとデータを失います。本体には問題がない場合でも、パソコンを叩くことでより被害を大きくしてしまうことになります。
電源を入れたり切ったりしすぎない
画面がつかない・ディスプレイが映らないときにまずは再起動したり放電したりすることはあっても、つけた直後に消すような、あまりに短い時間に電源のオン・オフを繰り返すのはHDD/SSDに良くありません。
起動に時間がかかっている場合などもあるので、HDD/SSDへアクセス中に強制的に度々電源を切ることになり、より重度の高い故障の原因になります。再起動や放電作業を正しく行い、チェックリストを一通り確認しても映らない場合は、早めにPCホスピタルにご相談ください。
通常に使用しているときでも、動作が遅いからといって頻繁に電源のオン・オフを繰り返すのも同じ理由から控えましょう。電源を入れたら起動するまでは待ち、電源を切ったら、再度入れるまでに一呼吸おくことを心がけてください。
画面・ディスプレイ箇所を強く触れない
パソコンを叩くと似たところで、画面・ディスプレイ箇所を強く触れることで液晶割れトラブルに繋がることがあります。
基本的にはパソコンの画面・ディスプレイ箇所は強く触れないようにしましょう。
プロにパソコンの画面がつかないのに電源は入るトラブルのサポートを依頼するのも対処法

記載の対処法で改善しない場合、OSエラーや液晶破損など複数の原因が組み合わさっている可能性もあります。
OSの復旧やパソコンを分解して液晶交換を行えばディスプレイが表示される状態に改善するかもしれませんが、失敗すれば更に状態が悪化してしまうことも考えられます。また、ノートパソコンや一体型パソコンは分解が容易ではなく、液晶交換は修理知識が無ければとても難易度が高い作業になります。
自力の改善が難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。
プを取るのが難しいです。バックアップがない場合は、PCホスピタルに依頼することをおすすめします。
パソコンの画面がつかないのに電源は入るトラブルの対応依頼先を選ぶポイント
パソコンの画面・ディスプレイがつかない場合、プロに相談するのがおすすめです。しかし、パソコンの修理を行ってくれるメーカー・業者は多くあるため、どこに依頼すれば良いか分からない方も多いでしょう。
そこで、パソコンの画面・ディスプレイトラブルの対応依頼先を選ぶポイントを紹介します。ポイントは次の4つです。
- 画面・ディスプレイトラブルの対応実績が豊富か
- 保証対象になるか
- 出張修理にも対応しているか
- データを保護してくれるか(事前にバックアップを取る必要がないか)
1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。
画面・ディスプレイトラブルの対応実績が豊富か
まず見るべきところは、対応実績が豊富かどうかです。特に、画面・ディスプレイトラブルの対応実績が豊富な修理業者を探すことをおすすめします。
対応実績が豊富ということは、それだけノウハウが蓄積されており、素早く修理してくれたり、問題の根本から修理してくれたりする可能性が高いということです。
対応実績に関しては、修理業者のホームページにまとめられている場合が多いので、依頼前に確認しておくと良いでしょう。
保証対象になるか
メーカーにパソコンの画面修理を依頼するなら、保証対象になるかどうかを確認しましょう。パソコン製品の多くには、1年の保証が付けられており、購入してから1年以内から、無料/割引で修理してもらえる場合があります。
ただし、注意点が1つあります。保証対象になるのはあくまで、メーカー責任の場合のみです。「パソコンを落として画面を割った」「パソコンを水没させて画面が見えなくなった」このような場合はユーザー責任となり、保証対象にはなりません。
保証対象になるなら、メーカーに依頼することをおすすめします。保証対象外なら修理業者に依頼した方が、安く修理できることがほとんどです。
出張修理にも対応しているか
修理業者によっては、出張修理に対応している場合があります。
出張修理とは、スタッフが自宅まで来て修理を行ってくれるサービスです。店舗までパソコンを持ち込んだり発送したりする手間がかからないのがメリットです。また、パソコン本体だけでなく、周辺機器の接続状況やネット環境までまとめて診断してくれます。
ただし、修理業者によっては、一部の地域しか出張修理に対応していない場合があります。出張修理を頼みたい場合は、住んでいる地域が対象になっているか確認しましょう。
PCホスピタルは全国に店舗があり、かつ出張修理も全国対応となっています。
データを保護してくれるか(事前にバックアップを取る必要がないか)
パソコンのデータを保護してくれるかも重要なポイントです。
メーカー修理の場合、データの保持を保証してもらえません。修理から返ってきたパソコンが初期化されている場合もあります。そのため、バックアップを取る必要があります。
対してPCホスピタルでは、データを保護したうえで修理を行うため、事前にバックアップを取る必要がありません。
画面がつかないという状態だとバックアップを取るのが難しいです。バックアップがない場合は、PCホスピタルに依頼することをおすすめします。
PCホスピタルのパソコンの画面・ディスプレイトラブル対応実績
PCホスピタルではこれまで、パソコンの画面・ディスプレイトラブルを解決した実績が多数あります。今回はその中でも次の3つを紹介します。
- 実績1.電源は入るが液晶に何も映らないGALLERIAの修理対応
- 実績2.画面が映らない富士通ノートPCの修理対応
- 実績3.電源は入るが画面真っ暗なパソコンの修理対応
実績1.電源は入るが液晶に何も映らないGALLERIAの修理対応
1つ目は、液晶に何も映らないGALLERIAの修理対応です。GALLERIAは、シャットダウン後に起動したら、起動音はするものの画面が真っ暗という状態でした。
こちらは出張修理にて対応させていただきました。まず、D-Sub端子を使用して外部ディスプレイに接続しました。すると、表示することができました。そこで、パソコン本体に電気が帯電しているか、液晶パネル不良の可能性が高いと判断しました。
次にパソコンの放電処理を行いました。すると、症状が改善し、液晶パネル不良ではないと判明しました。最後にパソコンの内部クリーニングも実施し、作業完了となりました。
「電源は入るが液晶に何も映らないGALLERIAの修理対応」の詳細はこちら >>
実績2.画面が映らない富士通ノートPCの修理対応
2つ目は画面が映らない富士通ノートPCの修理対応です。液晶が割れていないにも関わらず、画面が映らない状態でした。
まず、問題の切り分けを行うために、外部出力でパソコンの画面が表示できないか試しました。すると、問題なく表示されたため、液晶パネル故障の可能性が高いと判断しました。
こちらで交換修理を行いました。交換後は、パソコン本体で問題なく画面出力できることを確認しました。更に、動作も正常であることを確認しました。
「画面が映らない富士通ノートPCの修理対応」の詳細はこちら >>
実績3.電源は入るが画面真っ暗なパソコンの修理対応
3つ目は、電源は入るが画面が真っ暗なパソコンの修理対応です。こちらはデスクトップパソコンの修理となります。
こちらのパソコンは画面が真っ暗なのに加え、HDDアクセスなしの状態でした。診断した結果、マザーボードが故障していると判明しました。
今回は同スペックのマザーボードへ交換を行いました。交換後はパソコンが問題なく起動し、動作も正常であることを確認しました。
「電源は入るが画面真っ暗なパソコンの修理対応」の詳細はこちら >>
パソコンの画面がつかないのに電源は入る問題に関するよくある質問
最後に、パソコンの画面がつかない問題に関するよくある質問をまとめましたので、参考にしてください。
Q.真っ暗な画面にカーソルだけが表示される場合の対処法を教えてください
カーソルが表示されているのであれば、パソコンの起動に時間がかかっているということも考えられるので、数時間待ちましょう。
12時間以上待っても画面が表示されない場合は、何らかのトラブルが発生している可能性があります。その場合は、パソコンを放電したり、セーフモードで起動したり、といったことを行い、原因を特定していきましょう。
Q.画面に「NO SIGNAL」と表示されている場合の対処法は何ですか?
「NO SIGNAL」とはつまり、ディスプレイがパソコンからの映像信号を受信できていないということです。この場合、ケーブルかディスプレイ、あるいはパソコンの設定に問題がある可能性があります。
まずは、ケーブルを交換してみましょう。ディスプレイもできれば交換してみると良いです。それでも駄目なら、パソコンの設定に問題があるのかもしれません。
パソコンの設定に関して何か思い当たる点があるなら、設定を直しましょう。特にないのであれば、PCホスピタルにご相談ください。
Q.自作PCの画面がつかない場合の対処法は何ですか?
自作PCに関しても、基本的な対処法は通常のパソコンと同じです。本記事で解説したポイントを1つずつ確認していきましょう。
それでも解決しない場合は、PCホスピタルにご相談ください。PCホスピタルは自作PCの修理にも対応しています。
Q.パソコンの電源が切れない場合の対処法は何ですか?
パソコンの画面が真っ暗で電源が切れない。このような場合はまず、他のディスプレイに接続して映せないか試します。映せたなら、通常手順でシャットダウンを行いましょう。
他のディスプレイにも映せない場合、通常手順でのシャットダウンは難しいので、強制終了させることも検討します。電源ボタンを長押しすることで、強制終了できます。
ただし、強制終了はパソコンにダメージを与える行為でもあり、パソコンの故障やデータの消失に繋がる恐れもあります。そのため、何回も繰り返してはいけません。また、強制終了させることに不安を覚える方は、PCホスピタルにご相談ください。
PCホスピタルはパソコンの画面がつかないのに電源は入るトラブルのサポートが可能です
パソコンの画面に何も映らなくなる原因はさまざまです。画面の様子がおかしくなってしまったときのために、原因の特定方法をメモしておいてください。
PCホスピタルでは、パソコン本体の修理はもちろん、ノートパソコンの液晶パネルの交換や、デスクトップパソコンの外付けディスプレイの交換サポートも承っています。画面の調子がおかしいと感じた場合は、ぜひお声掛けください。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国17店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
PCホスピタルと量販店・個人経営・メーカーの違い

濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得