OSって何?OSの種類と、自分のパソコンのOS確認方法

目次
目覚ましいIT技術の進化によって、今ではパソコンが一家に1台あることは珍しくありません。仕事でPCを1日中使う方も少なくないでしょう。しかし、そのシステムやIT用語を聞かれても、仕組みや意味を正確に理解していないため答えられない方も多いのではないでしょうか。ここでは、普段よく耳にする言葉「OS」の意味とOSの種類についてご紹介します。
1.基本ソフトウェア「OS」とは

「OS(Operating System)」とは、システム全体を管理し、さまざまなアプリケーションソフトを動かすための最も基本的なソフトウェアのことです。パソコンには必ずこのOSが入っています。むしろ、パソコンにOSが入っていなければパソコンを動かすことができません。
コンピュータを構成するものの中には、CPUやメモリ、ハードディスク、周辺機器といったさまざまなハードウェアがあります。これらはそれぞれ仕様が異なる場合がありますが、そうした違いをOSが全て取りまとめ、操作のしやすさを一定に保ってくれます。
2.圧倒的なシェアを誇る「Windows」と「macOS」

現在、市場の大部分のシェアを占めるOSはWindowsとmacOSの2つです。このうちMicrosoft社のWindows OSが搭載されたパソコンをWindowsパソコン、AppleのmacOSが搭載されたパソコンをMac(Macintosh)パソコンと呼びます。
OSが異なる2つのパソコンですが、ハードウェア面における違いはありません。しかし、Windowsパソコンは家庭・オフィスを問わず広く普及する一方、Macはデザイナーやクリエイターを中心に根強い人気を誇っています。
2-1.Windowsを選択するメリット
OSとしてWindows(を搭載しているパソコン)を選択するメリットは、
- 安い
- パソコンのデザインの幅が広い
- 対応しているフリーソフトが多い
- 対応しているゲームが多い
といったことが挙げられます。WindowsはMacと違いOSの開発会社以外でもWindowsをインストールしたパソコンを販売できるため、ハードウェア面でコストを抑えることができます。
2-2.macOSを選択するメリット
OSとしてmacOS(を搭載しているパソコン)を選択するメリットは、
- デザインがスタイリッシュ
- デザイン系ソフトと相性が良い
- 画面表示がWindowsと比べて綺麗
- iPhoneなどのApple製品と相性が良い
といったことが挙げられます。特にフォントや色の表示(表現)がWindowsと比べて綺麗なため、デザイン系の作業に向いています。ただしWindows搭載パソコンと比べてハードウェアの自由度が狭く、対応しているPCゲームもWindowsと比べて少ないため、PCゲームをしようと考えている場合は注意が必要です。
3.Windowsのバージョンと購入時の注意

Windows 1.0が1983年に発表(1985年出荷)されてから、Windowsは次々と新しいバージョンをリリースしてきました。
3-1.主なWindowsのバージョンとリリース時期
- Windows 2000(2000年)
- Windows XP(2001年)
- Windows Server 2003(2003年)
- Windows Server 2003 R2(2005年)
- Windows Vista(2006年)
- Windows Server 2008(2008年)
- Windows Server 2008 R2(2009年)
- Windows 7(2009年)
- Windows 8(2012年)
- Windows RT(2012年)
- Windows RT 8(2012年)
- Windows Server 2012(2012年)
- Windows Server 2012 R2(2013年)
- Windows 8.1(2013年)
- Windows RT 8(2013年)
- Windows RT 8.1(2013年)
- Windows 10(2015年)
- Windows Server 2016(2016年)
- Windows Server 2019(2018年)
※2000年以降のバージョンのみ記載しています。
基本的には、パソコンを購入する際は最新OSを搭載したモデルの購入をおすすめしますが、アプリケーションがOS間で互換性を持たない場合があるため注意が必要です。例えばWindows 8.1では動いていたアプリケーションが、Windows 10では動かない可能性があります。
Microsoftのサポート期間を確認した上で、場合によっては旧世代のOSを搭載したモデルを選択することも1つの方法です。Microsoftの公式ホームページでは、Windows Vistaのサポートが2017年4月11日、Windows 7のサポートが2020年1月14日、Windows 8.1のサポートが2023年1月10に終了することがアナウンスされています。こうした情報を知っておくと、パソコンの購入を検討する際に役立つかもしれません。
4.OS(Windows)の確認方法

パソコンが何か不具合を起こしたため誰かに相談しようと考えている場合、パソコンOSのバージョンを確認する必要があります 。Windowsにはさまざまなバージョンが存在しますが、バージョンの確認方法は簡単です。
4-1.Windowsのバージョン確認手順
- Windowsを起動し、Windowsキー(Windowsのロゴマークが描かれたキー)を押しながら「R」キーを押す
- 「ファイル名を指定して実行」というウィンドウの「名前」欄に「winver」と入力→「OK」をクリック
- 表示される「Windowsのバージョン情報」でバージョンを確認
4-2.Windowsキーを使用しない確認手順
Windows 10での手順です。
- 左下のWindowsのアイコンをクリック
- 「Windows システム ツール」をクリック
- 「ファイル名を指定して実行」をクリック
- 「名前」欄に「winver」と入力→「OK」をクリック
- 表示される「Windowsのバージョン情報」でバージョンを確認
5.Windowsのエディション
Windowsには8や10といったバージョンがありますが、さらにその中でもエディションというもので分かれています。以下はWindows 7~10のエディションです。
OS | エディション |
---|---|
Windows 7 |
|
Windows 8 Windows 8.1 |
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Windows 10 |
|
基本的に一般家庭で使用する場合はHome、企業で使用する場合はPro以上といった位置づけになっています。パソコンの使用用途に合わせてエディションを選ぶようにしましょう。
さらにエディションの他にも32bit(ビット)版(x86)や64bit(ビット)版(x64)など、処理能力などに関係する違いがあります。ただしMicrosoft社が32bit版のWindows 10の提供を終了しているため、現在販売されているWindows搭載パソコンはほとんどが64bit(ビット)版(x64)になっています。32bit(ビット)版(x86)でしか動作しないソフトウェアも存在するため、特殊なソフトを使用している場合はbit数も考慮しましょう。
6.Macのバージョンと購入時の注意
Mac OS X Public Betaが2000年に発表されてから、Macは17以上のバージョンがリリースされています。
- Mac OS X Yosemite 10.10(2014年)
- Mac OS X El Capitan 10.11(2015年)
- macOS Sierra 10.12(2016年)
- macOS High Sierra 10.13(2017年)
- macOS Mojave 10.14(2018年)
- macOS Catalina 10.15(2019年)
MacBookやiMacといったmacOSが搭載されている製品は、基本的に購入時にOSのバージョンを選択できません。なので購入時に、使用しているアプリケーションが対応しているmacOSのバージョンかどうかを確認するようにしましょう。
7.OS(Mac)の確認方法

Windowsパソコンで不具合が起きた際に必要になるバージョンの確認と同様に、MacでもOSのバージョン確認は大切です。MacでのmacOSのバージョン確認方法はわずか2クリックでWindowsより簡単です。
- 画面左上のリンゴマークをクリック
- 「このMacについて」をクリック
OSアップグレードなどOS関連のドクター・ホームネットへの相談はこちら。
8.WindowsとMac以外のOS
パソコンの主なOSとしてWindowsとMacをご紹介しましたが、スマートフォン用OSを含め他にも様々なOSが存在しています。以下は数多くあるOSの種類と使用用途の一部です。
OS | 用途 |
---|---|
iOS | iPhone用 |
iPadOS | iPad用 |
Android | スマートフォン用、タブレット用 |
Firefox OS | スマートフォン用、タブレット用 |
webOS | スマートフォン用、タブレット用、家電用 |
Chrome OS | Chromebook用 |
Windows RT | タブレット用 |
Ubuntu(Linux) | 日常使い用、サーバー用 |
CentOS(Linux) | サーバー用 |
市販のパソコンを購入する場合はほとんどがWindows OSがインストールされていますが、自作パソコンの場合は自由にOSをインストールできるため、UbuntuなどのWindows以外のフリーソフトウェアのOSをインストールして使用する人もいます。パソコンを自作する機会があればWindows以外のOSも試してみてはいかがでしょうか。
OSが原因で発生するトラブル解決も可能
WindowsやmacOSといったOSはシステム全体を制御し、プログラムの動作や入出力、周辺機器の管理を担う重要なものです。そのため、OSがパソコンウイルスに感染すると取り返しの付かないことになる恐れがあるでしょう。パソコンを安全に使用するため、OSのセキュリティーの穴をふさぐ「セキュリティーアップデート」は忘れずに行いましょう。セキュリティーアップデートを行うと、ウイルス感染のリスクを下げることができます。
OSのセキュリティーアップデートのやり方がわからないなど、OS関連のお悩みはドクター・ホームネットにご相談ください。