OSとは?種類や特徴を解説【パソコン・スマホ】

パソコンのOSとは、パーソナルコンピューターを動作させる上で必要不可欠な基本ソフトウェアのことです。OSとはなにか、どんなOSがあるのか、今使っているパソコンのOSやそのバージョンの調べ方について解説します。
基本ソフトウェア「OS」とは

「OS(Operating System)」とは、システム全体を管理し、さまざまなアプリケーションソフトを動かすための最も基本的なソフトウェアのことです。パソコンには必ずこのOSが入っています。むしろ、パソコンにOSが入っていなければパソコンを動かすことができません。
OSの仕組み
パソコンの場合、動作させるためにはマザーボード、CPU、メモリーのようなハードウェアと、そのハードウェアと橋渡しをするソフトウェアが必要です。
その橋渡しをするのが基本ソフトウェアと呼ばれているOSのことになります。
パソコンが完全に起動してからユーザーが操作して使用するExcel・Wordのようなソフトウェアは応用ソフトウェアと呼ばれています。
OSの役割
OSがソフトウェアを取りまとめて、Excel・Word・PhotoShop・Illustratorのような応用ソフトウェアに指示を出すことでこれらのソフトウェアをユーザーが操作できるようにしてくれています。
他にもファイルの管理、メモリー管理、ネットワークの管理など様々な役割をもっています。
電源を入れてからOSが起動するまでの流れ
電源を入れるとマザーボードにあるCPUがメモリーにアクセスします。
次にHDD/SSDの中にあるOSを読み込むことでOSを起動させてデスクトップ画面が表示されます。
これが電源を入れてからOSが起動するまでの流れになります。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの設定サポートを当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン設定サポート 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
OSが使われてる機器
現在、OSが使われてる大まかな機器は下記になります。
- WindowsやMac等のパソコン
- iPhoneやAndroid端末等のスマートフォン
- PS4・PS5・Nintendo Switch等のTVゲーム機
- iPad等のタブレット
- 他にも自動車、カーナビ、エアコン、電車等
WindowsやMac以外にも機器毎に様々なOSがあります。
この記事ではパソコンとスマホのOSを中心にご説明をしていきます。
PCで圧倒的シェアの「Windows」と「macOS」。更に「Chrome OS」について

現在、市場の大部分のシェアを占めるOSはWindowsとmacOSの2つです。このうちMicrosoft社のWindows OSが搭載されたパソコンをWindowsパソコン、AppleのmacOSが搭載されたパソコンをMac(Macintosh)パソコンと呼びます。
長らくこのWindowsとmacOSの2強の時代が続いてきたのですが、最近ではGoogleからChrome OSを搭載したパソコン「chromebook」が発売され、人気を得ています。
OSが異なる3つのパソコンですが、ハードウェア面における基本的な概念には違いはありません。しかし、Windowsパソコンは家庭・オフィスを問わず広く普及する一方、Macはデザイナーやクリエイターを中心に根強い人気を誇っています。
また、Chromebookは低価格なモデルが多いことが一つの特徴です。高度な処理はできないが、普段使いには十分な性能を有していて、OSそのものの動作が軽いので価格の割によく動くと評価されています。
Windowsを選択するメリット
OSとしてWindows(を搭載しているパソコン)を選択するメリットは、
- 安い機種も多い
- パソコンのデザインの幅が広い
- 対応しているフリーソフトが多い
- 対応しているゲームが多い
といったことが挙げられます。WindowsはMacと違いOSの開発会社以外でもWindowsをインストールしたパソコンを販売できるため、ハードウェア面でコストを抑えることができます。
macOSを選択するメリット
OSとしてmacOS(を搭載しているパソコン)を選択するメリットは、
- デザインがスタイリッシュ
- デザインや動画編集ソフトと相性が良い
- 画面表示がWindowsと比べて綺麗
- iPhoneなどのApple製品と相性が良い
といったことが挙げられます。特にフォントや色の表示(表現)がWindowsと比べて綺麗なため、デザイン系の作業に向いています。ただしWindows搭載パソコンと比べてハードウェアの自由度が狭く、対応しているPCゲームもWindowsと比べて少ないため、PCゲームをしようと考えている場合は注意が必要です。
Chrome OSを選択するメリット
- スマートフォン並みに起動が早い
- スマートフォンと同じような操作性で簡単
- Androidアプリが使える(機種、年式による)
- セキュリティ対策ソフトが基本的に不要
- 2万円程ほどからの低価格なモデルも多い
Windowsのバージョンと詳細

Windows 1.0が1983年に発表(1985年出荷)されてから、Windowsは次々と新しいバージョンをリリースしてきました。
主なWindowsのバージョンとリリース時期
2000年~2010年に公開されたバージョン
- Windows 2000(2000年)
- Windows XP(2001年)
- Windows Server 2003(2003年)
- Windows Server 2003 R2(2005年)
- Windows Vista(2006年)
- Windows Server 2008(2008年)
- Windows Server 2008 R2(2009年)
- Windows 7(2009年)
2011年~2022年に公開されたバージョン
- Windows 8(2012年)
- Windows RT(2012年)
- Windows RT 8(2012年)
- Windows Server 2012(2012年)
- Windows Server 2012 R2(2013年)
- Windows 8.1(2013年)
- Windows RT 8(2013年)
- Windows RT 8.1(2013年)
- Windows 10(2015年)
- Windows Server 2016(2016年)
- Windows Server 2019(2018年)
- Windows 11(2021年)
基本的には、パソコンを購入する際は最新OSを搭載したモデルの購入をおすすめしますが、アプリケーションがOS間で互換性を持たない場合があるため注意が必要です。例えばWindows 8.1では動いていたアプリケーションが、Windows 10では動かない可能性があります。
Windows OSのサポート期間
Microsoftのサポート期間を確認した上で、場合によっては旧世代のOSを搭載したモデルを選択することも1つの方法です。こうした情報を知っておくと、パソコンの購入を検討する際に役立ちます。
OSのバージョン | サポート期間 |
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Windows 7 | 終了 |
Windows 8 | 終了 |
Windows 8.1 | 2023年1月10日 |
Windows 10 | 2025年10月14日 |
Windows 11 | 未定 |
こうした情報を知っておくと、パソコンの購入を検討する際に役立ちます。
PCホスピタルでは、Windows 10をWindows 11にアップグレードしたり、Windows 11搭載のパソコンに買い替える際のサポートも提供しているので、ご自身でWindows 11に乗り換えることが不安な場合がご相談ください。詳しくはこちら。
Windowsのバージョンの調べ方

パソコンが何か不具合を起こしたため誰かに相談しようと考えている場合、パソコンOSのバージョンを確認する必要があります 。Windowsにはさまざまなバージョンが存在しますが、バージョンの確認方法は簡単です。
Windowsのバージョン確認手順 |
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上記を行うと下記画像のポップアップが表示されます。

Windowsのエディション
Windowsには8や10といったバージョンがありますが、さらにその中でもエディションというもので分かれています。パソコンやスマートフォン、工業製品などに使用される組み込みOSなどもひとつのOSのバージョン違いのような形式で提供されています。
以下はWindows 7~10のエディションです。
OS | エディション |
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Windows 7 |
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Windows 8 Windows 8.1 |
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Windows 10 |
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Windows 11 |
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基本的に一般家庭で使用する場合はHome、企業で使用する場合はPro以上といった位置づけになっています。パソコンの使用用途に合わせてエディションを選ぶようにしましょう。
さらにエディションの他にも32bit(ビット)版(x86)や64bit(ビット)版(x64)など、処理能力などに関係する違いがあります。ただしMicrosoft社が32bit版のWindows 10の提供を終了しているため、現在販売されているWindows搭載パソコンはほとんどが64bit(ビット)版(x64)になっています。32bit(ビット)版(x86)でしか動作しないソフトウェアも存在するため、特殊なソフトを使用している場合はbit数も考慮しましょう。
macOSのバージョンと詳細
Mac OS X Public Betaが2000年に発表されてから、Macは17以上のバージョンがリリースされています。
- Mac OS X Yosemite 10.10(2014年)
- Mac OS X El Capitan 10.11(2015年)
- macOS Sierra 10.12(2016年)
- macOS High Sierra 10.13(2017年)
- macOS Mojave 10.14(2018年)
- macOS Catalina 10.15(2019年)
- macOS Big Sur (2020年)
- macOS Monterey(2021年)
- macOS Ventura(2022年)
MacBookやiMacといったmacOSが搭載されている製品は、基本的に購入時にOSのバージョンを選択できません。なので購入時に、使用しているアプリケーションが対応しているmacOSのバージョンかどうかを確認するようにしましょう。
2022年7月時点でインストール可能な最新OSのmacOS Montereyに対応している機種は下記の通りです。
※macOS Venturaは2022年秋に公開予定のため、2022年7月時点ではインストール不可です。
- iMac : 2014以降
- iMac Pro : 2017以降(全てのモデル)
- Mac Pro : 2013以降
- MacBook : 2015以降
- MacBook Pro : Late 2013以降
- MacBook Air : 2013以降
- Mac mini : 2014以降
Windowsとは違い毎年のバージョンが上がりますが、前バージョンの延長線上のアップデートであるため、Windowsほどの劇的な変更が適用されることはほとんどありません。
macOSのバージョンの調べ方

Windowsパソコンで不具合が起きた際に必要になるバージョンの確認と同様に、MacでもOSのバージョン確認は大切です。MacでのmacOSのバージョン確認方法はわずか2クリックでWindowsより簡単です。
macOSのバージョン確認手順 |
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Chrome OSのバージョンと詳細
Chrome OSは、常にアップデートされ続けて最新の状態で使用することが原則なため、バージョンを選ぶという概念がそもそもありません。強制的に最新のバージョンを使用することになるので、Androidアプリの中には使用できないものが出てくることもあります。
2022年6月時点のバージョンはVer.101です。
OSのアップデート、アップグレード、OSからどのパソコンにするかお悩みの方まで、OSに関するあらゆるサポートじゃ充実しています。詳しくはこちら。
Chrome OSのバージョンの調べ方
Chrome OSのバージョン確認手順 |
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スマートフォン用OSの種類と特徴
ここまではパソコンのOSについて解説してきましたが、スマートフォンに搭載されてる下記のOS2つの特徴を解説いたします。
- Android
- iOS
Androidの特徴
AndroidはGoogleが開発しているOSで、Android用のスマホ・タブレットに搭載されています。無料で提供されており、様々なメーカー製スマートフォンにAndroidが搭載されています。特徴としてカスタマイズの自由度が高く、アプリのアイコン表示、1画面に表示できるアプリの数、ホーム画面を縦スクロールに変更するといったことが可能です。
iOSの特徴
iOSはAppleが開発していてiPhoneに搭載されている、Apple製品のみで使用可能なOSです。特徴として快適かつわかりやすい動作が行えるので、スマホ初心者の方でも簡単に使用することができるようになっています。MacBookなどの他のApple製品との互換性もあるので、Apple製品で統一するとデータ管理も手間なく行えます。iPadにもOSが搭載されてますが、こちらはiPadOSという名称でiOSとは若干内容が異なるOSになっています。
パソコンとスマートフォンで使用されている他のOS
パソコンの主なOSとしてWindowsとMacを、スマートフォン用のOSとしてAndroidとiOSをご紹介しましたが、他にもパソコン、スマートフォン、タブレットで下記のように様々なOSが使用されています。
OS | 用途 |
---|---|
Firefox OS | スマートフォン用、タブレット用 |
webOS | スマートフォン用、タブレット用、家電用 |
Windows RT | タブレット用 |
Ubuntu(Linux) | 日常使い用、サーバー用 |
CentOS(Linux) | サーバー用 |
市販のパソコンを購入する場合はほとんどがWindows OSがインストールされていますが、自作パソコンの場合は自由にOSをインストールできるため、UbuntuなどのWindows以外のフリーソフトウェアのOSをインストールして使用する人もいます。パソコンを自作する機会があればWindows以外のOSも試してみてはいかがでしょうか。
PCホスピタルは仕事に最適なOSとスペックのパソコン導入サポートが可能です
WindowsやmacOSといったOSはシステム全体を制御し、プログラムの動作や入出力、周辺機器の管理を担う重要なものです。そのため、OSがパソコンウイルスに感染すると取り返しの付かないことになる恐れがあるでしょう。パソコンを安全に使用するため、OSのセキュリティーの穴をふさぐ「セキュリティーアップデート」は忘れずに行いましょう。セキュリティーアップデートを行うと、ウイルス感染のリスクを下げることができます。
OSのセキュリティーアップデートのやり方がわからないなど、OS関連のお悩みはPCホスピタルにご相談ください。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの設定サポートを当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン設定サポート 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得