パソコンのメモリ不足が引き起こされる原因と解消する方法

パソコンのメモリ不足が引き起こされる原因と解消する方法

パソコンのメモリというのは、パソコン内のデータを一時的に記憶するための役割があり、メモリが多いと、それだけ同時に作業ができます。

メモリは、作業をする机だと思ってください。机の上は広い方が多くのものを置けるためそれだけ作業効率が上がります。つまり、メモリ不足とは、机に多くのものが置かれていて狭くなっている状態を指しています。

そのようなにメモリ不足が起こることでファイルやアプリが開けない、画面表示がおかしくなる、最悪の場合にはパソコンがフリーズしてしまって動かなくなってしまうこともあります。この記事ではそのメモリ不足の原因と解消する方法を解説いたします。

パソコンがメモリ不足か確認する方法

パソコンがメモリ不足なのかを知るためには、現在自分の使っているパソコンにはどれくらいのメモリ数が搭載されていて、普段どれくらいのメモリを使っているのか(消費されているか)を知る必要があります。

そうすることで、今のパソコンのメモリ数が自分の利用用途に適しているのかがわかります。

どれくらいのメモリ数を使っているのかを知るためには「タスクマネージャー」と呼ばれるものが必要です。タスクマネージャーは、全てのパソコンに搭載されている機能で、メモリ数の他にどういったアプリが使用中なのかなどわかります。

画面下のWindowsマークの上で右クリックすることでメニューが開き、その一覧の中にタスクマネージャーがあるため、クリックして開くことができます。

他にもキーボードの【Alt】キー+【Ctrl】キー+【Delete】キー同時押しからも開くことができます。

タスクマネージャーを起動したら、パフォーマンスタブからメモリ数をどのくらい使っているのかを知ることができます。100%に近いほどメモリを使っていることになるので、100%に近い人はメモリを増設するなどの対策が必要です。

パソコンのおすすめメモリ数を解説

ここまで、メモリ不足になる原因と対処法をご紹介してきました。メモリ不足になると、根本的な解決としてはメモリの増設かパソコンの買い替えを検討しなければなりません。Windows 10は32bit版で1GB以上、64bit版で2GB以上がシステム要件なので、2GB以上のメモリを搭載する必要があります。Windows 11は4GBから使用可能です。

そこで、必要なメモリ数を十分に確保するために、利用用途に応じた適切なメモリ数をご紹介します。

容量 詳細
4GB インターネットで何か調べたり、ExcelやWordの作業を単一で行う場合です。複数同時作業や動画編集・画像編集ソフトの使用・オンラインゲームを行うことは厳しいです。
8GB ExcelやWordの作業を同時に行うといった一般的な事務作業の用途で使用する場合です。また、ニュースサイトやYouTubeの動画を閲覧しながらの事務作業も可能なメモリ容量です。
16GB 動画編集・画像編集・CADツールの使用やオンラインゲームのプレイを考えている方向けです。他にもビジネス用としてビデオ会議や事務作業でより多くのマルチタスクをこなす方におすすめです。最近のオンラインゲームは、非常にクオリティの高いゲームが多いです。グラフィックの向上も素晴らしいこともあり、非常に多くのメモリが使用されます。快適にオンラインゲームをプレイしたい方は、迷わずに16GB以上を選びましょう。
32GB 負荷が高いオンラインゲームのプレイや4K動画の編集を行う方におすすめのメモリ容量です。32GBあればメモリ容量で困ることはほとんどありません。
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パソコンのメモリ不足が引き起こされる原因

パソコンのメモリ不足についてわかったところで、どうしてメモリ不足になるのかが気になるところです。ここでは、メモリ不足を引き起こす原因を解説します。

  • 多くのソフトウェアを起動している
  • 利用用途とメモリ数があっていない
  • HDD(ハードディスク)やSSDの空き容量が不足している
  • プリンタなどの周辺機器の接続によるもの

多くのソフトウェアを起動している

多くのソフトウェアが起動されていることによりメモリの負荷が高まります。パソコンを使っていると、気づかぬうちにいろいろなソフトウェアを起動しており、ウィンドウの数も増えてしまいます。

同時に起動をしていると、それだけ作業場の上にものを置いていくことにつながるため、作業場が狭くなってしまいメモリが圧迫されてしまうのです。

特に重いアプリを起動している場合は、多くのメモリを使用するため注意が必要です。

用途に対してメモリ容量が足りてない

そもそも自分の利用用途が、必要なメモリ数を満たしていない場合があります。例えば、3Dのオンラインゲームをパソコンでプレイしたいとします。こういったオンラインゲームをする場合、ゲーミングPCと言われるメモリ数が多くスペックの高いパソコンでプレイする必要があります。

スペックが足りない場合、ゲーム自体は起動しますが途中で止まったり、画面がカクカクしたり、ゲームプレイ中に突然画面が落ちるなどの症状が発生してしまいます。

動画編集のためにソフトウェアを導入して利用する場合も同様です。パソコンを購入する前に、利用用途に応じてスペックを考える必要があります。

HDD/SSDの空き容量が不足している

HDD/SSDは、パソコン内のデータやファイルを保存しているものです。これらの空き容量が不足すると、通常よりも多くのメモリが使用されてしまいます。

HDD/SSDとして使われている、CドライブやDドライブの空き容量を確認すると良いでしょう。

プリンタなどの周辺機器の接続によるもの

パソコンを使っていれば、マウス、キーボード、USB、プリンタ、外付けHDD/SSDなどの様々な周辺機器を使用する機会が多くなります。

実は、これらの周辺機器の接続によってもメモリは使用されているのです。パソコンに多くの周辺機器を接続している場合、不要なものはパソコンから取り外すと良いでしょう。

パソコンのメモリ不足を解消する方法

パソコンのメモリ不足の原因がわかったところで、次にメモリ不足の解消方法についてご紹介します。

  • 不要なアプリの起動をやめる
  • 不要なアプリを削除(アンインストール)
  • 不要なファイルを削除(アンインストール)
  • デフラグの実行
  • メモリの増設
  • 高スペックのパソコンに買い換える
  • パソコン内の機能を見直す
  • 外付けのHDD(ハードディスク)を使用する

不要なアプリの起動をやめる

原因でも解説したとおり、多くのアプリケーションを同時に起動しているとそれだけ多くのメモリが使用されます。そのため、不要なアプリの起動を止めることでメモリの使用量を抑えることができます。

また、インターネットブラウザを使用している人の場合、複数のタブやウィンドウでさまざまなWebページを開いていることがあるでしょう。このタブやウィンドウもメモリを使用しているので、利用が終わったら消すように習慣づけるのがおすすめです。

不要なアプリを削除(アンインストール)

パソコン内にあるアプリケーションはHDD(ハードディスク)やSSDに格納されています。不要なアプリを削除(アンインストール)することで、HDD(ハードディスク)やSSDの容量を空けることができるため、メモリ使用量の減少にもつながります。

コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」から、パソコン内にどのようなアプリケーションがインストールされているのかが見れるので、使わなくなったアプリケーションは削除(アンインストール)するのがおすすめです。

不要なファイルを削除(アンインストール)

パソコン内にある不要なファイルの削除(アンインストール)をすると、それだけハードディスクの容量が軽くなるため、メモリ自体の負荷も下がります。

Cドライブ、Dドライブ、デスクトップ、ダウンロード、ドキュメントなどを利用することが多いので、この辺りの場所を確認して不要なものは削除(アンインストール)しましょう。

Windows 10/11にはディスククリーンアップツールが搭載されているため、ツールを使用して不要な一時ファイルを一括削除することもできます。下記はツールを使用する手順です。

Windows 10で不要な一時ファイルを一括削除する手順
  1. 画面下の検索ボックスに「ディスク クリーンアップ」と入力して選択する
  2. 不要なファイルがあるドライブを選択して「OK」をクリックする
  3. 削除するファイルの種類を選んで「OK」をクリックする

Windows 11で不要な一時ファイルを削除する手順

  1. 画面下のWindowsマークの上で右クリックして「設定」を選択
    「設定」を選択
  2. 「システム」内の「ストレージ」をクリック
    「ストレージ」を選択
  3. 「一時ファイル」をクリック
    「一時ファイル」を選択
  4. 「一時ファイル」にチェックを入れて「ファイルの削除」をクリックすると削除されます
    「ファイルの削除」をクリック

デフラグの実行

デフラグとは、ハードディスク内にある散らばったデータをきれいに整理整頓することを言います。ハードディスク内でファイルの作成や削除を繰り返していると、ハードディスク内が散らかっていくのです。

自分の部屋を想像してみてください。同じものが置いてあったとしても、毎日生活を続けていくと散らかっていくと思います。ハードディスクも同じようなことが起きているので、きれいに整理する必要があるのです。

デフラグを実行することで、ハードディスクの容量が軽くなり、メモリの使用量を少なくすることにつながっていきます。

Windows 10/11にはデフラグツールが搭載されているため、ツールを使用してデフラグすることができます。下記はツールを使用する手順です。

Windows 10/11でツールを使用してデフラグを行う手順
  1. 画面下の検索ボックスに「defrag」と入力する
  2. 検索結果から「ドライブのデフラグと最適化」を選択する
  3. デフラグを実行するドライブを選択して「最適化」をクリックする

メモリの増設

メモリが足りないのなら増設するのも手段の一つです。

パソコンにはメモリを挿すメモリスロットが複数あるため、必要なメモリを購入して増設することができます。

メモリには4GB、8GB、16GBなどの容量があり、デスクトップパソコン用のDIMM、ノートパソコン用のS.O.DIMMといった種類、規格もDDR3 SDRAM、DDR4 SDRAM、DDR5 SDRAMなどがあります。

パソコンが対応している種類や規格で無ければ、設置できない、メモリ容量を認識しない、パソコンが正常に起動しないなどのトラブルに繋がる可能性があるため、パソコンの仕様をよく確認してから増設する必要があります。

高スペックのパソコンに買い換える

最終的な手段として、思い切ってパソコンを買い換えるのもおすすめです。最近では、高スペックで価格が安いコストパフォーマンスに優れたパソコンが多くなっています。

パソコンの寿命は、およそ5年程度と言われているので、もし長い間使っている方は買い換えるのも良いでしょう。

パソコンの詳しい方は、昔のパソコンでもOSを再インストールすることで使い続けている方がいらっしゃるかもしれません。しかし、昔のパソコンの場合メモリが十分だったとしても、それ以外の要素によってソフトが起動しないなどのケースがあります。

パソコンは5年で買い替えを検討するのがおすすめです。

パソコン内の機能を見直す

パソコン内には、画面をみやすくするためにいろいろな機能が有効にされています。視覚情報に関する機能が多く用意されているため、こういった機能をOFFにすることでメモリの使用量を抑えられるのです。

他にも、パソコン内の設定をパフォーマンスを優先した設定にすることでメモリの使用を抑えられます。

外付けのHDD(ハードディスク)を使用する

原因のところで、HDD(ハードディスク)の容量が足りないとメモリが圧迫されると解説しました。つまり、容量を増やせばメモリの使用量も抑えられるのです。

どうしてもHDD(ハードディスク)の容量が足りない場合には、外付けのHDD(ハードディスク)を使用することで容量を増やせます。

プロにパソコンのメモリ不足サポートを依頼するのも解消方法

記載の方法でメモリ不足が改善しない場合、システムトラブルやメモリの不具合など複数の原因が組み合わさっている可能性もあります。

システムの復旧やパソコンを分解して別のメモリに交換すれば改善するかもしれませんが、失敗すれば別の不具合が発生してしまうことも考えられます。また、ノートパソコンや一体型パソコンは分解の難易度が高く、知識が無ければ修復できない状態に陥る可能性があります。

自力でメモリ不足を改善することが難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。

PCホスピタルはパソコンのメモリ不足を解消するサポートが可能です

今回は、パソコンのメモリ不足の原因と対処法について解説しました。

パソコンのメモリ不足になってしまった場合、複数のアプリを同時に起動しているか、メモリ数が利用用途にあっていないか、HDD(ハードディスク)またはSSDの容量が不足しているなどが原因として考えられます。

使わないアプリを落としたり、HDD(ハードディスク)の容量を軽くすることでメモリの使用量は減らせますが、根本的に解決したい場合には、メモリの増設や新しいパソコンの購入が必要です。

メモリの増設が必要になる場合、パソコンの扱いに慣れていれば部品だけを購入して交換できます。しかし、パソコンの取り扱いに慣れていない人が自分でメモリを増設するのは簡単ではありません。

メモリ増設の際にパソコン自体を壊してしまう可能性もあります。慣れていない場合は、PCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。

PCホスピタルのパソコン修理概要
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PCホスピタルを運営している日本PCサービス株式会社は名証ネクストに上場しています
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料金 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加

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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

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