パソコンの再起動や「再起動しています」が終わらない原因と対処法

パソコンの再起動や「再起動しています」の表示がいつまでたっても終わらない、という方もいるのではないでしょうか。再起動が終わらない場合、パソコンがフリーズしている可能性があります。
本記事ではパソコンの再起動が終わらない原因と対処法について解説します。原因が分からない場合はどうすれば良いかについても説明しています。
本記事を読むことでパソコンの再起動ができない、「再起動しています」が終わらない問題を解決することができます。再起動が終わらずパソコンが使えないままになっている方は、ぜひ参考にしてください。
パソコンの再起動や「再起動しています」は通常どのくらいで終わる?

再起動とはパソコンの電源を落とし、再び起動させることを指します。再起動することで、メモリのデータが一旦リセットされます。そのため、メモリに何らかのファイルのゴミが残っていて、それが原因で不具合が起きている場合、再起動によって解決できる可能性があります。パソコンが正常に動かなくなったらとりあえず再起動してみるのが良いです。
パソコンの再起動は通常、数秒で終わります。特に最近のパソコンは起動時間が短くなっています。長くても3〜5分待てば終わることがほとんどです。それ以上かかる場合、何らかの問題が起こっている可能性も考えられます。
ただ、OSの更新を行っている場合は数時間かかる場合もあります。
パソコンの再起動が終わらない原因
パソコンが「再起動しています」の画面から動かなかったり、クルクルとしたマークがずっと表示されていたりして、再起動が終わらない場合があります。
再起動が終わらない原因として考えられるのは、何らかのソフトウェアやファイルが悪さをして、再起動を妨げていることです。この場合、そのファイルを閉じることができれば、正常に再起動できる可能性があります。
ファイルをどうやって閉じるかというと、セーフモードというパソコンの機能を使います。セーフモードの使い方については後ほど解説します。
他に考えられる原因としては、ハードウェアに問題があるケースです。パソコンの何らかのパーツが故障していて、正常に再起動できない可能性もあります。この場合、自分でなんとかすることは難しく、業者に修理を依頼する必要が出てきます。


パソコンのスペックが不足している場合、パソコンが何度も再起動を繰り返してしまう「再起動ループ」と呼ばれる現象が発生することがあります。特にメモリ容量が少なかったり、CPUの性能が低かったりすると、パソコンが処理の負荷に耐えられなくなることが原因となります。スペック不足を感じる場合、パソコンを買い替えるのも一つの選択肢ですが、メモリについては増設することで改善が期待できます。
パソコンの再起動や「再起動しています」が終わらない場合の対処法
パソコンの再起動が終わらない場合、まずは次の3つを行ってみることをおすすめします。
- アクセスランプを確認する
- 周辺機器を取り外す
- 強制終了させる
1つ1つの方法について詳しく解説していきます。
アクセスランプを確認する
まず、パソコンのアクセスランプを確認しましょう。パソコンが読み書きを行っている場合、アクラスランプが点滅します。
アクセスランプが点滅している場合、まだパソコンが動作を行っているということですので、もう少し待ってみれば再起動が完了する場合もあります。
点滅していない場合、パソコンがフリーズしている可能性があります。
周辺機器を取り外す
キーボードやマウス、プリンターなどの周辺機器は一度取り外してみましょう。周辺機器がパソコンの動作に影響を及ぼしており、再起動できない可能性もゼロではありません。
周辺機器を取り外しても再起動が終わらないという場合は次の手段に移ります。
強制終了させる
パソコンがフリーズしており再起動できない場合、強制終了させる手があります。強制終了とはパソコンを何の準備もなしにシャットダウンさせることです。
強制終了すると、ファイルの読み書きが中途半端になり、パソコンに不具合が起きる可能性があります。そのため、強制終了はどうしてもパソコンが動かない場合のみ行います。
強制終了のやり方は簡単です。パソコンの電源ボタンを10秒程度長押しするだけです。ただし強制終了はパソコンにダメージを与える行為でもあるので、自己責任で行ってください。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
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料金 | 基本料金 8,800円 + 起動トラブル修理 22,000円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
パソコンを強制終了させた後にやること・確認すること

上記の手順でパソコンを強制終了させたら、以下の6つを行ってみましょう。
- パソコンを放電させる
- セーフモードで起動する
- スタートアップを無効にする
- ドライバーを更新する
- トラブルシューティングを実行する
- パソコンを以前の状態に戻す
これらを行うことで、パソコンの再起動ができない問題が解決する可能性があります。1つ1つのやり方について詳しく解説していきます。
パソコンを放電させる
まず、パソコンを放電させましょう。長時間パソコンを使用すると、中に電気が溜まります。電気が溜まるとさまざまな不具合の原因になるため、放電させることが重要です。
パソコンを放電させる手順は次のとおりです。
パソコンを放電させる手順 |
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バッテリーの取り外し方が分からなかったり、取り外せるタイプではなかったりする場合は、そのままで問題ありません。
セーフモードで起動する
パソコンを放電させたら、続いてセーフモードで起動させましょう。セーフモードとは、最低限のファイルのみでパソコンを起動させることです。セーフモードを使うことは、再起動できない問題を特定することに繋がります。
セーフモードでも起動しない場合、パソコンのハードウェア面、あるいはシステムファイルなどに問題がある可能性があります。この場合、自分では解決が難しいです。
セーフモードなら起動する場合、パソコンのアプリなどが不具合を起こしている可能性があります。この場合、自分で解決できることが多いです。
セーフモードは便利なのですが、1つ注意点があります。パソコンが起動できない状態からセーフモードを使う場合、何度かパソコンを強制終了させる必要があります。強制終了を繰り返すと、不具合が悪化する可能性もあるので、あくまで自己責任で行ってください。
心配な場合はセーフモードは使わず、パソコン修理業者に診断・修理を行ってもらうことをおすすめします。
セーフモードで起動させる場合、まずパソコンを起動させます。ロゴが表示されたら、すぐに強制終了させます。これを3回程度繰り返すと、「自動修復」という青い画面が表示されるので、ここから操作を行います。
以下の操作を行うことでセーフモードでの起動が可能です。
セーフモードで起動する手順 |
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スタートアップを無効にする
セーフモードでパソコンが起動できたら、同じ問題が繰り返されないように、しっかり対処することが大切です。まず、スタートアップアプリが何個も登録されていないか確認します。スタートアップアプリとは、パソコンの起動と同時に立ち上がるアプリのことです。
スタートアップアプリの数が多いと、メモリに負荷がかかってしまいます。再起動にも支障が出る可能性があります。
スタートアップアプリを無効にする手順は次のとおりです。
スタートアップアプリを無効にする手順 |
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ドライバーを更新する
ドライバーとはパソコンの周辺機器を動かすためのソフトのことです。ドライバーが何らかの悪さをしており、再起動できなくなっている可能性もあります。
特に古いドライバーはトラブルを招く恐れがあります。ドライバーは定期的に更新する必要があります。ドライバーを更新する手順は次のとおりです。
ドライバーを更新する手順 |
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再起動したら、ドライバーが再インストールされていることを確認します。
トラブルシューティングを実行する
トラブルシューティングはWindowsに標準で備わっているものであり、パソコンが自分で不具合が起こっていないか調べてくれるというものです。
パソコンの調子が悪いときは、トラブルシューティングを行うことで解決する場合があります。トラブルシューティングの方法は次のとおりです。
トラブルシューティングを実行する手順 |
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パソコンを以前の状態に戻す
パソコンを以前の状態に戻すことで、不具合が改善する可能性もあるので、システムの復元を試してみることをおすすめします。復元ポイントを作る設定が行われているなら、この方法が使えます。
システムの復元はシステム側が対象であるため、文書や画像など自分で作成したファイルはそのまま残ります。
システムの復元を行う手順は次のとおりです。
システムの復元を行う手順 |
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パソコンの再起動トラブルを解決できない時の対処法

ここまで、再起動が終わらない原因を特定する方法を解説しました。ただ、ある程度パソコンに詳しい方でないと、実行するのは難しいかもしれません。
また、問題がありそうな箇所を一通り探してみたものの、原因が特定できなかった場合、パソコンが故障している可能性もあります。
この場合、パソコンを専門家に診断・修理してもらうことも検討しましょう。パソコンの修理依頼先としては次の2つが考えられます。
- メーカー
- PCホスピタル
この2つはサービス内容や修理料金などが異なります。自分に合った依頼先を選択しましょう。各修理依頼先の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
メーカー
メーカーの多くは自社製品のパソコンの修理を受け付けています。メーカー修理のメリットは、公式であることの安心感です。また、パソコンのパーツを交換することになった場合、純正のパーツを使ってくれるのもメリットと言えます。
デメリットは修理料金が高いことです。場合によっては、新しいパソコンを購入した方が良くなってしまう場合もあります。
また、メーカーはパソコンを初期化して修理する場合が多く、バックアップを取っていないとデータが消えてしまうのもデメリットです。
PCホスピタル
メーカーではなく、PCホスピタルに依頼する手もあります。PCホスピタルのメリットはメーカーより修理料金が安くなる可能性があることです。また、修理スピードも早いことが多いです。予約して店舗に持ち込めば、その日のうちに修理可能な場合もあります。
加えて、データを保護したうえで修理するのもメリットです。再起動が終わらないという状況の場合、バックアップを取ることが困難かと思います。メーカー修理ではデータが消えることを覚悟しないといけませんが、PCホスピタルならその必要はありません。
PCホスピタルはパソコンの再起動が終わらないトラブルのサポートが可能です
本記事ではパソコンの再起動や「再起動しています」が終わらない原因と対処法について解説しました。再起動が終わらない場合、何をすれば良いのかおわかりいただけたかと思います。
再起動が終わらない場合はまずアクセスランプをチェックしましょう。アクセスランプが点滅していない場合、パソコンがフリーズしている可能性が高いです。
パソコンを強制終了させた後は、セーフモードで起動できないか試してみましょう。セーフモードで起動できる場合は、何らかのソフトウェア不具合が生じている可能性があるので、スタートアップアプリの削除やドライバーの更新などを試していくことをおすすめします。
セーフモードでも起動できない場合や、問題箇所が特定できない場合は、パソコンを修理に出すのが良いです。パソコン修理はメーカーでも可能ですが、PCホスピタルにも修理スピードが早い・修理料金が安くなる可能性があるため、PCホスピタルの利用も検討してみてください。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + 起動トラブル修理 22,000円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得