事務所開業時のセキュリティ対策とは?リスクや対応内容について解説

事務所開業時のセキュリティ対策とは?リスクや対応内容について解説

事務所開業時には、IT関連のセキュリティ対策が重要です。セキュリティ対策には、いくつもの観点がありますが、IT対策は特に重要視されています。セキュリティ対策が不足していると、さまざまなリスクにさらされてしまうためです。今回は、事務所開業時に重要となるセキュリティ対策について解説します。

事務所開業時にはセキュリティ対策が必要

事務所開業時には、セキュリティ対策が必須です。その理由について解説します。

サイバー攻撃の増加

近年は、サイバー攻撃が増加しているため、セキュリティ対策が必須です。「小規模な事務所など攻撃されない」と考えるかもしれませんが、攻撃者は誰に対しても攻撃する可能性があります。そのため、士業、サロン、営業拠点など、どのような事務所やお店であっても、セキュリティ対策は求められると考えましょう。

標準のセキュリティ対策では不足しがち

パソコンなどには標準でセキュリティ対策が施されています。ただ、標準のセキュリティでは不足する場合があるため注意が必要です。例えば、ネットワークの設定は、家庭用では問題なくとも事務所では問題が生じる可能性があります。そのため、事務所開業時には、意図的にセキュリティ対策へ取り組み強化すべきです。

事前の対策が非常に重要

セキュリティの問題は起きてからでは手遅れだと考えるべきです。そのため、事前の対策が非常に重要であると考えましょう。何かしらのトラブルが起きてからでは手遅れになってしまいます。特に、社会的な信用力が失墜すると取り返すまでに長時間を要するため、それは避けなければなりません。

事務所開業時にセキュリティ対策が不足した際のリスク

事務所開業時に、セキュリティ対策が不足すると、なりすましや不正利用、Webサイトなどの改ざん、情報漏洩などさまざまなリスクを背負います。具体例は以下のとおりです。

  • なりすまし・不正利用
  • Webサイトなどの改ざん
  • 情報漏洩

詳細をご説明いたします。

なりすまし・不正利用

セキュリティ対策が不足していると、なりすましや不正利用が発生する可能性があります。例えば、自社の従業員になりすまして、他の会社へとメールを送ってしまうかもしれません。また、会社で契約しているシステムを不正に利用されてしまう可能性もあります。
ここで意識したい点は、なりすましや不正利用は社内の従業員でも発生する可能性があることです。外部からの攻撃に注目されがちですが、内部の不正も防止しなければなりません。

Webサイトなどの改ざん

Webサイトの内容が改ざんされ、誤った情報を発信してしまうかもしれません。例えば、製品の価格が改ざんされると、サイトを訪れた人は誤った情報を収集してしまいます。このような状況は、ビジネスとしての信頼を失うことになりかねません。
近年はWebサイトが「ビジネスの顔」になっているため、この情報が誤っているという状況は避けるべきです。セキュリティ対策が甘いと、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。

情報漏洩

外部から攻撃されるなどして、情報漏洩が発生するかもしれません。内容によっては社会問題に発展し、信用力の低下に繋がってしまうでしょう。情報漏洩は、発生させてはならないトラブルです。
特に、事務所開業時のセキュリティ対策が原因であると、対策の甘さが指摘されることになりかねません。大きなリスクを抱えやすい部分であり、費用が掛かろうともセキュリティ対策を採り入れるべき理由です。

セキュリティ対策が必要なIT資産の例

セキュリティ対策は、幅広い観点から実施しなければなりません。今回は、IT資産の観点から、どこに対してセキュリティ対策が必要か解説します。対象は下記の通りです。

  • パソコンやスマートフォン
  • ネットワーク機器
  • 外部媒体

それぞれの詳細を解説いたします。

パソコンやスマートフォン

業務で利用するパソコンやスマートフォンは、セキュリティ対策が必須です。事務所開業時に導入する資産はもちろん、それ以降に導入するものもセキュリティ対策が求められます。
なお、パソコンやスマートフォンを数多く導入する場合、それらすべてにセキュリティ対策を施すことは大きな負担です。そのため、機器の調達からセキュリティ対策まで、外部に依頼することも検討すると良いでしょう。

ネットワーク機器

事務所やオフィス、店舗などを開業する際は、ネットワーク構築するはずです。これらについても、十分なセキュリティ対策が求められます。
例えば、インターネット回線を利用する場合、外部から攻撃されたりマルウェアが侵入したりしないように対応が必要です。パソコンだけではなく、ネットワーク接続に利用する機器に対して、セキュリティ対策を施さなければなりません。

外部媒体

外部媒体を接続する場合、こちらについてもセキュリティ対策すべきです。例えば、USBメモリーや外付けハードディスクドライブなどが該当します。セキュリティ対策を怠ると、情報漏洩などのトラブルが発生しかねません。
特に、外部媒体は紛失のリスクが高いと考えられます。そのため、万が一紛失しても、情報漏洩しないための対策が必要です。

事務所開業時に実施すべきセキュリティ対策

事務所開業時に実施すべきセキュリティ対策はいくつもありますが、特に重要なものとして下記があります。

  • ウイルス対策ソフトのインストール
  • UTMの設置
  • 業務用Wi-Fiの導入

順にご説明いたします。

ウイルス対策ソフトのインストール

必ず実施すべきは、セキュリティ対策ソフトのインストールです。パソコンとスマートフォン、それぞれに対して専用のソフトが存在するため、積極的に導入していきましょう。これを導入することで、セキュリティを大きく高められます。
パソコンは標準でセキュリティ対策が施されているため、これで十分であると主張する人もいます。ただ、サイバー攻撃が多様化していることを踏まえると、十分であるとは言い切れません。可能な限りリスクを軽減するためにも、セキュリティ対策ソフトも導入すべきです。

UTMの設置

セキュリティを強化するネットワーク機器であるUTMの導入を考えましょう。UTMは、事務所内のネットワークと外部のネットワークの境目に設置するもので、外部からの脅威を防ぎます。例えば、UTMを設置することで、不正アクセスや各種ウイルスから、事務所内のネットワーク保護が可能です。
ただ、UTMにはいくつもの種類があり、機能や実装できるセキュリティ対策にも違いがあります。誤ったものを導入すると効果が薄れるため、どのようなセキュリティ対策が必要か考え、その後に製品を選定しなければなりません。専門知識が求められる作業であり、できるだけUTMを扱う専門業者のサポートを受けて選ぶようにしましょう。

業務用Wi-Fiの導入

Wi-Fiを導入する際は、業務用Wi-Fiを導入するようにすべきです。事務所やオフィス、営業所のようにビジネスで利用する際は、家庭用ではなく業務用を選びましょう。セキュリティ面の機能が異なるため、業務用を選択することでセキュリティ対策の一環となります。
例えば、業務用Wi-Fiであれば、外部からの接続を制御する機能があります。これを利用することで、不正アクセスを防ぐことが可能です。小規模な事務所開業時は、市販されている家庭用Wi-Fiを選択しがちですが、セキュリティ対策のためには業務用を選択しましょう。

事務所開業時のセキュリティ対策で使える補助金・助成金

事務所開業時のセキュリティ対策には、補助金や助成金を利用できる場合があります。例えば「IT導入補助金」を利用することによって、セキュリティ対策のために導入する機器の費用などを補助してもらえます。セキュリティ対策には費用がかかるため、金銭的な補助を受けられると負担の軽減が可能です。
ただ、セキュリティ対策において補助金や助成金を申請する際は、条件をよく確認しなければなりません。また、申請のために書類を作成することも求められます。部分的に専門的な知識が必要とされるため、行政書士など専門家のサポートを受けると良いでしょう。

事務所開業時のセキュリティ対策はPCホスピタルにご相談ください

事務所開業時のセキュリティ対策は複雑なものが多く含まれます。パソコンにセキュリティ対策ソフトをインストールするだけではなく、UTMなどセキュリティ機器の導入も必要だからです。専門的な知識が必要となるため、調べながら対応していると負担が大きくなるでしょう。
そこで、PCホスピタルにご依頼いただければ、事務所開業時のセキュリティ対策を全面的にサポートできます。パソコンへのセキュリティ対策ソフトインストールはもちろん、UTMなどセキュリティ機器の導入も可能です。事務所の状況をヒアリングして、最適なセキュリティ対策を案内します。

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