SSDのデータ復旧の方法とは?原因も併せて解説!

パソコンのSSDが壊れてしまい、データを取り出せなくなった、という方もいるのではないでしょうか。SSDはHDDに比べると壊れにくく、寿命も長いですが、絶対に壊れないというわけではありません。
本記事ではSSDのデータ復旧の方法について解説します。SSDが壊れてしまう原因や復旧の依頼先、について詳しくまとめました。
本記事を読むことでSSDのデータ復旧方法が分かります。SSDが壊れてしまった方、あるいはSSDが壊れないか不安な方は、ぜひ参考にしてください。
SSDのデータ復旧は可能?

SSDはSolid State Driveの略で、HDD同様にパソコンの記憶装置です。HDDは円盤が回転することでデータを読み書きしていますが、SSDは内蔵しているメモリーチップによって読み書きしています。HDDに比べて、速度が速かったり動作音が静かだったりするメリットがあり、最近のパソコンにはSSDが搭載されていることも多いです。
また、SSDは丈夫で壊れにくいのも特徴です。反面壊れたときに直しにくいのが難点と言えます。SSDは複雑な構造をしているため、データ復旧の難易度はHDDよりも高いですが、損傷がそこまでひどくないなら、復旧させられる可能性はあります。
SSDだからといって諦めず、一度修理業者に相談してみると良いでしょう。
SSDのデータ復旧を行う前に確認したいこと
SSDのデータ復旧を行う前に、次の3つは確認しましょう。
- バックアップを取っていないか確認する
- ファームウェアの更新を行う
- 修復処理を行う
これら3つを確認・実行するだけで、簡単にデータ復旧できることもあります。もちろん絶対に復旧できるわけではありませんが、試してみる価値はあるでしょう。
1つ1つの確認事項について詳しく解説していきます。
バックアップを取っていないか確認する
まずは消えてしまったデータのバックアップがどこかにないか確認しましょう。バックアップをもし取っているなら、簡単に復旧させることが可能です。
たとえばWindowsには自動バックアップ機能があります。パソコンを購入したときにバックアップ設定を行っていた場合、過去データが保存されている可能性があります。また、MacにはTime Machineという標準アプリが備わっています。
もしくは、クラウドストレージに保存しているかもしれません。iCloudやGoogle Driveなどの自動バックアップを行っていないか調べてみましょう。
ファームウェアの更新を行う
SSDのデータが消えてしまった場合、ファームウェアの更新も行ってみることをおすすめします。ファームウェアとはハードウェアを動かすためのソフトウェアを指します。軽微な故障であれば、ファームウェアの更新で直ることもあります。
ファームウェアの更新方法はSSDのメーカーによって異なるので、まずはSSDのメーカーを調べないといけません。SSDのメーカーを調べるには、使用中のSSDを右クリックで選択します。そして、表示されるプロパティから「ハードウェア」を選択します。
SSDのメーカー名が表示されたら、メーカー名で検索を行い、ファームウェアの更新方法を調べてみましょう。
修復処理を行う
SSDの修復処理を行うことで、データが復旧する可能性もあります。
WindowsにはSSDの不良セクタを修復する「CHKDSK」というコマンドが備わっています。こちらのコマンドを対象SSDに対して使うことで、不良セクタを修復でき、データを読み込めるようになる場合があります。SSDの修復処理を行う手順は次のとおりです。
SSDの修復処理を行う手順 |
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コマンドプロンプトとは、コマンドを入力するためのツールであり、黒い画面が特徴です。コマンドプロンプトは管理者として実行する必要があります。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
SSDのデータが消える原因

SSDが壊れてしまったりデータが消えてしまったりする原因は次の4つに分けられます。
- 論理障害
- 物理障害
- ファームウェアの問題
- SSDの寿命
1つ1つの原因および故障を避けるための方法について詳しく解説していきます。
論理障害
論理障害とは、データやシステムに関する障害を指します。たとえば、パソコンのOSやシステムファイルが破損している場合、SSDの読み込みができなくなることがあります。システムファイルとは、ユーザーではなくパソコン側が扱うファイルのことです。
OSやシステムファイルが破損する原因の多くは、パソコンの予期せぬ終了です。パソコンを強制終了させたり、停電などで落ちてしまったりした場合、ファイルの更新処理が中途半端な状態で終わってしまうことがあります。
結果、ファイルを扱うシステムにエラーが出てしまい、SSDもおかしくなってしまいます。
物理障害
物理障害とは、機器の物理的な障害を指します。つまり、SSDという物体そのものが破損しているということです。物理的に破損すると、正常に読み書きができなくなります。
SSDはHDDに比べると物理障害が起きにくい作りになっています。ただそれでも、静電気によってショートしたり、パソコンを落として破損したりすることはあります。
物理的な障害に関しては自分で直すことはできないので、PCホスピタルにご相談ください。
ファームウェアの問題
SSDの動作を制御するファームウェアに問題が生じているケースもあります。ファームウェアに不具合が起こると、ハードウェアは正しく動作しなくなってしまいます。
たとえば、ファームウェアがSSDの容量を誤認識したり、データにアクセスできなくなったりする場合があります。このように動作が正常でない場合、エラーメッセージが表示される可能性もあります。
最近のファームウェアは複雑化しており、復旧難易度は高めです。そのためPCホスピタルにご相談いただくことをおすすめいたします。
SSDの寿命
パソコンを正しく使っていたとしても、SSDが寿命によって壊れてしまうことはあります。というのもSSDは書き込み回数に上限があり、上限を超えると動かなくなってしまいます。
HDDに比べればSSDの寿命はかなり長く、ほとんどの方は寿命を気にする必要はありません。SSDの寿命が来る前にパソコン自体の寿命が来て、買い替える場合が多いでしょう。
ただ、SSDの場合、寿命が突然来るのが注意すべき点です。HDDの場合は寿命が近いと動作音がうるさくなることが多いですが、SSDは特に予兆がないため寿命に気がつきにくいです。突然トラブルが起きても良いように、バックアップをしっかり取っておきましょう。
SSDのデータ復旧を行う方法
SSDのデータ復旧を行う方法は次の2つに分けることができます。
- データ復旧ソフトを活用する
- PCホスピタルに依頼する
各方法について詳しく解説していきます。
データ復旧ソフトを活用する
データ復旧ソフトを活用することで、SSDのデータを復旧できる可能性があります。ただし、SSDが物理的・論理的に破損している場合は復旧できない場合が多いです。ファイルを上書きした場合や誤って削除した場合などは、復旧できる場合もあります。
ただ、絶対に復旧できるとは限りませんし、ソフトを活用する難易度も高いです。時間も取られるので、自分で行うのは基本的にはおすすめしません。
PCホスピタルに依頼する

PCホスピタルは大手のパソコン修理業者であり、全国に300の拠点を持ちます。持込修理・宅配修理・出張修理の3つに対応しており、利用しやすいのが特徴です。
PCホスピタルはSSDのデータ復旧にも対応しています。思い出の写真や仕事で使うファイルを復旧させたいという方は、PCホスピタルにお任せください。
PCホスピタルの修理料金の相場は次のとおりです。
- データ復旧【論理障害軽度】:22,000円
- データ復旧【論理障害中度】:44,000円
- データ復旧【論理障害重度】:別途見積もり
- データ復旧【物理障害軽度】:22,000円
- データ復旧【物理障害中度】:44,000円
- データ復旧【物理障害重度】:別途見積もり
- データバックアップ・移行【50GB】:11,000円
- (追加容量オプション【50GBごと】):6,600円
SSDの故障状況によって修理料金が変動します。PCホスピタルでは故障状況を確認し、見積もり金額を共有した後に修理を行います。修理後に見積もり金額以上の料金が発生することはありません。そのため、どれぐらい重度な障害なのかわからない場合でも、安心して依頼していただくことが可能です。
SSDのデータ復旧率を高めるポイント
SSDのデータ復旧率を高めるポイントは、故障後はパソコンを操作しないことです。SSDが故障したらまずは電源を落としましょう。
SSDが故障した後に下手に操作を行うと、消去データが上書きされてしまう恐れがあります。上書きされてしまうと、復旧が難しくなってしまうことがあります。
パソコンは修理に出すまで使わないようにしましょう。
SSDのデータ復旧で困らないために事前バックアップを行おう

SSDはHDDよりも壊れにくいですが、絶対に壊れないというわけではないので、故障したときの対策を考えておく必要があります。データが消失した場合に備えて、パソコンに保存した画像や文書などはバックアップを取っておくことをおすすめします。
バックアップとは、データを他の記憶装置にコピーして保管することです。バックアップを取れば、万が一SSDが壊れてもデータを失わずに済みます。
バックアップの取り方は大きく次の2つに分けられます。
- USBメモリなどを使う
- クラウドストレージを使う
1つ1つの方法について詳しく解説していきます。
USBメモリなどを使う
USBメモリとは持ち運びができる記憶装置のことであり、SSDと同じくメモリーチップによって読み書きします。コンビニや家電量販店などで1,000円程度で手軽に購入できます。
USBメモリなら簡単にバックアップを取ることが可能です。パソコンに挿したら、後はデータをドラッグアンドドロップでUSBメモリ内に移動させるだけです。
ただし、USBメモリが破損した場合、データが消失してしまう可能性があります。バックアップ用に使うのであれば、自宅に大事に保管しておくようにしましょう。
クラウドストレージを使う
クラウドストレージを使ってバックアップを取る手もあります。クラウドストレージとはGoogle DriveやOneDrive、iCloudなどのサービスのことです。このようなサービスに登録することで、サービスで提供されるネット上のファイル保管場所を使うことができます。
クラウドストレージのメリットは、パソコンだけでなくスマホからも閲覧できる点です。また、USBメモリと違い物理的に壊れる心配はありません。
ただし、クラウドストレージは無料で使える容量に制限があります。OneDriveの場合は5GBを超える場合は有料版を使う必要が出てきます。
PCホスピタルはSSDのデータ復旧が可能です
本記事ではSSDのデータ復旧方法について解説しました。SSDが壊れた場合、どのように対処すれば良いのかお分かりいただけたかと思います。
基本的にはSSDを使っている場合でもHDDを使っている場合でも、バックアップを必ず取ることが大切です。パソコンを落としたり水没させたりした場合、データが消えてしまう可能性はゼロではありません。
バックアップを取っていない場合は、データ復旧に関するノウハウがあるPCホスピタルに依頼いただくことをおすすめします。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
渡邉 太陽(PCホスピタル 東京三田店 店長)
2015年に日本PCサービス株式会社入社後、累計6500台以上のパソコントラブルを解決。現在はPCホスピタル 東京三田店の店長として店舗マネジメント及び店舗スタッフ約20名の人材育成に携わり、2024年の社内表彰式では年間最優秀店長として表彰される。
保有資格 パソコン整備士検定 取得