HDDから「カチカチ」と異音がする?原因と対処方法を解説!

HDDから「カチカチ」と異音がする?原因と対処方法を解説!

HDDから「カチカチ」と普段とは違う音が出るようになってしまった、という方もいるのでしょうか。HDDはパソコンパーツの中でも故障しやすく、故障すると異音が出ることもあります。HDDから異音がしたら、放置せずに早めに解決することをおすすめします。

本記事ではHDDから異音がする原因と対処方法について解説します。また、HDDが故障している場合の修理依頼先についてもまとめました。

本記事を読むことでHDDが故障した場合にも落ちついて対処することができます。HDDから異音がして不安を覚えている方はぜひお読みください。

そもそもHDDが動く仕組みは?

HDDは主に円盤部分の「プラッタ」と針の部分の「磁気ヘッド」で構成されています。

HDDは「プラッタ」にデータを記録しています。HDDの中には2〜10枚程度のプラッタが格納されています。データの読み書きを行う際は、まずプラッタを高速回転させます。そして、「磁気ヘッド」と呼ばれる針によって読み書きを行います。

「プラッタ」と「磁気ヘッド」は接触しておらず、わずかな隙間が空いています。この2つが接触すると、摩擦によって損傷してしまう恐れがあります。

HDDは音がするのが普通

HDDから音がするのは正常です。「カリカリ」や「ジージー」という音が聴こえる場合、HDDがデータの読み書きを行っています。

ただし、「カチカチ」や「シャー」という音は正常ではありません。HDDの何らかのパーツが故障しており、上手く動作していない可能性があります。 このような音が聴こえたら、原因を調査しないと、HDDの損傷がひどくなってしまいます。

なお、パソコンから「ブーン」という音が聴こえることもありますが、これはHDDではなく冷却ファンの音です。冷却ファンはパソコンに溜まった熱を放出し、パソコンの熱暴走を防いでいるパーツです。こちらも同じく故障によって異音がする場合があります。HDDの故障なのか冷却ファンの故障なのか見分けが付かない場合は、修理の依頼を検討しましょう。

HDDから「カチカチ」と異音がする原因

HDDから「カチカチ」と異音がする場合、次の3ついずれかが原因の可能性があります。

  • 磁気ヘッドの故障
  • ファームウェアの故障
  • HDDの寿命

1つ1つの原因について詳しく解説しましょう。

磁気ヘッドの故障

磁気ヘッドはHDDのプラッタに保存されたデータを読み込む重要なパーツです。磁気ヘッドが物理的に損傷しており、HDDから異音がしている可能性があります。

また、磁気ヘッドの故障によりプラッタと接触してしまうこともあります。通常は磁気ヘッドとプラッタの間には隙間が空いてます。接触してしまうと、プラッタに傷がついてしまい、それによってデータが消えてしまうことも考えられます。

そのため、磁気ヘッドの故障はすぐに直さないといけません。

ファームウェアの故障

ファームウェアとはハードウェアを動かすためのソフトウェアのことで、HDDの動きを制御しているファームウェアも存在します。ファームウェアにバグや不具合が存在すると、HDDが正常に動作しなくなってしまい、「カチカチ」などの異音がする場合があります。

ファームウェアはメーカーや機種によって違うものが搭載されています。そのため、ファームウェアの故障も自己解決するのは難しく、修理業者などのプロに相談することをおすすめします。

HDDの寿命

HDDの寿命は一般的には3〜5年程度と言われています。寿命が近くなると、HDDから異音がする場合があります。

HDDが古くなると、不良セクタが発生してしまいます。不良セクタとはプラッタのデータの読み込みができない箇所のことです。

不良セクタが大量に発生すると、磁気ヘッドがデータを読み込むことできず、何度も繰り返し動くことになります。その結果、HDDから異音がすることがあるのです。

なお、パソコン本体の寿命は4〜5年程度です。HDDの寿命が来る頃には、パソコン本体を買い替える時期になっている可能性もあります。そのため、HDDの寿命をそれほど気にしなくて良いことも多いです。

HDDに異音がしたらまずやるべきこと

HDDから「カチカチ」のような異音がしたら、早めに次の2つを行いましょう。

  • データのバックアップを取る
  • データの復旧やPCホスピタルに依頼する

HDDの異音を放置していると、HDDが完全に故障してしまい、パソコンの電源が付かなくなることもあります。電源が付かなくなると、大事なデータを取り出すことも難しくなるので、早めに対処することをおすすめします。

データのバックアップを取る

HDDから異音がしたら、ひとまずデータのバックアップを取るようにしましょう。軽度の故障であっても、データが消えてしまう可能性はゼロではありません。まだパソコンの電源は付くのであれば、今のうちにデータを避難させておくことをおすすめします。

バックアップの取り方は大きく2種類あります。1つはUSBメモリや外付けHDDなどの外部記憶装置を活用することです。USBメモリなどはパソコンに挿し込み、データを移動させるだけでバックアップを取ることができます。

もう1つはクラウドストレージを使うことです。OneDriveやiCloudなどのサービスに登録し、サービス内のストレージにデータを移動させることでバックアップが取れます。

データの復旧やPCホスピタルに依頼する

バックアップを取ったら、データの復旧や修理もしくはPCホスピタルに依頼いただくことをおすすめします。なるべく早めに修理を行った方が、被害を最小限に抑えることが可能です。

ただ、古いパソコンであれば、修理よりも買い替えた方が良い場合もあります。パソコンの寿命は4〜5年程度ですので、この程度使っているなら買い替えを検討しても良いかもしれません。

PCホスピタルはHDD異音トラブルのサポートが可能です
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HDDから異音がした時に行ってはいけないこと

HDDから異音がした場合、次の3つは行わないことをおすすめします。

  • 自分で修理しようとする
  • パソコンの再起動を繰り返す
  • 他のパソコンに繋いでみる

これらを行うと、余計にHDDが壊れてしまう原因になります。ついやってしまいがちなことなので気をつけましょう。

自分で修理しようとする

HDDを自分で修理しようとするのはおすすめできません。というのもHDDはパソコンパーツの中でも非常に精密であり、修理難易度が高いためです。

また、修理に失敗すると、余計に故障箇所を増やしてしまう可能性もあります。たとえばHDDのプラッタにほこりや汚れがつくだけでも、故障してしまうことがあります。

HDDの修理は専門家に依頼することが基本です。

パソコンの再起動を繰り返す

パソコンの再起動を繰り返すのも止めた方が良いです。

何かパソコンに問題があったときに、「とりあえず再起動してみる」というのは有効ではあります。再起動することで一旦ファイルが閉じられるので、何らかのファイルが原因で不具合が発生していた場合、解決する可能性があるためです。

ただ、HDDが故障している場合、再起動を繰り返すと、HDDに負荷がかかってしまい状態が悪化してしまう恐れがあります。状態が悪化した結果、データが復旧できなくなってしまうこともあるので、再起動をむやみに行うのは止めましょう。

他のパソコンに繋いでみる

外付けHDDに限った話ですが、他のパソコンに繋いで動くか試してみるのもおすすめできません。他のパソコンに繋ぐと、やはりHDDに負荷がかかってしまうためです。

HDDが故障した場合は、修理に出すまで動かさないでおくのが賢明です。

HDDから異音がする時の修理依頼先

HDDの故障が疑われる場合、専門家に修理を依頼することをおすすめします。パソコンのHDDの修理依頼先として、次の3つが考えられます。

  • メーカー
  • 家電量販店
  • PCホスピタル

3つの修理依頼先は修理料金の相場やサービス内容が異なるため、自分の希望に応じて選択することが大切です。1つ1つの修理依頼先のメリット・デメリットについて解説します。

メーカー

メーカーの多くは自社のパソコンの修理を受け付けています。メーカー修理のメリットは、保証が効く場合があることです。パソコンには1年間の保証が付いていることがあり、保証書を持っているなら、提出することで無料もしくは割引価格で修理してもらえる可能性があります。ただし、保証対象になるのはメーカー責任の場合のみであり、ユーザーの使い方が悪くて故障した場合は対象外になってしまうことが多いので注意が必要です。

また、メーカーは持込修理には対応しておらず、大抵は修理センターにパソコンを送る必要があります。修理されたパソコンが返ってくるまで、時間がかかってしまいます。

家電量販店

家電量販店にHDD修理・交換を依頼する選択肢もあります。サポートが手厚い家電量販店も一部あります。家電量販店によっては診断や相談だけなら無料で行ってもらえたり、他店で購入したパソコンも修理してもらえたりする場合もあります。

家電量販店の難点は、修理スピードが遅いことです。基本的に家電量販店に持ち込んでもその場で修理は行わず、メーカーにパソコンを送ることになります。メーカーに送らなくてはいけない分、パソコンが返ってくるまで時間がかかってしまいます。

PCホスピタル

PCホスピタルにHDD修理・交換を依頼いただくこともおすすめです。PCホスピタルは宅配修理だけでなく、持込修理にも対応しているため、店舗にパソコンを持ち込めば、軽度な故障ならその場で修理できることもあります。

また、データを保護して修理するのも大きなメリットで、メーカー修理の場合、データが消えてしまう、あるいはパソコンが初期化されてしまうことがあります。そのため、修理前にご自身でバックアップを取らないといけないのですが、HDDが故障している場合、バックアップが取れないこともあります。

一方でPCホスピタルは、できるかぎりデータが消えないように作業いたします。

HDDの交換・修理費用

HDDの交換・修理費用はメーカーによって異なります。ここでは参考までに、PCホスピタルの修理料金を紹介します。

PCホスピタルの場合、HDDの分解、部品の交換・取り外しの料金相場は6,600円です。(部品代は別途見積)また、ハードディスクケース取り付けの料金相場は8,800円です。

PCホスピタルでは新品のパソコンを購入するよりも、安くHDD修理を行える可能性があります。実際の修理料金は故障内容の調査後に決まりますが、PCホスピタルでは見積もり額を提示した後に修理を行うので安心です。修理後に見積もり額以上の金額を請求することはありません。もちろん、見積もり額を見て修理を断ることも可能です。

HDDからSSDに換装するのもおすすめ

HDDを修理するのではなく、SSDと交換するという選択肢もあります。

HDDは動作に問題がない場合でも、「カリカリ」や「ジージー」という動作音がしてしまい、人によってはそれがうるさいと感じる場合もあります。HDDの音が気になるという方は、HDDからSSDに換装するのがおすすめです。

SSDはHDDと違い動作音が静かなうえに、読み書き速度が高速なのが特徴です。また、壊れにくく寿命が長いのも大きなメリットと言えます。

PCホスピタルではSSDへの換装にも対応しています。SSDに交換したいという方は、お気軽にご相談ください。

PCホスピタルはHDD異音トラブルのサポートが可能です

本記事ではHDDから異音がした場合の対処方法について解説しました。

HDDから異音がした場合は、落ちついて原因を特定することがまず大切です。そもそも、異常な音なのか、また冷却ファンの音ではないのか確認しましょう。HDDから「カチカチ」という音が聴こえる場合、故障である可能性が高いです。

HDDが故障した場合は、自分で修理せずPCホスピタルに依頼いただくことのがおすすめです。データを初期化せずに修理できる可能性が高いというメリットがあるからです。HDDが故障してデータを取り出せない場合でも、できる限りデータを保護したうえで修理作業を行います。お困りの際はデータをPCホスピタルにご依頼ください。

PCホスピタルのパソコン修理概要
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監修

山田 真彦(PCホスピタル 大阪吹田店 店長代理)

2014年に日本PCサービス株式会社に新卒で入社後、累計5800件以上のパソコントラブルを解決。内蔵パーツトラブルのサポートに定評を持つ。名古屋支部勤務、PCホスピタル 広島店の店長、PCホスピタル 名古屋店の店長を経て、現在は本社に併設する旗艦店のPCホスピタル 大阪吹田店の店長代理として従事。

保有資格 パソコン整備士検定 取得

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