サイトやメールが文字化け!?原因や変換方法をチェック

サイトやメールが文字化け!?原因や変換方法をチェック

「家族から来たメールが文字化けしている」「開いたWebサイト(ホームページ)が文字化けしていて読めない」など、文字化けに悩まされた経験がある方は少なくないでしょう。

Webサイト(ホームページ)においてもメールにおいても、情報は常に正確に閲覧したいものですよね。そこで今回は、文字化けの原因や変換方法をご紹介します。

Webサイト(ホームページ)で文字化けが起こる原因と直し方

Webサイト(ホームページ)で文字化けが起こる原因と対処法

そもそも、なぜWebサイト(ホームページ)文字化けが発生するのでしょうか。それにはいくつか要因があります。

ロードが正常に行われなかった

Webサイト(ホームページ)で文字起こしが起こる原因には、正しくページが読み込まれていないことが挙げられます。ブラウザの更新ボタンかキーボードのF5、あるいはctrl+F5を押して再度読み込むだけで、簡単に直ることがあります。

文字化けでなく、Webサイト(ホームページ)が白紙であった場合や、古い情報のまま更新されない場合などにも有効な方法です。

文字コードを正常に読み取っていない

すべてのテキストが意味不明な文字列になっている場合は、文字コードを正常に読み取っていない可能性があります。ブラウザに インターネットエクスプローラー(IE)を使用している場合は、ツールバーの「表示」メニューの「エンコード」にある、「日本語(自動選択)」か「Unicode(UTF-8)」を選択しましょう。

文字コードの種類

文字コードには様々な種類があり、多く見かけるのはUTF-8です。以下は数多くある文字コードの内、主に日本で良く使用されている文字コードです。

  • UTF-8
  • Shift_JIS
  • EUC-JP
  • ISO-2022-JP

Webサイト(ホームページ)では主にUTF-8、メールでは主にISO-2022-JPが使用されることが多いです。一昔前にはShift_JISやEUC-JPも使用されていましたが、現在では特別な理由がない限りWebサイト(ホームページ)では使用されなくなっています。

上記の他にASCII(アスキー)というラテン文字を中心とした文字コードがありますが、日本語が含まれていないため、日本のWebサイト(ホームページ)やメールで見かけることはほぼありません。

環境依存文字(機種依存文字)が使われている

一部分が文字化けしているのであれば、環境依存文字(機種依存文字)が影響している可能性があります。

環境依存文字(機種依存文字)とは、一部の機種やOSにしか対応していない文字のことで、「半角カタカナ」や「著作権マーク」などがこれに該当します。文字化けを起こしているということは、見ているパソコンに対応していないということです。別の端末がある場合はそちらで閲覧すると良いでしょう。

代表的な環境依存文字(機種依存文字)

以下は代表的な環境依存文字(機種依存文字)の一部です。UTF-8以外の文字コードでは文字化けする可能性があります。UTF-8以外の文字コードを使用する際は、文字化けを起こさないようになるべく以下の文字は使用しないようにしましょう。

※お使いの環境では一部表示されていない可能性があります。

文字 内容
(株)を1文字で表したもの(合字)
(有)を1文字で表したもの(合字)
Noを1文字で表したもの(合字)
TELを1文字で表したもの(合字)
mmを1文字で表したもの(合字)
cmを1文字で表したもの(合字)
kmを1文字で表したもの(合字)
ミリを1文字で表したもの(合字)
センチを1文字で表したもの(合字)
メートルを1文字で表したもの(合字)
キロを1文字で表したもの(合字)
カロリーを1文字で表したもの(合字)
平成を1文字で表したもの(合字)
令和を1文字で表したもの(合字)
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メールで文字化けが起こる原因と対処法

メールで文字化けが起こる原因と対処法

メールにおいても、Webサイト(ホームページ)と同じような原因で文字化けが発生します。届いたメールが文字化けしてしまっている場合には、下記の各原因の対処法を試してみてください。

エンコードの変換が正しくされなかった

すべての文字が文字化けしている場合は、正しくエンコード(データを別の形式に変換すること)されていない可能性が高いでしょう。

パソコンで文字を入力する場合は「シフトJIS(Shift_JIS)」という日本語入力が使われていますが、メールソフトでは「ISO-2022-JP(JISコード)」というものに自動的に変換されて送信されます。メールを受信する際は「シフトJIS(Shift_JIS)」に戻されますが、変換が上手くいかないと文字化けが起こってしまいます。

しかし、これはメール自体が破損しているわけではなく、単純に正しいエンコードで表示されていないだけです。メールソフトのエンコードの設定で適切なエンコードを指定しましょう。

メールソフトごとのエンコード変更方法

メールソフトごとに対処法が異なります。使用されているメールソフトに合わせて下記を試してみてください。

メールソフト 手順
Outlook Express
  1. 「表示」メニューをクリック
  2. 「エンコード」をクリック
  3. 一覧から「日本語(シフトJIS)」をクリック、解消されない場合は他の「日本語(○○)」をクリックして1つずつ確認
Outlook 2016
  1. 「メッセージ」タブの「移動」にある「アクション」をクリック
  2. 「その他アクション」をクリック
  3. 「エンコード」をクリック
  4. 一覧から「日本語(自動選択)」をクリック、解消されない場合は他の「日本語(○○)」をクリックして1つずつ確認
Thunderbird
  1. 右上の三本線のアイコンをクリック
  2. 「表示」→「テキストエンコーディング」の順でクリック
  3. 「自動判別」の「日本語」をクリック
  4. 「テキストエンコーディング」の「日本語(○○)」をクリックして1つずつ確認
Gmail
  1. 右上にある「▼」アイコンをクリック
  2. 「文字化けを修復」をクリック

環境依存文字が使われている

メールの場合は、パソコンだけではなく携帯から受信することもできます。そのため、デバイス間で互換されないフォントや特殊文字を使用した場合、文字化けを起こします。このようなケースの場合受信側ではどうすることもできないため、送り手に再送してもらうしかありません。

たとえば、携帯の絵文字や記号は環境依存文字(機種依存文字)に該当します。また、Webサイト(ホームページ)同様半角カタカナが正しく表示されない可能性があります。

HTMLメール形式で送られている

HTMLメールとは、色付きの文字や画像を入れたい場合に使用する形式です。メールマガジンなどでよく目にするタイプと聞くと分かりやすいかもしれません。HTMLメールが正しく表示されていない場合は、メールの表示設定で「Unicode(UTF-8)」を選択しましょう。HTMLメールを作る側の場合は、HTMLファイルに指定する文字コードをメール用のISO-2022-JPにしましょう。

その他の対処法

インターネット上には、文字化けした文章を解読するためのツールもあります。文字化けしている文章を貼り付けて変換ボタンを押すと、さまざまな文字コードに変換された文章が表示されるというものです。そのようなツールを試してみても良いでしょう。

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復元ができない文字化け

上記の方法を試しても文字化けが解消しない場合は、サーバーにあるデータがすでに文字化けしているなど、元の文字の情報が失われてしまっている可能性があります。データの送り主に再送してもらうか、別の場所に複製されたデータが残っていることに期待して専門業者に調査してもらうことを検討しましょう。

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これまで文字化けの対処法が分からなかった方も、今回ご紹介した対処法を実践すればほとんどの文字化けを直すことができます。

メールの場合、送信者に原因がある可能性もあるため、極力環境依存文字や半角カタカナを使用しないようにしてもらいましょう。もちろん、自分が送信する際に気を付けることも大切です。

ご紹介したどの方法を試しても文字化けが直らない、なぜか文字化けが頻発してしまうということがあれば、ぜひPCホスピタルにトラブル解決のサポートをご依頼ください。

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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

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