ブルースクリーンはなぜ起こる?エラーコードはメモが必要?原因と対処法・解決法

目次
突如パソコンの画面が真っ青になるブルースクリーン。過去に何度かこの現象に遭遇し、どう対処すれば良いのかわからず困ってしまった方もいるのではないでしょうか。
真っ青の背景に映し出される謎の文字列は「エラーコード」と呼ばれ、パソコンに起きたトラブルの原因を突き止める上で重要なものです。
今回は、パソコンのブルースクリーンの原因と対処法・解決法についてご紹介します。
1.ブルースクリーンとは?

ブルースクリーンとは、青い背景に白い文字が表示された画面のままになり、キーボードの操作が一切効かない状態になることです。STOPエラーまたは停止エラーとも呼ばれます。ブルースクリーンになった際には電源ボタンを押すほかはなく、再度パソコンを立ち上げる必要があります。
ブルースクリーンが起こる条件は明確に決まっているわけではなく、突発的に起こることがほとんどです。しかし、経年劣化が激しいほど起こる頻度も高くなるでしょう。
ブルースクリーンは、起動システムとメモリのタイミングが上手く合わない場合に発生します。パソコンがまったく起動できなくなる恐れもあるため、頻発する前に対処する必要があるでしょう。
2.ブルースクリーンが起こる原因と対処法・解決法

なぜ、ブルースクリーンという現象が発生するのでしょうか。よくある原因3つと、それぞれの対処法・解決法をご紹介します。
2-1.メモリの不具合
メモリが不具合を起こしている場合、しばらく時間が経過してから再起動すれば修復する可能性があります。再起動で修復しない場合も、同じ型番のメモリを購入すれば修復可能です。メモリを差し直すことで解消する可能性もあります。
2-2.ハードディスクが破損している
ハードディスクが破損している場合は、中のデータも破損している可能性があります。そのため、外付けのハードディスクやGoogle Drive、DropBoxなどのクラウドサービスなどにバックアップを取っていない場合は、データが消失するかもしれません。
一部データの修復を有償で業者に頼むことも可能ですが、そうならないよう日常的にデータのバックアップを取っておくことをおすすめします。
2-3.Windows(ドライバ)の不具合
メモリやハードディスクなどのハードウェア面における不具合ではなくWindows 10など、OSであるWindows、つまりソフトウェア面における不具合が原因となっていることがあります。このようなケースでは、最悪の場合リカバリ作業が必要です。リカバリ作業とは、簡単にいうとパソコンを初期化する(購入時の状態に戻す)ことを指します。当然ながらデータはすべて消えてしまうため、やはりもしものときのためのバックアップは欠かせません。
2-4.ウイルス感染
パソコンがウイルスに感染したことが原因でブルースクリーンになることもあります。ウイルスを駆除することでブルースクリーンが解消される可能性があります。セキュリティーソフトを導入していない場合は、ブルースクリーンの解消後速やかに導入しましょう。
ブルースクリーンのパソコントラブルサポートはこちら。
3.ブルースクリーンのエラーコードの種類
ブルースクリーンの状態になるとエラーコードが表示されますが、エラーコードの種類は数多くあります。エラーコードが示す原因も、あくまで可能性の1つに過ぎません。また、エラーコードはSTOPコードまたは停止コードとも呼ばれます。
しかし完全とまではいかないまでも、原因をある程度特定するためには必要です。ブルースクリーンになった際は、エラーコードをメモすることをおすすめします。以下は、代表的なエラーコードです。
3-1.メモリが原因の場合
メモリはパソコンのデータやプログラムを記憶する装置です。メモリ関連のエラーコードの場合は、メモリの交換で解決することがあります。
エラーコード (STOPコード) |
内容 |
---|---|
0x0000002E | DATA_BUS_ERROR メモリ不良の可能性があります。 |
0x00000050 | PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA メモリが物理的に破損している可能性があります。 |
0x0000007F | UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP メモリが物理的に破損している可能性があります。原因は多岐に渡ります。 |
0x000000F2 | HARDWARE_INTERRUPT_STORM メモリに不具合がある可能性があります。 |
3-2.ハードディスク(HDD)が原因の場合
ハードディスクには、パソコン本体に内蔵されているものと、外付けのものがあります。ブルースクリーンの原因となるのは内蔵ハードディスクです。ハードディスク関連のエラーコードの場合は、ハードディスクの交換で改善することがあります。
エラーコード (STOPコード) |
内容 |
---|---|
0x00000024 | PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA ハードディスクのファイルシステム、または不良ブロック(セクター)が破損している可能性があります。 |
0x0000007A | KERNEL_DATA_INPAGE_ERROR ハードディスクが物理的に破損している可能性があります。 |
0x000000ED | UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME ハードディスクの物理的な故障の可能性があります。 |
0x000000F4 | CRITICAL_OBJECT_TERMINATION ハードディスク、またはハードディスクケーブルが故障している可能性があります。また、メモリが原因の際にもこのコードが出ることがあります。 |
3-3.ドライバが原因の場合
ドライバは、OS(Windowsなどのソフトウェア)とさまざまな機器同士を接続するために必要なソフトウェアです。ドライバ関連のエラーコードの場合は、ドライバを一旦アンインストールしてインストールし直すと改善することがあります。セーフモードで起動できるかどうかを確認することも原因の切り分けに有効です。
エラーコード (STOPコード) |
内容 |
---|---|
0x0000000A | IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL ドライバが不適切なメモリアドレスを使用している場合に発生します。 |
0x0000001E | KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED CPU(コンピューターを制御する中枢)による有効でない命令をカーネル(OSの中枢)が検出した可能性があります。 |
0x0000003F | NO_MORE_SYSTEM_PTES ドライバやアプリケーションによるメモリの管理が適切でない可能性があります。 |
0x0000007E | SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED ドライバに互換性の問題が発生している、または破損している可能性があります。 |
0x0000009F | DRIVER_POWER_STATE_FAILURE デバイスドライバや接続しているデバイスの不具合の可能性があります。 |
0x000000BE | ATTEMPTED_WRITE_TO_READONLY_MEMORY ドライバまたはメモリが不良・破損している可能性があります。 |
0x000000D1 | DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL ドライバに不具合がある可能性があります。 |
0x000000D8 | DRIVER_USED_EXCESSIVE_PTES ドライバがメモリ使用量を適切にクリーンアップできなかった場合に発生します。ドライバに不具合がある可能性があります。 |
0x00000116 | VIDEO_TDR_FAILURE ディスプレイドライバに不具合がある可能性があります。 |
ブルースクリーンのエラーコードを確認して対処しましょう
突如訪れるブルースクリーン。パソコンの使用年数が長いほど起こる可能性は高くなります。普段からできる対処法としては、データのバックアップをこまめに取り、もしものときに備えるほかはありません。
ブルースクリーンが頻発する際はエラーコードを調べ、自分で対処できない場合は無理せずドクター・ホームネットなどの修理業者に依頼しましょう。
ドクター・ホームネットでは、ブルースクリーンが起こってしまったパソコンの修理サポートも承っています。ブルースクリーンが頻発してお困りの場合はぜひご相談ください。