ノートパソコンの寿命はどのくらい?起きる症状と対処方法を解説!
ノートパソコンはいつ頃買い替えた方が良いのか分からない、という方は多いのではないでしょうか。ノートパソコンは10万前後する場合もありますし、決して安い買い物ではないため、買い替えには慎重にならざるを得ないこともあるでしょう。
本記事ではノートパソコンの寿命はどのくらいか、について解説します。ノートパソコンの寿命が近い際に起きる症状や、寿命がきた際の対処方法についてまとめました。
本記事を読むことで、ノートパソコンの寿命をきたときにも慌てず対処できるようになるでしょう。ノートパソコンをお持ちの方はぜひお読みください。
ノートパソコンの寿命は4〜5年
ノートパソコンの平均寿命は4〜5年です。国税庁は「主な減価償却資産の耐用年数表」において、「パーソナルコンピュータ(サーバー用のものを除く)」の耐用年数を4年と定めているため、この程度であると推測できるでしょう。
ただし、実際にはノートパソコンの使用頻度や使い方によって寿命は変動します。たまにしか使わないなら5年以上持つ場合もありますし、1日中使い続けているなら3年程度で寿命がきてしまう場合もあります。
寿命4〜5年はあくまで目安と捉えた方が良いでしょう。
ノートパソコンとデスクトップパソコンの寿命の違い
ノートパソコンとデスクトップパソコンはそこまで寿命に差はありません。
ただ、デスクトップパソコンには、「パーツの交換がしやすい」というメリットがあります。そのため、パーツの一部が故障したとしても、交換することでパソコンを継続利用できる可能性があるのです。
たとえば、ノートパソコンの場合パソコンに水を零してしまうなどして、キーボードを駄目にしてしまった場合、中の基盤まで水が侵食してパソコン自体が使えなくなる恐れがあります。デスクトップパソコンなら、キーボードのみを交換すれば良くなります。
ノートパソコンの寿命が近い場合に起きる症状
ノートパソコンの寿命が近い場合、次の5つのような症状が起きる可能性があります。
- 起動が遅い
- 再起動・フリーズが頻発する
- 異音がする・うるさい
- 充電の減りが早い
- 異常に熱い
このような症状が起きた場合、ノートパソコンが故障してしまうことを警戒した方が良いでしょう。ノートパソコンの寿命が近い場合に起きる症状について、1つずつ解説していきます。
起動が遅い
ノートパソコンの起動が異様に遅い場合、ストレージが劣化している可能性があります。ストレージとは、パソコンのデータを保管しておくパーツのことです。
特にHDDはディスクの回転によってデータを保存するようになっているため、物理的に故障しやすくなっています。反対にSSDはフラッシュメモリによって保存しているため、長持ちしやすい傾向があります。
ノートパソコンの寿命を伸ばしたいなら、HDDからSSDに換装するのもおすすめです。SSDに換装するのは、パソコン修理業者などに依頼することができます。
再起動・フリーズが頻発する
ノートパソコンが再起動したりフリーズしたりする場合、パソコンのメモリが劣化している可能性があります。メモリはデータを一時的に記憶するためのパーツのことです。メモリの容量が大きいほど、パソコンは多くの動作を同時にできるようになります。
メモリが劣化すると、パソコンが多くの処理をこなせなくなり、再起動・フリーズしてしまう可能性があるのです。
その他、インストールしたアプリに問題があったり、ノートパソコンがウイルスに感染したりしている可能性があります。
異音がする・うるさい
ノートパソコンが急にうるさくなった場合、ファンの動作が激しくなっている可能性があります。ファンとは、パソコンを冷やすための装置のことです。
パソコンの寿命が近づくとパソコンが高温になることがあります。高温になるとファンが必死に冷やそうとするため、激しく動作することがあるのです。
その他、HDDなどに何らかの障害が発生している場合も、異音がすることがあります。
充電の減りが早い
ノートパソコンの充電の減りが早い場合、バッテリーが劣化している可能性があります。バッテリーとはパソコンに必要な電力を溜めておく装置のことです。
パソコンパーツの中でもバッテリーの寿命は約2年と短めです。バッテリーが劣化すると、満足に電力を溜められず、すぐに充電がなくなってしまうこともあります。
バッテリーは寿命が短いため、バッテリーだけ交換する、という選択肢もあります。バッテリー交換は、各メーカーや修理業者に依頼することができます。
異常に熱い
ノートパソコンが異常に熱い場合、ファンが故障している可能性があります。ファンが故障すると熱がこもってしまい、さまざまなところに問題が生じる恐れがあるのです。
最悪の場合、パソコンが熱暴走を起こしてしまい、電源を付けてもすぐに消える、などの致命的な不具合が発生する可能性があります。
ノートパソコンの寿命を延ばす方法
続いて、ノートパソコンの寿命を延ばす方法について解説します。ノートパソコンの寿命を延ばしたい場合、次の5つを実践すると良いでしょう。
- 暑い場所での使用を避ける
- 本体の掃除をする
- 不要ファイルを削除する
- 不要ファイルを削除する
- シャットダウン・スリープモードを使い分ける
ノートパソコンは使い方次第で寿命が大きく変動します。大事に使い続けることで寿命を延ばすことが可能です。1つ1つの寿命を延ばす方法について詳しく解説します。
暑い場所での使用を避ける
暑い場所でのノートパソコンの使用は避けた方が良いです。パソコンのパーツは、熱によって劣化する可能性があるためです。直射日光が当たる場所では使わないようにしましょう。
夏場はできればエアコンを付けた方が良いです。また、冷却マットを使ってパソコンを冷やすのも、高温対策になります。
本体の掃除をする
ノートパソコン本体の掃除をすることで、寿命を伸ばせる可能性があります。特に排気口はほこりが溜まらないように定期的にお手入れしましょう。
できれば、ノートパソコンのファンも掃除できると良いです。ファンにホコリが溜まると、パソコンを上手く冷やせなくなってしまいます。
ただ、ファンを掃除するには、ノートパソコンの裏蓋を開けないといけません。初心者が無理に掃除しようとすると、かえって不具合箇所を増やしてしまう恐れがあります。そのため、ファン掃除はパソコン修理業者などに依頼する方が良いでしょう。
PCホスピタルでもパソコンのクリーニングを受け付けています。パソコン内部クリーニングの価格相場は、5,500円となっています。
不要ファイルを削除する
ノートパソコンの不要ファイルは定期的に削除するようにしましょう。ファイルが溜まってくると、HDDやSSDに負担がかかってしまいます。パソコンの動作が遅い場合、不要ファイルを削除するだけで改善される可能性があります。
過充電状態を避ける
ノートパソコンは過充電状態を避けて使用することが大切です。
充電したままノートパソコンを使うと、過充電になる可能性があります。過充電状態が続くと、バッテリーが劣化してしまいます。
なお、最近のパソコンは、充電したままでも過充電にならないようにする機能が搭載されている場合があります。このような機能があるなら、オンにしておくと安心です。
シャットダウン・スリープモードを使い分ける
ノートパソコンはシャットダウンとスリープモードを使い分けることが大切です。シャットダウンとスリープモードの違いは次の通りです。
- 暑シャットダウン:パソコンの電源を完全に切る
- スリープモード:パソコンの画面を消し、最小限の電力で動く状態にしておく
ノートパソコンを使わない間はシャットダウンしておけば、パソコンの電力を消費しないで済みます。
ただ、パソコンを起動/シャットダウンする際は、少なからずパソコンに負荷がかかります。そのため、少しの時間使わないだけなら、スリープモードにした方が、負荷を抑えることができるのです。
ノートパソコンの寿命が近いならまずはバックアップ
ノートパソコンの寿命が近いと感じた場合、真っ先に行いたいのがデータのバックアップを取ることです。バックアップとは、データが消失したときに備えて、データをパソコン以外の媒体にコピーして保存しておくことです。バックアップを取っておかないと、パソコンが全く使えなくなった際にデータの取り出しが困難になってしまいます。
ノートパソコンの寿命が近い場合の対処方法
ノートパソコンの寿命が近い場合、対処方法は大きく次の2つに分かれます。
- 暑シャットダウン:パソコンの電源を完全に切る
- スリープモード:パソコンの画面を消し、最小限の電力で動く状態にしておく
修理するか、処分して買い替えるか、どちらが良いか判断しなくてはいけません。各対処方法について詳しく解説していきましょう。
ノートパソコンの修理を行う
購入から3年以内からノートパソコンの調子が悪くなっても処分せずに、修理に出すことをおすすめします。ノートパソコンは自分で修理するのは非常に難しいので、プロに任せるのが良いでしょう。
ノートパソコンを修理する場合、メーカーに修理を依頼する方法と、パソコン修理業者に依頼する方法の2種類があります。それぞれの良い点・悪い点を解説していきます。
メーカーに修理を依頼する
パソコンのメーカーが分かれば、そのメーカーに修理を依頼できる可能性があります。富士通やDynabook、Lenovo、Apple、などのメーカーは修理を受け付けています。
メーカーに修理を依頼する場合、各メーカーの公式ホームページを参考にしましょう。公式ホームページには問い合わせ先や修理手順などの情報が掲載されています。
メーカー修理のメリットは、メーカーの保証を受けられる可能性がある点です。保証が効く場合、割引/無料でノートパソコンを修理してもらえます。保証期間は1年程度であることが多いです。ただし、必ず保証が効くとは限りません。特に、自分の過失による故障の場合、通常価格での修理になってしまう場合が多いです。
デメリットは、修理に時間がかかる点と、保証が効かないと修理価格が高くなってしまう点です。
修理業者に修理を依頼する
メーカーとは関わりのない、非正規のパソコン修理業者に修理を依頼することもできます。
一口に修理業者といっても、全国展開している大手から個人で運営しているものまで幅広いです。そのため、全ての修理業者に言えることではないのですが、修理業者は基本的に修理が早いことが多いです。持込での修理の場合、即日で対応してもらえることもあります。
また、修理費用もメーカーに比べると安い場合が多いです。メーカーの保証が効かない場合は、修理業者に依頼する方がメリットが大きいでしょう。
ノートパソコンを処分する
購入してから4年以上経つなら、ノートパソコンを処分して買い替えても良いでしょう。4年以上使ったのなら、十分元は取れたと言えます。冒頭でも解説した通り、ノートパソコンの平均寿命は4〜5年程度ですので、買い替えをおすすめします。
ただし、ノートパソコンは基本、粗大ゴミに出すことができません。ノートパソコンは壊れていても部品は再利用できるため、リサイクルすることを国が義務付けているためです。
ノートパソコンをリサイクルする場合、メーカーに依頼する方法と、住んでいる地域の自治体に依頼する方法の2種類があります。それぞれの詳しい方法について解説していきます。
メーカーにリサイクルしてもらう
ノートパソコンを処分したい場合、メーカーに問い合わせることで無料リサイクルしてもらえる場合があります。
無料でリサイクルしてもらえるのは、パソコンに「PCリサイクルマーク」が付いている場合のみです。平成15年10月以降に販売されたパソコンにはこのマークが付いています。マークが付いていない場合は、回収再資源化料金がかかります。
自治体にリサイクルしてもらう
自治体によってはパソコン回収を行っています。自治体のホームページやゴミ捨て表などに、処分方法が記載されている場合があるので確認してみましょう。
まとめ
本記事ではノートパソコンの寿命について解説しました。ノートパソコンはだいたい4〜5年程度で寿命がくる場合が多いです。ただ、ノートパソコンの使用頻度や使い方によって、何年持つかは異なってきます。そのため、「動作が遅い」「充電持ちが悪い」などノートパソコンの状態を見て寿命が近いかどうかを判断するようにしましょう。
事前バックアップがおすすめです
ノートパソコンの寿命が近い場合、ひとまずデータのバックアップを取ることをおすすめします。その後、買い替えるか修理するかを検討しましょう。あくまで目安ですが、購入3年以内なら修理に出す、それ以上経つなら買い替えを行うのがおすすめです。
PCホスピタルでは、データバックアップ、寿命延長、買い替え手配と設定サポートなどを提供しておりますのでお気軽にご相談ください。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの設定サポートを当サイト掲載中 |
料金 | パソコン設定サポート 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |