パソコンが壊れる前兆は?壊れた際の対処方法や寿命を延ばす方法も解説!

パソコンは急に壊れることもあると聞いて不安を覚えている方も多いのではないでしょうか。確かにパソコンが急に壊れると、仕事などにも支障をきたしますし、保存していたデータも取り出せなくなってしまい、場合によっては大きな被害になるかもしれません。
しかしパソコンが壊れる際は、何らかの前兆があることも多いです。どのような前兆があるか知っておけば、パソコンが壊れる前にデータのバックアップを取るなど、何らかの対策を取ることができるでしょう。
本記事ではパソコンが壊れる前兆についてまとめました。また、壊れた際の対処方法や、パソコンの寿命をできるだけ延ばす方法についても解説しています。
パソコンが壊れる前兆は?

パソコンが急に使えなくなる、ということはそこまで多くなく、何らかの不具合が起きることが多いです。パソコンが壊れる前兆は次の6つです。
- 動作が遅い・重い
- 勝手に再起動・シャットダウンする
- 本体が異常に熱い
- 異音・異臭がする
- 充電がすぐ切れる・充電できない
- エラーメッセージが表示される
なぜこれらが起こった場合、パソコンが壊れてしまう可能性が高いのか、1つずつ詳しく解説します。
動作が遅い・重い
パソコンは使っていると動作が次第に遅くなることがあります。動作が遅くなった場合、パソコンが壊れるサインである可能性があります。
パソコンはHDDやSSDといったハードディスクにデータを保存しています。ハードディスクの寿命は平均4年程度と言われています。ハードディスクの寿命が近いと、データの書き込み/読み込みに時間がかかってしまい、パソコンの動作も時間がかかってしまうのです。
ただ、パソコンが遅い場合、ハードディスクの劣化以外にも考えられる原因があります。それは、アプリが立ち上がりすぎている、というものです。アプリを何個も立ち上げていると、メモリが圧迫されてしまい動作が遅くなってしまいます。
特に気をつけるべきなのが、スタートアップアプリです。スタートアップアプリは、パソコン起動と同時に開くアプリのことです。スタートアップが多すぎるために、パソコンに負荷を与えている可能性はあります。
まずはパソコンのアプリを一通り閉じてみて、動作が改善しないか確かめてみましょう。
勝手に再起動・シャットダウンする
パソコンが勝手に再起動したりシャットダウンしたりする場合、パソコンに何らかの障害が発生している可能性があります。ハードディスクやメモリの劣化が原因かもしれませんし、本体が熱くなりすぎていることが原因かもしれません。
原因を特定するのは難しいです。ひとまずはデータのバックアップを取っておきましょう。突然パソコンがシャットダウンすると、作業中のデータが全て消えてしまうためです。
本体が異常に熱い
パソコン本体が異常に熱くなってしまうのも、壊れる前兆の1つです。パソコンのCPUやハードディスクなどは熱を持ちやすいです。パソコンが熱い状態が続くと、熱暴走を起こす危険があります。
パソコンは本来、ファンなどによって熱がこもらないようになっているのですが、ファンが劣化していたりほこりが溜まっていたりして、上手く熱を逃がせない可能性もあります。
異音・異臭がする
パソコンから異音・異臭がする場合も、パソコンが壊れる前兆の1つです。
パソコンに熱がこもりすぎると、熱をなんとか外に逃がそうとしてファンは頻繁に作業します。これによってパソコンがうるさく感じる場合があります。また、パソコンにほこりが溜まると、ほこりが焦げてしまい、異臭を感じることがあります。
充電がすぐ切れる・充電できない
ノートパソコンの充電ができない、あるいは充電してもすぐ切れる、という場合、パソコンのバッテリーが劣化している可能性があります。
バッテリーはパソコンパーツの中でも、寿命が2年と短いです。使い続けていると、次第にバッテリー持ちが悪くなることがあります。また、パソコンを電源アダプターに繋いでないと使えない、という状態の場合、完全にバッテリーが壊れている可能性があります。
バッテリーの寿命は短いため、パソコン全体はまだ劣化してないのに、バッテリーだけ劣化してしまう、ということがよくあります。まだパソコンを買い替える時期ではないと判断する場合、パソコン修理業者にバッテリーの交換を依頼するのがおすすめです。
エラーメッセージが表示される
パソコンからエラーメッセージが表示される場合、パソコンの内部処理で何らかのエラーが発生している可能性が高いです。パソコンが発するエラーメッセージにはさまざまな種類があります。
エラーメッセージが表示されたら、ひとまずパソコンを再起動し、バックアップを取りましょう。しばらく使ってみて再び不具合が発生するようなら、故障の可能性が高いです。


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パソコンが壊れる前兆がきたときの対処方法

パソコンが壊れる前兆がきた場合、完全に使えなくなってから慌てないように、準備をしておくことが大切です。パソコンが壊れる前兆がきたときの対処方法は次の3つです。
- パソコンのバックアップを取る
- パソコンを修理に出す
- 新しいパソコンを準備する
これら3つを事前に行っておくことが大切です。1つ1つの対処方法について詳しく解説していきましょう。
パソコンのバックアップを取る
パソコンが壊れる前に必ず行っておきたいのが、データのバックアップを取ることです。バックアップとは、パソコン内のファイルやデータを別のメディアにコピーして保存することです。
バックアップを取っておけば、パソコンが壊れてもデータを失う心配がありません。また、新しいパソコンを購入したら、バックアップからすぐにデータを移し替えることが可能です。
パソコンのバックアップを取る方法は大きく次の2つです。
- クラウドストレージを活用する
- USBメモリなどの外部ストレージを使う
1つはOneDriveやGoogle Driveといった、クラウドストレージを活用する方法です。クラウドストレージは一定の容量までなら無料で保存することができます。
もう1つが、USBメモリを使うことです。USBメモリは持ち歩くことのできる、記憶ストレージのことです。1,000円程度で手軽に購入することができますし、ファイルをドラッグアンドドロップするだけで簡単に保存することができます。
パソコンを修理に出す
パソコンに不具合が発生したら、修理に出すのもおすすめです。
パソコンの不具合の原因は、もしかしたらちょっとしたことかもしれません。いつの間にか設定を変えてしまったり、ファイルが増えすぎてしまったりすることが原因の可能性もあります。新しいパソコンを購入するよりも修理に出した方が安く済むかもしれません。
パソコンを修理に出す方法は次の2つです。
- メーカーに修理を依頼する
- パソコン修理業者に修理を依頼する
パソコンメーカーの多くは修理を受け付けています。メーカー修理の利点は、保証期間内だった場合、パソコンを無料/割引で修理してもらえる可能性があることです。ただし、保証対象外の場合、修理費用が高くつくこともあります。
パソコン修理業者は、メーカーとは関係のない修理を受け付けている業者のことです。修理業者はメーカーよりも安く対応してもらえることもあります。また、修理スピードもメーカーより早いことがほとんどです。パソコンが保証対象の場合はメーカー、それ以外の場合はパソコン修理業者に依頼するのがおすすめと言えます。
新しいパソコンを準備する
パソコンの寿命は約5年と言われています。寿命がきてしまった場合、パソコンを修理することができなかったり、修理できたとしても費用が高額になってしまったりします。
パソコンを修理に出すよりも買い替えた方が良いと判断した場合、新しいパソコンの準備を今のうちにしておきましょう。パソコンが1日でも使えないと困る、という方は多いはずです。
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壊れたパソコンを処分するには?

パソコンが壊れた際にそのパソコンをどうやって処分するかについても、あらかじめ検討しておくことをおすすめします。壊れたパソコンを処分する方法には次の2つがあります。
- メーカーに引き取ってもらう
- 自治体の指示に従って処分する
1つ1つのパソコンの処分方法について詳しく解説していきます。
メーカーに引き取ってもらう
壊れたパソコンはメーカーに引き取ってもらえる可能性があります。パソコンには「PCリサイクルマーク」が付いているものもあります。このマークが付いたパソコンは、中の部品をリサイクルできるため、無料で引き取ってもらえることが多いです。マークが付いていない場合は、有料になってしまいます。
自治体の指示に従って処分する
メーカーにパソコンを引き取ってもらえない、という場合、ひとまずお住まいの市町村のホームページを確認することをおすすめします。ホームページのゴミの処分方法に関するページなどに、「パソコンの処分方法」が記載されている可能性があります。
場合によってはパソコンを市町村で回収していることもあります。また、自治体と連携しているパソコン修理業者に依頼するように指定されていることもあります。
なお、チラシや広告で知った非正規のパソコン回収業者に処分を依頼する人もいますが、おすすめはできません。というのも、回収業者の中には無許可で行っている業者もあるためです。
パソコン処分は自治体、あるいはメーカーの指示に従って処分するのが基本です。
参考:環境省「廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!」
パソコンが壊れる原因と対処方法

パソコンは安い買い物でもないため、なるべく長く使いたいと考える方がほとんどかと思います。そこで、パソコンが壊れる原因と対処方法について解説しましょう。
パソコンが壊れるよくある原因は次の4つです。
- 使い方が悪い
- 本体をどこかにぶつけた
- 水をこぼした
- 使用環境が悪い
これらに日頃から気をつけていれば、パソコンの寿命を少しでも延ばすことができます。1つ1つのパソコンが壊れる原因と対処方法について詳しく解説していきます。
使い方が悪い
パソコンの使い方が悪いことによって、パソコンの寿命が短くなってしまうことはあります。パソコンの悪い使い方の例は次の通りです。
- 正しい方法でシャットダウンしていない
- キーボードを強く叩きすぎている
- ノートパソコンをずっと充電したまま使っている
- 吸排気口のホコリを掃除していない
- 不要なファイルが溜まってしまっている
このような使い方を続けていると、パソコンの部品が壊れやすくなったり、熱がこもってしまったりする恐れがあります。なるべく長く使いたいなら丁寧に扱うようにしましょう。
本体をどこかにぶつけた
パソコン本体をどこかにぶつけたり、上から重いものを落としたりすると、パソコンが壊れてしまうことがあります。パソコンの部品は衝撃に弱いためです。特にノートパソコンは持ち歩いて使う場合が多く、持ち歩く際にどこかにぶつけて壊れてしまうことが多いです。
パソコンを持ち歩く際は、専用のケースに入れることをおすすめします。パソコンケースは衝撃を和らげられる作りになっており、直接かばんに入れるよりも安全です。
水をこぼした
パソコンに水をこぼすとすぐにパソコンが使えなくなることがあります。特にノートパソコンは要注意です。キーボードに水をこぼすと、パソコンの内部まで侵食してしまい、基盤が駄目になってしまう可能性もあります。
パソコン近くで飲み物を飲む際は、十分に気をつける必要があります。また、パソコンを開いたまま飲み物を飲まないのが一番安全です。
使用環境が悪い
パソコンの使用環境が悪いのも、寿命を短くしてしまう原因になります。たとえば、直射日光が当たる場所でパソコンを使っていると、パソコンに熱がこもりすぎてしまいます。特にパソコンのハードディスクは、約50℃を超えると壊れやすくなってしまいます。
また、パソコンは高温多湿にも弱いため、部屋の湿度を下げることも大切です。特に真夏の夜は湿度が高くなるため、エアコンや除湿機で湿度調整を行うようにしましょう。
PCホスピタルは壊れたパソコンの修理サポートに対応しています
本記事ではパソコンが壊れる前兆について解説しました。パソコンが壊れる際は、パソコンから何らかのサインが発せられることも多くあります。そのサインを見逃さないように、パソコンが壊れる前兆について前もって知っておくことが大切です。
また、パソコンはちょっとした不具合なら修理することで直る可能性もあります。そのため、何らかの不具合が起きたら、パソコン修理業者に見てもらうこともおすすめです。故障内容にもよりますが、買い替えるよりも修理する方が安く済む可能性もあります。


修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
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料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得