キーボードの修理方法とは?修理費用相場やよくある故障原因を解説
キーボードが壊れてしまったものの、どこに修理を出せば良いか分からずそのままにしている人も多いのではないでしょうか。キーボードは簡単に修理できる場合もあり、状態によっては修理費用も買い替えるより抑えられる可能性もあります。
本記事ではキーボードの修理方法について解説します。修理前に確認しておきたいことや、どこに修理を依頼すべきかまで詳しく解説しています。
本記事を読むことでキーボード修理の方法が分かり、使わずに眠っていたパソコンが再び使用できるようになります。キーボードの修理に関して興味のある方はぜひお読みください。
キーボードのよくある故障原因
キーボードのよくある故障原因としては次の3つが挙げられるでしょう。
- 水やジュースをこぼした
- 物理的に破損している
- ソフトウェアの問題
パソコンの部品は精密であり、ちょっとしたことでキーボードが打てなくなってしまうこともあります。故障原因を特定することで、修理方法も分かってきますので、まずは落ち着いて原因を調べることが大切です。
1つ1つのよくある故障原因について詳しく解説します。
水やジュースをこぼした
キーボードの故障原因で多いのが、水やジュースをこぼしてしまうことです。キーボードの中に水が入ってしまうと、不具合を発生させる可能性があります。
もし水をこぼしてしまったら、ただちに拭き取り、しっかりと乾かすことが大切です。放置していると、パソコンの内部にまで水が入ってしまい、内部パーツが錆びてしまうなど、不具合が起きる可能性があります。すると、キーボードが打てなくなるだけでなく、パソコンそのものが使えなくなってしまうかもしれません。
また、乾いた後、特に問題なく使えても、念のため修理業者に見てもらうことをおすすめします。知らないところで不具合が発生している可能性もゼロではないためです。
自分でキーボードが水没した際の対処を行いたい方は、以下の記事を参考にしてください。パソコンのメーカー別に詳しい対処方法が解説されています。
物理的に破損している
2つ目は物理的に破損しているパターンです。キートップが飛んでしまったり、外れてしまったりした結果、キーが正常に打てなくなっている可能性があります。
キーが物理的に破損する原因は、キーボードを強く叩き過ぎていたり、長く使い続けたことによる劣化などが挙げられるでしょう。キーボードを長持ちさせたいなら、あまり強く叩かない癖をつけるのもポイントです。
物理的に破損している場合、修理か交換が必要になります。キーボードだけの交換なら修理料金は、パソコンを買い替えるよりも安く済む可能性が高いです。ただし、他の箇所にも影響が及んでいると、料金が多くかかることもあります。
ソフトウェアの問題
3つ目はキーボード自体に異常はないが、ソフトウェアに問題があるパターンです。キーボードの入力設定が変更されており、思った通りに打てなくなった可能性があります。
違う文字が表示されてしまうなどの不具合が起きたら、一度キーボードソフトの設定を疑ってみましょう。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
---|---|
対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
キーボードが故障したと思ったら試したいこと
続いて、キーボードが故障したらと思ったらまず試したことを解説します。試したいことを、次の3つの項目に分けて解説します。
- 一部のキーだけが反応しない
- テンキーだけが反応しない
- すべてのキーが反応しない
一部のキーだけが反応しない
一部のキーだけが反応しない場合、まずやるべきことはキーボードの掃除です。キーボードの隙間にゴミなどが付着しており、上手く打てていない可能性があります。
キーボードを掃除する場合、分解する方法もありますが、戻せなくなる危険性もあります。そのため、エアダスターを使って空気の力でゴミを飛ばすのが良いでしょう。
それでも不具合が治らない場合は、修理を行う必要があります。
テンキーだけが反応しない
テンキーとはキーボードの端にある数字のキーのことです。
テンキーだけが反応しない場合、NumLockがオフになっている可能性があります。NumLockをオンにしないと、テンキーを使うことができません。NumLockがオンになっているとランプが点灯する仕組みになっているため、ランプが点いているか確認しましょう。
また、Windowsにはテンキーでマウス操作を行う機能があります。この機能がオンになっていないかも確認した方が良いでしょう。
すべてのキーが反応しない
すべてのキーが反応しない場合、パソコンとキーボードの接続が正常に行われていない可能性があります。
有線のキーボードの場合、正常に接続されているかを確認してください。一旦キーボードを挿し直して改善しないか試しましょう。ワイヤレスの場合は電池切れなどの可能性もあるため、電池を交換して改善しないか確かめましょう。
それでも直らない場合は、パソコンを再起動させてみましょう。ソフトウェアに問題がある場合、再起動によってソフトを閉じれば改善する可能性があります。
また、システムの復元を行う方法もあります。パソコンにはソフトウェアの状態を元に戻せる機能が備わっています。パソコンに不具合が出る前のタイミングまで戻してみることで、改善するか確認してみましょう。
これらの方法がよく分からない場合、無理して自分で行う必要はありません。パソコン修理業者など専門家に依頼して、故障原因を突き止めてもらうのがおすすめです。
キーボードが故障した場合の対処方法
キーボードが故障した場合、パソコンでの作業に支障が出てしまいます。また、故障原因によってはキーボード以外にも不具合が発生することもあるため、早めに対処することをおすすめします。
キーボードが故障した場合の対処方法は次の3つです。
- 外付けキーボードを使う
- 自分で修理・交換する
- 修理を依頼する
1つ1つの対処方法について詳しく解説します。
外付けキーボードを使う
デスクトップパソコンの場合、キーボードのみを買い換えることができますが、ノートパソコンは本体と一体になっているため、交換が必要になります。ただ実は、ノートパソコンでも外付けキーボードは使うことは可能です。
外付けキーボードを有線や無線などで本体に接続することで、ノートパソコンでも使うことができます。外付けキーボードの値段は3,000円程度となっており、パソコンを買い換えるより、はるかに安いです。
ただ、外でパソコン作業を行う際は、外付けキーボードも持っていかなくてはいけません。また、外出先のスペースが狭ければ、外付けキーボードを使えない可能性もあるでしょう。
外付けキーボードを使う場合、ノートパソコンの利点が失われてしまいます。
自分で修理・交換する
キーボードが壊れた場合、自分で修理・交換する方法もあります。
ただし、パソコンに詳しい人以外は自分で修理するのはおすすめできません。修理時に内部のパーツを傷つけるなど、壊してしまうリスクもありますし、慣れない作業で時間もかかるでしょう。
修理を依頼する
キーボードが故障した場合、自分で修理するよりも専門家に依頼することをおすすめします。
キーボードのみの修理なら、パソコンを買い替えるより費用が抑えられる可能性が高いでしょう。また、パソコン修理業者は不具合の根本的な原因を調査してくれるため、正確に直してくれます。さらに、調査の結果、他にも問題が見つかった場合は、別料金にはなりますが、改善してもらうことも可能です。
ただ、修理をパソコン修理業者に依頼する場合、どの企業に依頼すれば良いのか、が悩みどころでしょう。次の項目からその点について詳しく解説します。
キーボードが故障した場合どこに修理を依頼するのが良いか
キーボードが故障した場合、被害を拡大させないためにも、修理会社に修理を依頼することをおすすめします。しかし「どこに依頼すれば良いか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
キーボードを修理してくれる会社は大きく次の3つです。
- パソコンメーカー
- パソコン修理業者
- PCホスピタル
1つ1つのメリット・デメリットについて解説していきます。
パソコンメーカー
キーボードが故障した場合、どのメーカーのパソコンなのかわかっている場合、そのメーカーに問い合わせて修理を依頼できる可能性があります。たとえば、パナソニックでは宅配修理サービスを行っており宅配便でパソコンを送ることで修理してもらうことが可能です。依頼方法に関しては各メーカーの公式サイトを参照してください。
パソコンメーカーは互換パーツではなく純正パーツ(メーカー公式で販売している部品)を使って修理します。そのため、使い心地などが変わらない点がメリットと言えるでしょう。
また、パソコンメーカーによっては保証期間が設けられており、無償・割引で修理してもらえる可能性もあります。ただし、必ずしも保証対象になるとは限らないので注意が必要です。
デメリットは修理に時間がかかることでしょう。パソコンが戻ってくるまで1週間以上かかることが多く、すぐにパソコンを使いたい方は不便を強いられます。
また、データのバックアップを取ってくれないことが多く、予め自分でバックアップを取る必要があります。ただ、キーボードが壊れている状況ではバックアップが取れない可能性もあります。
加えて、純正パーツを利用する分、保証対象ではない場合修理費用が高額になる傾向もあります。メーカーに修理を依頼する場合、このようなデメリットがあることも留意するべきでしょう。
パソコン修理業者
メーカーではなくパソコン修理業者に依頼する方法もあります。
パソコン修理業者のメリットは最短即日で対応してもらえることです。また、データのバックアップやソフトウェアの不具合の場合も依頼できます。更に、メーカーと違い互換パーツを用いて修理するため、修理費用を抑えることが可能です。
ただし、信頼できるパソコン修理業者を選択する必要があります。修理後の見積提示で思ったより高額になってしまったり、修理中のパソコンの保管方法が乱雑な場合もありますので、大切なデータが入っている場合は特に慎重に選定しましょう。依頼前には口コミ・評判をしっかり確認することが大切です。
PCホスピタル
信頼できるパソコン修理業者が分からない場合、PCホスピタルにご相談ください。20年以上の豊富な修理実績を持っており、全国・年中無休で対応しています。キーボード修理を行った実績も多くあります。
また、修理前にお見積りをしっかり提示し、後で追加費用を取ることはありません。お見積りに納得行かない場合は、診断作業までで修理を断ることもできますし、データの救出だけ依頼したり、新しいパソコンへの買い替えなど、予算や状況にあわせて柔軟に提案をしてくれます。
データは消さずに修理を行えるため、依頼前にバックアップを取る必要もありません。さらに、最短即日で対応することができるため、早くパソコンを使いたい方にもおすすめです。
運営企業は日本PCサービス株式会社という上場企業で、PマークやISMSを取得しており、個人情報の管理や情報セキュリティ面の管理体制も整っています。
キーボードの交換・修理費用はどれくらい?
キーボードの修理を依頼するにあたり、修理費用がどの程度になるか分からず、依頼すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。中には、修理費用を抑えたくて自分で対応しようとする方もいるかもしれません。
そこで、キーボードの交換・修理の費用相場を表にまとめました。
交換・修理方法 | 費用相場(税込) | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
自分で対応 | 1,650〜11,000円 | ・費用を抑えられる円 | ・トラブルや故障のリスクあり ・知識がないと難しい |
修理業者に依頼 | 15,400円~+部品代 | ・確実に修理してもらえる | ・業者によって対応力や対応機器にバラつきがある。 |
各交換・修理方法の費用相場について詳しく解説します。
自分で対応した場合
自分でキーボードの修理を行う場合、費用はパーツ代のみに抑えることができます。ただし、自分で修理するのはかなり大変なうえに、知識がないと難しいでしょう。
修理を行うにはまず、パソコンの型番を調べなくてはいけません。続いて、その型番とキーボードが一般販売されているかも確認する必要があります。一般販売されていない場合は自分で交換することができません。
また、修理に必要な工具も自分で購入する必要があります。キーボード修理には精密ドライバーなどが必要です。普通のドライバーでは大きすぎるため専用のドライバーを購入しなくてはいけません。
加えて、間違ってパソコンを壊してしまう可能性もあります。本体が壊れてしまい、中のデータが消えてしまうなどのリスクがあるため、よほどパソコン修理に自信がない限りは、自分で対応するのは止めた方が良いです。
修理業者に依頼した場合
修理業者に依頼する場合、PCホスピタルでは診断費用込みで15,400円~(パーツ代等により異なる)です。
一見料金が高いように感じますが、修理業者に依頼した方が、修理した結果、余計に不具合を増やしてしまうなどのリスクがないですし、修理の手間もかかりません。特にパソコン初心者の場合、自分で修理するにはかなり大変なので修理業者に頼った方が良いでしょう。
キーボードの修理費用をなるべく抑えるためにも、修理業者選びが肝心です。修理費用を抑えたいなら以下の3つを重視して選択しましょう。
- 修理費用目安がホームページに書かれているか
- 見積もり金額を修理前に提出してくれるか
- なぜその金額になるのか、分かりやすく説明してくれるか
また、故障原因によっては、ここまで費用がかからない可能性もあります。水没した場合などは高くなることが多いですが、一部のキーボードの故障対応ならそこまでかかりません。そのため、一旦修理業者に見積りを依頼してみて、それから修理を依頼すべきか考えるのが良いでしょう。
PCホスピタルのキーボード修理実績
PCホスピタルでは、これまでにキーボード修理の実績が多くあります。今回は代表的な修理実績を2つ紹介しましょう。
- 【事例1】ノートパソコン水没後のキーボード交換
- 【事例2】キーボードのキートップが外れた時の修理
【事例1】ノートパソコン水没後のキーボード交換
「ノートパソコンに水を含んだ料理をこぼしてしまった」という依頼をご紹介します。
キーボードだけでなく基盤にも被害が及んでいないかの確認を行ったところ、キーボードの保護パネルによって基盤は無事でした。基盤に不純物が入ってしまうと、腐食して通電した瞬間に発火する可能性もあるため、被害範囲の確認は非常に大切です。
次に、キーボードを分解し、汚れや変色している箇所がないか調査を行いました。キーボードの清掃を行い、腐食部分がないかを確認した後にキーボードを元に戻しました。正常に使えることを確認し修理完了となりました。
【事例2】キーボードのキートップが外れた時の修理
「タイピングでキーボードの一部が外れてしまった」という依頼をご紹介します。
調査の結果キーボード側の破損などはなく、単に外れてしまっただけでした。破損している場合、キーボード自体の交換が必要になりますが、今回は取り付け作業を行うのみです。PCホスピタルで慎重に留め具をキーボード側から外し、留め具同士で取り付けを行いました。
PCホスピタルでは修理だけでなく、状況に応じてパソコンのメンテナンスも行っています。
PCホスピタルはパソコンのキーボード修理が可能です
本記事ではキーボードの修理方法について解説しました。キーボードの故障原因や修理方法などがお分かりいただけたかと思います。
キーボードを自分で修理すると、他のところにも影響を及ぼしてしまったり却って費用がかかってしまったりする可能性もあるため、修理は業者に依頼することをおすすめします。
パソコン修理業者は当たり外れが激しいため、評判や口コミを確認したうえで選定することが大切です。パソコン修理業者の中でもPCホスピタルは、修理原因を詳しく突き止め素早く修理を行えるだけの技術力を持ったスタッフが多く在籍しておりおすすめです。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得