故人のパソコンのパスワードを解除したい!対処法と管理のコツを紹介

故人が持つパソコン内のデータを確認するにあたり、パスワードが解除できずに困ってはいないでしょうか。パスワードがわからないままだと内部データを取り出せず、遺品整理や手続きで詰まってしまうことがあります。
しかし、パスワードがわからない場合でも、パスワードを解除することは可能です。また、遺された家族が困らないようにパスワードの管理について、ご本人が生前にしておくとよいこともあります。
そこでこの記事では、故人のパソコンのパスワードが解除できず困っている方に向けて、パスワードを解除する3つの方法やパスワードを解除できないと起こる問題点、生前にしておくべきパソコンのパスワード管理方法などを解説します。
本記事を読むことで遺品整理や手続きが進めやすくなるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
故人のパソコンのパスワードを解除できないと起こる問題点

故人のパソコンのパスワードを解除できない場合、以下のような問題が発生します。
- 故人の写真データを回収できない
- 故人の交友関係を把握できない
- 故人の仕事の引き継ぎに支障が出る
詳細を見ていきましょう。
故人の写真データを回収できない
パソコンのパスワードを解除できない場合に挙がる多くの悩みとして「遺影にするのにふさわしい写真が見つからない」ことがあります。最近はスマホやパソコンの普及から写真をデータでのみ保存しており、プリントアウトした写真を所持していないケースが増えています。
家族や友人の所持する写真だと、集合写真の一部や過去の古い写真となってしまいやすいため遺影としてはなかなか使いにくいことが多いです。
その点、故人のパソコンのパスワードを解除できれば、写真フォルダの中から最近撮影された笑顔の写真など、故人を送り出すのにふさわしい写真が見つかるでしょう。
故人の交友関係を把握できない
故人がどんな人と親しくしていたのか把握できなくなるという問題点もあります。故人の交友関係が明確にわからない場合、葬式に呼ぶべき人がわからず困ってしまうでしょう。
電話帳や年賀状があれば故人の交友関係を把握できますが、故人とメールでのやり取りしかしていない友人・知人もいることでしょう。
故人の仕事の引き継ぎに支障が出る
故人が仕事で使っていたパソコンのパスワードを解除できない場合、仕事の引き継ぎに支障が出る可能性もあります。仕事に必要なデータを共有している状態であれば、組織内でアクセスできますが、個人で管理していた場合には業務に支障が出てしまいます。
また、パソコンの中に大切なデータが入っている場合、勝手に処分して良いのかも判断できないでしょう。仕事に関するデータは勝手に処分すると、トラブルに発展してしまうケースもあるため、注意が必要です。
故人のパソコンのパスワードを解除する3つの方法

故人のパソコンのパスワードを解除する方法は、以下の3つです。
- パスワードを予測して入力する
- パスワード解析ソフトを利用する
- 専門業者に解除を依頼する
パスワードを予測して入力する
故人のパソコンのパスワードを、生前に作成されたメモや故人の生年月日などから予測し、パソコンに入力することで解除できる可能性があります。
ただし、入力回数に制限が設けられており「3回間違えるとロックされ入力できなくなる」といったケースもあるため、パスワードに確信がある場合にのみ入力しましょう。
パスワード解析ソフトを利用する
パスワード解析ソフトを使うという選択肢もあります。ソフトの種類によってできることは異なりますが、パスワード解析ソフトを使えば、パスワードのリセットや削除を行えます。
ただし、ソフトによっては日本語に対応しておらず、初心者には使い勝手が悪いものもあるため、注意が必要です。フリーソフトも多いため信頼度が高いとは決して言えず、対応範囲・OSなどが限定されてしまうことからも、使用するのは現実的ではないかもしれません。
専門業者に解除を依頼する
専門業者に依頼することで、パソコンのパスワード解除が可能です。専門業者によっては、パスワードの解除だけではなく、データの復旧処理や廃棄したいパソコンのリサイクル回収なども行っています。
故人のパソコンのパスワードを解除したい場合は、PCホスピタルにお問い合わせください。PCホスピタルでは、パソコンなどのデジタル遺品に関して、以下のサービスを提供しています。
- 写真の取り出し
- 有料課金サービスの停止
- ログインパスワードの変更および解除
- データの復旧
- データの削除
- SNSアカウント削除方法の案内など
パソコンのパスワード解除であれば、「パスワード解除パック」で受け付けています。パスワード解除を含めたデジタル遺品に関するサポートを提供している「デジタル遺品まとめて処分パック」も提供しているので、まとめて処分を任せたい場合にはこちらもおすすめです。故人のパソコンを引き継いで利用できるよに再設定するなども対応しています。サービスを受ける際は、戸籍謄本や死亡診断書などの、本人確認書類をご用意ください。
電話は土日祝日、年中無休で受け付けていますので、PCホスピタルにお気軽にお問い合わせください。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの設定サポートを当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン設定サポート 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
パスワードを解除した故人のパソコンでやるべきこと

パスワードを解除した故人のパソコンでは、パスワードの変更やデジタル遺品の把握などを行いましょう。ここからは、パスワードを解除した故人のパソコンでやるべきことを見ていきましょう。
パソコンのパスワードを変更・削除する
故人のパソコンを使い続ける場合は、パソコンのパスワードを変更・削除しましょう。そうすることで、今後、パスワードの解除で困ることを減らせます。
WindowsやMacでログインのパスワードを変更するやり方は、以下のとおりです。
パソコンの種類 | ログインパスワードの変更手順 |
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Windows (Microsoftアカウントの場合) |
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Mac |
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故人のデジタル遺品を把握する
故人のデジタル遺品を把握することも、パスワードを解除したパソコンでやるべきことのひとつです。デジタル遺品とは、以下のようなデジタル形式で保管してある財産のことです。
- 有料会員サービス
- 電子マネー
- ネットバンク
- 仮想通貨
- マイレージ
- 各種ポイント
- FXなど
有料会員サービスなどのデジタル遺品は、解約しない限り費用が発生するため、無駄な出費を減らすためにも、必ず把握しておきましょう。
故人のデジタル遺品は、ブックマークやメール、閲覧履歴などから見つけられる可能性があります。「FX」「仮想通貨」などで検索すれば、一つひとつ確認することなく、デジタル遺品を見つけられるでしょう。
故人のアカウント情報や不要なデータを削除する
今後使用予定がないデータや故人のアカウント情報を削除しておくことも、パスワードを解除したパソコンでやるべきことです。アカウントやデータを放置している場合、以下のようなリスクが考えられるためです。
- SNSの乗っ取り
- 連絡先など個人情報の漏洩
- クレジットカードの悪用
- 画像の流出など
トラブルに巻き込まれないために、故人のアカウント情報や今後使用することのないデータを削除しておきましょう。
生前にしておくべきパソコンのパスワード管理方法

自身が故人になって家族にパスワード解除で苦労をかけないために、生前にしておくべきパソコンのパスワード管理方法は、以下のとおりです。
- パスワード一覧を作りメモで残しておく
- 一部のパスワードを家族に共有しておく
ここでは、各管理方法について詳しく紹介します。
パスワード一覧を作りメモで残しておく
シンプルですが、パスワードをまとめてメモに残すことは、生前にしておくべき基本的なパソコンのパスワード管理方法の1つです。パソコンだけでなく、利用しているサービスも含めて、IDやパスワードの一覧を作成しておきましょう。
以下のような一覧表があると、自身が故人になっても、家族に迷惑をかけません。
- パソコンのパスワード
- 利用中のサイト名やサービス名
- サービスへのアクセス方法
- 各サービスのID・パスワード
また、常に最新のパスワードを残すことも重要です。生前に共有までしたくない場合は、遺書などで確実に伝わるようにしておきましょう。
一部のパスワードを家族に共有しておく
事前に一部のパスワードを家族内で共有しておくこともできます。たとえば、家族で使っているネット銀行などのパスワードであれば、事前に共有しておいても問題ないでしょう。
ただし、ネット銀行のパスワードなど大切なデータは、家族以外に見られないよう、保管する場所を選ぶことが重要です。どれを共有しても問題ないのか、事前に選定しておきましょう。
金銭トラブルが発生する可能性も!デジタル遺品は早めの対処を
故人のパソコンのパスワードを解除できない場合、故人の写真データの回収や交友関係を把握できないといった問題点があります。他にも、株やFXなどの取引を家族に内緒でしていたり、一定の金額の借り入れがあったりする場合にそのまま放置することで金銭トラブルが発生してしまうこともあるでしょう。
未然にトラブルを防ぐためにも、故人のパソコンは遺族が早めにパスワードを解除して、金銭取引の有無がないか確認すると良いでしょう。思い当たるパスワードがある場合は試してみるのもよいですが、間違い過ぎてしまうと、入力回数制限のためロックがかかり最悪二度とパソコンが開けなくなってしまう可能性もあります。より確実にパスワードを解除するためには、専門業者に依頼するのをおすすめします。
パスワード解除のサポートはPCホスピタルにおまかせください
故人のパソコンのパスワード解除についてご説明いたしましたがいかがだったでしょうか。
もしもの時のパソコンの取り扱いについて、事前にメモ等をご準備されているのが理想ですが、現実は様々なご状況・ご都合があり、事前のご準備はなかなか難しいと言えます。
PCホスピタルでは、故人のパソコンのパスワードを解除するサービスも行っています。
他にも思い出の写真を取り出したい、データを復旧したい、有料課金サービスを停止したいなどデジタル遺品に関する幅広いサポートも行っているので、お困りの際はお気軽にご相談ください。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの設定サポートを当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン設定サポート 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得