CPUの交換方法とは?アップグレード時の注意点とコツを解説

CPUの交換方法とは?アップグレード時の注意点とコツを解説

一定の年数パソコンを使い続けると、動作が重くなったり急に電源が落ちたりするなど、CPUの劣化が原因とされる諸症状を引き起こすケースがあります。CPUは壊れにくいパーツですが、劣化が原因による不具合は少なからず確認されているため、パソコン修理の上でCPUを交換するのは1つの選択肢です。

また、CPUを交換することで、パソコンの動作速度をはじめとした性能面をアップグレードさせるというメリットもあります。

この記事では、CPUの交換手順やアップグレードにともなう重要な確認事項から注意点まで詳しく解説していきます。CPUの交換を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1.CPUをアップグレードする前のチェック項目

CPUをアップグレードする前のチェック項目

まずは、CPUをアップグレードする前の事前準備をご紹介します。アップグレードに失敗しないようしっかり確認しておきましょう。

1-1.CPUのスペックを確認する

CPUはすべて同じスペックを持っているわけではないため、現在使用するCPUと同じスペックのものを選ぶ必要があります。そのため、CPUのスペック確認は必ず実施しておきましょう。

スペックの確認はフリーソフトの「CPU-Z」や、Windowsから調べられます。

Windowsから調べる場合は、

  1. 「設定(歯車のマーク)」を開きます。
  2. 「システム」から「詳細設定」を選択します。
  3. 「プロセッサ」の項目でCPUのスペックを確認できます。

例えば「Intel Core i7 8700K」や「Ryzen 5 3600」などが、CPUのスペックに該当します。

1-2.マザーボードの型番を確認する

CPUのスペックが同じでも、マザーボードに必ず対応するわけではありません。使用できない場合があるので、マザーボードの型番も確認しましょう。

マザーボードもCPUと同じくフリーソフトの「CPU-Z」で型番を確認できます。型番は、本体を目視しても確認可能です。ただ、型番が記載されている場所はマザーボードによって異なるため、フリーソフトの「CPU-Z」で確認する方が簡単です。

マザーボードのメーカーを調べたら、対応するCPUを確認しましょう。

1-3.BIOSのバージョンを確認する

CPUとマザーボードによってはBIOSのアップデートが必要になる可能性もあるため、事前にBIOSのバージョンも確認しておきましょう。

BIOSとは「Basic Input Output System」の略称で、OSの起動やキーボード、マウスなど接続機器の入出力を制御する役割があり、マザーボードに搭載されています。

BIOSのアップデートが必要な場合は、事前にバックアップを取ってから行いましょう。BIOSは重要なプログラムのため、アップデートに失敗するとパソコンが動作しなくなる恐れがあるため注意が必要です。

なお、アップデートの必要可否は、マザーボードメーカーの公式HPで確認できます。BIOSのバージョンアップによって、パソコン内部の互換性や安定性の向上、不具合の修正など、パソコン動作の快適性アップにつながるため、必要に応じて行うようにしましょう。

1-4.CPUの交換に必要な物を揃える

CPUを交換するには、CPUとCPUクーラーに塗る際に使用するシリコングリスが必要です。市販では、注射器タイプの容器に入ったシリコングリスが一般的です。

シリコングリスは、CPUから発生する熱の伝導率を効率よく維持させる効果があります。定期的にシリコングリスを塗ることで、パソコンの故障の原因を未然に防ぐことができるので、CPUの交換のタイミングで塗り忘れないようにしておきましょう。

2.パソコンのCPUを交換する手順

パソコンのCPUを交換する手順

ここからは、CPUの交換手順を紹介していきます。流れは次の通りです。

  1. パソコンの電源をオフにしケースを開ける
  2. パソコン内部のほこりを取り除く
  3. CPUクーラーを取り外す
  4. CPUを取り外す
  5. CPUを取り付けてグリスを塗る
  6. CPUクーラーを取り付ける
  7. パソコンを閉じて認識されているか確認する

上記の手順について、それぞれ詳しく紹介します。

2-1.パソコンの電源をオフにしてケースを開ける

まず、パソコンの電源をオフにします。電源をオフにしても内部に電気が溜まっている可能性があるので、電源ケーブルやキーボードなどの接続機器をすべて外し、10分ほど待ってから交換作業を始めましょう。

PCケースを開けるときは、破損する恐れがあるため無理やり開けないように注意してください。どのような仕組みになっているか確認しながら、そっと取り外すようにしましょう。

PCケースの種類によって開け方はさまざまですが、一般的にはパネルがスライドするものが多いため、比較的開けやすくなっています。なかには、PCケースの外側からネジ留めされていることもあるので、よく確認してから作業しましょう。

2-2.パソコン内部のほこりを取り除く

PCケースを開けたら、パソコン内部のほこりを取り除くようにしてください。内部のパーツを傷つけないよう、専用のエアダスターやブラシを使うことをおすすめします。

もし、パソコン内部のほこりをそのままにしておくと次のような症状を引き起こす危険性があります。

  • 放熱がうまくいかなくなる
  • 基板や回路が不具合を起こす
  • CPUファンが故障する
  • 帯電により起動できなくなる

これらの不具合を未然に防ぐためにも、ほこりを取り除くのを忘れないようにしましょう。

2-3.CPUクーラーを取り外す

つぎに、CPUクーラーを取り外す工程について説明します。CPUファンの電源コネクタを抜いた後、マザーボードと固定させた4カ所のネジをプラスドライバーで少しずつ均等に回しながらCPUクーラーを取り外していきます。

注意点として、メーカーの種類によってCPUクーラーの取り外し方法が異なるケースがあります。AMD製CPUクーラーはネジ留め式、Intel製はプッシュピン式など取り外し方が少し異なるため、、実施する際は、メーカーの説明書や公式HPを確認するようにしてください。

2-4.CPUを取り外す

CPUは、ソケット内にゴミが入らないように注意して取り外しましょう。さらに、CPUを落として破損しないように気を付けてください。CPUは留め具(レバー)で抑えられていますが、留め具(レバー)を外して指でつまむと簡単に外せます。

CPUの表面にはグリスがついており、乾燥して固くなっているため、グリスクリーナーと綿棒を使って取り除くようにしましょう。

また、留め具(レバー)などは交換時に再び使用するので、取り外した際は、紛失しないよう注意しておきましょう。

2-5.CPUを取り付けてグリスを塗る

新しいCPUを取り付ける際は、CPUの表と裏の向きが合っているか確認しましょう。ソケットに取り付ける際は、CPUの外側のくぼみをソケットの出っ張りに合わせるのがポイントです。ソケットにはたくさんのピンが入ってるため、いずれも傷つけないよう慎重にCPUをソケットに装着させます。

つぎに、米一粒程度のシリコングリスをCPUの真ん中あたりに塗りつけます。塗るときの注意点として、手の指ではなく専用のヘラを使って塗るようにすることです。手の指には油などの不純物が付着しているため、シリコングリスの効果を下げてしまう可能性があります。

2-6.CPUクーラーを取り付ける

使用していたCPUクーラーを再利用する場合、付着しているシリコングリスを一度拭いておきましょう。ほこりがついていることもあるので、その場合は綿棒などで掃除しておきます。

CPUクーラーの取り付けでネジを締める際、一か所を一度に締めていくのではなく、対角線上にネジを締めましょう。CPUクーラーが均等にバランスよく装着できていない場合、パソコンの電源を入れてもCPUが冷却されず、すぐに電源が落ちることがあります。

このとき、CPUファンの電源コネクタを接続し忘れないようにしてください。

2-7.パソコンを閉じて認識されているか確認する

すべての取り付けが完了したら、パソコンを閉じて認識されているか確認しましょう。マザーボードによってはCPUを認識するとパソコン起動時に「New CPU Installed」というメッセージが表示されます。

正常に認識されているか確認する場合は、BIOSのSYSTEM情報やパソコンを起動したあとに「設定(歯車のマーク)」から「システム」に遷移し「詳細設定」画面の「プロセッサ」の項目から確認できます。

パソコンの設定を相談

3.パソコンのCPU交換における注意事項

パソコンのCPU交換における注意事項

CPUの交換には、次の注意点があります。

  • 他のパーツに触れないよう慎重にCPUを取り付ける
  • ノートパソコンのCPU交換は実施不可

それでは、注意点について詳しく見ていきましょう。

3-1. 他のパーツに触れないよう慎重にCPUを取り付ける

CPUを交換する際、他のパーツに触れないよう気を付けて取り付ける必要があります。CPUのソケット部分は衝撃に弱く、他のパーツを落としたり軽く触れたりするだけでも、CPUが認識しなくなる可能性があります。メモリなどは、静電気でも故障する恐れがあるので注意が必要です。

慎重に取り付けるための準備として、ネジを取り外す際にマグネット機能の付いた長めのドライバーを用意しておきましょう。CPUに直接触れるときは、静電気防止用の手袋を用意しておくと安心です。もし手袋が無い場合は壁や地面を手のひらで触れながら作業することで、静電気を逃がすことができます。1つのコツとして覚えておきましょう。

3-1-1.難しそうな場合は修理専門店に相談しよう

CPUの交換作業は、初心者には難易度が高いものです。とくに精密機器を扱うので、慣れていなければどこかでミスしてしまう恐れがあります。

もし自分一人で交換するのが、少しでも難しく感じた場合は専門業者への依頼を検討するのも1つの選択肢です。取り返しのつかない状態になった後だと遅いので、しっかり吟味しておくのをおすすめします。

ドクター・ホームネットでは、パソコン関連トラブルの修理を中心としたサービスを年中無休で全国対応しています。

CPU交換についても対応しているので、お困りの際はぜひドクター・ホームネットにぜひご相談ください。

ドクター・ホームネットに相談する

3-2.ノートパソコンのCPU交換は実施不可

これまでパソコンのCPU交換について解説してきましたが、CPU交換ができるのは基本的にデスクトップパソコンのみです。

ノートパソコンのCPU交換には専門的な知識が必要かつ、ノートパソコン用のCPU自体ほとんど市場にないので、ノートパソコンのCPUに不具合が生じた際は、本体の買い替えが必要となるので注意しておきましょう。

正しい手順でCPUを交換してパソコンをより快適に使おう

一定の年数パソコンを使い続けると、CPUが劣化して動作が重くなる、急に電源が落ちるなどさまざまな不具合を引き起こしやすくなります。場合によっては、CPUを交換することでパソコンの不具合の改善につながることもあります。また、パソコンの性能面のアップグレードにも好影響があります。

自分でCPUを交換する前には必ず、CPUのスペック、マザーボードの型番、BIOSのバージョンの確認が必要です。また、シリコングリスの用意もした上で、本記事で紹介した各手順を慎重に行うようにしてください。

CPUの交換はドクター・ホームネットにお任せください

もし、CPUの交換手順に少しでも不安を感じた場合は、取り返しのつかない状況を未然に避けるためにも、専門業者に依頼するのをおすすめします。

専門知識を持った業者であれば安心して交換を任せられるでしょう。

パソコン関連トラブルへの出張修理などを行うドクター・ホームネットでは、CPU交換の相談も承っておりますので、お困りの際はぜひお気軽にご連絡ください。

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