Windows Update後に起動しないときの具体的な対処法を解説!

定期的に行われるWindowsのUpdateですが、場合によってはUpdate後にパソコンが起動しなかったり、電源が入らないといった不具合が起きることがあります。
起動しなければパソコンが使用できなくなるため、なんとかしたいと思う方は多いはずです。ですが、これらの不具合は自分で解決できる場合もあります。
そこでこの記事では、Windows Update後に起動しない症状で困っている方向けに、具体的な症状や注意点を解説していきます。
Windows Update後に起こる主な症状

Windows Update後には、以下のような症状が起こるとされています。
- 電源が入らない
- Windowsのロゴから先に進めない
- ブルースクリーンが表示される
- 黒い画面が表示される
電源が入らないのは、Update中にパソコン内部で帯電が起きた可能性が考えられます。帯電とは物体が電気を帯びることです。内部に電気がたまりすぎるとファンの冷却が追い付かず、熱暴走を引き起こしやすくなります。
また、電源は入ってもWindowsロゴやパソコンメーカーのロゴから先に進めないこともあります。
これは更新プログラムの読み込み中の場合がありますが、長く待っても起動しない場合は、システムファイルやデバイスドライバーという、パソコンとWindowsをつなぐ機能に不具合を起こしている可能性があります。
そしてブルースクリーンとは、青い画面に白文字が羅列されることで、Update中に更新プログラムのインストールが正常にできなかった場合に起きる症状のひとつです。
黒い画面も同じようなことで、Update中にシステムファイルに不具合を起こしたときなどに起きる現象です。Windows Update後にこれらの現象が起きた場合は、次項で紹介する対処法を試してみましょう。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
---|---|
対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
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料金 | 基本料金 8,800円 + 起動トラブル修理 22,000円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
Windows Update後に起動しないときの5つの対処法

Windows Update後にどうやっても起動しない場合の5つの対処法について、具体的に紹介します。
Updateが終わるまで待つ
起動しないのは、Updateに時間がかかっているだけの可能性があります。ハードディスクのアクセスランプや点灯や点滅している場合は、まだUpdate中なのでしばらく待ちましょう。
もしアクセスランプが消えたり、点滅の間隔が長い状態でも起動しない場合は、Update作業が停止しているため、パソコンを一旦強制シャットダウンする必要があります。
また、アクセスランプがないパソコンであれば、どのくらいの時間がかかっているか確かめましょう。パソコンによってもUpdate時間はさまざまですが、24時間経過しても起動しなければシャットダウンしても問題ありません。
まずはUpdateが完全に終わるまではしばらく待ち、長すぎるようであればシャットダウンする方法を試してみてください。ただし、強制的にシャットダウンする場合はリスクも伴います。
次の3-2.にて詳しく説明していますので、実行前に必ずよくお読みください。
電源をオフにしてからパソコンを放電する
Update後に起動しない場合は、一旦シャットダウンした後にパソコンを放電させましょう。
パソコンのような電子機器は使用するだけでも帯電している状態です。帯電していると内部などに不具合を起こす恐れがあるため、悪化しないために電源が落ちたり、起動しないといったシャットアウト現象が起きます。
そうならないためにパソコンを放電させることで、シャットアウト現象を防ぐことができます。
パソコンの放電の仕方は次の手順で行います。
- パソコンの電源を切る
- バッテリーを取り外す(ノートパソコンの場合)
- 電源コードを抜く
- 1~5分ほど待つ
放電したときに保存データが消えてしまうことはありませんが、日付や時間などの設定がリセットされる可能性はあります。起動できたら改めて設定し直しましょう。
セーフモードからWindowsの修復を試みる
セーフモードとは、必要最低限の機能でパソコンを動かすモードのことです。Update後に起動しない場合などに、セーフモードを利用してシステムを復元させます。
ここでは、Windows 10をセーフモードで起動する方法を紹介します。
- パソコンを強制終了する(2回以上続けて行う)
- 「自動修復を準備しています」や「お待ちください」と表示されている場合は待つ
- 自動修復が起動した場合は「PCを診断中」と表示される
- 「自動修復」の画面が表示されたら「詳細オプション」、「回復」が表示されたら「詳しい修復オプションを表示する」を選択
- 「トラブルシューティング」から「詳細オプション」を選択
- 「スタートアップ設定」から「再起動」を選択
- 再起動後の「スタートアップ設定」で「セーフモードを有効にする」または「セーフモードとネットワークを有効にする」などのオプションを選択
続いて、コマンドプロンプトからセーフモードを起動する方法を紹介します。ただし、パソコンが正常時のみ使用できる方法です。
- 「トラブルシューティング」から「詳細オプション」に進む
- 「コマンドプロンプト」で「sfc/scannow」と入力して「Enter」を押す
これらの方法は、パソコンによって多少異なる場合があります。
Windowsを古いバージョンに戻す
パソコンの環境によってはUpdate内容が対応できずに不具合が出ることがあります。そのときは一旦古いバージョンに戻しましょう。
戻す方法は次の通りです。
- 「詳細オプション」から「更新プログラムのアンインストール」を選択
- 「機能更新プログラムをアンインストール」を選択
- 戻す理由を選択
- 「更新プログラムをチェックしますか?」で「チェックしない」を選択
- 「知っておくべきこと」内容をチェックして「次へ」
- ロックアウトされないよう注意して「次へ」
- 「以前のビルドに戻す」を選択すると再起動開始
- 再起動後に問題なく起動できれば終了
もし戻すのに失敗した場合は、Update前のバックアップファイルが消えているか、ファイル自体に問題がある可能性があります。
セーフモードが利用できれば「更新とセキュリティ」から戻すことができますが、セーフモードが難しい場合は初期化を検討しましょう。
Windowsの回復ドライブから起動する
USBフラッシュメモリに初期化用のデータを保存して、トラブルが起きても工場出荷時と同じ状態にできるのが回復ドライブです。
この方法は回復ドライブがある人向けとなります。回復ドライブから起動する方法は次の通りです。
- パソコンの電源を入れる
- キーボードレイアウトで「Microsoft IME」を選択
- 「ドライブから回復する」を選択
- 初期化する場合は「ドライブを完全にクリーンアップする」を選択
- 「回復」を選択肢、初期化完了まで待つ
回復ドライブが起動しないときは、「BIOS」を起動させます。BIOSとは、パソコンを快適に動作させるための機能です。
BIOSを起動させるのはパソコンによって異なります。また、メーカーロゴ表示中に対応するキーを押してください。メーカーごとの主な起動キーは次の通りです。
メーカー名 | 対応キー |
---|---|
NEC | F2 |
東芝 | F2 |
Panasonic | F2 |
富士通 | F1、F2、F12(年式で異なる) |
Lenovo | F1 |
HP | F10 |
VAIO | F3またはF4 |
ASUS | F2 |
Dell | F2またはCtrl+Alt+Enter |
mouse | del |
FRONTIER | delまたはF2 |
ドスパラ | delまたはF1、F2 |
なお、メーカーが同じでもPCの種類によって対応キーが異なる場合もあるため、上記のキーを押しても反応しない場合はマニュアルの確認やサポートセンターへ問い合わせてみましょう。
BIOS起動後は、「BootConfiguration」または「BootMenu」の項目から「USB:回復ドライブのUSBメモリ名称」を選ぶと回復ドライブが起動されます。
その後は、上記の手順で試してみてください。
Windows Update後に起動しない際の注意事項

前項で紹介した対処法を試す前に、注意点として知っておきたいことがあります。後悔しないためにもしっかり把握しておきましょう。
強制再起動を行うとデータが壊れる可能性がある
起動しない場合に強制再起動させる方法がありますが、これはOSやデータが破損する可能性があります。
それでも強制再起動するならば、自己責任となるのでよく考えてから行いましょう。あくまで強制再起動は自分で試せる最終手段と考えておくのが賢明です。
また、Windows Updateは定期的に行われるため、普段から万が一に備えてデータのバックアップを取っておくことをお勧めします。
プロにWindows Updateトラブルのサポートを依頼するのも対処法

前述の対処法でWindows Update後に起動しない状態が改善しない場合、OSの不具合や周辺機器トラブルなど様々な原因が組み合わさっている可能性もあります。
システムを復元することでWindows Update後に起動しない状態が改善できるかもしれませんが、失敗すれば修復不可能な状態に陥ってしまうことも考えられます。
自力の改善が難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。
PCホスピタルはWindows Update後に起動しないトラブルのサポートが可能です
Windows Update自体、多少時間はかかってしまうものですが、Update後に起動しない、電源が入らない、ブルースクリーンが表示されるなどの不具合が起きるときがあります。
これらの不具合は、パソコンの再起動、放電、セーフモードや回復ドライブの利用などといった対処法で解決できる場合があります。まずは解決できるかどうか、1つずつ対処法を試してみましょう。
もしそれでも解決できなかったり、データなどが心配な場合は、ぜひPCホスピタルに修理をご依頼ください。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + 起動トラブル修理 22,000円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得