Windows Updateの「更新して再起動」に失敗しないための対処法

目次
「Windows Updateの再起動が終わらない」「再起動するタイミングの変更方法がわからない」と悩んでいませんか。仕事でWindowsを使っているものの、Windowsの設定方法について詳しくない場合、Windows Updateに関することで悩むケースは少なくありません。
そこでこの記事では、Windows Updateの「更新して再起動」が終わらないときの対処法などを包括的に解説します。本記事を読むことで、具体的にWindows Updateの再起動のコントロール方法を把握でき、不都合なタイミングで再起動しなくなるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
1.Windows Updateの再起動が終わらない時の対処法

Windows Updateの再起動が終わらない場合は、以下の対処法がおすすめです。
- 1日程度様子をみる
- 再起動が繰り返される場合は自動再起動を停止する
- パソコンを強制終了させる
ここでは、各対処法の詳細を見ていきましょう。
1-1.1日程度様子をみる
Windows Updateの再起動が終わらない場合、1日程度様子をみることをおすすめします。再起動にかかる時間は、パソコンのスペックや更新する量などによって異なります。
また、パソコンの電源ボタンや本体側面の近くにあるアクセスランプが明滅してるならば、処理は進んでいる可能性があります。急ぎではない場合は、1日程度待ってみましょう。
1-2.再起動が繰り返される場合は自動再起動を停止する
再起動を繰り返すケースにおいては、自動再起動を停止する対処法があります。自動再起動を停止する手順は以下の通りです。
- Windowsロゴが表示されるまでF8を連打する
- ブートメニューが現れた後、セーフモードを選択
- セーフモードになったら、WindowsキーとRキーを同時に押し、「sysdm.cpl」と入力
- 「OK」をクリックすると、システムのプロパティ画面が出る
- 「詳細設定」タブに移動し、「起動と回復」の「設定」を選択
- 「自動的に再起動する」のチェックを外す
再起動を繰り返す場合は、この対処法を試してみましょう。
1-3.パソコンを強制終了させる
パソコンを強制終了することも、Windows Updateの再起動が終わらない時の対処法です。パソコンの電源ボタンを長押しすれば、強制終了できます。
ただしパソコンの強制終了は、データが消失する可能性があるため、最終手段として認識しておきましょう。
2.Windows Updateの「更新して再起動」に失敗しないためのコツ

Windows Updateの「更新して再起動」に失敗しないためには、以下のようなコツがあります。
- 一時的にセキュリティソフトをオフにする
- Windowsの高速スタートアップをオフにする
- 接続中の周辺機器は全て外す
- パソコンの空き容量に余裕を持っておく
ここでは、各コツを詳しく紹介します。
2-1.一時的にセキュリティソフトをオフにする
セキュリティソフトを一時的に停止することで、Windows Updateのインストールを正常に実行できる可能性があります。なぜなら、セキュリティソフトがWindows Updateの通信を遮断する恐れがあるためです。
そのため、Windows Updateをする間だけ、手動で停止しておきましょう。なお、オフにする手順はソフトによって異なります。停止する手順の詳細は、開発元のホームページなどで確認しましょう。
2-2.Windowsの高速スタートアップをオフにする
高速スタートアップの無効化も、再起動に失敗しないためのコツです。高速スタートアップとは、起動を高速化する機能ですが、「次回の起動時も前回終了時と同じ環境」という動作条件があります。
前回終了時と異なった環境になっている場合、Windowsが起動しなかったり、Windows Updateが完了しなかったりするトラブルがあります。そんなWindowsの高速スタートアップをオフにする方法は、以下の通りです。
- コントロールパネルを開く
- 「システムとセキュリティ」の「電源オプション」を選択
- 「電源ボタンの動作を選択する」を選択
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
- 「変更の保存」を選択
2-3.接続中の周辺機器は全て外す
マウスやキーボード、プリンタなど、接続している周辺機器を全て外すことも、再起動に失敗しないためのコツです。周辺機器が原因で再起動が終わらない可能性があるためです。
接続中の周辺機器を取り外し再起動できた場合は、デバイスのドライバーに問題があります。この問題を解決するためには、ドライバーの再インストールを行いましょう。
2-4.パソコンの空き容量に余裕を持っておく
パソコンの空き容量を作ることも、再起動に失敗しないコツです。空き容量が不足している場合、不具合が起きる可能性があるためです。
再起動する前に、不要なデータは消したり外部メディアに移したりして、空き容量に余裕を持っておきましょう。
2-5.セーフモードからUpdateを実施する
セーフモードからUpdateすることも、失敗しないコツです。セーフモードは最小限の機能しか動作せず、不具合が起きにくいためです。
そんなセーフモードでのやり方は、以下の通りです。
- 「Windowsマーク」を選択
- 「電源マーク」を選択
- 「Shift」キーを押しながら「再起動」を選択
- オプション選択画面で「トラブルシューティング」を選択
- 「詳細オプション」を選択
- 「スタートアップ設定」を選択
- 「再起動」を選択
- 「セーフモードとネットワークを有効にする」を「F5」キーで選択
- セーフモードで起動したら、Updateを実施する
3.Windows Updateの再起動タイミングを変更する方法

Windows Updateの再起動を延期する方法や、再起動しない時間を設定する方法もあります。自身のタイミングで再起動したい場合は、Windows Updateの再起動タイミングを変更する方法も把握しておきましょう。
3-1.再起動を延期する方法
Windows Updateの再起動は、延期することが可能です。再起動を延期する手順は、以下の通りです。
- Windowsの設定アプリを開く
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「Windows Update」を選択
- 「更新を7日間一時停止」を選択
「更新を7日間一時停止」に設定すると、「更新プログラムが一時停止しています」と画面に表示されます。
3-2.再起動しない時間を設定する方法
再起動してほしくない時間帯を手動で設定することも可能です。再起動しない時間を設定する手順は、以下の通りです。
- Windowsの設定アプリを開く
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「Windows Update」を選択
- 「アクティブ時間を変更」を選択
- 「このデバイスのアクティブ時間を、アクティビティに基づいて自動的に調整する」を「オフ」
- 「変更」を選択
- アクティブ時間帯を設定
- 「保存」を選択
アクティブ時間帯とは、再起動してほしくない時間帯のことです。意外な時間に再起動したくない場合は、この方法で設定しましょう。
3-3.再起動する時間を指定する方法
Windows Updateの再起動する時間も、設定可能です。そのやり方は以下の通りです。
- Windowsの設定アプリを開く
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「Windows Update」を選択
- 「再起動のスケジュール」を選択
- 「時刻をスケジュール」を「オン」
- 「時刻を選ぶ:」「日を選ぶ:」で設定
再起動する日時は、時刻の場合は1分単位、日は6日後まで設定できます。
3-4.Windows Updateを手動にする方法
Windows Updateを手動に設定することで、自身のタイミングで更新できます。Home版の設定方法は以下の通りです。
- スタートボタン上で右クリック
- 「電源オプション」を選択
- 「電源ボタンの動作の選択」を選択
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」を選択
- 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し保存
- 「スタート」を選択
- 「Windows 管理ツール」を選択
- 「サービス」を選択
- 「Windows Update」の項目を選択し、ダブルクリック
- 「スタートアップの種類」から「手動」を選択
- 「OK」ボタンを押す
Pro版の場合は、Windows PowerShellで自動更新を無効化した後、サービス設定で自動更新を手動更新に変更します。
4.Windows Updateで知っておくべきこと

Windows Updateで知っておくべきことは以下の通りです。
- Windows Updateがある時期
- 定期的なWindows Updateの必要性
- Windowsのサポート期限
- エラーコードの種類と意味
- 一部のUpdateは再起動が不要
Windows Updateについてより理解を深めたい場合は、ぜひ参考にしてください。
4-1.Windows Updateがある時期
Windows Updateは、毎月決まったタイミングにあります。国内では、毎月第2水曜日、または第3水曜日です。
またWindows Updateの配信日は、ネットワークが混雑しやすくなります。自分のタイミングで再起動したい場合は、前の章で紹介した方法を取り入れてみましょう。
4-2.定期的なWindows Updateの必要性
Windows Updateを怠っている場合、さまざまな不具合が起きるリスクが高まってしまいます。Updateしない場合のリスクは、以下の通りです。
- セキュリティが強化されない
- システムが安定しない
- 公式のサポートを受けられない など
また更新が滞っている場合、実行するときにかかる時間が長くなります。Windows Updateは定期的に行うようにしましょう。
4-3.Windowsのサポートの期限
Windowsのサポートには、期限が定められています。2021年11月現在、Windows 8以前のものは全てサポートが終了しています。8.1の延長サポートであっても、2023年1月10日までです。期限を超えると、パソコンに必要な更新が受けられなくなってしまいます。
Windows10でも2025年10月14日までのため、定期的にUpdateすることを心がけましょう。
4-4.エラーコードの種類と意味
種類 | 意味 |
---|---|
0x80072F8F | 日付が狂っている |
0x800F0923、80073712、0x800f0922 | インストールのやり直しが数回繰り返された、更新が再起動のタイミングで中止 |
Windows Updateでエラーコードが表示される場合があります。主なエラーコードの種類と意味は以下の通りです。
他のエラーコードが出た場合、コピーしてMicrosoftのサポートでエラーコードを検索してみましょう。
4-5.一部のUpdateは再起動が不要
Windows Updateの種類によっては、再起動する必要がありません。例えば、WindowsセキュリティであるDefender定義ファイルは、再起動が不要です。OfficeのUpdateなども、再起動なしで更新が完了している可能性が高いです。
これらとは正反対に、機能アップデートの場合は、再起動しなければなりません。さらに、時間も長くかかります。
5.余裕のあるときにWindows Updateの更新を行おう

Windows Updateの再起動が終わらない時は、1日程度様子をみたり、パソコンを強制終了させたりしましょう。ただし、パソコンを強制終了させる場合は、パソコンの故障に影響があることを認識しておいてください。
Windows Updateの「更新して再起動」に失敗しないためのコツは、一時的にセキュリティソフトをオフにすることです。また、接続中の周辺機器は全て外したり、Windowsの高速スタートアップをオフにしたりすることもおすすめです。
Windows Updateの再起動タイミングは、変更可能でもあります。再起動を延期する方法や、再起動しない時間を設定する方法も把握しておましょう。余裕のある時に、Windows Updateを再起動しましょう。
Windowsのアップデート時にはトラブルがつきものです
Windows Updateに関するエラーや不明点がある場合は、ドクター・ホームネットへご相談ください。出張で修理を行わせていただき内容によっては1時間ほどで改善する場合もあります。
お問合せは年中無休で受け付けているのでパソコンに関する悩みがある場合は、ぜひドクター・ホームネットをご利用ください。