Windowsに「デバイスに問題が発生したため、再起動」と表示される原因と対処法

Windowsのパソコンで「デバイスに問題が発生したため、再起動」と画面に表示されてしまい、「もしかしてパソコンの故障?」「作業が滞る…」と悩んでいませんか。
「デバイスに問題が発生したため、再起動」と表示される原因は、いくつかあります。また、この問題を対処できる方法や確実にエラーを解決する方法もあります。
この記事では、Windowsに「デバイスに問題が発生したため、再起動」と表示される原因と対処法を詳しく解説します。
本記事を読むことで、「デバイスに問題が発生したため、再起動」と画面に表示される問題を解決でき、快適にパソコンを使えるようになるでしょう。
「デバイスに問題が発生したため、再起動」と表示される主な4つの原因

Windowsで「デバイスに問題が発生したため、再起動」と表示される主な原因は、以下の4つです。
- BIOS設定が変更されている
- ウイルスに感染している
- Windowsにトラブルが起きている
- 一時的にパソコン内部の不具合が起きている
ここでは、各原因について詳しく紹介します。
BIOS設定が変更されている
BIOS設定が変更されている場合、「デバイスに問題が発生したため、再起動」と表示される時があります。BIOSとは、キーボードやCPUなどの管理・制御を担うシステムであり、既製パソコンのBIOSは、初期設定で適切な状態です。
しかしBIOS設定が変わってしまうと、「ドライバー」と呼ばれるプログラムが必要になるケースがあり、ドライバーに必要なプログラムがない場合、Windowsが正常に動作できません。その結果、エラーメッセージが出てしまいます。
ウイルスに感染している
感染したウイルスのバグによって、「デバイスに問題が発生したため、再起動」と表示される可能性もあります。
ウイルスに感染してしまう原因はいろいろありますが、例えば迷惑メールの添付ファイルを開いた後などにエラーになる場合、ウイルスが原因の可能性が高いです。安易にメールの添付ファイルなどは開かないようにしましょう。
Windowsにトラブルが起きている
ハードウェアやシステムファイルにトラブルが起きている場合も、Windowsが正常に動作しません。
Windows Updateなどのプログラムをインストールした後にエラーメッセージが出る場合は、Windowsにトラブルが起きていると考えられるでしょう。
一時的にパソコン内部の不具合が起きている
パソコンの内で一時的に問題が起きている場合も、エラーメッセージが出るケースがあります。
また、強制的にシャットダウンしたり、メモリ(RAM)使用率が高すぎたりした場合、「デバイスに問題が発生したため、再起動」と表示される可能性があります。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
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「デバイスに問題が発生したため、再起動」と表示されたときの対処法

「デバイスに問題が発生したため、再起動」と表示された場合、以下の対処法を順番に行うことで、問題を解決できる可能性があります。
- メモリの抜き差しとパソコンの放電を行う
- BIOSの設定を初期化する
- 高速スタートアップを無効にする
- ドライバーを更新する
- メモリダンプの設定を変更する
- コマンドプロンプトからsfcコマンドを実行する
- 回復ドライブを利用する
- Windowsを初期化または再インストールする
ここでは、各対処法を詳しく見ていきましょう。
メモリの抜き差しとパソコンの放電を行う
原因が一時的なものである場合、メモリの抜き差しやパソコンを放電することで改善する可能性があります。パソコンを完全放電させる方法は以下の通りです。
- 電源をオフ
- 電源コードを抜く
- 1分~5分待つ
ノートパソコンの場合は、バッテリーを取ってから数分待ちます。そうすることで、パソコンに帯電している不要な電気を放出でき、正常な動作を期待できるでしょう。
周辺機器をパソコンに取り付けた後にエラーメッセージが発生した場合は、電源をオフにして、増設した周辺機器を取り外して、パソコンの動作が改善されるかをチェックしましょう。
BIOSの設定を初期化する
BIOSの設定によってエラーメッセージが出ている場合は、購入時の設定に初期化することで問題を解決できる可能性があります。
ただし、メーカーによってBIOSの初期化方法は異なるため、注意が必要です。ここでは、各メーカーのBIOS初期化方法を紹介します。
Lenovo製パソコンのBIOS初期化方法
Lenovoの場合は、以下の手順でBIOSを初期化します。
Lenovo製パソコンのBIOS初期化手順 |
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ここからの手順は、非RAID構成とRAID構成で異なります。それぞれの手順は以下の通りです。
非RAID構成 |
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RAID構成 |
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製品によって多少やり方が異なる時もあるため、不明点はメーカーに問い合わせましょう。
HP製パソコンのBIOS初期化方法
HPの場合、以下の手順でBIOSを初期化します。
HP製パソコンのBIOS初期化手順 |
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他メーカーのパソコンPCと同様に、初期化する前にBIOS情報のバックアップを行っておきましょう。
DELL社のBIOS初期化方法
DELL社のBIOS初期化手順 |
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製品によって多少やり方が異なる時もあるため、不明点はメーカーに問い合わせましょう。
VAIO製パソコンのBIOS初期化方法
VAIO製パソコンのBIOS初期化手順 |
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「InsydeH20 Setup Utility」「Aptio Setup Utility」がBIOSの種類です。それぞれの初期化の方法は以下の通りです。
BIOSの種類 | 手順 |
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InsydeH20 Setup Utility |
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Aptio Setup Utility |
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この手順で初期化して再起動した後、「VAIO Care」が起動した時は、「終了してWindowsを起動する」「[Windowsを起動する」のいずれかを選択しましょう。
高速スタートアップを無効にする
高速スタートアップを無効にすることでも、パソコンが正常に動作する可能性があります。
有効化されている場合、保存された情報を読み込むため、起動が速くなるメリットがあります。しかし、設定変更やWindows自体の問題も読み込んでしまうため、正常に起動しなくなるケースがあります。
高速スタートアップを無効化する手順は次の通りです。
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「電源オプション」選ぶ
- 「電源とスリープ」から「電源の追加設定」をクリック
- 「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリック
高速スタートアップを無効化した後、シャットダウンし再起動してエラーメッセージが出るか確かめてみましょう。
ドライバーを更新する
ドライバーを最新のバージョンに更新することでも、問題が解決できます。問題のあるドライバーは、エラーを起こす可能性があるからです。
そんなドライバーを更新する場合は、以下の手順で行います。
ドライバーを更新する手順 |
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また、ドライバーを一度アンインストールして、再度インストールする方法もおすすめです。
メモリダンプの設定を変更する
コンピュータが稼働中のある瞬間のメインメモリをストレージに記録したメモリダンプの設定が原因で、エラーが発生している可能性もあります。記録したメモリダンプの設定が原因の場合は、「完全メモリダンプ」に変更することで問題を解決できるでしょう。
メモリダンプの設定変更方法は以下の通りです。
メモリダンプの設定変更手順 |
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「完全メモリダンプ」に変更後、パソコンを再起動しましょう。
コマンドプロンプトからsfcコマンドを実行する
システムファイルが破損してエラーを起こしている場合は、sfcコマンドを実行することで問題を解決できる可能性があります。そのやり方は以下の通りです。
コマンドプロンプトからsfcコマンドを実行する手順 |
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このSFC(システムファイルチェッカー)ツールを使うことで、システムファイルのチェックや修復が可能です。
回復ドライブを利用する
ここまでの方法を試しても改善しなかったり、そもそもセーフモードも起動しない場合には、回復ドライブを利用して「スタートアップ修復」を行いましょう。これらによってWindowsがメンテナンスされます。
回復ドライブの作成には、16GB以上のUSBメモリが必要です。「スタートアップ修復」は、以下の手順で行います。
スタートアップ修復の手順 |
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「スタートアップ修復」でエラーが直らない時は、「詳細オプション」の「システムの復元」も試してみましょう。
Windowsを初期化または再インストールする
今まで紹介したすべての方法でもエラーが改善しない場合は、Windowsの初期化、もしくは再インストールが必要です。
ただし、データが全て消えてしまうため、初期化と再インストールに関しては、最終手段と認識しておきましょう。
プロに「デバイスに問題が発生したため、再起動」トラブルのサポートを依頼するのも対処法

前述の対処法で「デバイスに問題が発生したため、再起動」が表示される状態が改善しない場合、BIOSトラブルやドライバーエラーなど様々な原因が考えられます。
システムの復元で改善する可能性はありますが、上手く対応できなければ失敗して現状よりもさらに症状が悪化してしまう可能性もあります。
自力での修復が困難だと思われた場合はパソコンやデータの安全のためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルに依頼いただくことをおすすめいたします。
PCホスピタルは「デバイスに問題が発生したため、再起動」トラブルのサポートが可能です
Windowsのパソコンで「デバイスに問題が発生したため、再起動」と画面に表示される原因は、BIOS設定が変更されていることやウイルスに感染していること、Windowsにトラブルが起きていることなどです。
「デバイスに問題が発生したため、再起動」に対処するためには、放電したり、BIOSの設定を初期化したり、高速スタートアップを無効にしたりしましょう。その他のさまざまな方法でも、「デバイスに問題が発生したため、再起動」に対処できます。
どうしてもWindowsのパソコンでの「デバイスに問題が発生したため、再起動」という画面が直らない場合は、ぜひPCホスピタルに修理をご依頼ください。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + 起動トラブル修理 22,000円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得