ファンが高速回転する原因と回転数を減らすための6つの対処法を紹介

パソコンの内部機器を冷やし、適切な温度を保つためのファンが高速で回転して、熱い空気が勢いよく排出されたり、ファンの高速回転により大きな音が出たりして、お悩みではないでしょうか。
急に大きな音が出ると「故障かな?」と心配になりますが、パソコンの正常な反応が原因である場合と、故障が原因の2通りに分かれるため、確実に故障とは限りません。
ここではファンが高速回転する6つの原因と、それに合わせた対処法、故障時の修理費用の目安やファンを故障させないための予防方法を解説します。
ファンが高速回転して困っている方は、参考にしてください。
PCのファンが高速回転する6つの原因

正常にパソコンが動作していたとしても、急にファンが高速回転する場合があります。ここでは、考えられる6通りの原因を解説します。
- CPUに負荷のかかる作業中
- 長時間使用によるパソコンの熱の冷却
- 通気口の目詰まりで熱を上手く逃がせていない
- 小型化されたパソコンでファンの高速回転が必須
- ファンや周辺の部品の故障
- プログラムの異常が発生している
CPUに負荷のかかる作業中
高解像度のゲームや動画編集、Photoshopの利用など、CPUに負荷がかかる作業を行ったことが原因となっている場合があります。
メーカー製のパソコンは、温度管理システムによってファンの動きが調節されており、CPU利用量が50%を超えるとファンが高速回転をはじめます。
なぜCPUが熱を持ちやすいかというと、パソコン上で発生するさまざまな指示を、適切に処理してくれる部品だからです。つまり処理すべき指示が多くなればなるほど、負荷がかかります。
Macの場合は「アクティビティモニタ―」という機能を、Windowsの場合は「タスクマネージャー」という機能をチェックすることで、CPUに負荷がかかっているか確認可能です。
また、起動時も負荷がかかりやすいため、ファンが5~20秒ほど高速回転することがあります。ただしこれは正常な反応で、不具合ではありません。
長時間使用によるパソコンの熱の冷却
長時間連続してパソコンを使っている場合、電源周りの温度が高くなり、ファンが高速回転する原因になります。
特にノートパソコンの場合は長時間の充電もファンが高速回転する原因です。ACアダプターに接続したまま放置していると、次の起動時にファンの音がうるさくなる場合があります。
また、熱の冷却が必要になりやすい状況として、夏場など30度を超えるような室内で利用することが挙げられます。
パソコン内部は、室温に対し約7~8度高くなるとされます。つまり室温が約30度を超えると、パソコン内部は約37~38度と、 約40度近くなってしまうのです。
したがって、パソコンを使用する部屋の温度は35度までが適温とされます。
長時間使用する場合や、夏の熱い時期にパソコンを使う際は、室温が35度を超える場合があります。その場合、パソコンが熱を持ちやすくなってしまうので、室温を下げたり、パソコンを冷やすための冷却台を利用したり、温度調節を行いましょう。
通気口の目詰まりで熱を上手く逃がせていない
空気が出入りする通気口や排気口周りにホコリが溜まっていると、ファンが高速回転する原因となります。
通常のファンの回転数では熱が十分に逃せず、内部のCPUやHDDなどパーツがさらに熱を持ちやすくなるためです。
また、ファンから吸い込まれたホコリが、熱を放射するヒートシンクという機器に付着し、目詰まりが起きることもあります。
熱が上手く逃せていない場合、簡単な作業でも内部温度が高くなり、ファンがさらに高速回転する原因にもなります。たとえば、次のような状況で起こりえます。
- ファンにホコリが付着している
- 空気の通りが悪い机の下にパソコンの本体を置いている(タワー型デスクトップパソコンの場合)
- 着替えをよく行う部屋にパソコンを置いてある
- 排気口や通気口をパソコンのケースや壁が塞いでいる
もし20分以上ファンがうるさく回転している場合は、熱が上手く逃れていない可能性を考慮しましょう。
小型化されたパソコンでファンの高速回転が必須
小型化されたパソコンや薄型ノートパソコンの場合、サイズ上、小さなファンを搭載する必要があるため、結果として高速回転が必須となる場合があります。
ファンは風を起こし、空気の通り道に熱を乗せることで機器を冷やすため、基本的にファンが大きいほど冷却性能が高くなるからです。
しかし小型化されたパソコンの場合、内部に装置を収めるには、大きなファンは不向きです。結果として、冷却性能を十分に発揮させるには、小型ファンを高速回転させる必要があります。
作業や仕事に集中できないほどファンの音が大きい場合は、静音タイプやファンが最初から付いていないファンレスのノートパソコンに買い替えるのも1つの方法です。
ファンや周辺の部品の故障
ファンや周辺部品が故障してしまい、十分な冷却が行われていないことも、ファンが高速回転する原因です。
ホコリが絡むなどして、ファン自体が故障したり、回りにくくなることがあります。すると回転不足が起こり、内部温度が高くなるため、冷却効果を高めるために高速回転する原因となります。
またパソコン内部には、部品が高温にならないように管理する、温度センサーが搭載されています。
しかしセンサー自体が故障してしまうと、冷却状況を正しく判断できません。結果として、ファンに異常はなくても、冷却のためにファンへ高速回転を指示してしまうことがあります。
修理や内部の掃除で改善される場合もありますが、ファンや部品の故障は、交換対応となることも考えられます。早めに修理依頼を検討しましょう。
プログラムの異常が発生している
何らかの異常がプログラムに発生したことが原因で、ファンの回転数を正常にコントロールできなくなる場合があります。
プログラムに異常が起きることで発生する状況は1つに限りません。ACアダプターを接続しただけでパソコンが起動したり、アップデートに伴いファンの回転数に異常が出たり、さまざまです。
またパソコンのパフォーマンス向上を目的に設定を変えた結果、プログラムに異常が生じ、パソコンが熱くなることもあります。
自力で解決できる場合もありますが、修理や専門的知識が必要となることもあるため、慎重な対応が必要です。


修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
PCのファンが高速回転する時の6つの対処法

6つの原因が分かったところで、ここではそれぞれの原因に合わせた対処法を解説します。1つずつ対処して、効率よくパソコンを使いましょう。
- 起動させるアプリは最小限にとどめる
- 設定を省電力モードに変更する
- デフラグをしてパソコンへの負荷を減らす
- 熱が逃げやすいようパソコン本体のファン周りを掃除する
- ファンが高速回転しない温度までパソコン本体を冷やす
- ファンの回転数をアプリで制御
起動させるアプリは最小限にとどめる
負荷がかかる作業が原因となっている場合は、起動させるアプリを最小限にとどめたり、高付加の作業を1つずつ行ったりしましょう。
不要なアプリケーションを調べる方法は、MacとWindowsで異なります。まず、Macの場合を解説します。
Macで不要なアプリケーションを調べる手順 |
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また「Finder」を起動したうえで、「アプリケーション」から「ユーティリティ」、「アクティビティモニタ」の順でも確認できます。
Windowsの場合は、次の手順で行います。
Windowsで不要なアプリケーションを調べる手順 |
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Windowsの場合は、起動時に処理が必要な項目を減らす対処も行いましょう。自動で起動するアプリケーションの数を減らせば、それだけ処理が軽くなり、ファンの高速回転が起こりにくくなります。
設定方法は、以下の通りです。
Windows起動時に処理が必要な項目を減らす手順 |
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設定を省電力モードに変更する
パソコンを長時間使用する場合に、使用する電力を減らし、パソコンの内部温度を適切に保ちやすくする対処法です。
省電力モードに切り替えることで、自動的にディスプレイの明るさがおさえられたり、スリープモードに入る際にアプリケーションの作業を保存して電源をオフにしたりできます。
OSやバージョンによって設定方法が異なるため、詳しくは自分の使用しているパソコンに合わせて検索した方が確実です。
ここでは、Windows 10とWindows 11の設定方法とMacBookの設定方法をそれぞれ紹介します。まずは、Windows 10を設定する場合です。
Windows 10を省電力に設定する手順 |
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Windows 10が搭載されたノートパソコンの場合は、「バッテリ駆動」と「電源に接続」している時、それぞれ設定できます。
Windows 11を省電力に設定する手順
- 画面下のWindowsマークをクリック
- 「設定」をクリック
- 「システム」内の「電源とバッテリー」をクリック
- 「電源モード」のボックスをクリック
- 「トップクラスの電力効率」をクリック
- これで設定完了です
続いて、MacBookの設定方法です。
MacBookを省電力に設定する手順 |
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また、ディスプレイのバックライトをあらかじめ暗くしておくことも1つの方法です。明るさ調節キーなどを使って、必要最小限に変えておきましょう。
デフラグをしてパソコンへの負荷を減らす
デフラグにより、パソコン内部のデータをシステムが使いやすい状態にすることで、負荷を減らす対処法です。
パソコンの内部では、データを保存する際に1つのデータがバラバラに保存されたり、データの空きができたりすることがあります。
どちらも、結果としてHDDの読み込みに時間がかかり、パソコンに負荷がかかる状態です。この状態を改善する機能が、デフラグです。
実行することで、負荷をおさえ、ファンの高速回転を防いだり、ハードディスクの音をおさえたりできる場合があります。
Windows 10とWindows 11でデフラグを行う手順は下記の通りです。
Windows 10でデフラグを行う手順 |
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Windows 11でデフラグを行う手順 |
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また、エクスプローラーのPCから「デバイスとドライブ」に表示される「ローカルディスク」を右クリックし、「プロパティ」の「ツール」からドライブのデフラグと最適化を行えます。
一方で、Macの場合はデフラグがバックグラウンドで実行されるほか、大容量のファイルはそのままの状態でSSDやHDDに書き込まれるため、デフラグを手動で行う必要はありません。
代わりに、ディスクユーティリティの検証・修復という操作を実行することで、処理速度を元に戻し、ファンの高速回転を改善できる場合があります。
ディスクのアクセス権とは、ファイルの読み書きなどを正しく行うための設定です。ディスクのアクセス権が変わると、ファイルの読み書きが正しく実行されないため、負荷がかかることがあります。
手順は、以下の通りです。
Macでディスクユーティリティの検証・修復する手順 |
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熱が逃げやすいようパソコン本体のファン周りを掃除する
ファンの排気口や通気口にゴミやホコリが付着している場合は、通気口周りや、パソコン本体のファン周りを掃除することが、対処法として挙げられます。
熱が逃げやすくなるため、冷却効率を高めることができ、ファンの高速回転を防げるからです。状況によって、次のような対処法があります。
状態 | 対処法 |
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吸気口や排気口からホコリが見える | 掃除機で吸い取ったり、ピンセットでつまむ |
ノートパソコンケースを使っている | 使用する時はケースを外す |
床にパソコン本体を置いている | パソコン本体を置く台を使う |
机の下にパソコン本体を置いている | パソコン周りを囲むものを片付ける |
タワー型のデスクトップパソコンの場合は、側面のカバーを外して内部を掃除することも有効です。実施する際は、静電気除去を十分に行い、ホコリが飛んでもよい場所で行います。
ただし、細かな掃除方法はメーカーによって異なるため、基本的にはメーカーのホームページやマニュアルを参考にしてください。
また、保証期間中のパソコンやノートパソコン、画面一体型パソコンの場合は、分解して掃除することで保証が無効になるだけでなく、破損の危険性も高いため、基本的におすすめできません。
以下に、掃除の手順を簡単に解説します。
パソコンを掃除する手順 |
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ホコリが見えていても、掃除が難しそうだと感じられる場合は、無理に実行しないようにしましょう。
ファンが高速回転しない温度までパソコン本体を冷やす
パソコンが熱を持っていることでファンが高速回転している場合は、パソコン本体を冷やすことで対処できる場合があります。
ただし、冷やすといっても氷や保冷剤を使ってはいけません。水分が中に入り込むことでショートしてしまい、データ破損や故障の恐れがあります。
すぐにできる対処として、以下の方法を実行してみましょう。
- 夏場なら冷房をつけて部屋の温度を35度以下まで下げる
- 適度に電源を落として休む時間を作る
- 外部ファンや扇風機で本体を冷やす
またノートパソコンであれば、同じ場所で作業せず、適度に場所を変えるのも手です。たとえば布団の上やソファの上は、空気の通りが悪くなるばかりか、ホコリを吸い取ってしまう恐れがあります。
場所に悩む場合は、ノートパソコン専用のクーラーやファンが付いた、冷却台と呼ばれる本体を冷やすグッズもあるため、導入を検討するのも手です。
ファンの回転数をアプリで制御
自作パソコンを使っている方や、CPU使用率をチェックしながら設定を行える方は、フリーアプリやマザーボード専用のソフトでファンの回転数を制御するのも手です。
フリーアプリとしては、WindowsではSpeedFanが有名です。Macの場合は、Mac Fan Controlや有料のTG Proが挙げられます。
ただし、この方法はファンの回転数を自分で調節するため、表示されるデータの意味を理解しながら使う必要があります。
またファンの回転数が少なくなるということは、パソコンの内部温度が高くなった時に対処しきれず、結果としてパソコンの寿命を縮める恐れもある点に注意が必要です。
PCファンの高速回転が気になる場合は修理業者に相談しよう

もしも、上記の対処方を試してもファンが高速回転する原因を突き止められず改善がみられない場合は修理業者に相談しましょう。
というのも、ファン自体が故障してしまった場合や、パーツの異常など、自力では解決が難しい原因が潜んでいることもあるためです。
初心者の方であればパソコン内部をチェックして原因をチェックすることはなかなか難しいです、自力での対応が難しいと判断できた場合は、一度PCホスピタルにご相談ください。
PCホスピタルにパソコン内部の点検をご相談いただく場合はこちら
PCファンを高速回転させない予防法

ファンの高速回転を起こさないようにするには、パソコン内部を適切な温度に保つことが重要です。ここでは、パソコン内部を適切な温度に保つため、今すぐできる方法を3つ解説します。
- 冷却グッズの取り付け
- パソコンを使用する場所を工夫する
- 冷却や放熱に優れたパソコンへ買い替え
冷却グッズの取り付け
パソコン本体を冷やす方法として、冷却パッドや外付けファンを利用してみましょう。
ノートパソコンの場合は、次のような対処法があります。
- 効率の高い「冷却ファン付きの冷却台」
- 貼るだけで効果を期待できる「冷却パッド」
- USBポートに接続して使う「USBクーラー」
- 放熱口に使う「吸引式冷却ファン」
またタワー型デスクトップパソコンの場合は、根本的な対処としてケースファンや、パーツごとファンを増設することもできます。
ただし、むやみにファンを増設するとかえって内部の空気の通り(エアフロー)が悪くなることもあります。結果としてパソコンの内部温度が高くなってしまうため、増設時は注意が必要です。
暖かい空気は上昇するため、上面や背面から暖かい空気が排出されるように設置するとよいでしょう。
パソコンを使用する場所を工夫する
パソコンの内部温度が高くならないように、以下の5つのポイントをおさえた場所で使うようにしましょう。
- 熱の排気口を妨げない場所
- ホコリが溜まりにくい場所
- 安定した平らな場所
- クーラーなど温度管理ができる設備が整っている場所
- 直射日光が当たらず湿度が高くない場所
特に床や布団の上はホコリが溜まりやすいため、基本的には机の上で使用するのがおすすめです。机の上にスペースがない場合は、パソコン用の小型スタンドで床との距離を作りましょう。
夏場は特にパソコンのダメージが大きくなる時期です。室温が高くなり過ぎないように、エアコンや扇風機を併用して、適温を保ちましょう。温度を設定する際は、前述したように35度前後が目安となります。
冷却や放熱に優れたパソコンへ買い替え
5~6年継続して使っているパソコンは、冷却や放熱に優れたパソコンへ買い替えを検討しましょう。
パソコン自体が古いために、どのような対策を行っても処理能力が追い付かず、ファンの高速回転を防げない場合があるためです。
テレワークの普及により、Zoomなどビデオ会議をする機会が増えた方は、処理能力の高いパソコンへ買い替えた方が効率が高くなるでしょう。
また、5~6年経過したパソコンは、内部部品が劣化してしまいます。すると故障によるファンの高速回転が起きる可能性や、熱暴走によるパソコン本体の故障も考えられます。
パソコンの買い替えには、データのバックアップなども必要なため、早めに準備して計画的に買い替えましょう。
PCファンの高速回転の対処でやってはいけないこと

ファンが高速回転している場合、してはいけないことがあります。それは、ファンの高速回転を放置すること、そして、掃除を丁寧に行わないこと、水気のあるものでパソコンを冷やすことです。
- ファンが高速回転している状態で使い続ける
- 電源を入れた状態でパソコン内部の掃除
- パソコンを氷で冷やす
- 掃除の際にホコリをパソコン内部に落とさない
ファンが高速回転している状態で使い続ける
ファンの高速回転を放置して使い続けると、最悪の場合、熱によってパソコン内部のパーツが焦げてしまうことがあります。
次のような状態が起きている場合は、ファンの高速回転を放置し過ぎてしまった可能性が高いです。
- ファンが高速回転すると焦げ臭い
- 突然電源が落ちる
- 画面がブルースクリーン(青い画面)になる
- 操作していないのに再起動する
- エラーが頻発する
こうした状況が続き、パーツが焦げ付いてしまうと、修理では対処できません。部品交換やパソコンの買い替えが必要です。
負荷のかかる作業をよく行う人も、ファンの高速回転を放置せず、おかしいと思ったら作業を一時中断するなど、対処を行いましょう。
電源を入れた状態でパソコン内部の掃除
タワー型のデスクトップパソコン内部を掃除する際は、必ず電源を切り、コンセントを抜いた状態で行いましょう。
電源を入れた状態で掃除を行うと、ショートが起きたり、感電してしまったりするためです。パソコン本体にもあなた自身にも危険なため、必ず電源を落としましょう。
また、静電気を防ぐことも大切です。静電気防止効果のある手袋や、除電効果のあるハケを用意して行いましょう。
パソコンを氷で冷やす
パソコンを冷やす際は、必ず冷却パッドや冷却ファン、冷却台、ジェルタイプの精密機器用冷却シートなど、パソコン専用の冷却アイテムを使いましょう。
たしかに氷や保冷剤で冷やすと効果が高そうですが、水分が内部に入り込むと、ショートや不具合が起きることがあります。
ファンの高速回転以外の不具合が起きる可能性が高いため、氷や保冷材は使ってはいけません。
掃除の際にホコリをパソコン内部に落とさない
パソコンの内部を掃除する場合は、ホコリをパソコンの中に落とさないことが大切です。
特にエアダスターを使ってホコリを吹き飛ばす場合、細かいパーツが取れたり、吹き飛ばしたホコリが内部の基盤に落ちてしまったり、新たなトラブルを起こすことがあります。
空気を噴射してホコリを飛ばす際は、ホコリがパソコン本体ではなく、外へ飛ぶように吹き付けましょう。
また、ホコリが内部に落ちたからといって、掃除機を使用してはいけません。細かなパーツを吸引してしまった結果、パソコンの買い替えが必要になることもあります。
プロにPCファントラブルのサポートを依頼するのも対処法

記載の対処法でファンが高速回転する状態が改善しない場合、周辺部品の故障やシステム破損など複数の原因が積み重なってることも考えられます。
パソコンを分解して部品を交換すれば改善するかもしれませんが、パソコン内部に触れるため、失敗すれば不具合が発生して起動しなくなり、パソコンが使用できない状態になってしまう可能性があります。
自力の改善が難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。
PCホスピタルはPCのファンが高速回転するトラブルのサポートが可能です
パソコンのファンの高速回転が急に起きると、故障が起きたかもしれない、と慌ててしまいがちです。しかし、原因は多岐にわたり、中には負荷のかかる処理を行っているだけなど、通常の反応であることも考えられます。
まずは、パソコンの本体が熱くなり過ぎていないか、負荷のかかる処理をしていないか確かめましょう。今回紹介した6つの対処法を行っても変化がない場合は、ファン自体が故障していることも考えられます。
ファンの高速回転でお困りの場合はぜひPCホスピタルに修理をご依頼ください。


修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得