Windowsパソコンのデータを簡単にバックアップする方法

目次
1.バックアップの仕組み
バックアップにはデータをコピーする記録媒体やメディアが必要になってきますので、事前に準備しておきましょう。パソコン本体ではなく、別のメディアにコピーしておくことで、万が一パソコンが故障してもデータを元に復元することができるからです。
1-1. バックアップが活躍する例
バックアップが実際に活躍する例を3つご紹介いたします。
1-1-1. 操作ミスで活躍
パソコンを操作していると、うっかりデータを削除してしまうこともあると思います。パソコン内のゴミ箱内にデータが残っていればいいのですが、設定によってはゴミ箱に残らずに消去されてしまうこともあります。そんなときに、バックアップを取っていれば消してしまったデータを元に戻すことができます。
1-1-2. パソコンの故障で活躍
ジュースやコーヒーを飲みながらパソコンを使っていたら、パソコン本体にこぼしてしまった!おかげで、パソコンは壊れてしまって、中に入っていたデータも復旧は無理だといわれてしまった・・・。そんなときに、バックアップを取っていれば新しいパソコンにデータを入れなおすことができます(作成途中の状態ではなく、バックアップを取ったときの状態のデータです)。
1-1-3. ウイルス感染で活躍
ウィルス感染をしてしまった場合、初期化などができない場合などは買い換えるしかないですよね。そうなると、パソコンに保存していたデータを取り出すことができません。そんなときに、バックアップを取っていれば新しいパソコンにデータを入れなおすことができます。ただし、注意点として、バックアップのデータもウィルスに感染している場合は、新しいパソコンにもウィルスが感染してしまいます。専門知識などがない場合は、修理業者などに相談するようにしましょう。
2.バックアップのための事前準備
バックアップには事前準備が必要です。外付HDD、外付けSSD、USBメモリー / SDカード、CD / DVD / BD、NASなどメディア別で対処方法も様々なので、それぞれご紹介していきます。
3.代表的なバックアップ先のメディアと特徴
バックアップ先のメディアと特徴を紹介いたします。
3-1. 外付HDD(ハードディスクドライブ)
usbポートを使用してパソコンに接続するためのハードディスクです。大容量なので、パソコン全体のバックアップには最適です。
3-2.外付けSSD(ソリッドステートドライブ)
HDDより高速なドライブでデータの読み書きが速く、低消費電力、耐衝撃性に優れます。
3-3.USBメモリー / SDカード
USBメモリーはUSB接続が可能なインターフェースを持った外部メモリを指します。様々な容量のタイプがありますが、サイズは小さいので持ち運びに便利です。その反面、容量が少ないため、パソコン全体のバックアップはできません。SDカードは写真データ等のバックアップメディアとして最適です。メディアを接続すればデータも自由に追加できます。データへのアクセスも別のパソコンへの大事なデータの移行も非常に手軽なので、目的や状況に合わせて、2つのどちらかのメディアを選ぶのが大変便利です。メディアが小さいので、紛失・消失の可能性もあります。普段から具体的なリスクも理解してご利用ください。
3-4.CD / DVD / BD(ブルーレイディスク)
CD、DVD、BD(ブルーレイディスク)のような小型のメディアでもパックアップができます。CDは1つの容量は少ないですが、安価で購入できます。DVDはレーザー光を使用してデータの読み書きや書き込みができます。現在でも多くのパソコンに標準でドライブが付いており、幅広く利用されてます。ディスクなので持ち運びは便利ですが、容量が少ないため、パソコン全体のバックアップはできません。BDはdvdの約5倍の記憶容量を持ちます。
3-5.NAS (ネットワークHDD)
ネットワークに直接接続して使用するHDDなどの磁気ディスクのことを指します。nasではネットワークを経由することで、スマホやタブレットのデータも簡単に共有することが可能です。最近はRAID対応もあり、複数のHDDを組み合わせることが可能なので、HDDが1台故障しても買い換えなどせずにシステムは停止しないまま自動的に稼働を継続することができるので、システムの信頼性、安全性を向上できます。
4.バックアップの種類について
バックアップには「個別バックアップ」と「丸ごとバックアップ」があります。それぞれの操作方法を確認していきましょう。
4-1 個別バックアップについて
必要なデータだけをコピーして、別の機器やメディアに保存することを個別バックアップと呼びます。万が一、大切な写真データや書類データが破損した場合でも別の場所にデータを残しておけば、復元することができます。液晶割れと同様にノートパソコンに外部ディスプレイをつないで、デスクトップ画面を見る方法です。古い機種で修理をしたくない場合や一時的に操作したり、データを取り出す場合は有効な方法になりますので、是非ご活用ください。
4-1-1.操作方法
1.バックアップ先のドライブやフォルダを開きます。
2.ドライブ内のバックアップしたいファイルまたはフォルダを選択します。
3.2で選択したファイルを左クリックしたまま、バックアップ先のウィンドウまで移動させてクリックを離します。
4-2.丸ごとバックアップについて
丸ごとバックアップとはパソコンにOS、データ、アプリケーション等をそのまま記憶することを指します。パソコンにトラブルが発生した場合、そのデータの元にバックアップした状態に復元できることが可能です。パソコンに障害が発生した場合、バックアップした状態の環境を復元することができるため、その間に更新したファイルはバックアップした時点の状態に戻ることができます。詳しくは次の項目で説明していきます。
4-3.携帯電話のデータをパソコンにバックアップする場合
iPhoneではドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアの会社やMacだけではなく、WindowsのPCでもiTunesのソフトをインストールすることでパソコンにデータを保管することができます。この場合、写真データからパズドラなどのゲームアプリのデータまで様々な種類のものをパソコンの内蔵HDDやSSDの容量に合わせてバックアップができるのでおすすめです。他にもクラウドサービスを使うやり方もあります。iPhone以外のアンドロイドなどのドコモスマホでもパソコンにデータをバックアップすることが可能です。
4-4.3DS、PS4などゲーム機のデータをパソコンにバックアップする場合
ニンテンドー3DS、Nintendo Switch 、PS3、PS4などゲーム機のデータをパソコンにパックアップすることともできます。ゲーム機にUSBメモリーやmicroSDカードを接続してデータを保存し、そのメディアをパソコンに接続してデータをパソコン側にコピーすればバックアップが可能になります。
パソコンのバックアップのトラブルサポートはこちら。
5.バックアップ方法について
それではWindows 7のOSが搭載しているバックアップ機能の手順について説明していきます。パソコンのメーカーは富士通、DELL、necなど問わず共通となります。
5-1.Windows 7 個別バックアップ方法
個別バックアップはユーザが指定したフォルダを必要なときにバックアップすることができます。保存されるのはバックアップデータが実行したときのデータです。バックアップに利用できるメディアは上記で紹介した通り多くありますが、バックアップに必要な容量に適している最適なメディアを選択しましょう。バックアップは時間がかかりますので、ノートパソコンの場合、バッテリーではなくACアダプタを持ってくるようにしましょう。
5-1-1. 操作手順
- パソコンに外付けHDD等のメディア機器を接続します。
- 「自動再生」が表示された場は「x」をクリックして閉じる。
- 「スタート」ボタンから「コンピューター」の項目を選択する。
- 「システムとセキュリティ」の「バックアップの作成」をクリックする。
- 「バックアップの設定」をクリックする。
- バックアップ先を指定して、「次」へのボタンを押す。
- 「自分で選択する」にチェックをして、「次」へのボタンを押す。
- バックアップしたい項目のチェックボックスをクリックし状態をオンして、「次のドライブのシステムイメージを含める」はチェックを外しオフにして、「次」へのボタンを押す。
- スケジュールの変更をクリックして、「スケジュールに従ってバックアップを実行する」のチェックボックスをオフにして、「OK」ボタンをクリックする。
- 「設定を保存してバックアップを実行」ボタンをクリックすると、バックアップが開始されます。
5-2.Windows 7 丸ごとバックアップ方法
丸ごとバックアップは正常に動作しているときのパソコンの状態を丸ごと保存することができます。パソコン全体を丸ごとバックアップするには大容量のメディアが必要になりますので、外付けハードディスクドライブ(hdd)を使用するのがオススメです。個別バックアップと同様に丸ごとバックアップも時間がかかりますので、ノートパソコンの場合、バッテリーではなくACアダプタを持ってくるようにしましょう。
5-2-1. 操作手順
- パソコンに外付けHDD等のメディア機器を接続します。
- 「自動再生」が表示された場は「x」をクリックして閉じる。
- 「スタート」ボタンから「コンピューター」の項目を選択する。
- 「システムとセキュリティ」の「バックアップの作成」をクリックする。
- 「バックアップの設定」をクリックする。
- バックアップ先を指定して、「次」へのボタンを押す。
- 「自分で選択する」にチェックをして、「次」へのボタンを押す。
- バックアップしたい項目の?をオンにして選択して、「次のドライブのシステムイメージを含める」はオンにして、「次」へのボタンを押す。
- スケジュールの変更をクリックして、「スケジュールに従ってバックアップを実行する」のチェックボックスをオフにして、「OK」ボタンをクリックする。
- 「設定を保存してバックアップを実行」ボタンをクリックすると、バックアップが開始されます。
5-3.Windows 8 全体のバックアップ方法
Windows 8でも同様にバックアップを取ることが可能です。今回はWindows 8.1のパソコン全体のバックアップ方法を説明いたします。
Windows 8.1のバックアップ手順
- パソコン起動後、バックアップ用の外付けストレージをパソコンに接続する
- デスクトップを表示した状態で[Windowsキー + X]を押下でコントロールパネル画面を表示
- コントロールパネルの表示方法を「カテゴリ」にし、「システムとセキュリティ」にある「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」を選択
- 画面左下の「システムイメージバックアップ」を選択
- 「システムイメージの作成」を選択し、「バックアップデバイスを検索中です」の表示が終了後、バックアップ先のストレージを選択
- バックアップを行うドライブを選択
- バックアップが終了後、出力先に「WindowsImageBackup」というフォルダーがあることを確認します。
終わりに
パソコンのバックアップ方法や仕方をお伝えしましたが、無事にできましたか?パソコンのバックアップは面倒だからといって後回しや忘れがちになりますが、不測の事態に備えて日時なども決めて定期的にとることが重要です。もし不安な方がいれば弊社でもバックアップサービスを承っておりますので、お気軽にお電話ください。この情報がみなさんに役立つことができれば幸いです。