Cドライブの空き容量が減る原因と容量を増やす9つの方法を紹介

目次
「PCの動作が重い」や「Cドライブに空き容量がなく、Windowsをアップデートできない」などでお困りの方も多いのではないでしょうか?
Cドライブはパソコンのシステムやアプリケーションを作動させるドライブになるので、空き容量がない場合にはパフォーマンスの低下につながります。そのため、今悩んでいるのであれば早急に改善すべき問題になります。
「Cドライブの空き容量を増やしたい」と考えている方に、この記事ではCドライブの空き容量を増やす方法や空き容量が減ってしまう原因について解説いたします。
1.すぐにできるCドライブの空き容量を増やす9つの方法

まず初めに、Cドライブの空き容量を増やす9つの具体的な方法について解説します。
「Cドライブの空き容量がすぐに減ってしまい困っている」という方は参考にしてください。
1-1.デスクトップに表示されているファイルを削除する
デスクトップに表示されている不要なファイルは削除するとCドライブの容量を減らすことができます。
と言うのも、デスクトップ上にあるファイル場所は何も設定していない限りCドライブにひもづけられています。そのために、デスクトップに10や20のファイルがある場合は、それだけCドライブを圧迫しているのです。
デスクトップにファイルを置いておくとパッと目につくので便利ですが、必要以上にファイルを保存すると Cドライブの容量を圧迫するだけでなく、動作が遅くなる原因になります。
そのため、デスクトップ上は本当に必要なものだけを残して、他のものは移動させる、または削除しておきましょう。
また、ファイルを削除したらパソコンの「ゴミ箱」の中に入りますが、中身を空にしなければ容量削減にはなりませんので、忘れないようにしましょう。
1-2.不要になったアプリをアンインストールする
不要になったアプリはアンインストールを行いましょう。
一度インストールしたアプリは、使っていなくてもCドライブの容量を消費しています。以下でWindowsPCでのアンインストール手順を紹介するので参考にしてください。
- 画面左下の「スタートボタン」を右クリック
- 表示された「クイックリンク」メニューから「アプリと機能」をクリック
- アンインストールしたいアプリを選択して、「アンインストール」をクリック
アプリケーションをアンインストールする際は、Windowsのアップデートプログラムなど、システムに必要なファイルを消してしまうことのないように注意しましょう。
1-3.使用しているブラウザの一時ファイルを削除
インターネットの一時ファイルには、これまでに閲覧したWebサイトの画像や文字、プログラムなどのキャッシュ情報が保存されています。一時ファイルが溜まっていくと、Webページが正常に読み込めなくなったり、PCの動きが遅くなったりします。
以下で世界中で使われているブラウザシェアの上位にある、
- Chrome
- Internet Explorer(IE)
- Microsoft Edge
これらの一時ファイルを削除する手順を紹介しますので、確認しましょう。
【Chrome】
- Chromeを開き画面右上の「その他アイコン」をクリック
- 「その他のツール」「閲覧履歴を消去」 を順にクリック
- 閲覧を消去する期間を選択。すべて削除するには、「全期間」 を選択
- 「Cookie と他のサイトデータ」 と 「キャッシュされた画像とファイル」 の横にあるチェックボックスをオンにする
- 「データを消去」 をクリック
【Internet Explorer】
- Internet Explorerを開き、画面右上の「ツールマーク」をクリック
- セーフティから「閲覧履歴の削除」をクリック
- 「インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイル」にチェックを入れ「削除」をクリック
- 画面下部に「選択された閲覧の履歴が削除されました。」と表示されることを確認
【Microsoft Edge】
- Microsoft Edgeを起動し画面右上の設定メニューを選択
- 表示されたメニューから「設定」を選択
- 「設定」の画面から「プライバシーとサービス」を選択
- プライバシーとサービス」の画面で下にスクロールし、「クリアするデータの選択」を選択
- 「閲覧データをクリア」の画面で「キャッシュされた画像とファイル」「今すぐクリア」の順にクリック
1-4.OSの復元ポイントを削除する
Windowsには、PCの動作に問題が生じたときにシステムを復元するためのバックアップである、復元ポイントというものがあります。復元ポイントがあることで正常に動作していた状態に戻すことができるのです。
ただ、復元ポイントはメンテナンスしなければ、古いデータが蓄積してしまいます。最新のデータ以外にはほぼ必要ないものなので、削除してCドライブの空き容量を増やしましょう。
最新の復元ポイント以外を削除する方法は次のとおりです。
- スタートメニューから「すべてのプログラム」「アクセサリ」「システムツール」「ディスククリーンアップ」の順にクリック
- ディスククリーンアップの画面で「詳細オプション」タブを選択
- 「システム復元とシャドウコピー」の「クリーンアップ」をクリック
- ポップアップメニューが出てきたら「削除」をクリック
1-5.ページファイルを小さくする
ページファイルとは仮想メモリのことです。PCには物理的なメモリが足りないときにハードディスクの中に仮のメモリ領域を作って補う仮想メモリ機能があります。
実際にメモリが足りていないときは有効ですが、仮想メモリはドライブの容量を使いますのでページファイルを小さくしておきましょう。ページファイルを小さくする方法は次のとおりです。
- 「スタート」メニューから 「Windowsシステムツール」「コントロールパネル」「システム」の順にクリック
- 「システムの詳細設定」をクリック
- 「システムのプロパティ」画面の「詳細設定」 タブをクリック
- 「パフォーマンス」の 「設定」をクリック
- 「パフォーマンスオプション」画面で「詳細設定」タブを選択し「仮想メモリ」の「変更」をクリック
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外す
- ページファイルのサイズを変更したいドライブを選択して「カスタムサイズ」をチェック
- 「初期サイズ」と「最大サイズ」に同じ値を入力し「OK」をクリック
- 「変更結果はコンピューターを再起動しなければ有効になりません」というポップアップが表示されたら「OK」をクリックして再起動
なお、「初期サイズ」と「最大サイズ」の値は、仮想メモリタブの「すべてのドライブの総ページングファイルサイズ」に表示されている推奨値を参考に入力してください。ファイルの断片化を防ぐために同じ数値を入力するのがポイントです。
1-6.Cドライブをデフラグをしてファイルの断片化を解消する
デフラグとはファイルの断片化を解消することです。デフラグでドライブに格納されている断片化されたデータを整理できるので、結果としてCドライブの空き容量が増えます。デフラグの手順は次のとおりです。
- 「スタート」から「Windowsシステムツール」「コントロールパネル」の順にクリック
- 「システムとセキュリティ」をクリック
- 「管理ツール」欄から「ドライブのデフラグと最適化」をクリック
- ドライブの一覧から「Cドライブ」をクリックして「最適化」をクリック
- デフラグが始まるので「現在の状態」欄に「OK」と表示されるまでしばらく待つ
ただし、デフラグには時間がかかりますので時間に余裕があるときに行うようにしてください。
1-7.オンラインストレージにファイルを移動する
オンラインストレージとは、インターネット上でデータの保管や共有ができるストレージのことを言います。代表的なものはGoogleの提供するGoogle DriveやMicrosoftのOneDriveなどがあります。
Cドライブに入っている重要なデータは、オンラインストレージに保存し、Cドライブから削除して容量を増やしましょう。
以下では、個人プランの場合に無料で使えるサービスをいくつかピックアップしたので、参考にしてください。
オンラインストレージ名 | 容量 |
---|---|
Google Drive | 15GB |
OneDrive | 5GB |
iCloud Drive | 5GB |
Box | 10GB |
AmazonCloud Drive | 5GB |
ストレージを増やすには追加で容量を購入する必要があります。また、法人で利用する場合には有料になるケースもあります。詳しくはそれぞれのサービスを確認してみてください。
1-8.ファイルやドライブを圧縮する
容量を増やすには、ファイルやドライブを圧縮する方法もあります。ただし、この方法をとると不具合が起きることもありますので、優先度としては低めです。
特にパソコン初心者の方だとトラブルが起きても対処しにくいので、参考程度に確認してみてください。圧縮は次の手順で行います。
- エクスプローラでドライブを右クリックして 「プロパティ」を開く
- 「このドライブを圧縮してディスク領域を空ける」にチェックをつけ、「適用」 をクリック
- 「属性変更の確認」画面で「変更をドライブC:\、サブフォルダーおよびファイルに適用する」にチェックをつけて 「OK」 をクリック
- 「アクセス拒否」のポップアップが表示されたら「続行」 をクリック
属性の適用エラーのポップアップが表示されても、「すべて無視」を選択してください。なお、ドライブ全体の圧縮ではなく、フォルダやファイル単位での圧縮も可能です。
1-9.外付けHDDやSSDを準備してファイルを移動する
HDDの方が安価ですが、SSDの方が処理速度が速いのが特徴です。近年はSSDの性能が向上し、手に入りやすい価格になっています。
以下では、パソコン初心者の方でも簡単にできる外付けのHDDやSSDにファイルを移行する方法をご紹介します。
- 外付けHDD/SSDを本体のUSBポートへ接続する
- 外付けHDD/SSDに移動させたいデータを右クリック
- 表示されたメニューから「コピー」を選択
- エクスプローラーを表示
- 画面左側に表示されたツリーからデータの移行先である外付けHDD/SSDを選択
- 背景に何もないところで右クリックをし表示メニューから「貼り付け」を選択
コピーが完了したらCドライブ上にあるファイルを削除しましょう。
2.Cドライブの空き容量が減る4つの原因

続いては、Cドライブの空き容量が減ってしまう原因についてご紹介します。空き容量を増やす方法だけでなく、Cドライブの容量が減ってしまう原因についても理解しておきましょう。
2-1.大量のファイルをCドライブに保存している
まず1つ目の原因として、気づかないうちにCドライブへ大量のデータを保存していることがあげられます。
不要になったアプリやファイルなどを、Cドライブに大量に保存していると容量を圧迫してしまいます。
特に何も設定ない状態のパソコンであれば、アプリのインストールや動画、画像ファイルは全てCドライブに保存されてしまいます。そのため、知らないうちにCドライブにデータをため込んでしまうのです。
2-2.インターネットの一時ファイルが蓄積している
2つ目の原因として、インターネットの一時ファイルの蓄積が関係している可能性があります。
インターネットの一時ファイルとは、一度閲覧したWebページのデータをPC内に一時的に保存したものです。一度アクセスしたことのあるサイトを保存しておくことで、後日同じページを見るときに素早く表示できます。
インターネット一時ファイルはオプションで設定されている容量まで蓄積されるので、ハードディスクの容量を圧迫してしまうことがあります。
2-3.破損したファイルがCドライブの容量を減らしている
インターネットの一時ファイルとは、一度閲覧したWebページのデータをPC内に一時的に保存したものです。一度アクセスしたことのあるサイトを保存しておくことで、後日同じページを見るときに素早く表示できます。
インターネット一時ファイルはオプションで設定されている容量まで蓄積されるので、ハードディスクの容量を圧迫してしまうことがあります。
2-4.ウイルスに感染している
PCがウイルスに感染していて、ドライブの空き容量が正しく表示されていないことがあります。PCがウイルスに感染しているときの代表的な症状には次のようなものがあります。
- PCの動作が全体的に重い
- 挙動がおかしい
- 身に覚えのないファイルが増えている
- ファイルの拡張子が変更されている
このような症状があったときには、ウイルスソフトでスキャンを実施します。もしもウイルス感染が確認できたら、パソコン専門の業者に相談するのがベストです。
3.Cドライブの空き容量を増やす時にやってはいけないこと

Cドライブの空き容量を増やす際、気をつけなければならないのが、消してはいけないファイルの削除です。
特にパソコン初心者の方だと、誤って重要なファイルを削除してしまうことが多いので、ご自身で対処できる自信がない方は修理業者に相談してみましょう。
ドクター・ホームネットでは、Cドライブの空き容量不足を解消するために、クリーンアップやHDD換装などにも対応しております。大切なデータ削除せずにパソコンの不調を解消できるので、まずは一度相談してみましょう。
3-1.OSのシステムファイルの削除
システムファイルは初期状態では非表示になっていることが多いものです。上述の手順でアプリケーションを削除すると、Windowsの起動に必要なアプリケーションも一般のファイルと同様にゴミ箱に捨てることができてしまいます。
しかし捨ててしまうと、パソコンが正常に動かなくなりますのでアプリケーションやファイルの削除は必ず慎重に行うようにしましょう。
3-2.OSの初期化
OSの初期化は、PCの動作がおかしくなったときの有効な方法です。ただし、初期化してしまうとPCに保存されていたデータもすべて初期化されてしまいます。
もし初期化するなら、外付けHDDやSSD、オンラインストレージにバックアップを取っておきましょう。
3-3.Cドライブにある「Program Files」と「Windows」は消さない
1つ目の注意点と重複する部分もありますが、Cドライブの「Program Files」と「Windows」は触らないようにしてください。
誤って捨ててしまった場合は、ゴミ箱を開いて、捨ててしまったしまったファイルの上で「戻す」をクリックすれば、元の場所に戻すことができます。
実行しやすい方法でCドライブの空き容量を増やそう
PCは大容量のアプリや動画を保存しなくても、定期的にメンテナンスしないとゴミがたまっていきます。気づかないうちにCドライブの容量がいっぱいになると、PCが重くなるなどのさまざまな不具合が生じます。
定期的に不要なファイルを整理する、デフラグを実行する、外部のストレージを活用するなど、対処方法はさまざまです。Cドライブがいっぱいになっているのが分かったら、実行しやすい方法から取り組んでみてはいかがでしょうか。