Cドライブの容量不足で容量を増やす、空ける方法9つを解説!

「PCの動作が重い」や「Cドライブに空き容量がなく、Windowsをアップデートできない」などでお困りの方も多いのではないでしょうか?
Cドライブはパソコンのシステムやアプリケーションを作動させるドライブになるので、空き容量がない場合にはパフォーマンスの低下につながります。そのため、今悩んでいるのであれば早急に改善すべき問題になります。
「Cドライブの空き容量を増やしたい」と考えている方に、この記事ではCドライブの空き容量を増やす方法や空き容量が減ってしまう原因について解説いたします。
Cドライブの容量不足の解消方法9つ

まず初めに、Cドライブの空き容量を増やす9つの具体的な方法について解説します。Cドライブの容量不足の解消方法は次のとおりです。
- デスクトップに表示されているファイルを削除する
- 不要になったアプリをアンインストールする
- 使用しているブラウザの一時ファイルを削除
- OSの復元ポイントを削除する
- ページファイルを小さくする
- Cドライブをデフラグしてファイルの断片化を解消する
- オンラインストレージにファイルを移動する
- ファイルやドライブを圧縮する
- 外付けHDDやSSDを準備してファイルを移動する
「Cドライブの空き容量がすぐに減ってしまい困っている」という方は参考にしてください。
デスクトップに表示されているファイルを削除する
デスクトップに表示されている不要なファイルは削除するとCドライブの容量を減らすことができます。
と言うのも、デスクトップ上にあるファイル場所は何も設定していない限りCドライブにひもづけられています。そのために、デスクトップに10や20のファイルがある場合は、それだけCドライブを圧迫しているのです。
デスクトップにファイルを置いておくとパッと目につくので便利ですが、必要以上にファイルを保存すると Cドライブの容量を圧迫するだけでなく、動作が遅くなる原因になります。
そのため、デスクトップ上は本当に必要なものだけを残して、他のものは移動させる、または削除しておきましょう。
また、ファイルを削除したらパソコンの「ゴミ箱」の中に入りますが、中身を空にしなければ容量削減にはなりませんので、忘れないようにしましょう。
不要になったアプリをアンインストールする
不要になったアプリはアンインストールを行いましょう。
一度インストールしたアプリは、使っていなくてもCドライブの容量を消費しています。以下でWindowsPCでのアンインストール手順を紹介するので参考にしてください。
アンインストール手順 |
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アプリケーションをアンインストールする際は、Windowsのアップデートプログラムなど、システムに必要なファイルを消してしまうことのないように注意しましょう。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国17店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
使用しているブラウザの一時ファイルを削除
インターネットの一時ファイルには、これまでに閲覧したWebサイトの画像や文字、プログラムなどのキャッシュ情報が保存されています。一時ファイルが溜まっていくと、Webページが正常に読み込めなくなったり、PCの動きが遅くなったりします。
世界中で使われているブラウザシェアの上位はChromeとMicrosoft Edgeですが、これらの一時ファイルを削除する手順を紹介しますので、確認しましょう。
Chromeで一時ファイルを削除する手順 |
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Microsoft Edgeで一時ファイルを削除する手順 |
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OSの復元ポイントを削除する
Windowsには、PCの動作に問題が生じたときにシステムを復元するためのバックアップである、復元ポイントというものがあります。復元ポイントがあることで正常に動作していた状態に戻すことができるのです。
ただ、復元ポイントはメンテナンスしなければ、古いデータが蓄積してしまいます。最新のデータ以外にはほぼ必要ないものなので、削除してCドライブの空き容量を増やしましょう。
最新の復元ポイント以外を削除する方法は次のとおりです。
最新の復元ポイント以外を削除する手順 |
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ページファイルを小さくする
ページファイルとは仮想メモリのことです。PCには物理的なメモリが足りないときにハードディスクの中に仮のメモリ領域を作って補う仮想メモリ機能があります。
実際にメモリが足りていないときは有効ですが、仮想メモリはドライブの容量を使いますのでページファイルを小さくしておきましょう。ページファイルを小さくする方法は次のとおりです。
ページファイルを小さくする手順 |
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なお、「初期サイズ」と「最大サイズ」の値は、仮想メモリタブの「すべてのドライブの総ページングファイルサイズ」に表示されている推奨値を参考に入力してください。ファイルの断片化を防ぐために同じ数値を入力するのがポイントです。
Cドライブをデフラグしてファイルの断片化を解消する
デフラグとはファイルの断片化を解消することです。デフラグでドライブに格納されている断片化されたデータを整理できるので、結果としてCドライブの空き容量が増えます。デフラグの手順は次のとおりです。
デフラグの手順 |
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ただし、デフラグには時間がかかりますので時間に余裕があるときに行うようにしてください。


Windows 7以降では、デフラグが自動で実行されるように設定されています。特にWindows 10では、毎週自動的に最適化が行われます。そのため、最新のOSを使用している場合は、手動で最適化を行う必要性は低いといえるでしょう。
オンラインストレージにファイルを移動する
オンラインストレージとは、インターネット上でデータの保管や共有ができるストレージのことを言います。代表的なものはGoogleの提供するGoogle DriveやMicrosoftのOneDriveなどがあります。
Cドライブに入っている重要なデータは、オンラインストレージに保存し、Cドライブから削除して容量を増やしましょう。
以下では、個人プランの場合に無料で使えるサービスをいくつかピックアップしたので、参考にしてください。
オンラインストレージ名 | 容量 |
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Google Drive | 15GB |
OneDrive | 5GB |
iCloud Drive | 5GB |
Box | 10GB |
Amazon Drive | 5GB |
ストレージを増やすには追加で容量を購入する必要があります。また、法人で利用する場合には有料になるケースもあります。詳しくはそれぞれのサービスを確認してみてください。
ファイルやドライブを圧縮する
容量を増やすには、ファイルやドライブを圧縮する方法もあります。ただし、この方法をとると不具合が起きることもありますので、優先度としては低めです。
特にパソコン初心者の方だとトラブルが起きても対処しにくいので、参考程度に確認してみてください。圧縮は次の手順で行います。
ファイルやドライブを圧縮する手順 |
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属性の適用エラーのポップアップが表示されても、「すべて無視」を選択してください。なお、ドライブ全体の圧縮ではなく、フォルダやファイル単位での圧縮も可能です。
外付けHDDやSSDを準備してファイルを移動する
HDDの方が安価ですが、SSDの方が処理速度が速いのが特徴です。近年はSSDの性能が向上し、手に入りやすい価格になっています。
以下では、パソコン初心者の方でも簡単にできる外付けのHDDやSSDにファイルを移行する方法をご紹介します。
外付けのHDDやSSDにファイルを移行する手順 |
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コピーが完了したらCドライブ上にあるファイルを削除しましょう。
Cドライブの空き容量が減る4つの原因

Cドライブの空き容量が減る4つの原因
続いては、Cドライブの空き容量が減ってしまう原因についてご紹介します。Cドライブの容量不足の原因として次の4つが考えられます。
- 大量のファイルをCドライブに保存している
- インターネットの一時ファイルが蓄積している
- 破損したファイルがCドライブの容量を減らしている
- ウイルスに感染している
空き容量を増やす方法だけでなく、Cドライブの容量が減ってしまう原因についても理解しておきましょう。
大量のファイルをCドライブに保存している
まず1つ目の原因として、気づかないうちにCドライブへ大量のデータを保存していることがあげられます。
不要になったアプリやファイルなどを、Cドライブに大量に保存していると容量を圧迫してしまいます。
特に何も設定ない状態のパソコンであれば、アプリのインストールや動画、画像ファイルは全てCドライブに保存されてしまいます。そのため、知らないうちにCドライブにデータをため込んでしまうのです。
インターネットの一時ファイルが蓄積している
2つ目の原因として、インターネットの一時ファイルの蓄積が関係している可能性があります。
インターネットの一時ファイルとは、一度閲覧したWebページのデータをPC内に一時的に保存したものです。一度アクセスしたことのあるサイトを保存しておくことで、後日同じページを見るときに素早く表示できます。
インターネット一時ファイルはオプションで設定されている容量まで蓄積されるので、ハードディスクの容量を圧迫してしまうことがあります。
破損したファイルがCドライブの容量を減らしている
発生したエラーなどによって作成されたファイルや、システムトラブルによって起きる破損ファイルによって容量が圧迫されていることがあります。
破損していると正しく認識することができず、中途半端な状態のファイルなので通常の方法では削除することもできません。また、破損しているにも関わらずシステムがファイルを使用していることもあります。「使用中」のファイルを削除するにはコマンドプロンプトを使用した修復作業が必要になります。
ウイルスに感染している
PCがウイルスに感染していて、ドライブの空き容量が正しく表示されていないことがあります。PCがウイルスに感染しているときの代表的な症状には次のようなものがあります。
- PCの動作が全体的に重い
- 挙動がおかしい
- 身に覚えのないファイルが増えている
- ファイルの拡張子が変更されている
このような症状があったときには、ウイルスソフトでスキャンを実施します。
以上が、Cドライブの空き容量が減る4つの原因です。これらを確認しても改善しない場合は、メーカーや修理業者、データ復旧業者に相談いただくことをおすすめいたします。
修理業者のPCホスピタルでもCドライブの空き容量不足の解消サポートを行っていますので、お気軽にご相談ください。
改善しない場合、PCホスピタルにサポートをご依頼いただくことで解決することができます。可能です。
PCホスピタルに空き容量のお悩みを相談する
Cドライブの空き容量を増やす時にやってはいけないこと3つ
Cドライブの空き容量を増やす際、気をつけなければならないのが、消してはいけないファイルの削除です。
特にパソコン初心者の方だと、誤って重要なファイルを削除してしまうことが多いので、ご自身で対処できる自信がない方は修理業者に相談してみましょう。
PCホスピタルでは、Cドライブの空き容量不足を解消するために、クリーンアップやHDD換装などにも対応しております。大切なデータ削除せずにパソコンの不調を解消できるので、まずは一度相談してみましょう。
OSのシステムファイルの削除
システムファイルは初期状態では非表示になっていることが多いものです。上述の手順でアプリケーションを削除すると、Windowsの起動に必要なアプリケーションも一般のファイルと同様にゴミ箱に捨てることができてしまいます。
しかし捨ててしまうと、パソコンが正常に動かなくなりますのでアプリケーションやファイルの削除は必ず慎重に行うようにしましょう。
OSの初期化
OSの初期化は、PCの動作がおかしくなったときの有効な方法です。ただし、初期化してしまうとPCに保存されていたデータもすべて初期化されてしまいます。
もし初期化するなら、外付けHDDやSSD、オンラインストレージにバックアップを取っておきましょう。
Cドライブにある「Program Files」と「Windows」は消さない
1つ目の注意点と重複する部分もありますが、Cドライブの「Program Files」と「Windows」は触らないようにしてください。
誤って捨ててしまった場合は、ゴミ箱を開いて、捨ててしまったしまったファイルの上で「戻す」をクリックすれば、元の場所に戻すことができます。
プロにCドライブ容量不足サポートを依頼するのも対処法

記載の対処法で空き容量が増やせない場合、内蔵HDD/SSDの最大容量自体が少ないことや削除できない重要なファイルやアプリケーションが多いことが考えられます。
パソコンを分解して大容量の内蔵HDD/SSDに交換すれば改善するかもしれませんが、パソコン内部に触れるため、失敗すれば不具合が発生して起動しなくなり、パソコンが使用できない状態になってしまう可能性があります。
自力の改善が難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。
【メーカー別】Cドライブの容量不足の対応実績
PCホスピタルはCドライブの容量不足サポートを行った実績が豊富です。今回はその中でも、次の3つの対応実績を紹介します。
- 事例1.PanasonicノートPCのCドライブの容量不足解消
- 事例2.NEC一体型PCのCドライブの容量不足解消
- 事例3.富士通ディスプレイ一体型PCのCドライブの容量不足解消
事例1.PanasonicノートPCのCドライブの容量不足解消
1つ目がPanasonicノートPCの容量不足解消です。SSDの容量アップがしたいというご相談を受け、内蔵SSDの交換作業を行いました
ノートPCの分解作業を行い、SSDを取り外して交換します。事前に作成したリカバリーメディアより初期化を進めていきます。初期化が完了した後、Cドライブの容量が大きくなったことを確認できました。
「PanasonicノートPCのCドライブの容量不足解消」の詳細はこちら >>
事例2.NEC一体型PCのCドライブの容量不足解消
2つ目はNEC一体型PC「PC-HA970RAB」の容量不足解消です。M.2のSSDの交換を行いました。
この機種は冷却材が基盤と接触しているためSSDが外しにくいです。無理に引き剝がすことなくヘラなどを使用して慎重に剥がしていきます。無事にSSDの交換が完了しました。
そのままではOSが入っていないので、起動させるにはWindowsのインストールを新しく行うか、今まで使っていたOSを丸ごとコピーするかの対応が必要になります。
SSD交換は機種によっては難しい作業になるので、SSD交換の実績が豊富なPCホスピタルに依頼いただくことをおすすめします。
「NEC一体型PCのCドライブの容量不足解消」の詳細はこちら >>
事例3.富士通ディスプレイ一体型PCのCドライブの容量不足解消
3つ目は、富士通ディスプレイ一体型PC「FMVWB3F17」の容量不足解消です。
DドライブがHDD、Cドライブが256GBのM.2 SSDとなっており、Cドライブの容量不足を解消する必要がありました。この場合のやり方としては2パターンあります。
1つ目は、単にCドライブのSSDを容量が大きいものに交換することです。2つ目はHDDをSSDに交換し、元々のM.2 SSDはデータを複製して、Dドライブとして活用することです。
今回は2つ目の方法になりました。HDDを2.5inch SSDへ交換し、M.2 SSDのデータを2.5inch SSDへクローンソフトを使って複製します。2.5inch SSDからWindowsを起動できたら、M.2 SSDを初期化してDドライブにします。
これでCドライブの容量不足が解消されました。
「富士通ディスプレイ一体型PCのCドライブの容量不足解消」の詳細はこちら >>
PCホスピタルはCドライブの容量不足・容量を空けるサポートが可能です
PCは大容量のアプリや動画を保存しなくても、定期的にメンテナンスしないとゴミがたまっていきます。気づかないうちにCドライブの容量がいっぱいになると、PCが重くなるなどのさまざまな不具合が生じます。
定期的に不要なファイルを整理する、デフラグを実行する、外部のストレージを活用するなど、対処方法はさまざまです。Cドライブがいっぱいになっているのが分かったら、実行しやすい方法から取り組んでみてはいかがでしょうか。
PCホスピタルではCドライブの容量不足を解決するサポートを承っています。ご希望の際はぜひご依頼ください。


修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国17店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 基本料金 8,800円 + パソコン修理 3,300円~ + 出張サポートは2,200円追加 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得