パソコンを最適化する手順から注意点まで徹底解説!
「パソコンの動作が遅く、最適化することで解消するのでは?」と疑問を抱いていませんか。パソコンを最適化(デフラグ)することで、処理が早くなり、動作を軽くさせることは可能です。しかし、最適化する際には注意点もあるため、それらも合わせて事前に理解しておかなければなりません。
そこで今回は、パソコンの最適化の説明からパソコンを最適化する手順や注意点について解説します。パソコンの動作が不調な場合や、もっと動作を早くしたい場合などに参考にしてください。
パソコンの最適化とは?
パソコンの「最適化」とは、断片化しているファイルを正しい位置に整理し直す「デフラグ(デフラグメンテーション)」のことです。ファイルの断片化が起こった場合、ファイルを読み込む手間がかかるため、処理が遅くなるだけではなく、パソコンの動作も重くなります。この章では、より詳しくパソコンの最適化について詳しく紹介します。
SSDの最適化にはTrim機能が実行される
最近のパソコンは、HDD(ハードディスクドライブ)の代わりに、SSD(ソリッドステートドライブ)搭載のケースが増えました。SSDの場合、かつてはデータの読み書き回数に制限があるため最適化しない方がよいとされていました。しかしWindows 7以降、最適化する際に自動的にHDDかSSDか判断し、SSDの場合、残った削除済みデータを完全に削除する「Trim機能」が実行されるようになっています。
Windows 7以降のパソコンではデフラグが自動で行われるよう設定されている
Windows 7以降の場合、初期の状態でオートでデフラグが処理されるようになっています。Windows 10ならば、毎週自動的に最適化が実行されるでしょう。つまり、新しいOSを搭載している場合、それほど最適化を意識する必要はないといえます。
最適化すべきパソコンの特徴
動作の遅いパソコン、あるいはパソコンから異音がする場合は最適化すべきです。この章では、こうした最適化すべきパソコンの特徴を取り上げましょう。
動作の遅いパソコン
動作の早くないパソコンは、最適化すべきです。具体的には、データの読み込み・書き込み、起動などの動作が遅くなったと感じたパソコンのことです。最適化することで、速度が改善する可能性があり、快適なネット環境を構築できるでしょう。
シーク音が増えたパソコン
パソコンの動作が重くなることで「カリカリ」というシーク音が増える可能性があります。この音はパソコンの故障ではありませんが、気になる人は気になります。最適化を行えば、このシーク音の改善も期待できるでしょう。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
パソコンを最適化(デフラグ)する前にやっておくべきこと
パソコンを最適化する前はデータのバックアップをとったり、不要なファイル・アプリを削除したりすることをおすすめします。ここでは、最適化する前にやっておくべきことについて紹介します。
データのバックアップをとる
パソコンの最適化に成功しない場合、データが消えてしまう恐れがあります。そのためデータのバックアップをとってから行うことをおすすめします。データは容量が少ない場合、USBメモリやSDカード、大きい場合は外付けハードディスクに移動させましょう。
不要なファイルやアプリを削除する
ファイル・アプリなどのデータの整理を行ってから最適化することで、速度の改善や最適化する時間短縮などを期待できます。Windows 10の不要なファイルを削除する方法は以下の通りです。
- 削除したいフォルダやファイルを選択する
- 右クリックして「削除」をクリックする
- 「ごみ箱」を右クリックする
- 「ごみ箱を空にする」を選択する
不要なアプリを削除するアンインストールの場合、以下の手順で行いましょう。
- 「スタート」をクリックする
- 「Windows システムツール」を選ぶ
- 「コントロールパネル」を選択する
- 「プログラムのアンインストール」をクリックする
- アンインストールするプログラムを選ぶ
- 「アンインストール」を選択する
- 「はい」をクリックする
ディスククリーンアップを行う
ディスククリーンアップとは何、パソコンに保存されているデータの掃除のことです。ハードディスクの容量を増やすことで、動作の遅延を解消できるでしょう。そんなディスククリーンアップは、Windows10の場合次の手順で行います。
- 「スタート」を右クリックする
- 「エクスプローラー」を選択する
- 「PC」選ぶ
- 対象のドライブをクリックする
- 「管理」もしくは「ドライブツール」タブを選択する
- 「クリーンアップ」を選ぶ
- ファイルにチェックを入れる
- 「OK」をクリックする
- 「ファイルの削除」を選択する
ファイルを削除した場合復元できませんので、どのファイルを削除すべきか事前に確認しておきましょう。
チェックディスクを行う
チェックディスクは、ドライブをスキャンしエラーをチェック・修復する作業です。ファイルが破損している場合などに最適化するとハードディスクに負荷をかける可能性もあるため、チェックディスクで問題を解決しておきましょう。
Windows 10のチェックディスクする方法は以下の通りです。
- 「スタート」を右クリックする
- 「エクスプローラー」を選択する
- 「PC」選ぶ
- 対象のドライブを右クリックする
- 「プロパティ」を選択する
- 「ツール」タブをクリックしてエラーチェック欄の「チェック」を選ぶ
- 「ドライブのスキャン」をクリックする
エラーがあった場合は、画面の指示通りに修復作業を進めてください。
パソコンを最適化(デフラグ)する方法
パソコンを最適化(デフラグ)する方法は、曜日と時間を設定するやり方と手動で最適化する方法の2つあります。ここでは、それぞれの詳しいやり方について解説します。
また、一般的にデフラグ機能はWindowsパソコンのみの機能となっており、Mac製のパソコンは自動でデフラグしてくれているのでそもそもデフラグという機能が存在しません。
ですので、以下では、Windowsパソコンでのデフラグ方法を解説します。
曜日と時間を設定し自動で最適化(デフラグ)する方法
Windowsでは、曜日や時間を設定して自動で最適化を行うことが可能です。Windows 10を参考にしたその手順は次の通りです。
- 「スタート」「Windowsシステムツール」「コントロールパネル」の順にクリックする
- 「システムとセキュリティ」を選択する
- 「ドライブのデフラグと最適化」を選ぶ
- 「設定の変更」をクリックする
- 「スケジュールに従って実行する」にチェックする
- 「毎日」「毎週」などの「頻度」を選択する
- 「ドライブ」の「選択」をクリックし、実行したいドライブにチェックを入れる
- 「OK」をクリックする
- 「閉じる」を選ぶ
「コントロールパネル」を表示した際、 表示方法が「アイコン」であれば「管理ツール」を選択し「ドライブのデフラグと最適化」をダブルクリックしましょう。
手動で最適化する方法
手動で最適化する方法は、自動でのやり方とそれほど変わりありません。
- 「スタート」「Windowsシステムツール」「コントロールパネル」の順にクリックする
- 「システムとセキュリティ」を選択する
- 「ドライブのデフラグと最適化」を選ぶ
- ドライブを選択し「最適化」をクリックする
- 「OK」と表示されればデフラグ終了する
どちらも手軽に行える方法ですので、自分に合った方を選ぶようにしましょう。
パソコンの最適化を途中で終了させる方法
曜日・時間を設定し自動で最適化(デフラグ)する方法を終了させるやり方もあります。
- 対象ドライブを選択する
- 「設定の変更」をクリックする
- 「スケジュールに従って実行する(推奨)」のチェックを外す
- 「OK」を選ぶ
最適化(デフラグ)は、ハードディスクに負担がかかり寿命を縮める可能性もあるため、頻繁に行いたくない場合は、上記の方法で終了させましょう。
パソコンを最適化(デフラグ)する際の注意点
パソコンの最適化は、メリットばかりではありません。実行する際は以下の注意ポイントも意識しておきましょう。
- 最適化中は他の作業はできない
- 最適化の際にデータが消える可能性がある
- 空き容量が少ないと最適化できない
- HDDの容量が大きいと最適化に時間がかかる
- アプリが起動していると最適化に時間がかかる
- HDDが劣化または故障しそうな状態の場合最適化すると壊れる可能性もある
この章では、こうしたパソコンを最適化(デフラグ)する際の注意点を深掘りしていきます。
最適化中はパソコンを操作できない
パソコンを最適化(デフラグ)している際中は、他のパソコン作業をしないようにしましょう。最適化中にパソコンを操作することには、以下のようなデメリットがあります。
- 最適化の効果が低くなる
- 最適化が遅くなる
最適化の効果が低くなってしまうと場合、せっかく時間をかけて最適化したにもかかわらず、読込み速度や書込みスピードがあまり向上しないという可能性があります。
いずれにしろ、最適化中に作業することにメリットはありませんので、完了するまで待ちましょう。
最適化の際にデータが消える可能性がある
パソコンの最適化は、濃厚かつ長時間アクセスするプログラムのため、データが消える可能性があります。そのため、バックアップを必ず行ってから実行したほうが良いでしょう。各バックアップメディアの特徴も提示しておきますので、参考にしてください。
バックアップメディア | 特徴 |
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USBメモリー |
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外付けHDD・SSD |
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クラウドサービス |
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空き容量が少ないと最適化できない
HDDの容量が少ない場合は最適化を実行できないことも注意点です。断片化されたファイルがそのまま残ってしまうリスクがあり、ハードディスクに負担がかかる可能性も考えられるでしょう。目安としては、全体の15%の空き容量を確保してから実行することをおすすめします。 ※弊社サポート実績による
HDDの容量が大きいと最適化に時間がかかる
HDDの容量が大きければ大きいほど、最適化に時間がかかることも注意ポイントです。パソコンの状態によっては、1日かかってしまう可能性もあります。そのため、就寝前などすぐにパソコンを使用する予定がないときに実行するとよいでしょう。
アプリが起動していると最適化に時間がかかる
アプリが起動していると最適化に時間がかかったり、トラブルを起こしたりする原因になります。常駐ソフトも最適化中は停止しておきましょう。常駐ソフトを解除したい場合は、以下の手順を参考にしてください。
- 「スタート」を右クリックする
- 「タスクマネージャー」を選択する
- 「詳細」を選ぶ
- 「スタートアップ」をクリックする
- アプリを選び「無効にする」を選択する
- パソコンを再起動する
HDDが劣化または故障しそうな状態の場合最適化すると壊れる可能性もある
HDDが劣化している状態や故障しかけている場合に最適化を行うと、パソコンが壊れてしまう可能性もあります。古いパソコンや調子があまり良くないパソコンは、修理業者に相談したほうが良いでしょう。また、最適化を実行しても状態が改善されない場合も、修理業者に相談することおすすめします。
パソコン修理業者を選ぶ際は、以下のポイントをおさえておいてください。
- どれくらい修理の実績があるのか
- 出張修理や宅配修理に対応しているのか
- 即日対応や全国修理に対応しているのか
- 全機種・メーカーに対応しているのか
- 料金体系は分かりやすいか
- 事前に見積もりはできるのか
実績豊富の業者であれば、安心して修理を任せられます。また、出張修理に対応しているのであれば、わざわざ店舗に足を運ぶ必要がありません。すぐに直してほしい場合は、即日対応している業者を選定しましょう。価格面が気になる場合は、料金体系をチェックして、事前見積もりすることをおすすめします。
パソコンの最適化をプロに任せるのも一つの方法
記載の方法でパソコンの最適化や動作が遅い状態が改善しない場合、システムトラブルやパーツの破損など様々な原因が考えられます。
パソコンを分解し、パーツを適切に交換できれば、改善する可能性はありますが、失敗すれば現状よりもさらに症状が悪化してしまう可能性もあります。また、ノートパソコンや一体型パソコンの場合は、分解も容易ではありません。知識があれば安全ですが、場合によっては修復不可能な状態まで陥ってしまうこともあります。
自力での改善が困難だと思われた場合はパソコンやデータの安全のためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルに依頼いただくことをおすすめいたします。
PCホスピタルはパソコン最適化サポートが可能です
断片化しているファイルを正位置に整理し直す「最適化」(デフラグ)を実行することで、パソコンの動作を軽くさせ、サクサクと作業を進められるようになります。しかしながら、データが消えてしまう恐れがあったり、最適化中は他の作業ができなかったりするデメリットもあります。
パソコンを最適化(デフラグ)する前は、データのバックアップをとり、不要なファイル・アプリを削除しておきましょう。ディスククリーンアップやチェックディスクを行うこともおすすめです。
パソコンの最適化が上手くいかずお困りの場合はぜひPCホスピタルに修理をご依頼ください。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得