パソコンをシャットダウンできない時の対処法12選を解説!

目次
パソコンのシャットダウンができない、というトラブルは珍しいものではありません。
単にシャットダウンに時間がかかっているだけの場合もあれば、故障している場合もあります。ただ、パソコン初心者の方の場合だとそれが故障なのか、単なるトラブルなのかはわかりにくいでしょう。
そこでこの記事では、パソコンがシャットダウンできない時の対処法について詳しく解説します。
1.シャットダウンできない原因

シャットダウンできない原因は1つだけではありません。パソコン本体だけでなく周辺機器が影響しているケースもあります。シャットダウンできない原因には、以下のようなものがあげられます。
- 周辺機器(キーボード・マウスなど)の不具合
- パソコンと周辺機器の相性がよくない
- Windows Update実行時、他のソフトウェアが影響している
- アプリケーションのエラーやトラブル
- セキュリティソフトの影響がある
- パソコンがウイルスに感染している
- ハードディスクに不具合がある
- パソコン内部に電気がたまっている
上記のようにさまざまな原因が考えられますが、シャットダウンができない状態は全てがパソコン自体のトラブルやエラーによるものではありません。
例えばWindows Updateを実行しているときに電源が切れない場合は、完了すれば勝手に電源が切れます。いずれにしても、シャットダウンできないときのために、次章で紹介する対処法を把握しておきましょう。
2.シャットダウンできない時の対処法

パソコンがシャットダウンできない時の対処法は以下のケースによって異なります。
- シャットダウン自体が始まらない
- シャットダウンしても終わらない
- シャットダウンしても再起動を繰り返す
この章ではケース別の対処法について詳しく紹介します。
2-1.シャットダウン自体が始まらない場合
シャットダウンを押しても始まらない場合は次の対処法を試してみましょう。
- 作業中のアプリを保存する
- アプリを終了する
- ネットワークの接続を切る
それぞれの方法や手順を解説します。
2-1-1.作業中のアプリを保存する
作業中で保存されていないアプリがある場合、メッセージが表示されてシャットダウンできない可能性があります。このケースの場合、シャットダウンを一時停止し該当のアプリを保存してからもう一度シャットダウンを行えば問題なく作業を進められるでしょう。
2-1-2.アプリを終了する
アプリが終了する前にシャットダウンを作業に入ると、シャットダウンに時間がかかる可能性があります。そのためシャットダウンを行う際は、アプリが完全に終了しているか確認してから行うことをおすすめします。
アプリが終了できない場合は「強制終了」という手段もあります。Windows 10で起動しているアプリを強制終了する手順は以下の通りです。
- 「スタート」を選択する
- 「Windowsシステムツール」をクリックする
- 「タスクマネージャー」を選ぶ
- 終了させたいアプリを選択する
- タスクの終了をクリックする
アプリを強制終了させた場合、アプリの編集中のデータは保存されませんので注意が必要です。また、アプリそのものに問題がありそうな場合はアンインストールしてみましょう。
2-1-3.ネットワークの接続を切る
外部とネット通信を行っている場合も、シャットダウンができないケースがあります。有線であればLANケーブルを抜いてネットワークの接続を切りましょう。無線の接続を切る手順は以下の通りです。
- ネットワークアイコンを選択する
- 該当のネットワークをクリックする
- 切断を選ぶ
ルーターの電源を落としても、ネットワークの接続を切ることは可能です。
2-2.シャットダウンしても終わらない場合
シャットダウンを開始してもなかなか終わらない場合の方法は以下の通りです。
- Windows Updateを実施する
- 接続している外部機器を全て外す
- ハードディスクのエラーチェックをする
- 強制終了をする
各方法の詳細を見ていきましょう。
2-2-1.Windows Updateを実施する
Windows Updateを行うとパソコンが最新の状態になり、シャットダウンできない問題が改善する可能性があります。Windows Updateの手順は次の通りです。
- 「スタート」を選択する
- 「設定」を選ぶ
- 「更新とセキュリティ」をクリックする
- 「Windows Update」を選択する
- 「更新プログラムのチェック」を選ぶ
- 自動的に更新プログラムがインストールされる
Windows Update完了後、再起動が必要になるケースもあるため事前にデータを保存しておきましょう。またWindows Updateはパソコンのスペックやアップデートの量などに影響され、時間がかかる可能性があることも認識しておいてください。
2-2-2.接続している周辺機器を全て外す
パソコンに接続している周辺機器(キーボード・マウス・外付けドライブなど)によって、シャットダウンできない可能性があります。ですので、一旦周辺機器を全て外してみましょう。
外部機器を全て取り外してシャットダウンできた際は、パソコンに取り付けている周辺機器に問題があると考えられます。その場合は、周辺機器の買い替えを考えるか、パソコンの周辺機器を正しく動作させるためのソフトウェアであるドライバの更新を実施しましょう。
2-2-3.ハードディスクのエラーチェックをする
ハードディスクにエラーが発生している場合、シャットダウンできない可能性があります。ハードディスクのエラーチェックをする手順は、以下の通りです。
- 「エクスプローラー」を選択する
- OSをインストールしているハードディスクドライブを選ぶ(基本はCドライブ)
- アイコンを右クリックで「プロパティ」を選択する
- 「ツール」をクリックする
- 「エラーチェック」のチェックボタンを選ぶ
上記手順でエラーチェックを行いエラーが検出されたら再起動を促されるので、画面の指示に従いエラーをなくしましょう。
2-2-4.強制終了をする
パソコンがシャットダウンできない場合、電源ボタンを押してパソコンの強制終了を行う方法もあります。
電源ボタンの長押しでも無理な場合は、コンセントを抜いてノートパソコンであればバッテリーも外し、再度セットしてシャットダウンを試してみましょう。
ただ、強制終了はパソコンに大きな負荷をかけるだけではなく、保存されていないデータが消えてしまう可能性があります。ですので、どうしてもシャットダウンできない時の最終手段と認識しておいてください。
2-3.シャットダウンしても再起動を繰り返す場合
シャットダウンを行っても再起動をしてしまう場合の対処法は次の5つです。
- 高速スタートアップ機能を無効にする
- 自動再起動を無効にする
- 放電を行う
- ウイルススキャンを実施する
- セキュリティソフトを停止する
それぞれについて詳しく解説します。
2-3-1.高速スタートアップ機能を無効にする
Windows 8から搭載された「高速スタートアップ機能」が正常に働かない場合、シャットダウンしても再起動を繰り返す可能性もあります。高速スタートアップを停止させる手順は以下の通りです。
- 「スタート」をクリックする
- 「設定」を選択する
- 「システム」を選ぶ
- 「電源とスリープ」をクリックする
- 「電源の追加設定」を選択する
- 「電源ボタンの動作の選択」を選ぶ
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリックする
「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外せない場合、「現在利用可能ではない設定を変更します」を選択すれば外せるようになります。
2-3-2.自動再起動を無効にする
Windowsにはシステムエラーが発生した場合、自動で再起動する機能がありシャットダウン時にも影響している可能性があります。システムエラー時の自動再起動を無効にするためには、以下の手順で行ってください。
- 「スタート」を右クリックする
- 「システム」を選択する
- 「システム情報」を選ぶ
- 「システムの詳細設定」をクリックする
- 「起動と回復の設定」を選択する
- 「自動的に再起動する」のチェックを外す
- 「OK」を押す
自動再起動の機能を停止した場合のエラー発生時は表示されたメッセージを参考にして対処しましょう。
2-3-3.放電を行う
パソコンは長時間使用すると内部に電気が溜まり、誤作動を起こす可能性があります。そのため放電することで問題を解決できるかもしれません。
放電方法は、アダプタやケーブル、バッテリーなどをパソコンから取り外し、5分以上放置して再度取り付けるだけです。その後パソコンを起動してシャットダウンできるかチェックしましょう。また放電の詳しい方法は機種により異なるため、詳細はパソコン添付のマニュアルを確認しましょう。
2-3-4.ウイルススキャンを実施する
パソコンがウイルス感染している場合も、シャットダウンできなくなる可能性があります。ウイルスによって遠隔操作されたり、シャットダウンの邪魔をされたりするからです。そのため、ウイルススキャンソフトを利用しウイルスの確認・除去を行うようにしましょう。スキャン方法はソフトにより異なるためマニュアルなどをチェックしてください。
2-3-5.セキュリティソフトを停止する
セキュリティソフトは処理が重いプログラムのため、シャットダウン時に稼働していると、シャットダウンまでに時間がかかってしまうケースがあります。セキュリティソフトを無効化することでスムーズにシャットダウンできるようになりますが、不正アクセスやウイルスから保護できなくなることも意識しておきましょう。ネットワークから切断しておけば、安心して作業を進められます。
3.Windows 11でシャットダウンできないときの対処法
2021年10月5日からインストールが可能になったWindows 11の場合、シャットダウンできないときの対処法に関しては基本的にこれまでご説明してきた方法と同様になります。
他にも下記のシャットダウンする方法があります。
ショートカットキーでシャットダウンする手順
- Altキー+F4キーを押下
- プルダウンからシャットダウン選択
- OKを選択
別のショートカットキーでシャットダウンする手順
- Ctrlキー + Altキー+Deleteキーを押下
- Tabキーを複数回押下して「 電源ボタンマーク 」 に移動
- Enterキーを押下
Windowsキーからシャットダウンする手順
- Windowsキー+Xキーを押下
- 矢印キーを複数回押下して「シャットダウン」に移動
- Enterキーを押下
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4.シャットダウンできない時に気を付けたい注意点

シャットダウンには数分かかる可能性がありできない状態を放置していても解決しません。ここでは、こうしたシャットダウンできない時に気を付けたい注意点を紹介します。
4-1.シャットダウンには数分かかる可能性がある
パソコンのシャットダウンは、数秒で完了することが一般的です。しかしパソコンに問題がある場合などは、数分~数十分かかるケースもあります。数分~数十分待って再起動もシャットダウンも進まない場合は、上記で紹介した対処法を参考に作業を進めてみましょう。
4-2.シャットダウンできない状態を放置していても解決はしない
パソコンのシャットダウンできない状態を放っておいても、トラブルは解決されません。仕事をしているときなどは特に注意が必要です。「パソコンがフリーズしている」「マウスやキーボードの操作ができない」など、シャットダウンできない状態であれば必ず対処しましょう。
パソコンをフリーズさせないためには、通気性が悪くなく高温にはならない環境を構築したり、最低限のアプリケーションだけを起動することを意識したりすることをおすすめします。余計なデータも定期的に削除しておきましょう。
5.対処法を試しても解決しない場合は修理業者に依頼しよう

上記で紹介してきた対処法を試しても解決しない場合はパソコンに致命的な不具合・エラーが生じている可能性も否定できません。深刻なシステムエラーなどがある場合は、パソコンに関して詳しい人以外自身で対処することは難しいため、専門の修理業者へ依頼することをおすすめします。
修理業者によりサービス内容は異なりますが、出張修理に対応している業者であればわざわざ店舗にパソコンを持っていく必要がありません。年中無休で受け付けしている業者ならばすぐに「シャットダウンができない問題」だけでなく、パソコン全般の不調を解決してくれます。詳しくはこちら。
シャットダウンできなくても慌てずに対応しよう
シャットダウンができない場合、症状によって対処法は異なります。「キーボードやマウスなど周辺機器の不具合」「アプリケーションのエラーやトラブル」などシャットダウンできない原因はたくさんあり、解明は難しいため、この記事で紹介した対処法を順番に実施してみましょう。
シャットダウンできなくても慌てずに対応すれば、問題を解決できる可能性があります。また、対処法を試してもどうしてもシャットダウンできない場合は、一度修理業者に相談することもおすすめです。
パソコンに致命的なエラーがあった場合、自身で解決することは容易ではありません。パソコンの修理でも対応できそうにない場合は、買い替えも検討しておきましょう。