Windows Update時に「データベースの破損を修復してください」と表示された時の原因と対処法

Windows Update時に「データベースの破損を修復してください」と表示された時の原因と対処法

Windows Updateを実施した際に「データベースの破損を修復してください」と表示され、正常にアップデートが完了しない場合があります。

ですが、このエラーメッセージが出る原因は明確ではなく、対処法がはっきりとわかっていません。ですが、いくつかある対処方法を実行することで正常にアップデートが完了する場合があります。

そこでこの記事では、エラーの中でも「データベースの破損を修復してください」というメッセージが出てきた場合の原因と対処法をご紹介します。

Windows Updateで「データベースの破損を修復してください」とメッセージが出る原因

Windows Updateで「データベースの破損を修復してください」とメッセージが出る原因
  • アプリやサービスの干渉によるもの
  • ハードウェアが破損している
  • ファイルの一部が破損している

そもそもWindows Updateをしていて「データベースの破損を修復してください」というメッセージはどれくらい出るものなのでしょうか。

実は、「データベースの破損を修復してください」はよく表示される問題です。しかも、通常のトラブルシューティングに搭載されている修正ツールを利用すれば解決できます。

しかし、Windows Updateの状況やパソコンの状態によっては、修正ツールを実施したとしても「未解決」というステータスのままエラーが修復されないことも。そこで、一つ一つ対処方法を実践して解決を目指す必要があるのです。

ここでは、「データベースの破損を修復してくださいというメッセージ」が出る原因について解説します。

アプリやサービスの干渉によるもの

メッセージが出る原因の1つ目は、アプリやサービスの干渉によるものです。

パソコンというのは、インストールしたアプリケーションやサービス同士が干渉しあうことがあります。そうすることで、アップデートにも悪影響を与えることがあるのです。

こうした干渉は、実際にアプリケーションやサービスをパソコンにインストールして使ってみないとなかなかわからないものです。

そのため、日頃から不要なアプリケーションは削除しておくと良いです。

アプリケーションを削除する方法は以下を参考にしてみましょう。

  • スタートメニューでアプリを右クリックして[アンインストール]で削除する
  • デスクトップ アプリはコントロールパネルの「プログラムと機能」からアンインストールする
  • 「設定」の[システム]から[アプリと機能]を開いてアプリを削除する

不要なアプリケーションをアンインストールすることで、アプリケーションとサービス同士の干渉を防ぐことにつながります。

ハードウェアが破損している

メッセージが出る原因の2つ目は、ハードウェアが破損していることです。

ハードウェアの中でも、データを記憶しているハードディスクやSAN、RAIDなどが故障している場合にデータ破損の原因になります。

SANとは、複数のコンピュータとストレージの間を結ぶ高速なネットワークのことで、主に業務用の大規模システムなどで用いられています。

RAIDとは、複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用し冗長性を向上させる技術のことです。ディスクアレイの代表的な実装形態で、主に信頼性・可用性の向上を目的として用いられています。

本来であれば、データを保存する役割のあるハードウェアですが、もしどれかが破損していればデータの保存がうまくいかないため、データベースにも影響を与えてしまうのです。

ハードウェアが故障している場合は、部品の交換が必要になります。部品の交換については、慣れている方は自分で部品の調達から部品の交換までできるでしょう。しかし、パソコンの取り扱いが慣れていない人にとっては非常に難しい作業です。

そこで、普段からパソコンの扱いに慣れていない人は修理業者への依頼をおすすめします。

ファイルの一部が破損している

メッセージが出る原因の3つ目は、ファイルの一部が破損していることです。

ファイルの一部が破損しているということは、データベースの内部構造においてもデータ損失につながる可能性が高くなっています。

もしデータベースの内部構造で生じた欠陥によってデータの損失につながった場合、ファイルのリカバリー作業が必要になる場合があるので注意です。

トラブル解決したい方はこちら

Windows Updateで「データベースの破損を修復してください」と出た時の2つの対処方法

Windows Updateで「データベースの破損を修復してください」と出た時の2つの対処方法

先述したとおり、Windows Updateで「データベースの破損を修復してください」というメッセージが出る原因はさまざまです。

ここでは、メッセージが出た場合の対処方法について2つ紹介します。

  • 対処法を実施して自分で破損を修復する
  • 修理業者に依頼する

対処法を実施して自分で破損を修復する

メッセージが出た場合の対処方法の1つ目は、自分で対処方法を実施して破損を修復することです。

まずは原因から分析し、原因に応じた対処方法を実施していきます。原因によっては、専門的な内容になることもあるため、ある程度はパソコンの知識がある人が実施するのがおすすめです。

具体的な方法については、この後詳しく説明していきます。とりあえずは、自分で実施してみるのがおすすめです。

しかし、自分で対処方法を実施したことでパソコンに悪影響を与える場合があるので、データに関わる部分は慎重に作業を進めましょう。

修理業者に依頼する

メッセージが出た場合の対処方法の2つ目は、修理業者に依頼する方法です。

修理業者に依頼する方法は、パソコンの扱いに慣れていない方にとっておすすめの方法になります。また、自分で対処方法を実践しても解決しない場合に修理業者へ依頼するのも良いでしょう。

修理業者で対応してくれる内容としては、以下の通りです。

  • OS 初期設定(起動に必要なアカウント設定・ライセンス認証など最低限の設定など)
  • アプリケーションインストール(PC)
  • アプリケーションアンインストール
  • OS/アプリケーションアップデート
  • パソコンが正常に起動しない状態からの復旧
  • リカバリー作業
  • OSクリーンインストール
  • 「設定」の[システム]から[アプリと機能]を開いてアプリを削除する

Windows Update関係の対応は、対応内容によっては安価に改善できる場合もあります。

PCホスピタルでは、アップデートに関する問題やお客様の「困った」を解決すべく、お電話1本いただくだけで即日最短で対応させていただきます。

Windows Updateのデータベースの破損を自分で修復する方法

Windows Updateのデータベースの破損を自分で修復する方法

Windows Updateでデータベースの破損を修理する方法には、自分でやるか修理業者に依頼するかのどちらかであることがわかりました。そこで気になるのが、自分で実施する場合の方法です。

ここでは、自分で修復する方法について解説していきます。

トラブルシューティングを実行する

1つ目の方法は、トラブルシューティングを実行することです。

トラブルシューティングの実行といっても、「Windows Updateトラブルシューティングツール」と「BITS トラブルシューティング ツール」を利用する2つの方法があります。

まずは、Windows Updateトラブルシューティングツールを試し、それでも改善されない場合はBITS トラブルシューティング ツールの実施がおすすめです。

Windows Updateトラブルシューティングツールはこちらを参考にしてください。

システムファイルチェッカーツールを実行する

2つ目の方法は、システムファイルチェッカーツールを実行することです。

システムファイルが破損しているとWindows Updateが進みません。システムファイルチェッカーを実行することで、破損しているシステムファイルを適切なバージョンに置き換えられるのです。

システムファイルチェッカーツールを実行する方法は以下の通りです。

システムファイルチェッカーツールを実行する方法
  1. Windows 10 の最新の更新プログラムがインストール済みであることを確認し、コンピューターを再起動
  2. タスク バーの検索ボックスに「cmd」と入力し、検索結果の一覧で [コマンド プロンプト] (デスクトップ アプリ) を右クリックまたは長押しします。[管理者として実行]、[はい] の順に選択
  3. 「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」 (各 “/” の前にスペースを入れる) と入力し、Enter キーを押す(注意: この手順では、開始に数分、完了に最大 30 分かかる場合があります。)
  4. “操作は正常に完了しました” というメッセージが表示されたら、「sfc/scannow」 (“sfc” と “/” の間にスペースを入れる) と入力し、Enter キーを押す
  5. “検証が 100% 完了しました” というメッセージが表示されたら、「exit」と入力

この操作が完了したら、再度Windows Updateを実施してみましょう。

手動でWindows Updateを試す

3つ目の方法は、手動でWindows Updateを行うことです。本来Windows updateは自動で行われるものですが、場合によっては手動で実行することも可能です。以下は、Windows 10の手動でupdateを実施する方法になります。

手動でWindows Updateを実行する方法
  1. 「スタート」をクリックし、「設定」を選択
  2. Windowsの設定から「更新とセキュリティ」をクリック
  3. 画面左にある「Windows Update」をクリックして、「更新プログラムのチェック」を選択
  4. 「ダウンロード中」や「インストール中」と表示されたら完了まで待つ
  5. 「最新の状態です」と表示されたら完了

Windows updateは時間がかかりますので、途中で電源が切れないように必ず充電しながら行うようにしましょう。

詳しくはこちらを参考にしてください。

クリーンブートで起動させる

4つ目の方法は、クリーンブートで起動させることです。

クリーンブートで起動をすると、Windows標準のプロセスとサービスのみで作動するのでインストールしたアプリの影響を受けることがなく、アップデートがしやすくなるのです。

クリーンブートの手順は以下を参考にしてください。

クリーンブートで起動する方法
  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択
  2. 「名前」のテキストボックスに「msconfig」と入力して「OK」をクリック
  3. 「スタートアップのオプションを選択」をクリック
  4. 「スタートアップの項目を読み込む」のチェックボックスを「オフ」
  5. 「サービス」タブをクリックし
  6. 「Microsoftのサービスをすべて隠す」のチェックを「オン」
  7. 「すべて無効」をクリック
  8. 全てのサービスのチェックが外れたことを確認したら「適用」もしくは「OK」をクリック
  9. PCを再起動してクリーンブートで起動

PCが再起動するとWindows 10がクリーンブートの状態で起動します。クリーンブート後に、Windows Updateを再度実行してみてください。

DISMコマンドを実行してファイルを修正する

5つ目の方法は、DISMコマンドを実行してファイルを修正することです。

Windowsの「DISM」コマンドの実行によりエラーが解決できることがあります。実行手順については、以下を参考にしてください。

DISMコマンドを実行する方法
  1. タスク バーの検索ボックスに「cmd」と入力
  2. 検索結果の一覧で「コマンド プロンプト」または「PowerShell」 を右クリックで、[管理者として実行]、[はい] の順に選択
  3. 「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」のコマンドを入力し、enter キーを押す
  4. コマンドを入力 sfc /scannow し、enter キーを押す。 コマンド操作が完了するまで数分かかる場合がある。
  5. 「コマンドプロンプト」または、「PowerShell」を閉じて、もう一度 Windows Update を実行

ここで紹介した方法は、自分で実施できる内容となっています。まずは自分で試してみるのがおすすめです。もし自分で試してみてもダメな場合は、修理業者へ依頼してみましょう。

Windows UpdateのデータベースエラーはPCホスピタルにお任せください

今回は、「データベースの破損を修復してください」というメッセージが出てきた場合の原因と対策方法をご紹介しました。

メッセージが出る原因は以下の3つが考えられます。

  • アプリやサービスの干渉によるもの
  • ハードウェアが破損している
  • ファイルの一部が破損している

これらの原因を解決するためには、以下の対処方法があります。

  • トラブルシューティングを実行する
  • システムファイルチェッカーツールを実行する
  • 手動でWindows Updateを試す
  • クリーンブートで起動させる
  • DISMコマンドを実行してファイルを修正する

ここで紹介した方法をまずは自分で試してみることもできますが、やり方に少しでもわからない点がある場合は、修理業者へ依頼してみましょう。

PCホスピタルのパソコン修理概要
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PCホスピタルを運営している日本PCサービス株式会社は名証ネクストに上場しています
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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

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