Windows 10の起動が遅い時の原因と対処法
Windows 10のパソコンを使用していると様々な状況やトラブルにより起動が遅くなってしまう時があります。
パソコンを使用する頻度が毎日、もしくは近い頻度で使用する場合、起動が遅いことで日々、時間のロスが発生するため、改善したいトラブルでもあります。
この記事ではそんなWindows 10の起動が遅い時の原因と対処法をご紹介します。
Windows 10の起動が遅い時の原因
Windows 10の起動が遅い時の原因は、主に以下が考えられます。
- アプリやソフトが多くインストールされている
- スタートアップアプリが設定されている
- ストレージの空き容量が少ない
- 熱暴走している
- ウイルスに感染している
- HDDを内蔵ストレージとして使用している
ここでは、これらの原因について詳しく解説していきます。
アプリやソフトが多くインストールされている
Windows 10の起動が遅くなる原因としてアプリやソフトが多く入っていることが考えられます。
アプリやソフトは、インストールするのに容量を必要としますが、必要最低限のものだけどインストールしているのであればそれほど負担ありません。
しかし、仕事で動画編集や画像編集などをする場合、容量の大きいアプリやソフトが必要になるので、パソコン内の容量を圧迫し、起動が遅い原因にもつながります。
スタートアップアプリが設定されている
アプリやソフトの中にはスタートアップアプリとして自動的に起動されているものも含まれています。
スタートアップアプリとは、起動と同時に自動的に開かれるアプリケーションのことで、スタートアップのアプリケーションが多いとそれだけWindows 10の起動時の妨げとなってしまいます。
ストレージの空き容量が少ない
Windows 10の起動が遅くなる原因としてストレージの空き容量が少ないことも考えられます。
ストレージの容量とは、Windows 10を使っている人であればピンとくる「Cドライブ」のことを指します。このCドライブに不要なファイルで削除しても問題ないファイルが大量にあり、空き容量が少ないことで読み込みが遅くなります。
パソコンは起動されると、BIOSというシステムファイルが起動し、その後OSが起動します、このOSは、CドライブのOSファイルが呼び出されるため、Cドライブに空き容量がないとそれだけOSを開くのに時間がかかってしまうのです。
熱暴走している
パソコンが熱暴走を起こしていることで、Windows 10の起動時間が遅くなる場合もあります。
熱暴走とは、パソコン内部にある熱の放出ができずに発生してしまう現象です。熱暴走は、パソコンの熱を冷やす冷却ファンがうまく機能していない場合に起こりやすく、熱暴走が起きる場合は冷却ファンが壊れている可能性が高いです。
また、冷却ファンにほこりやゴミが溜まっていることでも発生する可能性は考えられるので、日頃からパソコン内部のメンテナンスをしておく必要があります。
ウイルスに感染している
パソコンがウイルスに感染をしているとWindows 10の起動が遅くなることがあります。
ウイルス感染を引き起こすと、ウイルスのプログラムに処理能力を奪われてしまったり、ウイルス自体がきちんと制作されていないものなので大量のエラーを発生させたりします。それによって起動時も遅くなるのはもちろん、パソコン全体の動きが遅くなったり、さらに個人情報の漏えいやデータの損失につながる危険性もあります。
HDDを内蔵ストレージとして使用している
パソコンの内蔵ストレージがHDDの場合、SSDと比較すると起動時間に2倍~4倍ほどの差が出るとも言われています。
そのため、SSD内蔵パソコンの起動時間を知っている方がHDD内蔵パソコンを使用すると、どうしても起動が遅いと思われやすくなります。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
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Windows 10の起動が遅い時の対処法
Windows 10の起動が遅い時に効果的な対処法をご紹介します。
- 不要なアプリやソフトを削除する
- デスクトップを整理する
- USBなどの周辺機器を外しておく
- スキャンスケジュールを変更する
- アニメーションをオフにする
- 起動時のロゴ表示をオフにする
- ウイルスに感染していないか確認する
- 高速スタートアップをオンにする
- ストレージセンサーの利用
- HDDをSSDに交換する
- メモリを増設する
それぞれの対処法について解説していきます。
不要なアプリやソフトを削除する
Windows 10の起動が遅い時は不要なアプリやソフトを削除することで改善する可能性があります。
前述したようにWindows 10の起動が遅くなる原因として、ストレージの空き容量が少ないことが挙げられます。
アプリやソフトは立ち上げのために様々なプログラムが組み込まれており、容量が大きくなりやすいです。ですので、Windows 10が遅くて困っているという方は、不要なアプリやソフトを削除して動作を確認してみましょう。
デスクトップを整理する
パソコンはOSが起動してから画面に表示されるため、アプリやファイル等をたくさん置いているとそれだけ起動に時間がかかってしまいます。
例えば、デスクトップを作業台だとしてみましょう。みなさんが作業するテーブルは、きれいにしておいた方が色々と物が置けて、作業の効率も上がりやすいです。
しかし、テーブルの上に書類や物が散らばっていると作業がしにくくなるはずです。デスクトップにおいても同じことが言えます。デスクトップにあるファイル等をフォルダ分けして整理したりすることで、起動が効率的に動作します。
USBなどの周辺機器を外しておく
Windows 10の起動が遅い時の対処法として、USBなどの周辺機器を外しておく、というのもあります。
周辺機器はパソコン内にドライバーと呼ばれるものがインストールされていることによって使えるため、こういったドライバーは、起動時にも当然ながら使われるため、周辺機器をつないでいると使わないドライバーも起動することになります。
そのため、キーボードやマウス以外の不要な周辺機器やケーブルはパソコンから外しておきましょう。
スキャンスケジュールを変更する
Windows 10の起動が遅い時はセキュリティーソフトのスキャンスケジュールを変更してましょう。
セキュリティーソフトによっては、パソコンの電源が入っていない場合、次回の起動時にスキャンが開始されることがあります。
当然ながらスキャンが実施されるとそれだけ容量が使われるため、セキュリティーソフトのスキャンスケジュールが電源起動時になっている場合は、起動時以外に変更しましょう。
アニメーションをオフにする
Windows 10を起動した際、デフォルトの設定だと起動時にアニメーションが表示されます。
アニメーションとはWindows 10を再起動した際にくるくる回るイラストのことで、これを無効にすると起動時間の改善が見込めます。
Windows 10のアニメーションをオフにする手順 |
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起動時のロゴ表示をオフにする
Windows 10を起動する際にWindowsロゴが表示されますが、このロゴを非表示にすることがで起動が遅いトラブルが改善する場合があります。
設定する手順は下記の通りです
起動時のロゴ表示をオフにする手順 |
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ウイルスに感染していないか確認する
Windows 10の起動が遅い時はウイルスに感染してないか、という点も確認してください。
特に急に起動が遅くなった場合は、ウイルスの感染を疑ってみると良いでしょう。ウイルスの感染を確認するには、Windows 10では無料でウイルスチェックができる「Windows Defender」が搭載されているので、スキャンして確認してみましょう。
高速スタートアップをオンにする
Windows 10の起動が遅い時は高速スタートアップ機能をオンにすることもお試しください。
高速スタートアップ機能とは、パソコンの起動を高速化する機能です。処理としては、パソコンのシャットダウンの前にレジストリへデバイス情報を書き込むことで、次回の起動時に読み込み速度を速めています。
基本的にはオンになっていますが、オフになっている場合は以下の手順で高速スタートアップをオンにしましょう。
高速スタートアップをオンにする手順 |
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上記の手順で変更すれば、高速スタートアップが有効になります。
ストレージセンサーの利用
ストレージセンサーとは、一時ファイルやゴミ箱の中身など不要なファイルを削除して自動的に空き容量を増やす機能です。これをオンにすることで、ストレージ容量に空きを持たせてくれます。
ストレージセンサーを設定する手順は以下の通りです。
ストレージセンサーを設定する手順 |
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HDDをSSDに交換する
SSDはHDDよりも読み込み速度が速いため、パソコンの内蔵ストレージにHDDを使っている方はSSDに変えることで読み込み速度や起動速度が速くなります。
ただ、HDDをSSDに交換するにはパソコン内部を触りますので、ある程度構造を知っていないと難しいため、ご注意ください。
メモリを増設する
パソコンに搭載されてるメモリ容量が多いほど同時に多くの処理をこなすことができるため、メモリを増設することも、起動を高速化する一つの方法になります。
メモリの増設は、メモリを増やせるスロットが空いているか、空いていなければ今あるメモリを取り外して大容量のものに交換することになります。また、パソコン毎に設置できるメモリ規格が変わるため、メモリを増設する際はパソコンに設置できるメモリ規格をよく確認する必要があります。
Windows 10の起動が遅いトラブルをプロに任せるのも一つの対処法
記載の対処法でWindows 10の起動が遅い状態が改善しない場合、パーツの故障やシステムエラーなど複数の原因が組み合わさっている可能性もあります。
パソコンを分解してパーツを交換すれば改善するかもしれませんが、失敗すれば更に状態が悪化してしまうことも考えられます。また、ノートパソコンや一体型パソコンは分解の難易度が高く、知識が無ければ修復できない状態に陥る可能性があります。
自力の改善が難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。
PCホスピタルはWindows 10の起動が遅いトラブルのサポートが可能です
生産性が落ちているパソコンを使い続けることは金銭的なデメリットを被る可能性もあります。
例えば1日の作業に30分余分に時間がかかってしまうような場合に、職場に16人の従業員がいれば30分×16人=8時間分の業務が進まなかったことになります。
これは従業員一人が休暇でいないことと同じ量の損失となってしまいます。
起動が遅いということだけでどれだけ損失が多くなってしまうかイメージできたのでないでしょうか。そのため、早めの解決が重要となります。
Windows 10の起動が遅いトラブルでお困りの際はぜひPCホスピタルに修理をご依頼ください。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 動作が遅いパソコンの修理 6,600円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得