Windows Update時に「更新サービスに接続できませんでした」と表示される原因と対処法

目次
Windows Updateを実施したところ「更新サービスに接続できませんでした」と表示され、失敗が続いている方もおられるのではないでしょうか?
Windows Updateは本来、問題なく実施できるものですが、いくつかの要因から前述したメッセージが表示されることがあります。
そこでこの記事では、「更新サービスに接続できませんでした」というエラーメッセージの原因と対処法について解説します。
1.Windows Updateで「更新サービスに接続できませんでした」と表示される原因

Windows Updateをしていて「更新サービスに接続できませんでした」という場合、大きく以下の原因が考えられます。
- インターネットに接続できていない
- 利用しているDNSのサーバーにトラブルがあってエラーがでる
- パソコンのハードディスクに空き容量がない
- インストールしているセキュリティソフトによって通信が遮断されて接続できない
- WindowsUpdate自体のトラブルで接続できない
- Windowsのシステムファイルが破損しているためにエラーとなる
ここでは、それぞれの原因について解説していきます。
1-1.インターネットに接続できていない
1つ目の原因は、インターネットに接続ができていないことです。
Windowsのupdateは当然ながらインターネットに接続している状態でなければ更新できません。もし、更新サービスに接続できませんでしたとメッセージが表示される場合は、文字通りオフラインであるために接続ができなかった可能性が考えられます。
また、インターネット接続が不安定になった場合でも、「更新サービスに接続できませんでした」と表示される場合があります。
1-2.利用しているDNSのサーバートラブルによるエラー
2つ目の原因は、利用しているDNSのサーバートラブルによるエラーです。
DNSサーバとは、ドメイン名とIPアドレスを紐づけているもので、利用しているDNSサーバーにトラブルが発生していることが原因で、Windows Update時に「更新サービスに接続できませんでした」のエラーが出ることがあります。
このサーバーがなくてはWebサイトへのアクセスだけでなく、Windows Updateもできません。
1-3.パソコンのハードディスクに空き容量がない
3つ目の原因は、パソコンのハードディスクに空き容量がないことです。
WindowsのOSに関するシステムファイルは、ハードディスク内に格納されています。Windows Updateについても同様で、新たに更新されるプログラム関係もハードディスク内に保存されるのです。
そのため、空き容量が十分でないとWindows Updateに失敗する可能性があります。
1-4.セキュリティソフトによって通信が遮断されて接続できない
4つ目の原因は、インストールしているセキュリティソフトによって通信が遮断され、エラーが発生しているということです。
セキュリティソフトの機能によって、Windows Updateの更新を妨げている可能性があります。
1-5.Windows Update自体のトラブルで接続できない
5つ目の原因は、Windows Update自体のトラブルで接続できないことです。
Windows Updateは、Microsoftで提供しているサービスとなります。当然ながら、Windows Updateを配信しているサーバーで不具合が発生すれば、そのサーバーへのアクセスもできません。
この場合は、時間がたてば解決しますのでお持ちのパソコンに問題があるわけではありません。
1-6.Windowsのシステムファイルが破損しているためにエラーとなる
6つ目の原因は、Windowsのシステムファイルが破損しているためにエラーとなることです。
Windowsは、ハードディスク内にあるシステムファイルを元に構成されています。このシステムファイルのいずれかが破損している場合、Windows Update時にもエラーとなる可能性があるのです。
2.「Windows Update 更新サービスに接続できませんでした」が出たときの対処法

「Windows Update 更新サービスに接続できませんでした」が出たときの原因は、大きく6つ考えられることがわかりました。
しかし、正直どの原因なのかを明確に突き止めるのは難しいものです。そこで、原因を究明するよりも対処法を1つ1つ試したほうがエラー解消の近道となるでしょう。
ここでは、Windows Update時に「更新サービスに接続できませんでした」が出たときの対処法を簡単にできるものから順にご紹介します。
2-1.パソコンを再起動する
1つ目の対処法は、パソコンを再起動することです。
パソコンを使用していると、一時的なエラーなどが原因でパソコンに不具合が発生するケースが考えられます。こうした一時的なエラーの場合、再起動によって解決することが多いです。
Windows Update時に「更新サービスに接続できませんでした」が表示されたら、まずは再起動を試してから、再度updateを試みましょう。
2-2.ルーターやモデムを再起動する
2つ目の対処法は、ルーターやモデムを再起動することです。
ルーターやモデムを再起動すると、DNSキャッシュのクリアを行うことができます。DNSのキャッシュをクリアすることで、Windows Update時に「更新サービスに接続できませんでした」のエラーを解消できることがあります。
再起動の方法はルーターやモデムによって異なりますが、電源スイッチがある場合はそれを押し、ない場合は電源プラグを抜き差ししましょう。この際、一時的にインターネットやIP電話が繋がらなくなりますが、数分したら正常に繋がります。
2-3.セキュリティソフトの設定を変更する
3つ目の対処法は、セキュリティソフトの設定を変更することです。
セキュリティソフトによってWindows Update関連の通信を遮断している可能性が考えられます。
そこで、セキュリティソフトを一時的に無効化してみましょう。そうすることで、Windows Updateへの通信が可能となり、Windows Updateが成功する場合があります。
1点注意してほしいことが、Windows Updateを実施した後は、必ずセキュリティソフトの有効化を忘れないということです。セキュリティソフトによってパソコンへのウイルス混入を防いでいるため、無効化の状態にしてしまうとパソコンがウイルス感染する恐れがあります。
ですので、セキュリティソフトを一時的に無効にした後、有効化にすることを忘れないでください。
2-4.IPv6接続の設定を変える
4つ目の対処法は、IPv6接続の設定を変えることです。
IPv6接続の設定変更の方法は、以下の手順になります。
- 「Windowsマーク」のボタンを押しながら「R」を押す
- コマンド「ncpa.cpl」を入力し「OK」をクリック
- ネットワーク接続画面が表示されたら「利用中のwi-fi」を右クリックしてプロパティを開く
- 「インターネットプロトコルバージョン6」のチェックを外しOKをクリック
ここまで完了したら、再度Windows Updateを実施しましょう。これで解決しない場合は次項の「DNS設定を変更する」を実施しましょう。
2-5.DNSの設定を変更する
5つ目の対処法は、DNSの設定を変更することです。Windows Update時に「更新サービスに接続できませんでした」と出る場合、DNSの設定を変更するだけで正常にアップデートできる可能性が高いです。
DNSの設定変更の方法は、以下の手順になります。
- 「Windowsマーク」をクリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択
- 「ncpa.cpl」コマンドを入力して「OK」をクリック
- 「ネットワーク接続」が表示されたら利用中のwi-fiを右クリックでプロパティを開く
- 「インターネットプロトコルバージョン4」を選択し、プロパティを開く
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」をクリック
- 優先DNSサーバーに8.8.8.8を入力
- 代替DNSサーバーに8.8.4.4を入力しOKをクリック
ここまで完了したら全ての画面を閉じ、Windows Updateが正常に完了し「更新サービスに接続できませんでした」というエラーメッセージが表示しないか確認しましょう。
Windows Update時に「更新サービスに接続できませんでした」と出る場合、DNSのサーバーを変更すれば、正常にアップデートが完了することが多いです。
もし、この方法で完了した場合は、「インターネットプロトコルバージョン6」を再度チェックし、設定を元に戻しておきましょう。
2-6.トラブルシューティングツールを実行する
6つ目の対処法は、トラブルシューティングツールを実行することです。
トラブルシューティングツールは、Windowsに初期搭載されているもので、設定画面から実行ができます。以下の手順を参考にしてください。
- スタートボタンをクリック
- 設定ボタンをクリック
- 更新とセキュリティをクリック
- トラブルシューティングをクリック
- その他のトラブルシューティングツールを選択
- 起動して実行を選択
- Windows Updateをクリック
- トラブルシューティングツールの実行を選択
上記作業が完了したら、パソコンの再起動をして再度Windows Updateを実施してみましょう。
2-7.WindowsUpdateの修復
7つ目の対処法は、WindowsUpdateの修復を行うことです。
この作業を実施することで、WindowsUpdate関連のデータを修復してくれます。以下の手順を参考にしてください。
- Windowsマークを右クリックし、コマンドプロンプトまたは、WindowsPowerShellを選ぶ
- 以下のコマンドを一行ずつ入力しEnterを押す
net stop wuauserv
cd %systemroot%
ren SoftwareDistribution SoftwareDistributionold
net start wuauserv net stop bits
net start bits
net stop cryptsvc
cd %systemroot%\system32
ren catroot2 catroot2old
net start cryptsvc
これを入力することで、Windows Updateの修復が可能です。
2-8.システムファイルのチェックとDISMコマンドを入力する
8つ目の対処法は、システムファイルのチェックとDISMコマンドを入力することです。
システムファイルのチェックとDISMコマンドを実行することで、破損したシステムファイルの修復ができる可能性があります。
システムファイルのチェックとDISMコマンドを実施するには、以下の手順を参考にしてください。
- Windowsマークを右クリックし、コマンドプロンプトまたは、WindowsPowerShellを選択する
- コマンド「DISM.exe/Online/Cleanup-image-Restorehealth」を入力しEnterを押す
- コマンド「sfc/scannow」を入力しEnterを押す
- 完了後、PCを再起動
これで、Windows Updateが正常に行われるか確認しましょう。
3.対処法を試しても解決しない場合は専門業者に相談する

もし、今までの対処法を試しても解決しない場合は、パソコンの専門業者へ相談してみましょう。
上記の対処法全てを試してもWindows Updateが正常に行われない場合は、パソコン内部のパーツが故障している可能性が高いです。この場合、パソコン初心者の方が原因を見つけ、修理を行うことが非常に難しいため、専門業者への依頼がベストです。
ドクター・ホームネットに相談すれば、パソコンに状況診断で不調の原因を調べるだけでなく、修理や交換まで対応致します。電話1本で全国どこでも駆けつけますので、まずは一度ご相談ください。
「更新サービスに接続できませんでした」が出たら対処法を1つ1つ試そう
今回は、「更新サービスに接続できませんでした」というエラーメッセージが出たときの原因と対処法について解説しました。
もし、Windows Updateで「更新サービスに接続できませんでした」が出たら、この記事で紹介した対処法を1つ1つ実施し、Windows Updateが完了するか確認してみましょう。
それでもダメな場合は、パソコン内部パーツが故障している可能性が高いので、専門業者に一度相談してみることをおすすめします。