Windows Update時に「データベースにエラーが発生した可能性があります」と表示された時の原因と対処法

Windows Updateを実施した際「データベースにエラーが発生した可能性があります」と表示され、アップデートが完了されずに悩んでいる方もおられるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、「データベースにエラーが発生した可能性があります」と表示された時の原因と対処法について解説していきます。
データベースにエラーが発生した可能性がありますというメッセージが出る主な原因

Windows Updateを実施すると、「データベースにエラーが発生した可能性があります」というエラーメッセージが表示されることがあります。
実は、これといった確定的な原因はなく、いくつかの要因が複合的に絡んでいる可能性が高いです。考えられる原因は以下の通りです。
- インターネット接続の問題
- ウイルスソフトの問題
- パソコンの容量不足
- パソコンの日付の設定が間違っている
- ハードディスクが故障している
上記の原因が1つだけではなく、いくつか組み合わされていることもあります。
ここでは、「データベースにエラーが発生した可能性があります」というメッセージが表示されるときのそれぞれの原因について解説していきます。
インターネット接続の問題
「データベースにエラーが発生した可能性があります」というエラーメッセージが表示される原因の1つ目は、インターネット接続に関する問題です。
Windows Updateを実施する場合、まず始めにMicrosoftによって配信されているWindows Update用のプログラムをダウンロードします。その後、ダウンロードが完了したプログラムをパソコン内にインストールしていくのです。
インターネットにつながっていない場合、こうした数々のWindows Update用のプログラムをダウンロードできないため、アップデートに失敗してしまいます。
また、回線につながっていると思っていても、時間帯や使用量によって回線が不安定な場合でも同様に失敗するので注意が必要です。
ウイルスソフトの問題
「データベースにエラーが発生した可能性があります」というエラーメッセージが表示される原因の2つ目は、パソコン内にインストールされているウイルスソフトに関する問題です。
ほとんどのパソコンには、ウイルス感染を防ぐためにセキュリティソフトを導入しているはずです。しかし、セキュリティソフトによっては、特定の通信を遮断していたりと、思わぬところでWindows Updateを防いでいることがあるのです。
また、セキュリティソフトだけではなく、パソコン内のファイアウォール設定も原因になる可能性があります。ファイアウォールは、ポートを指定して通信の許可や拒否をおこなっているため、Windows Updateからの通信を防いでいる場合は、ファイアウォールの設定を見直す必要があります。
パソコンの容量不足
「データベースにエラーが発生した可能性があります」というエラーメッセージが表示される原因の3つ目は、パソコンの容量不足によるものです。
主に、ハードディスクの容量が関係しています。ハードディスクには、WindowsOSを起動するために必要なシステムファイルが格納されています。
そのため、Windows Updateを実施するときの新たにダウンロードしたファイルはハードディスクに格納されるのです。
しかし、ハードディスクが容量不足の場合、新たなバージョンアップ用のシステムファイルを格納できません。そのために、Windows Update時に「データベースにエラーが発生した可能性があります」と表示されることがあるのです。
パソコンの日付の設定が間違っている
「データベースにエラーが発生した可能性があります」というエラーメッセージが表示される原因の4つ目は、パソコンの日付の設定が間違っていることです。
まれにパソコンの日付が間違っている場合、Windows Updateが失敗してしまう場合があります。もしも「データベースにエラーが発生した可能性があります」と表示されたら、パソコンの日付が間違っていないか確認しておきましょう。
ハードディスクが故障している
「データベースにエラーが発生した可能性があります」というエラーメッセージが表示される原因の5つ目は、ハードディスクが故障していることです。
ハードディスクには、WindowsOSを起動するために必要なシステムファイルが格納されているため、故障しているとうまくアップデートがされません。
もし、ハードディスクの故障が確認された場合は修理か交換する必要があります。しかし、ハードディスクが故障しているかどうかについては、パソコンに慣れていない初心者が見極めるのは難しいでしょう。
これからWindowsUpdate時に「データベースにエラーが発生した可能性があります」と表示されたときの対処法を解説しますが、それらを試しても改善されない場合はハードディスクの故障を疑いましょう。


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「データベースにエラーが発生した可能性があります」と表示されたときの対処法

「データベースにエラーが発生した可能性があります」というエラーの原因は、確定的な情報はわからずいくつかの要因が考えられると説明しました。原因を大まかに予想できても、明確にはできません。
ただ、「データベースにエラーが発生した可能性があります」が表示された時に効果的な対処法はいくつかあります。その効果的な対処法とは以下5つになります。
- ウイルスソフトを一時停止する
- トラブルシューティングを実行する
- Microsoftが配布しているBITS トラブルシューティング ツールを活用する
- コマンドプロンプトでDISMコマンドを実行する
- Software Distributionフォルダーのリネームを実行する
ここでは、「データベースにエラーが発生した可能性があります」というメッセージが表示されたときの対処法について解説します。
ウイルスソフトを一時停止する
1つ目に紹介する対処法は、ウイルスソフトを一時停止することです。
原因の部分でも解説したとおり、ウイルスソフトによってWindows Updateの通信を遮断している恐れがあります。そこで、一時的にウイルスソフトを停止することでWindows Updateが正常に進む可能性があります。
アップデートが完了したら、ウイルスソフトの有効化を忘れないようにしましょう。ウイルスソフトの有効化を忘れてしまうと、使用しているWindowsのパソコンがウイルスに感染してしまう可能性も否めません。
ウイルスに感染してしまうと、パソコンの起動に時間がかかったり、動作全体が重くなったり、最悪の場合はパソコン内にある情報を抜き取られる危険性もあります。ですので、ウイルスソフトの有効化は忘れずに行いましょう。
トラブルシューティングを実行する
2つ目の対処法は、トラブルシューティングを実行することです。
トラブルシューティングとは、現在のパソコン内部で起きている問題をすべてチェックし、問題の解決方法を示してくれるものです。
トラブルシューティングの実施方法については、下記をご参照ください。
- スタートボタンをクリック
- 設定ボタンをクリック
- 更新とセキュリティをクリック
- トラブルシューティングをクリック
- その他のトラブルシューティングツールを選択
- 起動して実行を選択
- Windows Updateをクリック
- トラブルシューティングツールの実行を選択
トラブルシューティングが完了すると、発見された問題点に対した修復を自動でおこなってくれます。必ずしも修復が完了するわけではありませんが、update関係の問題はトラブルシューティングで解決することが多いです。
Microsoftが配布しているBITS トラブルシューティング ツールを活用する
3つ目の対処法は、Microsoftが配布しているBITSトラブルシューティング ツールを活用することです。BITS(バックグラウンドインテリジェント転送サービス)とは、簡単に言えばファイルの送受信を行う部分。
先述したトラブルシューティングがうまくいかなかった場合には、BITSトラブルシューティングツールを活用することで、WindowsUpdateが成功する場合があります。
BITSトラブルシューティングツールは、Microsoftの公式サイトからダウンロードして使用可能です。ダウンロード実行後、実行することでトラブルシューティングが開始されます。
完了したら、パソコンを再起動してWindows Updateを実施してみて、確認してみましょう。
コマンドプロンプトでDISMコマンドを実行する
4つ目の対処法は、コマンドプロンプトでDISMコマンドを実行することです。
DISMコマンドとは、WindowsOSを形成しているシステムファイルのエラーをチェックし、問題があった部分に対して修復してくれるコマンドラインツールです。
Windows 10 のDISMは「C:\Windows\System32」(デフォルトでは隠しフォルダー)にあり、コマンドプロンプトやWindows PowerShellの管理者権限で実行できます。
実施する場合は、下記の手順を参考にしてみてください。
- Windowsマークを右クリックし、コマンドプロンプト、またはWindows PowerShellを選択する
- コマンド「DISM.exe/Online/Cleanup-image-Restorehealth」を入力しEnterを押す
- コマンド「sfc/scannow」を入力しEnterを押す
- 完了後、PCを再起動
PCの再起動が完了後、改めてWindows Updateを実施して見るとエラーが解消されて成功する場合があります。
Software Distributionフォルダーのリネームを実行する
5つ目の対処法は、Software Distributionフォルダーのリネームを実行することです。
Software Distributionフォルダーとは、Windows Updateで使用される大量のファイルが格納されているフォルダで、「C:\Windows\SoftwareDistribution」にあります。
システムに関わる部分なので、基本的にはあまり削除しないほうがいいですが、Windows Updateがうまくいかなかったり、ハードディスクの容量がどうしても足りなくなったときにこのフォルダをリネームするのがおすすめです。
リネームの方法は、下記を参考にしてください。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
- 以下のコマンドを一行ずつ実行する
net stop wuauserv
net stop bits
net stop cryptsvc
ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren %systemroot%\System32\Catroot2 Catroot2.old
net start cryptsvc
net start bits
net start wuauserv - PCを再起動する
再起動が完了したら、改めてWindows Updateを実施してください。今までの対処法ではどうにもならなかった場合の最後の手段と考えていいでしょう。
PCホスピタルへのご相談はこちら。
自力で対処できない場合は修理業者に相談しよう

今回は、「データベースにエラーが発生した可能性があります」というエラーメッセージが出た場合の原因と対処法について解説しました。
エラーメッセージが出る場合の原因は、以下が考えられます。
- インターネットの問題
- ウイルスソフトの問題
- パソコンの容量不足
- パソコンの日付の設定が間違っている
- ハードディスクが故障している
そして、原因に対する対処法は以下の通りです。
- ウイルスソフトを一時停止する
- トラブルシューティングを実行する
- Microsoftが配布しているBITS トラブルシューティング ツールを活用する
- コマンドプロンプトでDISMコマンドを実行する
- Software Distributionフォルダーのリネームを実行する
もしこれらの対処法を試してもダメな場合、パソコン内部のパーツが故障している可能性も考えられます。どの対処も効果がなかった場合はパソコンの修理業者に相談しましょう。
PCホスピタルは「データベースにエラーが発生した」トラブルのサポートが可能です
Windows Update時の「データベースにエラーが発生した可能性があります」表示の対応についてご説明いたしましたがいかがでしtでしょうか。
Windows Updateトラブルは原因が複雑でご自身で解決しようとしてもなかなか難しい場合があります。
解決が難しいと思われた場合はぜひPCホスピタルにサポートをご依頼ください。


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濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得