Windows Updateが進まない原因と対処法11個
2024年現在、Windowsは年2回の大型アップデート、月1回の更新プログラムが提供されていますが、その間の小さなアップデートも含め、アップデートが「進まない」というトラブルも報告されています。
その場合、原因を把握したうえで対処を行うことで改善する可能性があります。
そこでこの記事では、Windowsのアップデートが進まない原因と対処法を解説いたします。
Windows Updateの更新履歴
2024年10月2日時点で直近4カ月のWindows Update更新履歴は下記の通りになります。
Windows 11 バージョン 24H2の更新履歴
2024年09月30日 KB5043178
2024年09月10日 KB5043080
2024年08月27日 KB5041865
Windows 11 バージョン 23H2の更新履歴
2024年09月26日 KB5043145
2024年09月10日 KB5043076
2024年08月27日 KB5041587
Windows 11 バージョン 22H2の更新履歴
2024年09月26日 KB5043145
2024年09月10日 KB5043076
2024年08月27日 KB5041587
Windows 11 バージョン 21H2の更新履歴
2024年09月10日 KB5043067
2024年08月13日 KB5041592
2024年07月09日 KB5040431
Windows 10 バージョン 22H2の更新履歴
2024年09月24日 KB5043131
2024年09月10日 KB5043064
2024年08月29日 KB5041582
「KB〇〇〇〇〇〇〇」のKBはKnowledge Baseの略で、KBの後の数字7桁でアップデート内容を識別するようになっています。
Windows Updateが進まない時の原因として、Windows Updateを実施する日及びそのときに適用される更新プログラムの内容によっても進まない原因が変わってきます。
Windows Updateが進まない原因
Windowsのアップデートが進まない原因には次のようなものがあります。
- 更新プログラムが多く時間がかかっている
- Windowsのシステムファイルが破損している
- ストレージの空き容量が不足
- Windows Updateの更新プログラムに問題が発生している
- インターネットの接続トラブル
詳細をご説明いたします。
更新プログラムが多く時間がかかっている
Windows Updateは通常約5分~30分で完了します。
インストールするファイルの数、ファイルのサイズ、インターネットの接続環境によって必要な時間は変わりますが、通常であれば上記の時間内で完了するため、それ以上時間がかかってる場合はトラブルが発生してる可能性があります。
Windowsのシステムファイルが破損している
Windowsのシステムファイルが破損していることが原因で、Windows Updateが進まないトラブルが発生することも考えられます。
ストレージの空き容量が不足
ストレージの空き容量が少ないことが原因で、Windows Updateに必要なファイルをダウンロードすることができなくなり、Windows Updateが進まない状態になってる可能性があります。
Windows Updateの更新プログラムに問題が発生している
Windows Updateの対象となっている更新プログラムに問題が発生していることでWindows Updateが進まない状態になることがあります。
インターネットの接続トラブル
インターネット接続が不安定な状態のため、速度が遅くなったり接続が頻繁に途切れることが原因で、正常にWindows Updateが進まないことがあります。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
Windows Updateが進まない時の対処法11個
上述のとおり、Windowsのアップデートが進まない原因にはさまざまなものがあります。しかし、原因を特定するのは難しいので、以下に紹介する対処法をしらみつぶしに試していきましょう。
- じっくりと待つ、もしくはアップデートを止めて後日実行
- セキュリティソフトを一時的に停止させる
- アップデートが保留中なら手動で操作
- デバイスドライバーを更新
- Windows Updateのコンポーネントのリセット
- ネットワーク環境をリフレッシュする
- リソースモニター上でプロセスが停止中なら再起動
- セーフモードでアップデートをする
- ハードディスクの空き容量を増やす
- ルーターを再起動する
- トラブルシューティングツールを使う
順にご説明いたします。
じっくりと待つ、もしくはアップデートを止めて後日実行
システムやプログラムに問題がなくても、アップデートの量が多かったり、パソコンのスペックが低かったりすると時間がかかります。正常に進んでいても時間がかかることがあるので、アップデートはパソコンを使わない夜間や休日がおすすめです。
また、更新プログラムそのものに問題があってアップデートが進まないこともあります。そのようなときは、修正プログラムが後日配信されるので、日をあけて再度アップデートを試みます。
1日ほど待ってみたり、アップデートを止めてから日をあけて再度アップデートを試みてもアップデートが完了しないときはパソコンの空き容量が足りないか、故障の可能性があります。
セキュリティソフトを一時的に停止させる
Windowsのアップデートが進まない理由として、セキュリティソフトによりネットワークのアクセスが制限され、アップデートが進まない場合があります。
もしもご自身でセキュリティソフトを導入している場合はアップデートの際に、一時的に停止させてみましょう。
設定方法はセキュリティソフトによって違いますが、ソフト提供元の公式サイトを確認すれば設定方法を確認できます。
もしもこの方法でWindowsのアップデートが完了した場合は、セキュリティソフトの停止を必ず解除しておきましょう。でなければ、ウイルスに感染する可能性があります。
アップデートが保留中なら手動で操作
Windowsのアップデートが進まずに保留中になっているときは、次のことを試してみてください。
Windows Updateを今すぐインストールする手順 |
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Windows Updateのスタートアップ設定を変更する手順 |
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上述の対応をすると、アップデートが進むことがあります。
デバイスドライバーを更新
デバイスドライバーとはパソコンに接続するデバイスとソフトウェアの通信を制御するプログラムですが、パソコンに接続しているデバイス及び周辺機器を外してからデバイスドライバーを更新することで改善する可能性があります。
手順は下記の通りです。
デバイスドライバーを更新する手順 |
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Windows Updateのコンポーネントのリセット
問題がトラブルシューティングで解決しないときは、Windows Updateのコンポーネントをリセットすると解決することがあります。コンポーネントのリセットはスクリプト言語を調整するので初心者にはあまりおすすめできませんが、次の手順を参考にしてみましょう。
Windows Updateのコンポーネントをリセットする手順 |
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再度Windowsのアップデートを実行して、更新プログラムをインストールできるようになっていることを確認しましょう。
ただ、この方法はパソコン初心者には難しいので、自信がない方はなるべく他の対処法を試して、解決するか確認することをおすすめします。
ネットワーク環境をリフレッシュする
ネットワーク環境の一時的なトラブルが原因でアップデートが進まないことがあります。
そうしたことが疑われる場合は、ネットワーク環境を一度すべて未接続状態にして、LANの設定を次の方法でリフレッシュしてみてください。
- タスクバーの「ネットワーク」アイコンをクリック
- 「Wi-Fi」をクリック後、Wi-Fiアイコンが灰色に変わると無線LAN接続がオフになります
これでネットワーク環境がリフレッシュされます。
リソースモニター上でプロセスが停止中なら再起動
アプリケーションの稼働状況など、Windowsのパフォーマンスが気になるときはリソースモニターを開いてみるのがおすすめです。Windowsスタートメニューから、リソースモニターを開く方法は次のとおりです。
- 画面左下のWindowsマークをクリック
- 「Windows管理ツール」をクリック
- 「リソースモニター」をクリック
- リソースモニターが表示されるのでアップデートが停止されてるか確認します
リソースモニターでは、CPU、ディスク、ネットワーク、メモリの情報をリアルタイムで確認できます。メモリやCPUの負荷状況を確認するだけなら、タスクマネージャーでも確認できますが、よく詳しく見られるのがリソースモニターと考えておけば問題ないでしょう。
画面上ではアップデートが進行中なのに、リソースモニターを確認するとアップデートが止まっている場合は再起動してみるのも一つの方法です。
セーフモードでアップデートをする
何らかのエラーでアップデートが進まないときは、セーフモードでアップデートしてみましょう。セーフモードの起動方法は次のとおりです。
- 「Windowsマーク」→「電源マーク」の順にクリック
- 「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリック
- オプションの選択画面で「トラブルシューティング」をクリック
- トラブルシューティングの選択画面で「詳細オプション」をクリック
- 詳細オプションの選択画面で「スタートアップ設定」→「再起動」の順にクリック
- スタートアップ設定が開いたら、「セーフモードとネットワークを有効にする」を「F5」キーで選択
- セーフモードで起動したら、Windowsの設定からアップデートを実行する
この方法でWindowsのアップデートが進み始めることも多いので、ぜひ試してみてください。
ハードディスクの空き容量を増やす
インストール先のドライブ容量が不足していると、アップデートが保留になってしまうことも少なくありません。
その場合はインストール先のハードディスクドライブの空き容量を確認してみてください。Windows 10のハードディスクの空き容量を確認してから空き容量を増やすには次の方法があります。
- 「スタートボタン」を右クリックし、「エクスプローラー」を選択
- ご自身のコンピューターを選択
- 「デバイスとドライブ」に表示されてる使用ドライブにカーソルを合わせて右クリックから「プロパティ」を選択
- プロパティが表示されるので「全般タブ」を選択するとハードディスクの容量全体の使用領域と空き領域を確認できます。空き容量が足りなければ「ディスクのクリーンアップ」を実行します
空き容量を増やす際にクリーンアップを行うときは長い時間がかかるので時間のあるときに作業するのがおすすめです。
他にも不要なアプリケーションやデータを削除して空き容量を増やしてみましょう。
ルーターを再起動する
インターネットに接続するために必要なルーターが一時的な不具合により、インターネットの接続が不安定になって、Windows Updateが進まないことがあります。
その場合、ルーターを再起動することが改善する場合があります。
ルーターを再起動する手順 |
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トラブルシューティングツールを使う
何をやっても保留状態が解消できないときに有効なのは、Windows Updateのトラブルシューティングを利用する方法です。使用方法は次のとおりです。
- 「Windowsマーク」→「設定」の順にクリック
- 「更新とセキュリティ」をクリック
- 「トラブルシューティング」→「追加のトラブルシューティングツール」の順にクリック
- 追加のトラブルシューティングツール選択画面で「Windows Update」を選択して「トラブルシューティングツールの実行」をクリック
これで問題が解決され、Windows Updateが進むようになる場合もあります。
Windows Updateが進まない時にやってはいけないこと
最後にWindowsのアップデートが進まないときにやってはいけないことを確認しておきます。
再起動中の強制終了
アップデートがはじまると途中で停止する方法はありません。更新が進まないと不安になって強制終了させてしまいたくなるかもしれませんが、途中で強制終了するとWindows 10/11が壊れて起動しなくなる可能性があります。
いくら待っても終わらないときは、電源ボタンを長押しして強制終了する方法もありますが、パソコンに負担がかかってしまうため、強制シャットダウンは望ましくありません。
もしもいくら待っても更新が進まない場合は、PCホスピタルに相談して、プロの意見を聞き対処しましょう。PCホスピタルにWindows Updateのサポートを依頼する
アップデートしたときに自動的にパソコンが再起動するのが困る、という人もいるのではないでしょうか。そのような人におすすめしたいのは、パソコンのアクティブ時間と強制再起動の時間を変更する方法です。
アクティブ時間の設定方法 |
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アクティブ時間とはパソコンを使う時間のことです。強制再起動をしたくない時間を設定しましょう。
再起動スケジュールの設定方法 |
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これで再起動のスケジュールが変更されます。
Windows Updateを止めて更新しない
アップデートには時間がかかるので、ネガティブなイメージを持つ人は多いかもしれません。パソコンが使えなくなったり、これまで使えていたソフトやネットワークに支障が出るくらいならアップデートしない方がよいのでは?と考える人もいるでしょう。
しかし、アップデートをしない選択には多くのリスクがあります。セキュリティ対策が不十分なパソコンは、サイバー攻撃に対して無防備な状態です。
「まさか自分のパソコンが狙われるわけがない」と思うかもしれませんが、ウイルスへの感染やフィッシング詐欺などの被害に遭う可能性はできる限り減らしておきたいものです。
また、アップデートをしないとOSが不安定になったり、公式のサポートを受けられなくなったりすることもあります。ですので、基本的にはアップデートしないという選択肢はないと考えておきましょう。
Windows Updateが進まないトラブルをプロに任せるのも一つの対処法
対処法を行っても改善しない場合、複数のトラブルが積み重なってることが考えられます。
システムの修復や復元を行って改善する可能性もありますが、対処に失敗することや別のトラブルが解決されてないことでパソコンが起動しなくなり、パソコンが使用できない状態になることも考えられます。
自力の改善が難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。
Windows Updateが進まない時はPCホスピタルにお任せください
アップデート中にパソコンが操作できない状態が続くとイライラしたり、不安になったりしてしまいますが、単に処理に時間がかかっているだけかもしれないので、辛抱強く待ちましょう。待っても一向にアップデートが進まないようなら、この記事で紹介した対処法を試してみてください。
ただ、パソコン修理に詳しい方でない場合だと同じように修理を試みてもなかなか上手くいかず、逆に不具合が追加で発生することもあります。
より安全に修理を希望される場合は、Windows Updateができない不具合を修理してきた実績があるPCホスピタルにご相談ください。日本全国対応で出張・持込・宅配からパソコン修理をご依頼いただけます。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得