HDDが発熱する原因は?温度を調べる方法や5つの対処法を解説

HDDが発熱する原因と5つの対処法を解説

「パソコンを触ってみたら、ものすごく熱かった」という経験はありませんか。その原因はパソコン内部にあるHDDがデータの読み書き処理などを行うことで、熱を持ってしまうのです。ただ、HDDは必ず熱を持ってしまう部品になりますので、熱いからといって問題があるわけではありません。

しかし、熱対策をせずにそのまま使い続けることは、パソコンの寿命を縮めることに繋がるのです。そこでこの記事では、具体的にHDDが発熱する原因と発熱を抑える対処法を解説します。

1.HDDは60℃以上発熱したら危険

パソコンとキーボード

パソコンの動作に適した温度は15~25℃と言われています。温度が高すぎても低すぎてもHDDの調子が上がりません。人が快適に感じる温度とほぼ同じくらいの温度帯と考えておけばよいでしょう。

パソコンは熱がこもると、次のような不具合が発生します。

  • 急に電源が落ちる
  • 画面が固まる
  • エラーメッセージが表示される
  • マウスが動かなくなる

このようなパソコンのトラブルは、ハードディスクの使いすぎが原因です。ハードディスクのHDDは60℃までなら正常に動くとも言われていますが、高温下に置かないにこしたことはありません。特にノートパソコンはコンパクトで部品が密集していること、排熱性が低いことなどから熱がこもりやすいのが特徴です。

パソコンを触ってみて熱いと感じたら、HDDの温度を調べてみるとよいでしょう。HDDの温度を調べるにはフリーソフト利用するのがおすすめです。

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2.HDDが発熱する主な原因

マザーボードとケーブル

HDDが発熱する原因を解説します。

2-1.季節と部屋の温度によるもの

気温が上がる夏は、パソコンも発熱しやすい環境です。夏場にパソコンが熱くなりやすくなることを理解するには、冷蔵庫を考えてみるとよいでしょう。冷蔵庫は、夏場は多くの電力を消費します。

冷蔵庫は「中を冷やす」と思われがちですが、冷たい空気を吹き付けて中を冷やすわけではありません。内部で取った熱を外に放熱することで、庫内の温度を下げているのです。そのため、外気温が高い季節は内部の熱を放熱しにくくなり、熱がこもりやすくなります。

放熱しにくいのは、外気温の高さに限りません。夏でなくても、ものが密集した換気の悪い場所で、直射日光があたる環境も発熱の原因になります。

2-2.周辺パーツの発熱によるもの

ノートパソコンは、そのコンパクトさと部品の密集度ゆえに長時間使っていると部品が熱を帯びます

ハードディスク以外にも、CPU、バッテリー、冷却ファンは発熱しやすい部品です。特に中央演算処理装置であるCPUは、パソコンの脳に相当するものであるため、最も熱を持ちやすいという特徴があります。

CPU以外にも充電器やコンセント周りにも注意を払いましょう。長時間ノートパソコンを電源につないで作業していると、充電器そのものが熱くなります。熱くなりすぎるとコードが変形したり、ひどいときには火事なったりすることもあります。

2-3.長時間の作業によるもの

パソコンは長時間作業すると、内部の換気がうまくできなくなるため、熱がこもりやすくなります特にディスプレイと基盤とキーボードが一体になっているノートパソコンは構造的に排熱しにくいため、長時間作業にはデスクトップ型のパソコンの方が向いています。

ノートパソコンは本来、インターネットの閲覧や、Wordでの文章作成、Excelでの表計算などの負荷の軽い作業をするためのものです。HDDやSSDに負荷がかかる動画編集は熱が発生しやすくなるので、避けたほうがよいでしょう。

2-4.冷却ファンの故障によるもの

パソコンは冷却ファンで内部の熱を外に逃がしています。そのため、冷却ファンが故障すると熱が放出されなくなり、パソコン本体の故障につながってしまうので注意が必要です。

冷却ファンの故障は異音やニオイなどで確認できます。

2-5.パソコンの通気口が詰まっている

パソコンの通気口がふさがるとスムーズな換気ができなくなります上述のとおり、換気が不十分だと内部に熱がこもる原因となります。

通気口がふさがる主な原因は、ホコリや壁からの距離が近すぎることです。壁にぴったり寄せている場合は、壁とパソコンとの間にすきまを作り、定期的な掃除を心掛けましょう。

3.HDDが発熱したときの5つの対処法

5つの対処方法

続いて、HDDが発熱したときの対策を解説します。

3-1.部屋の温度を下げる

部屋が熱いときは、換気をしたり、クーラーをつけたりして部屋の温度を下げましょうパソコン内部の温度は室温よりも7〜8℃ほど高いと言われています。室温が30℃近いときは、直接パソコンに風を当てるなど、意識的にパソコンを冷やすのもおすすめです。

3-2.外付けのHDDを外す

部品が密集していると熱がこもりやすくなります。パソコンの温度が上がっていたら、外付けHDDを外してみましょうあわせてファンの異常がないか、通気口がふさがっていないかも確認します。ただし、外付けHDDは無理にはずすことのないように注意してください。

3-3.壁から遠ざける

パソコンの通気口や冷却ファンは、本体背面や下の面についているがほとんどです。位置を確認して、その部分をふさいでしまわないように遠ざけてみましょう。デスクトップ型のパソコンの場合、壁とパソコンとの距離の目安は10cm以上です。ノートパソコンの場合は、冷却台を活用するなどしてパソコン本体と机との間を空けることも考えてみてください。

3-4.冷却ファンの交換を依頼する

パソコンの熱の原因が冷却ファンの故障なら、冷却ファンを交換しましょう。ファンは品質の差が大きいので、口コミやパソコンショップのスタッフにアドバイスをもらってできるだけ品質のよいものを選ぶことをおすすめします。

3-5.内部の掃除を依頼する

通気口や冷却ファンは日頃からこまめに掃除しておくことが大切です。デスクトップ型のパソコンなら、数ヶ月に1度の頻度で定期的に本体のふたをはずしてホコリを取り除いてください。

ただし、ホコリは静電気で吸着する掃除グッズは使わないようにしましょう。精密機械に静電気は禁物です。中のパーツを壊してしまうかもしれません。特に空気が乾燥する冬に掃除するときは、静電気防止手袋や、体内の電気を逃がす放電グッズもあわせて活用するのがおすすめです。

掃除しても発熱を繰り返すようなら、専門の業者に一度見てもらった方がよいでしょう。

4.パソコンが発熱したときのやってはいけない間違った対処方法

付箋を貼ったノートパソコン

これまでパソコンが発熱したときの対策を紹介してきましたが、あわせてやってはいけないことをおさえておきましょう。

4-1.急激に温度を下げる

間違った対処法の1つ目は、熱いからといって急激に温度を下げることです早く温度を下げようとして冷気を直接本体に当てると、結露が発生してしまいます。

冷蔵庫や冷凍庫などの温度差の激しい場所に置くのも、基盤内部に結露が発生しやすくなるためおすすめできません。精密機械であるパソコンは水分に弱く、水がついたまま通電するとショートしてしまうこともあります。

HDDが熱を持った場合には、室温の調整やパソコンの冷却用グッズで対応しましょう。

4-2.電源のオンオフを繰り返す

間違った対処法の2つ目はパソコンの電源のオンオフを繰り返すことです。パソコンの温度が高くなると動作が重くなったり、フリーズしたりすることもあります。

そのようなときに改善が見られるまで、電源のオンオフを繰り返すことはパソコンに負担をかけてしまいます。

また、パソコンから変な音がするときは、強制終了して再起動すると症状が悪化しますので、無理に電源のオンオフを繰り返すのはやめましょう。

5.HDDが発熱したらどのような影響がでるか

パソコンのエラーの影響

「HDDが発熱しても、気にせず使い続ければよいのでは?」と思う人もいるかもしれません。ところが、それは間違いです。以下では、HDDが発熱したときの影響を解説します。

5-1.ハードディスクが劣化する

HDDは熱で劣化しますパソコン内部の温度が高くなりすぎるとHDDのコントロールチップが壊れたり、プラッタ表面が部分的に盛り上がったりするなど、形状に問題が出ます。部品の劣化は故障につながりますので、遅かれ早かれ交換しなくてはならなくなります。

5-2.誤作動やデータが消失するリスクがある

パソコンが発熱すると、誤動作や画面が固まるフリーズが頻繁に起こるようになりますそのまま使い続けていると他のパーツの故障につながります。ハードディスクが故障すると、データが消失してしまうので、その後のデータの復旧作業に手間がかかります。

5-3.火事の原因になる

ハードディスクの発熱は場合によっては、火事の原因になることがありますたかがパソコンの発熱、と甘くみないようにしましょう。

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6.HDDの発熱を防ぐためにしておきたいこと

パソコンとマグカップ

先にHDDが発熱したときの対処法を解説しましたが、ここからは発熱を防ぐためにできることを解説します。

6-1.熱を抑える冷却用アイテムを活用する

発熱を抑えるために、冷却用のアイテムを活用してみましょう冷却用のアイテムには、次のようなものがあります。

  • 冷却ファン
  • 冷却台
  • HDD
  • クーラー冷却シート

熱対策には積極的に冷却できるファン付きのものがおすすめですが、ファンの音が気になるオフィスや外出先で使うときは、ファンの付いていない木やアルミ製の冷却台を使うのもよい方法です。ノートパソコンは本体と机の間にすきまを作るだけでも、熱がこもりにくくなりま

角度がつけられる冷却台も人気のアイテムです。まずは、取り入れやすいものから活用を考えてみましょう。

6-2.パソコンを置く場所は直射日光と壁際を避ける

パソコンの熱対策にはパソコンを置く場所も大切なポイントです通気口がふさがりやすい壁際や、直射日光があたる場所は避けましょう。

6-3.作業間隔をあけてHDDにかかる負担を軽減させる

デフラグやウイルスチェックなどの作業はHDDに負担がかかります。メンテナンス作業以外に負担が大きいものだと、動画の編集作業などの作業が挙げられます。

HDDに高い負荷がかかる作業をするときは、作業間隔を空けるなどして定期的にパソコンを休ませる工夫をしてみましょう

6-4.使わないアプリは閉じるよう心がける

使わないアプリを閉じることも有効な対策ですアプリを立ち上げっぱなしにした状態にしていると、使わなくてもハードディスクがバックグラウンドで処理をしています。

日頃から使わないアプリを閉じるように意識づけるだけでも、発熱を抑えられるようになります。

6-5.SSDに換装するのもひとつの方法

熱対策や故障を防ぐという点では、HDDからSSDに換装するのも1つの方法です近年はハードディスクにSSDを採用したパソコンが増えてきました。SSDとは、Solid State Driveの略で、半導体メモリを使ってデータの読み書きします。

これまでは安価で、たくさんのデータを読み書きできるHDDが重宝されていましたがデータ技術の進歩でSSDの価格も下がり、取り扱えるデータ量が大きくなりました。

SSDは物理的に動くHDDと違って発熱しづらく消費電力を抑えられるため、寿命が長いというメリットがあります。また、SSDはHDDよりも衝撃に強いのも特徴です。価格は高くなりますが、パソコンのコンパクト化には欠かせないパーツです。

SSDが使われているノートパソコンも増えています。駆動音もないので作業中に気になることはないでしょう。

HDDが発熱しないよう日ごろから対策をとっておこう

パソコンを長持ちさせるためにも、予期しないデータの消失を防ぐためにも、ハードディスクのケアは欠かせません。中でも、精密機械であるパソコンの熱対策はその中心になるでしょう。

しかし、どんなに熱対策を施してもパソコンの故障を完全に防ぐことはできません。仕事の重要なデータや、家族の思い出など大切なデータを保存するパソコンの故障はとても大きなダメージです。大切なデータはパソコン本体に保存するだけでなく、クラウドも活用するなど日頃からきちんとバックアップ体制をとっておくことが必要になるでしょう。

もしトラブルが発生してしまったときはメーカーのサポートや、パソコン修理店などに相談してみてください。

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