パソコンの寿命は何年?部品ごとの寿命や故障した時の対処法を解説!

パソコンの寿命は何年?部品ごとの寿命や故障した時の対処法を解説!

近年、スマホの性能が大幅にアップしているためパソコンを使わない人も増えていると言われていますが、パソコンがなくなると困る人も少なくないでしょう。

パソコンの性能は年々向上していますが、どんなものにも寿命があります。予期していなかった時期にパソコンが壊れたということのないように、この記事ではパソコンの寿命と故障したときの対処法を解説します。

目次

パソコンの寿命は5年程度

パソコンの寿命はどのくらい?

一般的にパソコンの寿命は5年程度と言われています。

国税庁の「主な減価償却資産の耐用年数表」では「パーソナルコンピュータ(サーバー用のものを除く)」の耐用年数を4年と定めています。

参考:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」

国税庁が定めているこの耐用年数にはそれなりの根拠があるはずです。パソコンの寿命を判断するいくつかのケースを見ていきましょう。

OSの寿命は発売日から10年

一般的にパソコンのOSの寿命(サポート終了)は10年程度です。OS(オペレーションシステム)とはパソコンを動かすための基本的なソフトのことであり、WindowsやMacなどがあります。

OSのサポートが終了してしまうと、ウイルスやスパイウェアに感染し個人情報の漏えいなどのセキュリティ上の問題が発生する可能性が高まります。

そのため、サポートが終了する前にOSのバージョンアップをするか、性能上それができないときは買い替えが必要です。

たとえば、2023年1月10日にWindows 8.1のサポートが終了しています。いまだにWindows 8.1を使っているのは、セキュリティの観点から考えて良くありません。また、Windows 10も2025年10月14日にサポート終了予定です。Windowsの最新版はWindows 11となっているので、Windows 11に今のうちにアップデートしておくと安心でしょう。

参考:ご存じですか? OS にはサポート期限があります! – Microsoft atLife
参考:Windows 10 Enterprise and Education – Microsoft Lifecycle | Microsoft Learn

サポート期間が切れたOSは使用できません

サポートが切れたOSは使用してはいけません。なぜなら、サポートが終了するとセキュリティ上の脆弱性を防ぐことができなくなり、ウイルスに感染したり架空請求の詐欺にあったりする可能性が非常に高まるためです。

PCホスピタルにアクセスされているユーザーの中にも、サポート期間が終了したWindowsを使用されている方がいます。

PCホスピタル コラムにアクセスされたWindows OSユーザーに占めるサポート切れOSユーザーの割合

PCホスピタル コラムにアクセスされたWindows OSユーザーに占めるサポート切れOSユーザーの割合
※n=7,288,721
※2021年1月~2021年12月31月にPCホスピタルコラムにアクセスがあった中から、Windows OSのユーザーに占める、Windows 7とWindows Vistaの割合。(※NT、Server 2003、2000除く)

Windowsユーザーに占めるWindows 7とWindows Vista、Windows XPを使用しているユーザーは約4.33%でした。これは(Windowsユーザーのうち)1,000人に4人ものユーザーがサポート期間切れのOSを使用していることになります。

サポートが切れたOSはセキュリティ上の脆弱性を防ぐことができていないのでウイルスに感染したり架空請求の詐欺にあう可能性が非常に高まります。

サポート期間が切れたOSは絶対に使用しないようにしましょう。サポート専門店に依頼することで、OSのアップグレードが可能です。

パソコン本体の寿命は3年~5年

パソコン本体の寿命は3年〜5年ほどです。1日の使用時間や使い方によって異なるものの、使い続けているうちに、クリックしたときの反応が遅くなる、ファイルの破損が増える、使っている最中に突然電源が落ちる、固まるなどのトラブルが増えていきます。

そうした不具合のほとんどは、ハードディスクなどの部品に問題があります修理に出しても費用が高額になるケースが多いので、買い替えた方が安いことも多いでしょう。

パソコン修理の専門店は、修理ができるものはもちろん修理を優先しますが、場合によっては買い替え提案をすることもあります。

もちろん、使い方によってはそれ以上の期間使うこともできますが、技術の進歩は日進月歩です。4年も経てば、同じ価格でもハイスペックなパソコンが買えるようになっています。充電池式のノートパソコンなら、本体に問題はなくてもバッテリーの寿命が先にやって来ることも十分に考えられます。

一般家庭におけるパソコンの平均使用変数は7.7年

内閣府が令和5年3月に実査した「消費動向調査」によると、パソコンの平均使用変数は7.7年となっており、買い替え理由の56.7%が「故障」となっています。

参考:内閣府「消費動向調査3月実施分」

つまり多くのユーザーは、パソコンの耐用年数である4年を超えて使っているということになります。とはいえ、買い替え理由の半数以上が「故障」であることを考えると、買い替えのだいぶ前の時点で、パソコンが使いにくい状態になっている人が多いと予想されます。

使いにくい状態にも関わらず無理して使っていると、ストレスも溜まりますし作業効率も悪くなってしまいます。また、パソコンの電源が急に付かなくなる、という可能性も十分にあり、そうなるとデータの取り出しが難しくなってしまいます。

パソコンが完全に壊れるのを待つのではなく、調子が悪くなった時点で買い替え、もしくは修理を行うことが大切です。

PCホスピタルはパソコンの寿命に関するトラブルのサポートが可能です
PCホスピタルのパソコン修理概要
修理対応 出張/持込/宅配
対応エリア 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県
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料金 パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円
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ノートパソコンとデスクトップパソコンのどちらが寿命が長いのか

ノートパソコンとデスクトップパソコンのどちらが寿命が長い?

一般的にはノートパソコンとデスクトップパソコンでは、デスクトップパソコンの方が寿命は長いです。なぜなら、デスクトップパソコンの方が、中の熱を逃がしやすいためです。

パソコンは使うと熱が発生します。使ってしばらくすると、パソコン本体が熱くなっていたり、ファンが回っていたりするのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

中の熱を逃がすには、外の空気を取り込みやすい大きなケースのデスクトップ型のパソコンの方が有利です。

加えて、キーボードやディスプレイなどの周辺パーツもデスクトップ型なら不具合のあるものだけを交換すればよいので、結果としてデスクトップ型のパソコンの方が長持ちする傾向にあります。

パソコンの寿命を伸ばす12個のポイント

パソコンの寿命を伸ばす6つのポイント

ここからは、パソコンの寿命を伸ばすポイントを解説します。

パソコンの寿命を伸ばすポイントは次の12個です。

  • 暑さ対策をする
  • パソコンに衝撃を与えない
  • こまめに掃除をする
  • 結露に注意する
  • バッテリーの使い方に注意する
  • ストレージの空きを確保する
  • ウイルスに感染してないか確かめる
  • スタートアップアプリを減らす
  • HDDとSSDの状態をまめにチェックする
  • 付けっぱなしにしない
  • 電源ユニットを交換する
  • CPUグリスの塗り替えを行う

パソコンの寿命を延ばすポイント1.暑さ対策をする

パソコンの暑さ対策は重要です。なぜなら、パソコンは高温に弱い機械なためです。 以下のような暑さ対策を心がけましょう。

  • 室内の温度に気をつける
  • 通気口をふさがない
  • 日光が直接当たらない場所に置く

構造的に熱を逃がしにくいノートパソコンの場合は、冷却台を使ってみるのもよい方法です。

パソコンの寿命を延ばすポイント2.衝撃を与えない

パソコンは精密な機械です。持ち運びしやすいのが魅力のノートパソコンですが、落としたりぶつけたりしてしまいやすいのが難点でもあります。ノートパソコンを持ち運ぶ際は、ケースに入れてできるだけ衝撃を与えないように工夫してみましょう。

また、持ち運ぶ前に電源を落としていることを確認することが大切です。スリープ状態でも同じだろうと思われがちですが、スリープ状態ではHDDやSSDがまだ動いているため、落下時の被害が大きくなる可能性があります。

パソコンの寿命を延ばすポイント3.こまめに掃除をする

パソコンをこまめに掃除することも大切です。パソコンは熱に弱い機械であると上述しましたが、ホコリや髪の毛などのゴミが吸排気口にたまると、冷却効率が悪くなります。パソコンの周りにはホコリが集まりやすいので、意識的に掃除を心掛けましょう。

また、吸排気口に物を置くのも冷却効率を悪くする原因になるので注意です。

パソコンの寿命を延ばすポイント4.結露に注意する

冬場は結露に注意しましょうノートパソコンを寒い場所から暖かい場所へ移動させて使用した場合、パソコンに水滴がついている場合があります。その場合が、パソコン内部にも水滴がついている可能性があるために、極力電源をつけないようにしましょう。

結露が発生すると、故障の原因になります。ノートパソコンに電源を入れるのは、部屋の温度になじんでからがおすすめです

パソコンの寿命を延ばすポイント5.バッテリーの使い方に注意する

ノートパソコンを使っている人はバッテリーの使い方に注意しましょう。バッテリーの寿命は100%になるまでの満充電、0%になるまで充電しない過放電、アダプターの挿しっぱなしで短くなっています

バッテリーは繰り返し使ううちに少しずつ動作時間が短くなるものです。現在多くのノートパソコンに使われているリチウムイオン電池はこれまでに使われていた電池と違って、継ぎ足し充電をしても問題ありません。

バッテリーの劣化を防ぐには、充電回数を減らすのが近道です。バッテリーの残量は20〜80%の範囲になるように保ちましょう。

パソコンの寿命を延ばすポイント6.ストレージの空きを確保する

ストレージの空きはある程度は確保しておくことが大切です。パソコンは一時的なデータをメモリに保存していますが、メモリが足りなくなったらストレージに保存しています。

もしストレージに空きがない場合、保存することができず、動作が上手くいかないことがあるのです。ストレージの空きを確保するために、不要なソフトやファイルは定期的に削除しましょう。

パソコンの寿命を延ばすポイント7.ウイルスに感染してないか確かめる

パソコンがウイルスに感染してないかも確かめるようにしましょう。パソコンがウイルスに感染すると、常にウイルスソフトが起動している状態になり、動作が遅くなってしまう恐れがあります。

また、ウイルスを放置していると個人情報が抜き取られてしまうなどの被害に遭う可能性があるので、パソコンが重いと感じる場合、ウイルスチェックを行いましょう。

ただし、セキュリティソフトが古い状態のままだと、ウイルスチェックができていない可能性があります。セキュリティソフトは最新の状態に更新することが大切です。

パソコンの寿命を延ばすポイント8.スタートアップアプリを減らす

スタートアプリが多いとパソコンの動作を重くしてしまいます。スタートアップアプリとは、パソコンの起動と同時に起動するアプリのことです。

一々アプリを起動させなくて良いので便利ではある反面、スタートアップアプリが多すぎると、パソコンに負担をかけてしまいます。パソコンの動作が遅い場合、スタートアップアプリを減らしてみましょう。

パソコンの寿命を延ばすポイント9.HDDとSSDの状態をまめにチェックする

ハードディスクの中にあるHDDとSSDの状態をこまめに確認することで急な故障が防げます。

次のような症状がないかチェックしてみましょう。

  • パソコンが立ち上がらないことがある
  • 反応速度が鈍い
  • 突然シャットダウンしたりエラーになったりする
  • おかしな音がする

HDDやSSDの寿命を調べるには、フリーソフトを使うのがおすすめです
フリーソフトというと、有名な「CrystalDiskInfo」がありますが、診断ツールを使えばHDDやSSDの状態を調べられます。故障の前兆を発見しやすくなります。

ただし、HDDやSSDの寿命を判断するのは簡単ではありません。反対に上記のような問題があっても、HDDやSSD以外の部分に問題があることもめずらしくないのです。

パソコンの動作がおかしくなったときは、メーカーのサポートに問い合わせてみましょう。また、HDDやSSDの状態を確認する際、フリーソフトを使うのが不安であれば修理業者に依頼するという方法もあります。

修理業者に依頼すれば、診断から修理、交換まで対応してくれるので、パソコン初心者の方は依頼してみてはいかがでしょうか。

また、修理業者を利用するなら顧客満足度1位を獲得している「PCホスピタル」がおすすめです。専門のスタッフが最短即日で修理に対応してくれるので、「パソコンの不調をどうにかしたい」と考えている方でも安心です。

パソコンの寿命を延ばすポイント10.付けっぱなしにしない

パソコンの寿命を延ばすためには、パソコンを付けっぱなしにしないことも大切です。使わないときまで付けっぱなしにしていると、パソコンの負荷を高めてしまいます。

ポイントはスリープモードとシャットダウンを上手く使い分けることです。少しの間パソコンを使わないならスリープモード、長時間使わないならシャットダウンするのが良いです。

パソコンは電源を切る/付ける際に負荷が大きくかかります。そのため、少しの間使わない程度ならスリープモードにした方が、負荷を減らすことができるのです。

パソコンの寿命を延ばすポイント11.電源ユニットを交換する

ここからは少し上級者向けの話になります。またデスクトップに限った場合となります。

デスクトップパソコンの電源ユニットを交換することで、寿命を延ばせる可能性があります。電源ユニットはパソコンの各パーツに電力を送る装置です。パソコンをコンセントに繋ぐと電源ユニットは、コンセントからの電流をパソコン用の電流に変換します。

変換効率に優れた電流ユニットに交換すると、熱が発生しにくくなり、パソコンの寿命を延ばしやすくなります。

パソコンの寿命を延ばすポイント12.CPUグリスの塗り替えを行う

デスクトップパソコンのCPUグリスの塗り替えを行うのも、寿命を延ばすことに繋がります。CPUグリスとは、CPUとCPUクーラーの接触を良くするための油剤です。

CPUグリスが乾いてくると、パソコンの冷却性能が下がってしまいます。そのため、CPUグリスは定期的に塗り替えるのが良いでしょう。

パソコンの部品ごとの寿命と症状

パソコンの部品ごとの寿命と症状

続いて、パソコンの部品ごとの寿命とその時に現れる症状をご紹介します。

パソコンの部品ごとの寿命の目安について、表でまとめました。

パソコンの部品 寿命
HDD・SSD HDDは3~4年、SSDは5年程度
バッテリー 2~3年程度
ファン 7~8年程度
ディスプレイ 5~10年程度
キーボード 5~7年程度
CDやDVDのドライブ 3~5年程度

各パソコン部品の寿命の詳細について解説します。

HDD・SSDは5年程度が寿命

パソコンの寿命は5年程度であることを上述しましたが、それはハードディスクの寿命と関係しています。パソコンの中でもHDDやSSDのあるハードディスクは物理的に動くので、他の部品よりも壊れやすいからです。

パソコンの動作が遅くなる、データがよく破損する、頻繁にエラーやフリーズが起こるようになったら、HDDやSSDの診断をしてみましょう。

バッテリーは2年程度が寿命

スマホの買い替えスパンは、2年くらいの人が多いでしょう。ノートパソコンのバッテリーの寿命も同じくらいです。

スマホのように毎日充電するものは、充電回数が多くなるため必然的にバッテリー持ちも悪くなります

一般的なノートパソコンはフル充電の状態で8時間ほどは駆動しますが、毎日使っていると、少しずつバッテリーが劣化していき、数時間使っただけで充電がなくなってしまいます。

バッテリー持ちが悪くなってきたときは、新しいバッテリーとの交換を検討してみましょう。

ファンは7年程度が寿命

ファンはパソコンに内蔵されている冷却ファンのことで、パソコン内部にたまった熱を逃がしてくれる重要なパーツです。ところが、ハードディスクと同様に、ファンはよく動くため壊れやすいのが難点でもあります。

ファンの寿命は6万〜7万時間ほどで、ファンの軸がずれて異音が発生する、ほこりでスムーズに回転しなくなると、パソコン内の熱を排熱できなくなり、パソコンの故障につながります

ディスプレイは8年程度が寿命

液晶ディスプレイの寿命は8年ほどです。液晶の場合、割れるなどの物理的な損傷がなくても、画面が点滅したり、暗くなったりするため分かりやすいでしょう。

液晶はガラスのような1枚の板ではなく、中に入っている小さな液晶分子を2枚のガラス板で挟んだ構造になっています。そのため、部分的な故障が起こりやすくなっているのです。

キーボードは5年程度が寿命

キーボードの寿命は5年ほどで、故障するとキーをタッチしても反応しない、押してないキーが入力されるなどの症状が出ます

キーボードの故障も、液晶ディスプレイと同じように分かりやすいでしょう。

CDやDVDのドライブは5年程度が寿命

CDやDVDのドライブも可動する部分なので、壊れやすいパーツです。CDやDVDの読み込みが遅くなったり、取り出しボタンを押しても反応しなくなったりしたら、ドライブの故障を疑ってみましょう

パソコンの寿命が来る7つの前兆

パソコンの寿命が来る前兆は次の7つです。

  • 起動しないときがある
  • 充電ができなくなる
  • 異音がする
  • 焦げたような臭いがする
  • クリックの反応が遅い
  • 触ると熱い
  • 勝手にフリーズ・再起動する

このような前兆が来た場合、パソコンの修理・買い替えを検討する時期かもしれません。

パソコンの寿命が来る前兆1.起動しないときがある

パソコンが起動したりしなかったりする場合、故障を疑った方が良いです。パソコン本体もしくは電源ボタンに問題がある可能性があります。また、電源が入るもののすぐに切れてしまう場合、HDD・SSDに問題があるのかもしれません。

起動しない場合、問題箇所がどこにあるのか自分で特定するのは難しいので、修理業者に相談することをおすすめします。

パソコンの寿命が来る前兆2.充電ができなくなる

充電ケーブルを繋いでも上手く充電できないのは、バッテリーの寿命が近いサインの可能性があります。バッテリーはパソコンのパーツの中でも壊れやすく、2年程度で寿命が来てしまうことも多いです。

ただ、バッテリーを交換すれば正常に使える場合もありますので、充電ができない場合は修理業者などにバッテリー交換を依頼するのが良いでしょう。

パソコンの寿命が来る前兆3.異音がする

パソコンから異音がする場合、何かしらのトラブルが起きている可能性があります。たとえば、内部から「カラカラ」のような音がする場合、ファンに異常が起きているかもしれません。

また、「カタカタ」という音がする場合、HDDの動作がおかしくなっている可能性があります。異音の種類から故障原因を特定するのは難しいので、専門家に診断を依頼しましょう。

パソコンの寿命が来る前兆4.焦げたような臭いがする

パソコンから焦げたような臭いがする場合、危険ですのでただちに利用をやめて、パソコンをコンセントから外してください。

ケーブルの断線によって焦げた臭いがしている場合、発火の可能性もあります。また、コンデンサーが破裂すると、電流が流れてチップが焼けてしまい、強烈な臭いが出ることもあります。

パソコンの寿命が来る前兆5.クリックの反応が遅い

クリックの反応が遅いと感じる場合、警戒した方が良いでしょう。クリックが遅いということは、パソコンが重くなっている可能性があるということです。

パソコンが重い場合、不要ファイルを削除してストレージの空きを確保したり、スタートアップアプリを減らしてメモリの負担を減らしたりすることで、解決する可能性もあります。

それでも重いのであれば、パソコンのパーツが劣化してしまっている可能性があります。

パソコンの寿命が来る前兆6.触ると熱い

パソコンは触るとかなり熱い、という場合、寿命が近くなっているかもしれません。触ると熱いということは、パソコンの冷却機能が下がっている可能性があります。

冷却機能が下がるとさまざまなところに不調が出ます。パソコンの動作が重くなったり、急にシャットダウンしたりする可能性もあります。

パソコンはこまめに掃除することが大切です。ファンのほこりを取り除くことで、パソコンが熱くなる問題が解決する可能性はあります。それでも解決しない場合は、寿命を疑った方が良いでしょう。

パソコンの寿命が来る前兆7.勝手にフリーズ・再起動する

パソコンが勝手にフリーズ・再起動する場合も、寿命が近いサインかもしれません。勝手にフリーズ・再起動する場合、次のような原因が考えられます。

  • パソコンが熱暴走を起こしている
  • パソコンのパーツのいずれかが故障している
  • パソコンの処理でエラーが発生した
  • パソコンがウイルスに感染している

原因を自分で特定するのは難しいので、フリーズ・再起動が何回か繰り返されるようであれば、パソコン修理業者に相談するのが良いでしょう。

パソコンの寿命・劣化が来たときの対処法

パソコンの寿命が来たときの対処法

続いて、上記のトラブルが発生したときの対処法を紹介します。

パソコンの寿命・劣化が来たときの対処方法は次の3つです。

  • 修理を依頼する
  • 買取や処分を検討する
  • 新しいパソコンに買い替える

購入して3年未満のパソコンなら修理を依頼する

パソコンの寿命は5年ほどです。使い方にもよりますが、買ってから3年未満でトラブルが出たときは寿命ではなく、故障と考えて問題ありません公式サポートやパソコンショップなどの修理を依頼しましょう。

修理に出すときは、データのバックアップを取ってデータ移行しておくことを忘れないようにしてください。

購入して4年以上のパソコンなら買取や処分を検討する

買ってから4年以上のものはリサイクルショップでの買取や処分を検討してみてもよいかもしれません

その理由は、修理や交換でトラブルを一時的にしのいでも、その他の部分もすぐに寿命を迎える可能性が高いからです。

新しいパソコンに買い替える

新しいものへの買い替えもおすすめですパソコンは1〜2年違うと性能も大幅にアップします。4年経つと、最新モデルのパソコンとの性能差は大きくなっている可能性も高く買い替えた方が、作業効率もアップするでしょう。

OSのサポートが切れたときも、古いパソコンでは性能的にアップデートできないことが多いので買い替えをおすすめします。

パソコンの買い替えのポイント

マザーボード

次に、パソコンを買い替えるときのポイントを紹介します。

パソコンの買い替えのポイントは次の2つです。

  • ハードディスクはSSDを選ぶ
  • 買い替えの期間を定めてスペックを選ぶ

ハードディスクはSSDを選ぶ

これまでのパソコンでは、データの書き込みはHDDに行われてきました。ところが近年はSSDの人気が高まっています。

HDDは1ドライブで保存できるデータ量が大きく安価なのがメリットですが、高速で回転する記録ディスクに物理的にデータを書き込むため、破損やデータ消失が起こりやすいという欠点があります。

一方、SSDは半導体メモリを使ったドライブで、HDDに比べると単価は高いものの衝撃に強く発熱や消費電力が少ないなどのメリットがあります。読み書きの速度が速く、動作音もしないので作業性が高いのが特徴です。

買い替えの期間を定めてスペックを選ぶ

予算が限られているときは、次の買い替えまでの期間を決めてから選ぶのも1つの方法です。長く使うならハイスペックな高価格帯でも元がとれますし、短期間で買い替えるならコストパフォ−マンスを重視することになると考えられます。

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寿命がきたパソコンの処分方法

パソコンのキーボード

最後に、寿命がきたパソコンの処分方法を解説します。

寿命がきたパソコンの処分方法は次の3つです。

  • リサイクルに出す
  • 自治体による回収を利用する
  • パソコンの買取業者に買取を依頼する

寿命がきたパソコンの処分方法1.リサイクルに出す

ほとんどの自治体ではパソコンをゴミとして出すことができません資源有効利用促進法でリサイクルが義務付けられており、パソコンメーカーや家電量販店などが回収を行っています。

パソコンメーカーのホームページまたは家電量販店の店頭で調べてみましょう。

また、リサイクルに出す前に、パソコンに「PCリサイクルマーク」がないか確認しましょう。「PCリサイクルマーク」が付いたパソコンは、メーカーで無料回収してもらえます。付いてないパソコンは、回収再資源化料金が必要になります。

参考:家庭系リサイクル :: PC3R

寿命がきたパソコンの処分方法2.パソコン回収業者を利用する

自治体によっては、自治体と連携したパソコン回収業者の利用を薦めていることがあり、回収業者に宅配で送ることで処分することも可能です。回収業者によっては、無料で回収してくれる場合もあります。

中には無許可のパソコン回収業者もあるので、注意が必要です。ネット広告やチラシを出しているパソコン回収業者は多くありますが、法に則った適正な方法で処分してくれない可能性があります。基本的には、自治体が薦めている回収業者を利用しましょう。

参考:環境省「廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!」

寿命がきたパソコンの処分方法3.パソコンの買取業者に買取を依頼する

リサイクルやゴミとして出す以外に、買取業者に買い取ってもらうという方法もありますパソコンそのものは使えなくても、部品取りに使えるので常に需要はあるのです。

いずれのケースでも、注意点は残っているデータをすべて消去して初期化または工場出荷時の状態にリセットすることです。情報流出を防ぐために、自分でできることは対応していきましょう。心配なときはHDDを物理的に破壊してから処分するという方法もあります。

パソコンを処分する前にデータは必ず消去する

パソコンを処分する前にデータはすべて消去して、初期化または工場出荷時の状態にリセットしないといけません。

なぜなら、パソコンには個人情報が多く入っており、データが残ったままだと情報が流出してしまう恐れがあるためです。心配なときはHDDを物理的に破壊してから処分するという方法もあります。

修理をプロに任せるのも一つの対処法

パソコンの寿命が近い時はパーツの経年劣化やシステムトラブルなど様々なことが考えられます。

寿命が近い、もしくは現状何かの不具合が発生してる場合は原因を適切に把握しなければ、本当は一部パーツの交換やシステムの修復でまだまだ使用できる状態でも、寿命のためパソコン全体が故障してるという認識になり、パソコンを破棄する判断になってしまう場合があります。

パソコンを修理してまだ使用したい、本当に寿命が近いか適切な判断が難しいとお考えの場合はプロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。

PCホスピタルはパソコンの寿命に関するトラブルのサポートが可能です

パソコンの寿命は5年ほどです。しかし、寿命は使い方に大きく左右されます毎日8時間使う人と、週に数回、ちょっとした調べ物や、ネットショッピング程度にしか使わない人とではまったく状況は違うでしょう。

いずれのケースでも、パソコンは「いつかは壊れるもの」と考えて普段からメンテナンスを心がけることが大切です壊れてからだと、大切なデータがなくなってしまったり、使いたいときに使えなくなったりします。

パソコンを長持ちさせる方法を取り入れつつ、壊れたら適切に処分を行いましょう。ただ、パソコン初心者の方は不調を感じても重い症状なのか、はたまた単なる操作ミスによる不具合なのかはわからないこともあるはずです。そんな場合はPCホスピタルにご相談ください。

PCホスピタルのパソコン修理概要
修理対応 出張/持込/宅配
対応エリア 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県
実績 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中
料金 パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円

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監修

家喜 信行日本PCサービス株式会社 代表取締役社長 兼 グループCEO、NPO法人 IT整備士協会 理事長
2003年、日本PCサービス株式会社を創業し、パソコン修理など、パソコンのフィールドサポート事業を開始。パソコンの緊急トラブル解決を主軸としたサービス「PCホスピタル」を展開するなど、20年以上に渡り業界で活躍し、同社をデジタル機器有料訪問サポート利用率No.1企業へと導く。近年は、デジタル機器の普及とともに、iPhone修理の「スマホスピタル」の代表取締役NPO法人「IT整備士協会」の理事長に就任。

経歴
日本PCサービス株式会社 代表取締役社長
株式会社スマホスピタル 代表取締役社長
特定非営利活動法人 IT整備士協会 理事長

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